30!wwwwwwwwwwうはwwwwwwwwwwおkkkwwwwwwwwww

1 :(・∀・):06/05/22 19:13:12 ID:???
臼姫:^^
影唄:^^
餡子:^^
臼姫:どういう意味のスレタイかしら^^
影唄:最近ちょっといい気になっている人がいますね 
餡子:歳で差別をするのは良く無いと思うわぁ、餡子ちゃん悲しくなっちゃう
臼姫:立てた奴がそろそろテンプレ貼りに来るはずだけど^^
影唄:遅いですね、テンプレの確認に手間取っているのでしょうか?
餡子:待ち構えている私達を見て逃げちゃったのかしらん?
臼姫:!!
影唄:!!
餡子:ああん、放置プレイなんて久々だわ〜
臼姫:・・・・・・・・
影唄:・・・・・・・・
臼姫:ふ〜、仕方ないわね私達でテンプレ貼りましょうか
影唄:あ! でも決してスレタイに当てはまる年齢だから貼るんじゃないですよ
影唄:そこら辺は勘違いしないで下さいね
餡子:んふふ、みんな解ってくれるわよ〜

餡子:前スレよ〜
餡子:30!wwwwwwwwwwうはwwwwwwwwwwおkkkwwwwwwwwww
餡子:http://yy10.kakiko.com/test/read.cgi?bbs=ff11ch&key=1139892459&ls=50

臼姫:感想スレよ、もうじき埋まっちゃうからあとは自分で探しなさい
臼姫:wwwwwwww感想雑談スレ3
臼姫:http://yy10.kakiko.com/test/read.cgi?bbs=ff11ch&key=1133976284&ls=50

影唄:姉妹スレです
影唄:wwwwwww隔離21だwwwwwwいっちばーーーーんwwww
影唄:http://yy10.kakiko.com/test/read.cgi?bbs=ff11ch&key=1141141512&ls=50

臼姫:過去ログ保管所よ
臼姫:http://www.ssetc.ath.cx/orz/

影唄:内藤らくがき帳
影唄:http://bbs4.oebit.jp/okwww/

餡子:餡子ちゃんの実家よ〜、私の大活躍はここで見てねん
餡子:■【・えm】 7回目 R指定小説大会wwww 【/em】■
餡子:http://yy10.kakiko.com/test/read.cgi?bbs=ff11ch&key=1145167287&ls=50





リアル版ビシージ


9 :リアル版ビシージ:06/05/23 01:08:03 ID:???
臼姫:内藤の奴おそいわね^^^♪♪
糞樽:てか今から来ても700人越えてるしwwwwwwあwwwwww

内藤:うはwwwwww出億れ田wwwww
内藤:まあいいwwwwwwwwヒーローわ億れて矢ってくるwwwwwwww
糞樽:おいちょっと待てってwwwwwww
内藤:いざ有るざびへwwwww松テロ愚民度もwwwww

======= エリア・アルザビ =======

loading...
エラーNoXX :タイムアウトです

内藤:うはwwwww有るざび逝けないwwwwwボスケテwwwwwww
内藤:うはwwwログ居んできないwwwwwwおkwwwwwwwじゃないwwwwww

糞樽:やっぱりこうなるかwwwwwww


いやほんと前スレの作品みたいな妄想できて楽しいんだけどwwwww
まじでこれだけ何とかして■e様wwwwwwww



捕虜


24 :捕虜?:06/05/23 16:09:50 ID:???
wwwwwwビシージ後wwwwww

外首:D2【タルタル】【捕虜】!
白人:マジか! 救出部隊編成だー!
赤樽:他のNPCなんかほっておけ!
戦ガ:あれ? 変だぞ、どこの敵地にも捕虜が居ないぞ!
白人:な、なに!
 ザワザワザワザワザワ・・・・・・

wwwwwwモ姫のモグハウスwwwwww

Shihu-Danhu:ご、ごちそうさまです・・・・
モ姫:・・・・まだ、お菓子もジュースもいっぱいあるわよ
Shihu-Danhu:いえ、お腹いっぱです。か、帰って良いんですか?
モ姫:・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Shihu-Danhu:・・・・・・・・・・・・・、あ、あのぉ
モ姫:やっぱり帰っちゃ嫌ーーー;;
 モ姫はガシッ!とShihu-Danhuを抱きしめた!
Shihu-Danhu:/echo く、く、苦しい・・・・兄さん、助けてーーーー;;


25 :Zeid:06/05/23 16:17:48 ID:JKoKPqx6
おのれ!!先を越されたか!!



ジムと[+]の日常


26 :(・∀・):06/05/23 17:02:18 ID:???
wwwwwwwwwwあれあ131wwwwwwwwww


ジム:次はシャウト厨・・・とwwwww
内藤:ジムwwwwwwお飛さwwwwwwwwww
ジム:お前かよwwwwwとっとと帰れwwwww
[+]:なぜここに呼ばれたのか(ry
[+]:ミスです。何かご用ですか?
内藤:GMも御ひ佐wwwwwwwwちょっと双だん何抱けどwwwwwwwwwwwwww
ジム:あぁ?wwwww
内藤:俺様再起ん出バンガNASAすぎwwwwwwwwwwww修正してwwwwwwwwwwww
[+]:出番ですか?
ジム:誰かに大作でも書いてもらえwwwww
内藤:うはwwwwwwwwwナ椅子アイデアwwwwwwwwww他と江波鈍な野?wwwwwwwwww
ジム:そうだなwwwwwちっと使い古した気もするが、突然世界の危機が訪れるとかwwwww
[+]:影唄さんや赤爺さん、我々GMも活躍できるかもですね
ジム:あとはあれだwwwww宿命のライバルとかなwwwww
内藤:伊井ねwwwwwww粗礼いwwwwwwwwwwww
内藤:/sh 俺様より強い谷津に愛に行くぜ―――――wwwwwwwwwwwww
闇内藤:・・・うるさい
通風:説教部屋でシャウトすんなwwwwwww
闇内藤のシールドバッシュ!
通風のダンシングエッジ!
内藤:うはwwwwwwwwww通風wwwwwwww闇藤wwwwwwwwwww
通風:てめぇwwwwwww昔からの付き合いの俺を無視する気かwwwwwwww
闇内藤:闇藤って呼ぶな・・・
臼姫:あんたたち、ぐだぐだ言ってる暇があったらさっさと私のために働きなさい^^
通風:はいはいwwwwwww分かりましたよっとwwwwwwwww
闇内藤:お、俺もか!?
内藤:・・・・・・wwwwwwwwwwwwwwwwwwww
内藤:/sh マイハニーのためにwwwwwwwwwがwwwwんwwwwばwwwwるwwwwぜwwwwwwwwwwwwwwww
臼姫:いちいち叫ぶな^^^^^^^^^^^^^^^^♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
臼姫のヘキサストライク!!


[+]:・・・まあ、出番がなくても幸せそうには見えますが・・・
ジム:たまにはまともな出番をやれってこったwwwww




[+]:えー・・・通報内容は、『空白シャウトの連発によるログ流し』ですが・・・あなた何度目ですか?
餡刻:カンベンシテクダサイorz
ジム:お嬢ちゃんは、タルタル誘拐罪なwwwww
モ姫:えぇー!?;;
[+]:あとは・・・
餡子:あぁんwwwwww悪いコの餡子ちゃんにオイタしてぇんwwwwww
[*+]:・・・・・・
ジム:(*´д`)



似たもの同士


27 :共感?:06/05/23 17:05:29 ID:???
wwwwwwアズーフ島監視哨wwwwww

Nareema:あたし……昔……冒険者だったの……
Nareema:自由な……そう……自由な……
Nareema:だから……貴方には……ね?
小館子:・・・ふふふ・・・・アハハハハ・・・・・
Nareema:ふふふ・・・、アハハハハ・・・・・
小館子:あはは・・・・・
Nareema:あ・・・・ははは・・・
小館子:そう・・・・、そうなの・・・・・、そうだわ・・・・、アハハハハ
Nareema:そう・・・・、そうなのよ・・・・・フフフ・・・・ふふ・・・
 小館子はNareemaにトレード
Nareema:(@▽@)
小館子:(@▽@)
Nareema:せー・・・・
小館子:の・・・・
 小館子はカンタテラを飲んだ
 Nareemaはカンタレラを飲んだ
小館子:ふふふ・・・・、アハハハハ・・・・・
Nareema:ふふふ・・・、アハハハハ・・・・・

カー君:ご主人さま;;;;



AAEVのブロマイド


38 :(・∀・):06/05/23 22:36:15 ID:???
AATT:さあ姐御、ここでアピールしておけば次のキャラ投票で上位狙えるぜwwwwwww
AAEV:そうね、でもわたしは普通でいいのだけど・・・
AAHM:好きになってくれる人は多いほうが良いだろう?
AAEV:そうね、それはそうだけど・・・
AATT:ほらwwwwwww運がよければイラストに描いてもらえるかもしれないしwwwwwwwwww
AAEV:そ、そうかしら・・・?
AAHM:そう、たとえばラの人に
AAEV:ラの人・・・?












AAMR:おっさん、なんかあっちに言葉では表現しきれない物体が転がってるんだけど、アレなに?
AAGK:む・・・恐らく、AAHMとAATTが不用意なことを言ったのだろう
AAGK:/echo あのイラストのことを、知らないわけでもあるまいに・・・



少女の旅路


49 :少女の旅路1:06/05/24 10:56:38 ID:???
=アトルガン白門=
モ姫:ふぅ・・・あついですね・・・

赤魔子は、団扇の構え

獣様;そうでしゅね(・ω・)
モ姫:ジュースのむ?獣様?赤魔子さん?
獣様;ありがとでしゅ(*^▽^*)

私と獣様、赤魔子さんは、アトルガン白門の壁によりかかり、獣様と壁の近くに座り汗を拭いた
湿気で周りが汗が蒸発した霧が出来ている。こんな事ならジュノに帰ればよかったかな・・・
そういえば、小さい頃に、義理のおにいちゃんが冒険者になり旅に出たのもこんな
蒸し暑い日だったよね・・・あはは・・・

=7年前=
このとき私は、12歳でおにいちゃんは、16歳
私が生まれる前に両親が、彼をお母さんが引き取った。
本当の兄ではないけど私は、本当の兄だと思っていた・・・

兄:モ姫?
モ姫:?
兄:今日から冒険者になる・・・
モ姫:え・・・そう・・・なんだ・・・
兄:多分、余り会えないと思うけど、手紙は出すからさ・・・

にこっと、私の手に触れて、見つめた・・・
顔が書くなってるのは、小さくてもわかっていた。
明日から、大好きなおにいちゃんがいない・・・
辛い事だけど、彼が決めたこと、私がとめる筋合いは無いと思った。

モ姫:おにいちゃん、今日はご馳走作るからね^^
兄 :・・・ああ、ありがとうww

私は、笑顔で兄に言い、台所に歩いていく
泣くのは後でいいと思ってたから・・・
野菜を切る。小さく手が震えるのがわかる・・・






50 :少女の旅路2:06/05/24 11:32:55 ID:???
モ姫:(おにいちゃん・・・私だけ置いてどっかいっちゃうなんてひどいよ・・・)

涙は、いつの間にかポロポロ出てくる・・・玉ねぎを切ったからだよ・・・
そう言い聞かせながら涙をタオルで拭く・・・でもすぐに、涙が出る・・・

兄:モ姫?大丈夫か?
モ姫:う、うん大丈夫だよ・・・たまねぎが目に染みただけ・・・

最後まで言わせないで、私を抱きしめてくれた。

兄:さよならなんて言葉は使わないからなwww
モ姫:うん・・・いつか私もおにいちゃんの後についていくから・・・

涙を流しながら、お兄ちゃんの服の裾を持つ私・・・
買い物から帰ってきた家族に、食事中、お兄ちゃんは、自分が冒険者になるのを言った。
親達は、もう知ってる感じ寂しそうながら応援して幾らかの旅費を兄に渡す・・・
苦しい生活の中、給料を切り詰めて、兄のために出してくれているお母さんやお父さんに
感謝した・・・兄の事なのに、自分の事のように思うのって変かな・・・あはは・・・
弟と妹達は、悲しそうにしていたけど、我慢をしている・・・

モ姫:途中で諦めて、帰ってきても入れてあげないからね^^
兄 :そんなことしないってw

軽くこつんと、私を右手で叩く・・・今日でこんな事もしばらく無いから寂しいな・・・
そう思いながら、今日だけは精一杯に笑顔で兄に微笑んだ・・・
次の日、兄は、朝早く、大きい荷物を持ち、モグハウスに引っ越しをする。

モ姫:いってらっしゃい^^
兄 :いってきますwww

兄が寝てる間に徹夜して作ったお弁当の入った箱を兄に渡す。
うまく出来なかったけど、今はこれが私の出来る事だと思った

モ姫:料理の本見て、初めて作ったから美味しくないかもしれないけど・・・
兄 :串焼き・・・?うはwwwwww色々入っておいしそうwwwwwwwwなんちてwwww
モ姫:あはははは、なにそれ、普通見送りながらいうことじゃないでしょ

見送りなはずなのに笑顔で、お別れ。
お母さん達も、笑顔で私たちを見ていた。


51 :少女の旅路3(終):06/05/24 12:03:36 ID:???
=現在=

その後私も、4年後に冒険者のなる為にモグハウスに入った。
勿論、涙無しの笑っての見送り、兄が目標だった私には、これが一番だから
最初は、何も解らずにいたけど、色々旅をして行くうちに世界は広くて、
凄い所だって解った、お兄ちゃんもびっくりしたのかな・・・なんて・・・

モ姫:・・・^^
獣様:どうしたんでしゅか?ニコニコしてましゅよ?(´・ω・`)
モ姫:あはは、なんにもないですよ^^

赤魔子は、モ姫につんつん
赤魔子は、モ姫に不思議そうに見つめた

モ姫:獣様、串焼きたべませんか?^^

おにいちゃん、元気ですか?私は、元気です。
冒険者になりました。いろんな大切な人たちにも会えました。
まだ、冒険者は辞めれないけど、いつかお兄ちゃんに会えますように・・・

獣様:はいでしゅ(・ω・)モグモグ

赤魔子は、串焼きをモグモグ
竜姐は、串焼きをモグモグ
Oscarは、(r

モ姫:いつのまに・・・
Oscar:ついさっき美味しい匂いしたので来てみましたとご主人言っておりますモグモグ
竜姐:・・・コクコクモグモグ

赤魔子は竜姐にニコリと微笑んだ
竜姐は赤魔子にニコリと微笑んだ

・・・なんかいいなぁ・・・私もあんな風に、仲良く出来ればいいのにな^^
もしかして案外近い所にいたりして・・・なんてw

モ姫:^^
獣様:(・ω・)?
阿保猫:l・ω・)?

=ルルデの庭=

内藤:はっくsっほいいいぷしゃwwwwwwwwwwww
臼姫:あら?どうしたの内藤?馬鹿だから風邪引いたの^^^^♪
内藤:うはwwwwwww臼姫キボ思惟wwwwwwww屋指し区してwwwwwww
臼姫:金貨50枚ならね^^♪
内藤:うはwwwwwwwwwwwwwwwOKwwwwwwwwwwwwwwwww

                      
                               終



竜姐のMGS


56 :(・∀・):06/05/24 17:04:03 ID:???

〜ユタンガ大森林〜


釣人>>竜姐:コードネーム"スネーク"、聞こえるか?―――潜入に成功したようだな。
Oscar>>釣人:敵兵を一人発見した、と言ってます。

釣人>>竜姐:これは潜入任務だ。戦闘は避け、敵に見つからないように進むんだ。
釣人>>竜姐:ジャングルの中は視界が悪い。周囲に気を配らないと―――


歌樽:・・・?


釣人>>竜姐:思わぬ所で敵に遭遇するぞ。



竜姐は静かに木へ登った。

釣人>>竜姐:自然を味方につけ、慎重な行動を心がけろ。
釣人>>竜姐:まず装備を変更して服を着替え、君の姿を背景に馴染ませるんだ。

竜姐は木から飛び降りた。

釣人>>竜姐:カムフラージュは君の姿勢によっても変化する。動けば見つかってしまう可能性が高くなるので気をつけろ。


歌樽:だ、誰やねん・・・!?(;;´∀`)


釣人>>竜姐:敵に見つかったら、自然を利用してやり過ごすんだ。


竜姐はホフクして隠れた。
歌樽:・・・何や、気のせいか・・・( ´∀`)?

57 :(・∀・):06/05/24 17:04:34 ID:???

竜姐はお腹がすいてきた。

釣人>>竜姐:スタミナの増減は、君の行動に関わる。足りなくなってきたと感じたら食糧を摂って回復させるんだ。
釣人>>竜姐:食糧になるのは・・・魚、リザード、ハチ、そしてクロウラーなどだ。
釣人>>竜姐:これらは君の武器で捕る事が出来る。


竜姐の攻撃→Yuhtunga Mandragoraに122のダメージ!


釣人>>竜姐:スタミナが減ってくると、HPが回復しなくなったり・・・
釣人>>竜姐:武器を構えた時、手ブレが大きくなるから注意しろ。



竜姐はYuhtunga Mandragoraを倒した!

釣人>>竜姐:また、スリプル、あやつるを使用すると生け捕りに出来るモンスターもいる。
Oscar>>釣人:生け捕りにすれば腐らない、ですね。
釣人>>Oscar:そうだ。


釣人>>竜姐:ハチに【かえれ】すれば、敵に向かって脅かす事も出来るし・・・
釣人>>竜姐:敵に経験値を与え、油断させる事も出来る。
釣人>>竜姐:走ったり、激しい行動をすればスタミナの減りも早い。状況をうまく利用して危険を回避するんだ。
Oscar>>釣人:了解、と言ってます。

58 :(・∀・):06/05/24 17:05:11 ID:???

釣人>>竜姐:ただし戦闘が避けられない場合もあるだろう。その場合はCQCが役に立つはずだ。

竜姐:・・・?

釣人>>竜姐:CLOSE QUARTERS COMBAT―――近接戦闘術だ。
釣人>>竜姐:そのCQCで掴んだ敵を投げ飛ばしたり、拘束する事も可能だ。
釣人>>竜姐:拘束後の敵は盾にしたり、脅かしたりする事が出来る。


竜姐のCQC!
→歌樽を拘束した!
歌樽:うわっ!ちょ、何やねん、いきなり!Σ(;;´∀`)
Oscar:食べ物をよこしてもらおうか!
歌樽:く、食いモンが目当てかいな・・・(;;´∀`)



River Sahaginのディアが発動!
→竜姐にディアの効果

釣人>>竜姐:戦闘で状態異常を受けたら、アイテムや白魔法で治療を行え。状態異常の種類によって、治療の方法は異なる。
釣人>>竜姐:HPは時間がたつと回復するが、状態異常を治さなければHPを完全に回復させる事は難しいぞ。
釣人>>竜姐:ダメージがあまりにも大きい時は、ログアウトして時間をおくのも良いだろう。



竜姐はRiver Sahaginを倒した!

釣人>>竜姐:この先にも様々な危険が君を待っている。気を引き締めて任務を成功させてくれ。


竜姐はガツガツムシャムシャ
Oscar:意外にイケますね、これ!



チームメディカル糞樽


61 :チームメディカル糞樽:06/05/24 22:52:43 ID:???
糞樽、今日はソロでサポ白レベルage

糞樽:おめえ 古代でMBしてみろよwww 俺はこっちでケアルしてるからよw

一般黒:な、なにいってるんですか!
一般黒:野良PTで古代なんて、晒されちゃうじゃないですか! 

糞樽:いいから打てw

糞樽;俺はおめーのレベルで野良で古代を100回以上打った奴を100人は知ってるww

一般黒:(ど、どうせけしかけたこいつのせいになるんだ・・・どうとでもなれ!)
一般黒はフリーズを唱えた
一般黒:責任とってくださいよ

糞樽:あ?wwwwおメーが打つ古代だろwwwてめーがもてよww

一般黒;さいてーだ この 白 魔



紅茶とパイと


65 :紅茶とパイと :06/05/25 12:35:17 ID:???

 -Aria Rolanberry Fields-

歌樽:あ゛〜〜〜〜〜・・・降って来てもうた〜〜・・・(;´∀`)

 ウチは急いでジュノに向かって走り出した。
こんなことならロランベリーを欲張るんやなかったわ・・・。
朝から天気はどよんとしとったけど、天気予報屋は曇りとしか言ってへんかったのに・・・。
ウチのオシャレな服が濡れてしまうやないか!あの予報屋・・・帰ったら文句言ってやらんと・・・。
急に雨足が強まってきたわ。
雨が顔にぶつかって痛い。
あかん・・・とりあえず雨宿りできるとこを探さんと・・・。
バケツをひっくり返したような雨とはこんなのを言うんやろな・・・。

歌樽:痛!バチバチ言うてるわ!アカン!マジでこれはアカンて!(;´Д`)
歌樽:水も滴るいい女やで〜【バウォタラ】( ´∀`)ノ~~
歌樽のバウォタラが発動! → 歌樽にバウォタの効果。
歌樽:無理!やっぱ効果ないわ!(;´∀`)
歌樽:お・・・あれは・・・( ´∀`)

 なんか丁度良さそうな岩窟があるやんか。
しばらくはここで凌がせてもらお。
ウチはそこに走りこんだ。
あーー・・・もう・・・ビチョビチョやん・・・。

 ・・・あれ?なんや先客がおったんかいな。ってあんた・・・

66 :紅茶とパイと :06/05/25 12:35:55 ID:???

赤魔子は歌樽を見てビックリした!
歌樽:なんや・・・赤魔子はんやないの・・・(;´∀`)

 先客は赤魔子はんやった。
見えへんかったのは岩陰にちょこんと座っとったからか。
・・・どないしょ。ウチこの人あんま得意やないんよなぁ・・・。
お喋り大好きなウチとしては、あんまこうジッと黙ってはる赤魔子はんとのツーショットは気が詰まりそうになるんよな・・・。
でも・・・この雨の中出てくのもアホらしいし・・・。
ま、ええわ。少しだけのガマンやんね。

67 :紅茶とパイと :06/05/25 12:36:42 ID:???

歌樽:ちょっとお邪魔するで〜( ´∀`)ケタケタ
赤魔子は歌樽に頷いた。



 ウチは上着を脱いで絞った。
洗濯物かいなってくらいに水が出てくるわ・・・。帰ったら洗わんと・・・。
・・・寒。さすがに下着姿は寒いわ。
赤魔子はんは恥ずかしそうに目を背けてはる。
そんなリアクション取られたらウチまでなんや気恥ずかしいやんか・・・。
〜〜っうわ!なんかゾクッてっきた!
・・・あかん、こら風邪引いてまうわ・・・。

赤魔子は歌樽に木綿布を差し出した。
歌樽:・・・え?(;´∀`)
赤魔子は歌樽に木綿布を差し出した。
歌樽:・・・おおきに。使わしてもらうわ( ´∀`)ノ
赤魔子は歌樽ににっこりと微笑んだ。
歌樽:/echo なんや・・・ええ人やないの。
赤魔子は小さくクシャミをした・・・。
赤魔子は顔を真っ赤にしている・・・!

 ・・・ウチが言うのもなんやけど、子供っぽい人やね。
よう見たら赤魔子はんの服も結構濡れて色が濃うなってるわ。
そら赤魔子はんみたいな人やったらこんなとこで服なんて脱げへんわな。
ウチは借りた布を肩にかけてカバンをまさぐった。
確かボルトにでもしようと思っとったアレがあるハズや。

歌樽:暖まろーや( ´∀`)ノ⌒−
歌樽はアッシュ材を投げた。
赤魔子は驚いた。
赤魔子はじっと考え込んだ。
歌樽:難しく考えることあらへん。ウチも寒いし、これなら二人とも風邪引かんですむで( ´∀`)ケタケタ
赤魔子は頷いた。
赤魔子はファイアを詠唱。

68 :紅茶とパイと :06/05/25 12:37:18 ID:???

 ウチらは焚き火を挟んで向かい合う。
パチパチと木の焼ける音がする。
ウチはもう1本材木を放り投げて訊ねた。

歌樽:やっぱり赤魔子はんはクロ巣に行く途中で雨に降られたん?( ´∀`)
赤魔子は歌樽に頷いた。
赤魔子は歌樽をつんつんつついた。
歌樽:ウチはロランベリー狩りの帰りや( ´∀`)ケタケタ
赤魔子は【なるほど】と頷いた。
歌樽:ちと欲張りすぎてもーてなぁ(;´∀`)
赤魔子はクスクスと笑った。
歌樽:好きなことやっとるとつい「もーちょい」って思ってしまうんよなぁ・・・(;´∀`)
赤魔子はウンウンと頷いた。

 ・・・結構この人お喋りなんかも。

69 :紅茶とパイと :06/05/25 12:38:21 ID:???

 ウチらは適当に会話を続ける。
ウチがどーでもええ話をして、それを聞いた赤魔子はんがコロコロ表情を変える。

歌樽:せやから、歌って大抵一番聞いて欲しい人が聞き逃すんよ(;´∀`)
赤魔子は驚いて歌樽に聞き返した。
歌樽:例えばバラもろーて欲しい内藤はんが【とんずら】で飛び出してもーたり、メヌもろーて欲しいエルモはんが「あぶなーーーい!」って爆弾避けに走り出したり・・・(;´∀`)
赤魔子は腹を抱えて笑った。
歌樽:赤魔道士はそんなタイミングってないん?( ´∀`)
赤魔子はじっと考え込んだ。
赤魔子はストンスキンを唱えた。 → 赤魔子にストンスキンの効果。
赤魔子はファランクスを唱えた。 → 赤魔子にファランクスの効果。
赤魔子のストンスキンが切れた。
歌樽:ファラかけ直したら絶妙のタイミングにストンスキンも切れる。と( ´∀`)
赤魔子はしくしくと泣きマネをした。
歌樽:んでストンスキンかけ直ししようとしたら詠唱を止められる。と(;´∀`)
赤魔子はうんうんと頷いた。
歌樽:そうこうしてるうちにエン魔法も切れる。と(;´∀`)
赤魔子はアタフタと慌てた。
歌樽:もうスリプルかけて全部かけなおそう!としたらバイオを入れてたのに気づく。と(;´∀`)
赤魔子はポロポロと涙をこぼした。
歌樽:やっぱどのジョブにもあるんやろかね。そーゆー法則(;´∀`)

70 :紅茶とパイと :06/05/25 12:39:09 ID:???

 ウチらのどーでもええ話は続く。
女2人集まって長いこと話とればいつかは恋愛の話に辿りつくもんや。
ウチは少しイジワルな質問をした。

歌樽:なーなー、結局赤魔子はんってクロ巣には獣様に会いに行っとんの?( ´∀`)
赤魔子は歌樽の言っていることが理解できなかった。
赤魔子は首をかしげている。
歌樽:餡刻はんに会いに行っとんのと違うん?( ´∀`)ケタケタ
赤魔子は顔を真っ赤にしている!
赤魔子は首をブンブン横に振った!
赤魔子は首をブンブン横に振った!
歌樽:なんや必死になっとるのがカワイイなぁ( ´∀`)ケタケタ
赤魔子は顔を真っ赤にしている!
赤魔子はビシッと歌樽を指差した!
歌樽:へ?ウチ?ダーリンにはもう白樽はんがおるしなぁ(;´∀`)
赤魔子は首を横に振った。
赤魔子はビシッと歌樽を指差した!
歌樽:・・・へ?ガ白?関係あらへんやん!(;´∀`)
赤魔子はニヤニヤしている。
歌樽:・・・あ゛〜〜。そらウチのワガママにつきおーて貰っとんのは感謝してんねんで?(;´∀`)
歌樽:ウチもあいつの優しさに甘えっぱなしや。でも、恋人ってのはそんなんやったらあかんねんて(;´∀`)
赤魔子はウンウンと頷いた。
歌樽:お互いに譲り合って支えあってこその恋人やん?せやから甘えっぱなしのままやったらなんか違うねん(;´∀`)
赤魔子はウンウンと頷いた。
歌樽:せやから、分かってんねん。ウチがもーちょい頑張らんとあかんってのは(;´∀`)
赤魔子はニヤニヤしている。
歌樽:ってなんでウチがこんなこと話さなあかんねん!自分はどうなんよ!(#´∀`)ハクジョウシイ
赤魔子はビックリした!
赤魔子は首をブンブン横に振った!

71 :紅茶とパイと :06/05/25 12:39:51 ID:???

 ウチらはキャイキャイ子供みたいにはしゃいで小休止を入れる。
喋りつかれたウチにそっとコップが差し出された。

赤魔子は歌樽に紅茶を差し出した。
歌樽:へ?(;´∀`)
赤魔子はにっこりと微笑んだ。
歌樽:い、いや・・・。せやけど・・・(;´∀`)
赤魔子は首をブンブン横に振った。
赤魔子は自分の水筒を指差した!
赤魔子はがっくりとうな垂れている・・・。
歌樽:/echo 赤魔子はんが作った物やないってことかいな・・・。
歌樽:おおきに。頂くわ( ´∀`)ノ
赤魔子はがっくりとうな垂れている・・・。
歌樽:・・・いつか上手なるて・・・。女の子なんやもん(;´∀`)ノゲンキダシイ
赤魔子はフラフラと起き上がった・・・。
赤魔子は気合を入れた!
歌樽:・・・あー、でも練習はほどほどによろしゅう(;´∀`)
赤魔子はがっくりとうな垂れた。

 とても分かりやすい赤魔子はんがおかしゅうてたまらん。
せやけど、このまま凹ましとくのも可愛そうやね。
ウチはカバンをあさる。
紅茶によう合うのがあったはずや。
甘いもんでも食うたら機嫌直るやろ。女の子やもん。

歌樽は赤魔子にアップルパイを差し出した。
歌樽:おやつにしようや( ´∀`)ケタケタ
赤魔子はアップルパイを受け取った。

72 :紅茶とパイと :06/05/25 12:40:38 ID:???


 ウチらは一緒にアップルパイにかじりつく。
あー、やっぱここのは美味いわ。この甘すぎずに微妙な酸味を残す火の加え具合が絶品やね。
赤魔子はんも美味しそーにほおばっとるわ。
おーおー、幸せそうな顔してからに。
ウチはまだザーザー降りの雨空を見上げた。

歌樽:雨・・・止まへんねぇ( ´∀`)
赤魔子は頷いた。
赤魔子はニコニコしている。


 ま、もう少し降っとってくれても構へんわ。
まだまだいっぱいあるし。

紅茶も。
パイも。
お喋りの話題もな。


                                         -end-



戦子の今は授業中なのよ


78 :戦子の今は授業中なのよ :06/05/26 11:55:53 ID:???
糞樽:ぜいぜい・・・
モ姫:なぜ突然ウルガラン山脈に山登りを‥
臼姫:な、内藤は?
餡樽:真っ先におちました‥W ぎゃーおさないでー

戦子:みんなもうすくよーWW ハイキングはたのしく!
隆起:こんなのハイキングじゃねーー

ーーー山頂ーーー

戦子:さっ みんなトランプやろ!WWW
糞樽:なんで・・・ぜいぜい・・・ここでトランプを
戦子たちはババ抜きをはじめた
戦子:きたわーW
餡樽:ん、戦子さんまだいっぱい残ってるじゃないですかWWW
戦子は一枚のカードをかかげた!

戦子:はい! キング!WWWW(ハイキング)

糞樽:一番高い山とキングもかけられてるタルね〜
戦子:そのとーりWWWW


臼姫はヘキサストライク
糞樽はフレア
モ姫はむそうあらしゅけん
隆起はインパルスドライブ
餡樽はギロティン



かごめかごめ


96 :かごめかごめ :06/05/28 19:52:43 ID:???


かごめ かごめ    糞樽:/echo くそっwwwwあのネカマいつもいつも搾取しやがってwwww
かごの中の鳥は    糞樽:/echo いつになったら開放されるんだかwwww
いついつ出やる    糞樽:/echo 毎度毎度ウザスギwwwいい加減にしろwwwww
夜明けの晩に     糞樽:/echo 大体ノーブル10Dって何だよwww無理だってのwwwアホかwww
鶴と亀が        糞樽:/echo まあ今日は久しぶりに白樽ちゃんとデートだしなwwww気分転換すっかwwww
すべった        糞樽:・えちょ オーキシュネッカーマもインしてないし【天】【国】wwww

              糞樽:・・・・・・・・・・ 
              糞樽:/sea 臼姫
              このエリアで1人見つかりました。[WHM75/BLM37]HUM Usuhime         
               
後ろの正面だぁれ?  ????:^^^^^^^^^^^^



西瓜の記憶


104 :西瓜の記憶 :06/06/03 16:54:40 ID:???

 -Aria Norg Warehouse-

 うっすらと白く霞んだ風景の中。
海に面した倉庫の中で小さな子供がうずくまって泣いている。
吸い込まれそうな漆黒の髪をおかっぱに揃えた、利発そうな子供だ。
その泣いている子供の正面で木箱に座って困った顔をしている子供がいる。
まだ幼いミスラの少女。耳がときよりぴくぴくと動く。
二人は一応主従の関係ではあるが、幼い子供である二人はお互いを友達と認識していた。

猫忍:ねぇ〜〜・・・姫様ぁ〜〜。そろそろ泣き止んでよぉ・・・。
巴姫:うぅぅ・・・、な、泣いてなんてないっ!
猫忍:はぃはぃ・・・。泣いてなくてもいいからそろそろ機嫌直してよぉ・・・。
巴姫:・・・怒ってなんかないもんっ!
猫忍:ほんと・・・親子そろってガンコだよねぇ・・・。はぁ〜〜〜〜〜っ・・・。似たもの同士のぶきっちょ親子〜〜。
巴姫:似てないっ!私・・・父様なんかに似てないもんっ!
猫忍:ほら、怒ってる。

 黒髪の女の子はまたうつむいてしまった。
ミスラの少女はヤレヤレと肩をすくめて木箱の上で胡座をかいた。

105 :西瓜の記憶 :06/06/03 16:55:23 ID:???

 -Aria Norg Residence-

 壮年の男がウロウロと落ち着きなく庭を歩き回っている。
地面には投げ捨てられた木刀が1本。彼の愛娘が投げ捨てた木刀である。
男は娘に剣術の稽古をつけていた。2週ばかし前からのことだ。
娘が自分から稽古をしたいと言ってきたのだ。
男は反対した。娘にはそんなことよりもっと穏やかな趣味を持って欲しかった。
しかし、妻が「やらせて御覧なさい」と思わぬ一言を言ったため、結局多数決に押し切られてしまったのだ。

 しかし、娘の太刀筋はてんでバラバラだった。
見様見真似にしてもひどいものだと思った。まぁ、まだ4,5程度の幼子に鋭い太刀筋を求めることが間違いではあるのだが。
我武者羅に振り回す木刀は2週間、未だ一度たりとも男の体に届かないでいる。
男もまた、愛する娘に傷をつける気など起こるはずもなく、ただ無茶苦茶な娘の攻撃をただ受け流すだけの稽古が続いていた。

 そして、先程。
娘は涙目で木刀を男に投げつけ走り去ってしまったのである。

イ寺:/echo むぅ・・・。弱った・・・。
イ寺:/echo 一体どうしたものか・・・、探しにいったとてワシの顔を見て更にヘソを曲げられても・・・のぅ・・・。
イ寺:/echo あぁぁ・・・困った。
任邪:御館様。
イ寺:!・・・なんじゃ任邪か。いつからそこに居ったのじゃ。
任邪:御館様がせわしなく動き回りそこな木刀をつんつん突付いておられました頃から。
イ寺:む・・・むぅ・・・
任邪:姫様も色々と多感なお年頃にございます。何か思うとこ御座いましたのでしょう。
イ寺:むぅ・・・すまんの。来てもらって早々こんな醜態を見せてしもうて・・・。
任邪:いえ。
イ寺:・・・ところで、その抱えておるものは?
任邪:西瓜にございます。奥方様よりよぉく冷やしておくようにと仰せつかりました。
イ寺:・・・重ね重ねすまんの・・・。かような雑務を押し付けて・・・。
任邪:いえ。最初の御奉公が西瓜の世話というのも悪くはありませぬ。それに奥方様も夕餉の支度にお忙しい御身で御座います故。
イ寺:しかし、忍の仕事ではなかろうに・・・。
任邪:某は嬉しゅう御座います。このような経験は今までに御座いませんでした。
任邪:・・・おっと、西瓜がぬるくなってしまいますな。とりあえず冷やして参ります。・・・あ゛
イ寺:あ・・・あぁ、引き止めてすまなんだ。・・・どうした?
任邪:・・・恥ずかしながら、某。この御屋敷のどこに井戸があるか存じませんでした。

106 :西瓜の記憶 :06/06/03 16:55:56 ID:???

 -Aria Norg Warehouse-

猫忍:姫様ぁ〜〜〜〜あたしお腹減ってきちゃったんですけどぉ〜〜
巴姫:だったら先に帰ったらいいじゃない・・・。
猫忍:今の姫様置いて帰れるわけないでしょ〜
巴姫:・・・・・・・・・
猫忍:・・・一体何が不満だったの〜?
猫忍:もしかして〜・・・一発くらい食らってくれてもってことだったの?
巴姫:・・・・・・くれないから。
猫忍:え?
巴姫:・・・真剣にやってくれないからっ!

107 :西瓜の記憶 :06/06/03 16:56:28 ID:???

 -Aria Norg Residence-

任邪は井戸に西瓜を降ろした。
任邪:申し訳御座いませぬ。御館様に案内など・・・。
イ寺:構わんよ。思えば最初に案内しておくべきであったのだ。
任邪:ご配慮痛み入りまする。
イ寺:いやいや。・・・のう任邪よ・・・。
任邪:は。
イ寺:ワシは間違っておったのかのぅ。
任邪:姫様とのことで御座いますか。
イ寺:うむ。
任邪:・・・お力になれず恐縮ながら・・・。某、孤児の身なれば、親子の情・・・分かりかねまする。
イ寺:・・・そうか。
任邪:・・・ですが。
イ寺:む?
任邪:この数日。姫様との稽古、無礼ながら拝見させて頂きました。姫様は真剣で御座います。
イ寺:・・・うむ。
任邪:しかしながら、御館様のあしらい。如何な稚児とて手を抜かれたと気づかれましょう。
イ寺:・・・・・・
任邪:某、子供の時より忍として身を立てんため、師匠より鍛錬を受ける日々を送っておりました。
任邪:某の幼さ故の暗愚から気づかなかっただけかも知れませぬが。師匠の訓練。手抜きはなかったと思っております。
イ寺:・・・
任邪:某は、その真剣さが嬉しゅう御座いました。
イ寺:・・・そうか。
任邪:・・・無礼を申しました。どうかお許しを。
イ寺:いや、・・・よい。
任邪:・・・有難き幸せ。
任邪:御館様のお気持ちもお察し致しまする。某とて姫様を例え稽古としても打ち据えることなど・・・
イ寺:・・・ふ、目の中に入れても痛くない娘なのでな。
イ寺:任邪。お主はよう子供の気持ちが分かるようじゃな。ワシは子供の気持ちも親の気持ちも分からぬというにな。
任邪:・・・某はついこの間まで子供でおりました故。御館様とて、親になられてまだ4,5年で御座いましょう。全て知っておられる方がおかしゅう御座います。
イ寺:・・・そうじゃな。任邪。巴の居場所を知らぬか?
任邪:港の船具倉庫で御座いますよ。
イ寺:・・・あい分かった!

108 :西瓜の記憶 :06/06/03 16:57:05 ID:???

 -Aria Norg Warehouse-

猫忍:もぉ〜〜〜・・・。ほら、段々暗くなってきちゃったよぉ?
巴姫:・・・・・・
猫忍:いいかげん意地張るの止めなよぉ・・・。
巴姫:・・・意地なんて・・・張ってないもん・・・。
猫忍はウンザリとした表情を浮かべた。
イ寺:/sh 巴!出てきなさい!
巴姫:!
猫忍:あ、御館様だ。どーするの?姫様。
巴姫:・・・・・・。
巴姫はむくれている・・・。
猫忍:はぁ〜〜〜〜・・・。ほら!行くよぉ!
猫忍は巴姫の手を引っ張り外へ出た。
巴姫:ちょ・・・ちょっと!離してよ!

109 :西瓜の記憶 :06/06/03 16:57:49 ID:???

 -Aria Norg Port-

 男が腕を組み、その倉庫を眼光鋭く睨みつけている。
倉庫から子供が二人。おずおずと出てきた。
ミスラの少女が男の表情を見てビクッと立ち止まる。
手を引かれて現れた娘は目を合わせようとしない。
男は、自分がどんな顔を向けているのかと思うと、少し心を痛めた。
男は手に持っていた木刀を娘に放り投げると、自分の腰に下げた木刀を手に取り、中段に構えた。

イ寺:拾いなさい。巴。
巴姫:・・・え?
イ寺:稽古はまだ終わってはおらん!
巴姫はウンザリとした表情を浮かべた。
イ寺:拾わんかっ!
巴姫は木刀を拾いイ寺に向かい構えた。
巴姫:っ!
巴姫:/echo な・・・何?父様の体から・・・何か気が・・・
イ寺:そんなへっぴり腰では大根も斬れぬぞ!ワシを仕留めるつもりで打ってこい!
巴姫:・・・くっ!
巴姫の攻撃! → イ寺は武器を使い受け流した。
イ寺の攻撃! → 巴姫の手首にクリティカル!
巴姫は武器を落とした。
巴姫:痛っ・・・!
イ寺:拾わぬか!戦場で痛がっている暇などないぞ!
巴姫:・・・はい!

猫忍:うわぁ〜〜〜・・・。痛そぉ〜〜・・・。
任邪:始められたようでござるな。
猫忍:うわっ!・・・あ・・・あんた・・・誰?
任邪:任邪と申す。3日ばかし前から御厄介になっておる。そなたとは初顔合わせでござるな。
猫忍:・・・へー・・・。ところで、アレはあんたが焚きつけたの?
猫忍はイ寺と巴姫を指差した。
任邪:御館様の御自身の考えでござるよ。子が真剣なれば親もそれに応えねばならぬと仰っておられた。

110 :西瓜の記憶 :06/06/03 16:58:30 ID:???
イ寺:何も考えずに闇雲に振り回しておっては殺してくれと言っているようなものじゃぞ!
巴姫:・・・えぇい!
巴姫の攻撃! → ミス!
イ寺の足払い! → 巴姫は転んだ。
巴姫:まだっ・・・!
巴姫は立ち上がった。
イ寺:止心にて心を静め、残心にて敵の動きを見切り!
巴姫:・・・!
イ寺:隙を見つけたれば放心にて必殺を定石とせいッ!
イ寺の攻撃! → 巴姫は武器を使って受け止めた。
巴姫の手が痺れた!
イ寺:ほぅ・・・よう止めた!だがその後取りこぼしておっては弐の太刀をもらうぞ?
巴姫:父様!もう1本!
????:/sh みんなー、西瓜が冷えてますよー。帰っていらっしゃいー。
イ寺:む・・・おっと。
巴姫の攻撃! → イ寺は武器を使い払った。
巴姫の攻撃! → イ寺は武器を使い受け流した。
イ寺:ほう、突きと見せかけて本命は次の振り下ろしか。
巴姫:・・・はぁっ・・・はぁっ・・・。まだっ!

????:/sh みんなー?早く帰ってらっしゃいー。
任邪:おや、奥方様の声でござるな。
猫忍:・・・まずいねぇ・・・。
任邪:というと?
猫忍:この家の最強は間違いなく奥様だよ。・・・とばっちり食らわない内に早く行ったほうがいいね。
任邪:・・・そうなのでござるか?
猫忍:そうなのでござるよ。この家じゃあたしのほうが先輩なんだから、忠告は聞いといたほうがいいよっと・・・うわっ!
任邪:しからば忠言通り急いで屋敷に戻るでござるよっと。
猫忍:こ・・・こら!離せ!一人で行けるってば!
任邪:稚児一人抱えたところで労は変わらんでござるよ。
猫忍:そーゆー問題じゃないぃ〜〜〜〜〜っ!

111 :西瓜の記憶 :06/06/03 16:59:04 ID:???

 薄暗くなった少し蒸し暑い空気に木刀がぶつかる乾いた音が響く。

イ寺:/echo ほう、中々様になってきたではないか・・・。
巴姫の攻撃! → イ寺は武器で弾いた。
巴姫:まだ・・・!もう1本!
イ寺:うむっ!
????:/sh ちょっとーーー。あなたーー、巴ーーー?
イ寺:・・・・・・
巴姫:・・・・・・
イ寺:我が家の心得。その参。
巴姫:・・・仏の顔も三度まで・・・。
イ寺:今日の稽古はここまでとする!
巴姫:はいっ!
イ寺:/sh 分かった!すぐに帰る!
巴姫:/sh 母様!すぐに帰ります!
イ寺は巴姫を肩車した。
巴姫:と・・・父様?
イ寺:・・・巴。すまなかったな。
巴姫:・・・いいえ・・・。我侭言って・・・ごめんなさい・・・。




112 :西瓜の記憶 :06/06/03 16:59:55 ID:???


 -Aria Norg Residence-

 白くぼやけた世界が徐々に霧を払っていく。
手を見る。あの頃とても大きく見えた太刀もこの手にしっかりと収まるようになった。
体を起こす。肩口でばっさり切っていた髪もいつの間にやら背中に降りるようになった。
障子を開けながら猫忍が声をかけてくる。

猫忍:姫様。お目覚めですかぁ〜。
巴姫:・・・うむ。少し寝すぎてしまったかの。朝稽古の支度をせねばな。
猫忍:たまにはおサボリになっても構いませんよぉ〜。
巴姫:そうはいかぬ。
猫忍:真面目なことですねぇ〜。・・・姫様どうかしたんですか?なんかボンヤリとしてるみたいですけど・・・。
巴姫:・・・・・・いやなに。昔の夢を見た。それだけのことじゃ・・・。
猫忍:・・・そうですかぁ。
巴姫:・・・今日は暑くなりそうじゃな。
猫忍:えぇ。雲ひとつない、い〜天気ですよぉ。
猫忍はにっこりと笑った。

巴姫:・・・久しぶりに西瓜が食べたい。悪いが、冷やしておいてくれぬか?

 猫忍はあの日と変わらぬ人懐っこい笑顔で「はい」と頷いた。


                                    -end-



にしこ?


116 :(・∀・):06/06/03 23:20:56 ID:???
うちはミスラじゃないんだが にしこ ってなに?(´・ω・






ニャー

118 :(・∀・):06/06/04 02:05:34 ID:???
糞樽:おまえ西瓜もよめないのかwwwwwまぢばかじゃね?wwww
   西瓜だよ西瓜wwww ほら言ってみてwww 西 瓜  !
   まったくこまるよなゆとり教育のばかはwwww西瓜もよめないなんてww

糞猫:兄貴なんで平仮名で打たないの?wwwwww

120 :(・∀・):06/06/04 02:55:08 ID:???
>>118
樽ナ:チャットは便利だね・・・。コピペでばれないから
死人:そうですねまったく。西瓜もよめないとは・・・。
死人:西瓜といったら夏の風物詩、季語にも使われてるくらいですからな まったく西瓜くらいよm

樽ナ:君もなんでカタカナで打たないの・・・?
死人:おっとPTに誘われたようですね時は金なりといいますからして無駄話をしている時間などないのですよホラいきますよ樽ナまったく西瓜ごときでくだらn


123 :臼姫先生講義一回100万ギル :06/06/04 11:21:04 ID:???
臼姫:西瓜のことを教えて欲しいの?^^^^♪
樽ナ:・・・うん・・・
阿保猫:lω・)○【西瓜】【一個白銀貨10枚】
臼姫:にしこではないわね、さんきゅ^^^^^^♪
樽ナ:・・・!!

臼姫は阿保猫とトレード

阿保猫:lω・)【毎度】
臼姫:はいこれが、西瓜です^^♪
樽ナ:・・・スイカ?
臼姫:そうよ^^まだ時期ハズレだけど、夏の時に食べる丸くて中が赤い美味しい野菜^^
樽ナ:・・・西瓜ってスイカって読むんだ・・・‡(・・)めもめも
糞樽:・叩くとぽんぽんとオーキッシュネッカマーと同じ下腹の良い音がしたら食べごろだなwwwwww
糞樽:ミスwwwwwwwスイカその名臼姫wwwwwwwwwwぴgy
臼姫:^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^♪

臼姫は、糞樽にスイカ投げ→
糞樽の顔にめり込むの効果

樽ナ:武器としても使用可能っと・・・‡(・・)
臼姫:はい、これで、私の授業終り、テストに出るからちゃんと復習する事^^♪
樽ナ:・・・はーい
阿保猫:lω・)
獣様:デシュlω・)ノシ



レイズアレイズ 予告編


127 :(・∀・):06/06/04 13:09:55 ID:???
レイズアレイズ 予告編

糞樽は穴に落ちた。
白樽:;;

糞樽:ここまで来ればネッカマーのホーリーも・・・wwwwwwwww
糞樽:ぴぎゃあああああああああああああああああああ
白樽:;;

ナ帝:師匠を殺された怨み!九素他流剣奥義!
文句:電源ーーーーーーーーーー!!!

糞樽の遠隔攻撃→文句に1のダメージ
糞樽:あwwwwwwwwwwwwwww
文句:パワーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!

糞樽:はっはーーーwwww当らぬwww当らんよwwwww
竜姐の攻撃→幻影が身代わりとなって消えた。
Oscar:そこだ!!!
糞樽:うっっっww
白樽:;;
任邪:にんともかんとも

廃狩:ビービーシロタルチャンハカワイイ
戦死:まさか糞樽か!!!
戦死は廃狩に敬礼した。

猫狩:ミスタル壊滅ニャ><
垢爺:そうか、気の毒に

内藤:九曲扇ほおおおおおおおおおおりーーーーーーーーーーーwwwwwww
糞樽:・えちょ ネカマのじゃないしきかないっつーのwwwwwwwwww
臼姫のホーリー→糞樽に残りHP1の効果
内藤のホーリー→糞樽に1のダメージ
糞樽は内藤に倒された。
白樽:;;



瓜談義


129 :(・∀・):06/06/04 14:47:46 ID:???
赤爺:・・・最近の若いもんは瓜と西瓜と南瓜の区別もつかうのかいやwwwwこまったもんじゃのおwww
戦子:山田!wwww
赤爺:んwwwわしかいwww山田ってなんじゃwwww
千個:でかけるぞ!靴を用意しろ!wwwwwww
赤爺:ふぉふぉふぉwwwwここにおきますぞwwwwww課長wwwww
戦子:これは靴でなく鞄でしょwwww活字でしかわからんギャグをするなーーーwwww
赤爺:ふぉふぉふぉwwww意味がわからんのおw 

130 :(・∀・):06/06/04 16:37:04 ID:???
エルモ:冬瓜も美味しいよね^^樽ナ、冬瓜の煮物又作ってあげるからね
樽ナ:…そそそそうだね楽しみにしてるよありがとう
死人:読めてますか?
樽ナ:黙れ

冬瓜がすきなんです
仲魔にいれてほしかったんです

131 :(・∀・):06/06/04 20:05:26 ID:???
巴姫:ふむ・・・わらわは冬瓜を一口大に切り、つゆにするのが好きなのじゃが
猫忍:にぅにぅ〜♪南瓜は煮物が好きですぅ〜☆
猫忍:胡瓜はですね、板摺してかるぅくお塩でもむのですよぅ〜♪
巴姫:・・・む、では今宵の小鉢はそれにしようかの

133 :<丶`∀´><ウリが論破するニダ:06/06/04 21:04:37 ID:???

獣様:・・・流石に瓜の話題だけで話を広げるのは無理がありましぇんか(´・ω・`)
騎士芋:若、そこで真理を言ってはなりませぬ!
獣様:だって瓜連携、見ててつまんないんでしゅよ騎士芋しゃん(・ω・)
騎士芋:そ、それも言ってはなりませぬ!言ってはなりませぬぞ若ッ!!
樽ナ:ふふっ、獣様は漢字が分からないからそういう事を言うんだね。
赤爺:強がりはいかんぞ、獣様wwwwww冬瓜と南瓜、西瓜や胡瓜が分からんのじゃろ?wwwwwwww
獣様:とうがんとカボチャ、スイカやキュウリがどうかしたんでしゅか(´・ω・`)?


樽ナ:


騎士芋:若、お見事でございます!
赤爺:・・・ふぉ、ふぉっふぉっふぉwwwwwよく読めたのぅ、獣さm
獣様:赤爺しゃん、さっきのネタなんでしゅが、活字でも理解に苦しみましゅよ・・・と言うか分かりましぇん(´・ω・`)


赤爺:


臼姫:あらあら獣様、意外に物知りなのね^^♪♪♪wwwwwwwww
獣様:あぁ臼姫しゃん、言っておきましゅがスイカは武器じゃありましぇんよ(・ω・)
獣様:臼姫しゃんは知ってましゅか?アフリカにはスイカの種すらも食べられないかわいそうな子供達がいっぱいいるんでしゅよ(´・ω・`)?
獣様:食べ物は粗末に扱っちゃいけましぇん、バチが当たりましゅ(´・ω・`)
臼姫:べ、別にゲームだからいいじゃないそんな事^^♪wwwwwwwww
獣様:よくありましぇん(`・ω・´)
獣様:普段見られる行動がゲームに表れている良い証拠でしゅよ(`・ω・´)


臼姫:


糞樽:くぅぅぅぅwwwwwwよく言ってくれた、獣s
獣様:糞樽しゃんも糞樽しゃんでしゅ(`・ω・´)
獣様:最近口を滑らせすぎでしゅよ?少し黙っててくだしゃい(`・ω・´)


糞樽:


エルモ:な、何もそこまで言う事無いんじゃないk
獣様:それから言っておきましゅがとうがんは食べた事ありましぇん、さっき初めて知りましゅた(´・ω・`)


エルモ:


獣様:あ、あとどうでもいいんでしゅが「にしこり」は松井選手が見えましゅね(´ω`)
巴姫:何!?・・・そ、それはまことか!?
猫忍:な、なんだってー(AA略ですぅ


騎士芋:若・・・お、お見事でございます。
獣様:人間として当然の事を言っただけなんでしゅけど・・・もしかして悪い事言いましゅたかね(´・ω・`)
騎士芋:い、いえ!若は全く、正論を述べただけであります!若は悪くありませぬ!
騎士芋:悪いのは若に完全論破されうなだれている人間の道を踏み外したこの腐れ外道どm


ドンッ ボカッ バキッ ゲシッ グシャッ ドゴッ ドムッ



人形の使用方法


147 :(・∀・):06/06/05 15:16:20 ID:???

獣様:樽ナしゃん(´・ω・`)
樽ナ:何?


獣様:・・・実は女の子だったんでしゅか(;;´・ω・)?


樽ナの正拳突き→獣様に鼻血ブーの効果

獣様:い゛、い゛だい゛でじゅ・・・(つω;`)
樽ナ:やだなぁ〜、獣様。どうしてそういう風に思ったの〜?
獣様:だ、だっで死人じゃん、樽ナじゃんを怖がらないでじゅがら・・・(つω;`)
樽ナ:死人が?・・・ああ、死人が女性恐怖症って言う設定〜?
獣様:そ、それでしゅよ(つω;`)
樽ナ:あれれ〜?そんなのあったっけ〜?

樽ナは獣様の襟首を掴んだ!

獣様:・・・え、江戸川コナン・・・でしゅか((((つω;`))))
樽ナ:無  か  っ  た  よ  ね  ?
獣様:・・・ないでしゅ、はい(つω;`)
樽ナ:そう言う事・・・これ以上の詰問は、タブーだよ。



獣様:・・・樽ナしゃん・・・(・ω・)
死人:大丈夫ですか、獣様。
獣様:死人しゃん・・・いるなら助けてくだしゃいよ(・ω・)
死人:冗談を言わないでください。私まで殺されてしまいます。
死人:・・・ところで、獣様は樽ナを女の子ではない、と思っていたのですか?
獣様:聞くまでそうじゃないかと思ってましゅた(´・ω・`)
死人:やはりそうですか。では、獣様も樽ナの事をもっと知っておくべきですね。
獣様:?・・・何をでしゅか(´・ω・`)?
死人:知りたいですか?ならば、夕方頃にジュノへ来てください。上層のモグハウス前で待っていますよ。


獣様:気になりましゅね・・・行ってみましゅか(`・ω・´)

148 :(・∀・):06/06/05 15:16:44 ID:???

〜ジュノ上層〜


獣様:死人しゃん、こんな所に呼び出して一体何があるんでしゅか(´・ω・`)?
死人:丁度良い所に来ましたね。さ、隠れてください。


樽ナは右をキョロキョロ
樽ナは左をキョロキョロ

樽ナ:誰もいない・・・・よし。

樽ナはモグハウスへと消えた。


獣様:樽ナしゃん、どうしたんでしゅかね・・・(・ω・)
死人:樽ナが入ったのは自分のモグハウスではありません。白樽さんのモグハウスです。
獣様:白樽しゃんのモグハウスに遊びに行ったんでしゅか(・ω・)?
死人:そう言えば聞こえはいいですが、中では私達には想像し得ない光景が広がっています。
死人:ほら、ここの穴を覗いてみてください・・・中の様子がはっきり見えますよ。


樽ナ:えっと・・・こ、こんにちは。
樽ナはクゥダフ人形の右手をピコピコ
白樽:ようこそおいでくださいました^^
白樽はマンドラゴラ人形の右手をピコピコ


獣様:・・・・な、何でしゅか、あの謎の挨拶は(;;`・ω・)
死人:あれが女の子がよくやると噂される、俗に言う「お人形遊び」ですよ。
獣様:は、初めてみましゅた・・・ヤック・デカルチャでしゅ(;;`・ω・)


樽ナ:今日は何して遊ぶの?
白樽:そうですね・・・この間、作りかけで終わったお人形さんを作ってしまいましょうか^^
樽ナ:うっ・・・どうしてもやるの?
白樽:あのままじゃお人形さんがかわいそうでしょ?
樽ナ:・・・分かったよ。

樽ナは裁縫道具を出した。
樽ナは黄色の塊を懐から取り出した。

樽ナ:ボク、こういう細かい作業は苦手なんだよ・・・。
白樽:普段やらないから苦手に思えるんですよ、大丈夫大丈夫^^


獣様:・・・あの黄色い物体は何でしゅか(;;`・ω・)
死人:この間作りかけで終わった「クロウラー人形」だそうです。とてもそうには見えませんが。
獣様:樽ナしゃんでも苦手分野があったんでしゅね(・ω・)

149 :(・∀・):06/06/05 15:17:11 ID:???

プスッ
樽ナ:痛っ!
白樽:大丈夫?
白樽は人形をチクチク
樽ナ:うん、平気・・・これで3回目かぁ。
白樽:ちゃんと手元を見てやらないと・・・。
白樽は人形をチクチク
樽ナ:・・・そう言う白樽さんはブラインドタッチ状態なんだけど。
白樽:慣れるとこんな事もできるんですよ^^
白樽は人形をチクチク


獣様:人形一つ作るのに大変でしゅね(´・ω・`)
死人:私はもちろん、獣様でも大変ですよ。やってみれば分かります。
獣様:?・・・死人しゃん、あの奥に飾ってある人形は何でしゅか(´・ω・`)?
死人:・・・どこです?


樽ナ:白樽さんって上手いよね、裁縫。
白樽:そうでもないですよ^^
樽ナ:だって、あそこに飾ってある糞樽そっくりな人形・・・。
白樽:ああ、あれ?作るのに2日かかっちゃいましたけど、大したものじゃないですよ。
樽ナ:そ、そんな事ないよ!すごい力作じゃないか。
白樽:そう?・・・そう言われると、なんだか嬉しいですね^^
樽ナ:・・・でもよく見ると、所々破れてるね。
白樽:うん、でもそれは仕方ないんです^^

白樽は糞樽人形の首根っこを掴んだ。

ドスッ

白樽:ストレス解消用に作ったものですから・・・ね?大したものじゃないでしょう?
樽ナ:・・・・。


獣様:・・・・・(;;`・ω・)
死人:・・・ヤック・デカルチャ・・・!

150 :(・∀・):06/06/05 15:17:47 ID:???

樽ナ:・・・ボクにも作れるかな、そういうの。
白樽:気力があるなら誰にも作れますよ、作るなら私も手伝ってあげます^^
樽ナ:あ、ありがとう・・・。


獣様:・・・これは死人しゃんを作ると思いましゅね(´・ω・`)
死人:な、何を言っているのですか獣様!・・・む、むしろ獣様を作ると思いますよ、私は。
獣様:そんな事ないでしゅよ、絶対樽ナしゃんは死人しゃんを作ると思いましゅね(´ω`)


死人:いいえ、獣様です!
獣様:死人しゃんでしゅ!(`・ω・´)
死人:私は知っているのですよ!昨日の樽ナのおやつ、アップルパイを断り無く盗み食いしたでしょう!?
獣様:し、死人しゃんだってこの前「シュールストレミングを食べられない樽ナは人ではありませんね」ってこぼしてたじゃないでしゅか!(`・ω・´)
死人:ね、根も葉もない事を言わないでください!私がそれを言ったという証拠がありますか!?
獣様:あと死人しゃんはいつも樽ナしゃんからもらった料理に持参した醤油を隠れてかけてましゅた!味が薄いと言ってるのと同じでしゅ!!(`・ω・´)
死人:ぐ、ぐぐっ・・・ああそうですよ、私は濃い味が好きなんですよッ!!
死人:そう言う獣様はどうなんです!?樽ナに隠れてもらった料理から特定の野菜だけを皿から弾き出して騎士芋に食べさせているのは一体どこの獣使いなんです!?
獣様:に、人間好き嫌いがあっていいじゃないでしゅかッ!!(;;`・ω・)
白樽:・・・人の家の前で何騒いでるんですか?



死人:あ・・・。
獣様:(´・ω・`)



樽ナ:死人、濃い味が好きだったんだね。言ってくれればいいのに・・・。
死人:い、いいえそれはですね、自尊心が邪魔して言うに言えない私の性g
樽ナ:これからたっぷりマヨネーズかけてあげるから心配しないでね。
死人:マ、マヨ・・・!?
樽ナ:ああ、獣様・・・今日からブロッコリー強化週間だよ。ちゃんと食べようね。
獣様:ぶ・・・ブロッコリー強化週間、でしゅか・・・(・ω・)


白樽:やっぱり覗き見してたみたいですね・・・ところでさっきの話、どうします?
樽ナ:・・・ボクには必要ないみたい。本人達で十分事足りるし^^
獣様:((((((・ω・))))))



ナショ○ル風味糞樽


152 :ナショn(ry:06/06/05 18:54:23 ID:???
うはwwwwスレから大切なお知らせとお願いです。
1年〜昨日までに記述された古い設定の糞樽×臼姫or糞猫の誤解を解いております。
主にR指定スレのタイプで、ご理解や、関係修復を行っています。
未修復のままご使用になりますと、ホーリーによる糞樽の死体から排出されるガス等がスレ内に漏れ出し、万一の場合、
笑えないほどの修羅場なお話が作成されるおそれがあります。
糞樽×臼姫or糞猫の絡んだストーリーを構想中のお客様で、まだご理解がお済みでない方は、
直ちに執筆を中止していただき、まことにお手数ですが、至急、ご覧のフリーダイヤルまでご連絡をお願い申し上げます。
何卒、ご理解とご協力をお願いいたします。
皆様には多大なるご迷惑をおかけし、深くお詫び申し上げます。
0120-466wwww-144wwww
シロタル   ヒトスジ
うはwwwwスレの糞樽からのお願いでした。

糞樽:本当です!信じてください!俺は白樽ちゃん一筋ですwwwwwwww
糞樽:まんまオーキッシュな強欲は論外だし、あの脅迫猫なんざZaidにやっちまいたいくらいですwwwwww
糞樽:だから皆さんwwww変な誤解はカンベンしてくださいwwwww
糞樽:・・・・・・今日は即座には来ないんだな・・・wwwwww

遠隔ホーリー 糞樽は骨粉入りひき肉になった。
遠隔フレア  糞樽はこんがり焼けた。
       連携!調理(炎) 糞樽はハンバーグになった。

ハンバーグ:なるほど、フレアの詠唱時間ね・・・。

糞猫>>竜姐:【こんにちは。】wwww今ルルデで美味しいハンバーグ焼いたんだけど、いかが?wwwww
Oscar>>糞猫:是非とも!!!



除草赤魔子


159 :(・∀・):06/06/06 15:03:40 ID:???
娼館子呼ばなくとも赤魔子が合成で消してくれるから無問題








                            (巛ミ彡ミ彡ミ彡ミ彡ミ彡)ミ彡ミ彡)ミ彡)
                         ,,从.ノ巛ミ    彡ミ彡)ミ彡ミ彡ミ彡)ミ彡)''"
                       人ノ゙ ⌒ヽ         彡ミ彡)ミ彡)ミ彡)''"
   _△〆_          ,,..、;;:〜''"゙゙       )  从    ミ彡ミ彡)ミ彡,,)
   ノ('ー` )ヽ   _,,..、;;:〜-:''"゙⌒゙          彡 ,,     ⌒ヽ      彡"
    ノヽノヽ :゙:゙                    '"゙          ミ彡)彡'
      くく `゙⌒`゙"''〜-、:;;,_              )   彡,,ノ彡〜''"  ,,ミ
                 ⌒`゙"''〜-、,,.      ,,彡  << )
                         ^^^^



青の可能性を探る


184 :青猫 + 青士 → 青禿 とかの可能性を探ってみる。:06/06/11 16:51:30 ID:???

青禿:・・・

通風:お、おい、何だあの強面・・・
糞樽:・えちょ こっちみんなwwwwwwwwwミスwwwwww

青禿:壁|)

通風:Σ(゚Д゚)

青禿:壁|・)

糞樽:(((;゚Д゚)))?

青禿:壁|=゚ω゚)ノ < あーおちゃーんです♪

通風:ちょwwwwwwwwおまwwwwwwwwwwwww
糞樽:禿で声高杉KIMOOOOOOOOOOOOOOIIIIIIIwwwwwwwwwwwwwwww

青禿:もー、失礼だな、おこっちゃうぞo(*`ω´)o

戦死:おいすーwwwwwwwww
糞樽:あ、戦死インしたおwwwwwwwww
戦死:お、青禿、どうよこのLS?wwwwwwwwww
青禿:このひとたち、初対面なのにちょっと失礼なんだぞ(σ・ω・)σ
戦死:おkおkwwwwwwwまぁこいつら根はいいから、悪気はほとんど無いはずだwwwwww
通風:「ほとんど」ってのが的確な返答だなwwwwwwwwwwwwww(ノ∀`)
青禿:壁|=゚ω゚)ノ < そんなわけで、みなさんよろしくですよ♪

文句:パワッ?
青禿:壁|ω・)そ
ガ姫:うほっ【電源】?
青禿:【えーっと・・・】
青禿:【パワーアタック】?
文句:【パワーアタック】!!????
ガ姫:【パワーアタック】!!!!!!!!
文句:うほっ いいラーニング や ら な い か ?
青禿:(σ・ω・)σ【はい、お願いします】
ガ姫:パワーーーーーーーーーーーーーーーーwwwwwwwwwwwwww
青禿:【パワーアタック】!o(*`ω´)o
文句:【電源】ーーーーーーーーーーーーーーー!!!wwwwwwwwwwwwww

歌樽:暑苦しいのが増えてもーたやんか(ノ∀`;)



阿保ねここ劇場


189 :阿保ねここ劇場 :06/06/12 10:37:35 ID:WPEiNmYz
阿保猫:lω・)・・・
樽ナ:・・・どうしたんだい?阿保猫
阿保猫:lω・)ノ【青髭】
樽ナ:ああ、なんか昔話であったよね?するの?
阿保猫:lω・)ノ【爆弾】【あげます】
樽ナ:いらない・・・
モ姫:みんなーお話がはじまるよー^^
阿保猫:lω・)【飴】【十ギル】
獣様:はいでしゅ(・ω・)
臼姫:あら面白そうじゃない^^♪
猫狩:紙芝居にゃ?

三人は、阿保猫にトレード

樽ナ:って君たちまだ壁の中にいたの?
モ姫:私はバイトですよ?日給7500ギルです
臼姫:うるさい奴がいないし、ねごごちがいいのよ^^
猫狩:ニャ

赤魔子は。太鼓たたきの構え

ドンドン

むかしむかし、ある農民の女の子が、領主に気に入られて結婚をする事に
したそうです。でも領主に不気味な青い髭が生えており女の子は、その髭が
とてもいやでした。でも昔の貧乏暮らしの生活より、今の豪華な生活の方が
良かったので我慢の子で辛抱しました。
ある日、領主は、国王に呼ばれ遠くの祖国まで戻る事になり、しばらく屋敷を空ける事になります。
少女は、留守を頼まれると、頷きました。
しばらく嫌な青髭がいないのを思うと少女は嬉しくなりました。

青髭:いいか?我妻よ、この黄金の鍵があればここの屋敷の扉は、全部みられるだろう、ただし
奥の黒い部屋には絶対にはいるないいな!!
モ姫:はい、わかりました。

少女は、屋敷の鍵を受取るとお付きの者とともに、遠くに出かけていきました

190 :阿保ねここ劇場 :06/06/12 11:04:23 ID:WPEiNmYz
領主がいなくなって三日目、青い髭の男がいないと思うと屋敷のなかでゆったりと
見て回りました。豪華な部屋に宝石等の豪華な物が部屋中に置いてありました。
少女は、最初は楽しかったのですが、全部見終わると、なんだか飽きてきました。
そして、緑石の鍵、青石の鍵、紅石の鍵、そして最後に入ってはダメだといわれている
黒石の鍵が、目に入りました。

モ姫:あの人は、あの黒い部屋意外なら入っても良いと言った・・・
この三つの特別な鍵を開けてもかまわないよね・・・

のどの唾をごくりと飲み込み鍵の束から、白銀の鍵を外し、
銀の扉の前に立ちました。扉の前には、高原の部屋と書いてあります。

少女は、鍵穴に鍵を差し込みまわすと、古びた開く音とともに
白銀の扉は、勝手に開き、いつの間にやら高原の中に少女は立っていました。

獣様:メェーでしゅ(・ω・)
モ姫:え?あなたどこからきたの?
獣様:メェメぇでしゅ(`・ω・´)

前には、可愛い子羊が、少女を見ています。
少女は、子羊の事が好きになり一日中、子羊と遊び過ごしました。
そして、しばらくたつ、大きいお父さん羊が、迎えにくると、子羊とお別れし
元の部屋に戻ってきました。戻ってきた時には、でもその後は、緑石の鍵で扉を
あけることは出来ませんでした・・・少女は不思議に思いましたが、気にする必要も無く
自分の部屋に戻りました。

192 :阿保ねここ劇場 :06/06/12 11:24:42 ID:WPEiNmYz
楽しい一日が終えた後の三日後、少女は、又暇になりました。
今度、青石の鍵を鍵の束からはずし扉の前に立ちました。

モ姫:・・・又好奇心に負けちゃった・・・あの扉を開けなければ大丈夫だよね・・・

少女は、自分に言い聞かせると、鍵穴に鍵を指して回すと、綺麗な音がしました。
気がつくと、目の前には、暗闇の中に光る懐かしい家族が住む家の前に立っていたのでした。
少女は、いそいでドアを開けると、目の前には大好きな親と兄妹が机の前に座り
笑顔で彼女を、見ました。

父:おかえりモ姫
母:おかえりなさい
兄:うはwwwwwwwwwおkwwwwwwwwwおかえり
妹:おかえりおねえちゃん・・・
モ姫:ただいま^^

家族と笑顔で話すとお父さんは、椅子に座らせ食事をしました。
屋敷の中よりは、豪華ではありませんが少女には、とても美味しい食事でした
なぜ帰ってきたのかを聞きもしない事に不思議に思いましたが気にしないで
一日を楽しみ、兄弟とともに寝ることにしました。

193 :阿保ねここ劇場(終):06/06/12 11:42:09 ID:WPEiNmYz
少女は、気がつくと自分の部屋のベッドに寝ているのに気がつきました。
見回しても、昨日までいた家族がいませんでした・・・
悲しくなりましたが、屋敷の生活に戻りました。
青の扉は、開けようと思いましたが、緑の扉と同じく開く事ができなかったのでした。


阿保猫:lω・)【続く】
獣様:な、なんでしゅか!!Σ(・ω・)
阿保猫:(・ω・)
臼姫:続くの^^♪?
樽ナ:多分続かないと思うよ・・・飽きっぽいから・・・
阿保猫:lω・)【火】【素】
獣様:あー釜の中に紙芝居入れちゃったでしゅΣ(・ω・)
阿保猫:l・)【爆弾物語】
樽ナ:なになに?自称爆笑大魔王が使っていた、伝説の爆弾を火山の中に入れる話?
モ姫:あー私の徹夜の作品が;;

                        終wwwwwwwwww



任邪空蝉の術・弐AA


191 :(・∀・):06/06/12 11:08:34 ID:1A2xGeQf

任邪:+風神!+
任邪:+降魔!+
任邪:+調伏!+
任邪:+これ即ち風魔也!+
任邪:
任邪:                    ........................................................................................................................................
任邪:                                        ........ - ‐─ - ............................
任邪:                      ................................................................/         \.....................
任邪:                                  ................/       .....:::::::::::::::::::::::::::::::
任邪:                      ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... .. i       ... .. .::: :::: :::::::::::::::::::
任邪:                         .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .... i              l.. .. .. .. ..
任邪:                          . . . . . . . . . . . . . . . .. !              l. . . . . .
任邪:                           . . . . . . . . . .......::::::::::::::::::::........ . .       /. . . . . . .
任邪:                           . . . . . . . . . . \        . . . . . . .
任邪:  、                                 . . . .   ‐-     . -‐. . . . . .
任邪:                  .  .  .  .  .  .  .  .  .  .  .  .  .  .  .  . ̄ ̄ .  .  .  .  .  .  .
任邪:                         ( 、 ___ _   .  .   .   .   .   .   .   .   .   .   .   .   .   .   .
任邪:                      \   `ヽ
任邪:                        `)   ヾ_,-'⌒ヽ、
任邪:     `                  乂          メ、___
任邪:                         `)           `‐‐-、
任邪:                          ' `ヽ、_,-'⌒ヽ、_,___、  ヾ
任邪:.                     、               ___`ツ   〉
任邪:  +                         ∩.-、     ,、      /  ヽ ,ノ     + 激しく空蝉の術・弐 +
任邪:    ー‐‐==============〉フ.`^ ̄ ̄  ̄ ̄^⌒|l゚U゚l|'⌒ヽ
任邪:                         ∪ ´  ̄ ̄~ ̄ ̄`メ、 ヽ##/( 丿
任邪:               、                         ヾ ∀ | |
任邪:                                       γ⌒ヽ∞=〈 ,〉- 、
任邪:                                  〈.   ,,〉_,. | |  ,〉
任邪:                                      ゞ__ ノ (`、i l__,,ノ
任邪:                                  (π丿  ,ヾゝ_a 〉
任邪:                                二二   三三三
任邪:                              二三二  二三三二
任邪:                            二三三二 三三三三二
任邪:                         二三三三三三三三三三二
任邪:                      二三三三三三三三三三三三二
任邪:                    二三三三三三三三三三三三二
任邪:               二三三三三三三三三三三三三三三二
任邪:           二三三三三三三三三三三三三三三三三三三二
任邪:        二三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三二
任邪:  二三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三二
任邪は、空蝉の術・弐を唱えた。



仔猫が来ました


210 :仔猫が来ました :06/06/13 16:44:52 ID:???
仔猫:/Sh なはははっはははは!!今日から俺様は最強の海賊になるにゃー!!
それには強くなる為にクエストをするにゃ!!愚民どもクエストよこすニャー!!

獣様:白門前に、小さいミスラしゃんが、シャウトしてるでしゅ(・ω・)
樽ナ:・・・ちょっとまってて・・・
獣様:(・ω・)?
樽ナ:ね?仔猫?・・・
仔猫:なんだニャ?チビ樽が話し掛けてきたニャ?
樽ナ:チビは余計だよ・・・君と余り変わんないよ・・・
仔猫:うぅ・・・まだ子供だからしょうがないにゃー!!
大きくなったらコ猫お姉ちゃんみたいになってるニャー!!
樽ナ:本当かな・・・まぁいいや・・・銅鉱2個くれたらいい物あげるからもってきなよ・・・
仔猫:にゃ!!仕事ニャね!!解かったニャ、二分ほど待ってるにゃ!!
樽ナ:うん早くね・・・

=4分後=

仔猫:はぁはぁ・・・もってきたにゃ!!何か金色に光ってるけど同じにゃ!!
樽ナ:おつかれ・・・はいこれは報酬ね・・・
仔猫:ニャークエスト終わったニャー!!

仔猫は樽ナにトレード
樽ナは仔猫にトレード

タッタンッタタタタッタァー

仔猫:串焼きにゃ!!
樽ナ:出来立てだから早く食べな・・・
仔猫:モグモグ・・・美味しいニャーちんくしゃ!!
樽ナ:何で君にちんくしゃって言われないといけないのさ・・・
仔猫:んじゃーあばよまたあおうにゃ!!
樽ナ:うん・・・またね・・・余りシャウトするとあの人みたいになるから気をつけてね

仔猫のとんずら→
移動速度アップの効果


211 :仔猫が来ました :06/06/13 17:06:02 ID:???
樽ナ:ふぅ・・・やっぱりコ猫の妹って感じがするね・・・
獣様:あの小さいミスラしゃんはコ猫しゃんの妹でしゅか(・ω・)
樽ナ:阿保猫のフレだそうだから、凄い変わってるらしいよ?
獣様:コ猫しゃんって、あそこで銃を振り回してるひとでしゅか(・ω・)
樽ナ:え・・・

コ猫:ホードルアップ!!荷物をとっとよこしな!!
餡刻:あの・・・俺後にはいないから・・・orz
コ猫:空白うぜぇぇぇっぇぇぇえええええええ

ズドンズドン

通りすがりの糞樽に脳天ふっとばしの効果
通りすがりの内藤に瀕死の効果

白樽:きゃー!!糞樽くん!!
糞樽:白樽ちゃん俺はもうだめだ、あのオーキッシュ以外にやらpyこrじょrlp

臼姫のホーリーW→
糞樽は原子崩壊の効果

餡刻:おーい、俺は此処だよー見てくれよーwwwwwww出番最近少ないとですwwwww
糞樽:ふじこhこjyじょうyこghjぎこうじこ
白樽:糞樽くん!!!!死んじゃダメー;;

樽ナ:・・・
獣様:・・・(・ω・)
阿保猫:l)
樽ナ:見ちゃダメだよ・・・
獣様:(・ω・)

仔猫:にゃー親分、食料持って来たにゃー!!
コ猫:おーよくやったぞ!!さすが俺の妹だな!!
仔猫:あたりめぇにゃ!!最強なかいぞくになるんにゃ!!
コ猫:だな!!!!!!!!!!よしいつものやるぞ!!!!!!!!!!!
仔猫:にゃー!!!!!!!!!!!!!!!

仔猫&コ猫:なははっははははっははははっははははああああああああっはははははっは!!

樽ナ:睡眠妨害だよ・・・
獣様:めでたしめでたしでしゅ(・ω・)

                       終



にゃーとターン


218 :(・∀・):06/06/13 20:47:17 ID:???
猫忍:にゃーにゃー言わなくても銃は撃てますよぅ〜♪
任邪:お前っ・・・銃を人に向けるn






巴姫:何じゃ、あの火は・・・里の者が祭りの支度でもしておるのかや?
巴姫:・・・今年の祭りは、内藤殿のお側にいたいのう・・・
巴姫:わらわが思うていても、思うばかりでは何じょうありしか・・・愚かなことよ
猫忍:思い立ったら吉日、行動に移すのも手ですよぅ〜♪
巴姫:行動じゃと?そなた、突に現われて何を申すかや?
巴姫:じゃが・・・まあ、よい。賑わい好きの内藤殿のこと、祭りの場には参られよう
猫忍:千里の道も一歩から☆ですよぅ〜♪ごーごーですぅ〜♪








猫狩:ジョアンナって誰にゃ〜〜〜〜〜〜〜!!!!(#゚皿゚)y=ー
通風:待てwwwwwwお前箱ポップした時寝てたじゃねーかwwwwwwww
猫狩:うるさいにゃ!!問答無用にゃ!!(#゚皿゚)y=ー











ターン・・・



樽ナと小樽の常識な日々


224 :樽ナと小樽の常識な日々:06/06/14 13:10:21 ID:???

小樽:樽ナお姉ちゃん、暇、遊んで^^です
樽ナ:・・・あの、小樽ちゃん。単語だけで喋るのやめて。
小樽:はい><です・・・遊んでください^^です
樽ナ:ごめん、今合成やってる最中だから・・・。
小樽:小樽は違いますから安心してください^^です!
樽ナ:/echo ・・・一体何を安心しろと。

樽ナ:ホンッットにごめん。今日は忙しいから無理。
小樽:そう><ですか・・・
樽ナ:他の人にでも頼んでみたら?獣様とか。
小樽:分かりました^^です、それじゃ獣様で遊ぶ^^です!

樽ナは小樽の後ろ襟を掴んで引き止めた。

樽ナ:あー・・・ちょっと待って。獣様「で」遊ぶっていうのはどういう事?
小樽:言ってることがよく分からない><です・・・?
樽ナ:あのね・・・獣様で遊ぶなんて言ったら小樽ちゃん、周りに誤解されるよ?馬乗りでもする気?
小樽:え?・・・えっ><?


〜樽ナの妄想〜


小樽:ハイヨー!シルバー!><です
獣様:・・・お、重たいでしゅね、小樽sh
小樽は獣様の脇腹をガッ

獣様:ぶしゅッ!!Σ(((`゚ω゚´;;)))
小樽:しゅっぱつしんこー><です!
獣様:は、はひ・・・でしゅ・・・(`>ω<´;;)


〜妄想乙〜


樽ナ:/echo ・・・死人にやってほしいかも。
死人>>樽ナ:もう少し頑張りましょう。
樽ナ:・・・ッ!?
小樽:・・・樽ナお姉ちゃん・_・?
樽ナ:コホン・・・と、とにかく、獣様「に」遊んでもらうとか、違う言い方をするように。
小樽:えっと・・・は、はい^^です!ところで何を作ってる・_・ですか?
樽ナ:え?あぁ、これは料理・・・。
小樽:獣様をおもちゃにして遊ぶ計画><ですか?
小樽:今度は何をするですか?また合成と偽って夜中までちちくりあう><ですか?
樽ナ:そうだね、ドラクエ的に昨夜はお楽しみ・・・って違う!!
小樽:えっ><?
樽ナ:何も偽ってないし夜中にちちくりあってもいないから・・・。
樽ナ:て言うかそういう風に人のプライベートを詮索したり、曲解したり、公にしたりしちゃいけないの。これ、人としての常識。
小樽:は、はい><です・・・それじゃあこっそり噂を流す><です!
樽ナ:こっそり噂もダメだからね、それは非常識だからね。
小樽:非常識・・・ってどういうことを言う><ですか?
樽ナ:・・・そこから?
小樽:じょーしきとか、ひじょーしきとか、よく分からない><です・・・。
樽ナ:あー・・・じゃあ、それ教えてあげるからさ、今日はそれでいい?
小樽:はい><です!

225 :樽ナと小樽の常識な日々:06/06/14 13:11:09 ID:???

樽ナ:でもいいなぁ、その柔らかそうな肌。
小樽:えぇ〜、そんなことない><です!樽ナお姉ちゃんの方がスベスベ^^です!
樽ナ:そんな事言ってぇ・・・ほらぁ、こんなにプニプニしてる。
樽ナは小樽の頬をツンツン
小樽:やぁん・・・恥ずかしい><です・・・。
樽ナ:恥ずかしがらなくてもいいよ・・・さ、今日は二人っきりで遊ぼうね。
樽ナは上着を脱ぎ始めた。
小樽:樽ナお姉ちゃん・・・><
小樽は樽ナの唇を強引に重ねt
樽ナ:んぁ・・・・うふゅ、ん・・・・
小t


暗樽:あぁ〜wwwwwwwwこういう線もありかなぁwwwwwwwwwwww
樽ナ:これはほんの一例だけど・・・。
樽ナ:まぁ、つまりキミはこれと同等の行為をしてるってことになるのかな。
小樽:・・・分かった><です。とてもとても恥ずかしい事をしてた><ですね・・・。
小樽:ごめんなさい><です、樽ナお姉ちゃん・・・。
樽ナ:分かればよろしい。くれぐれも、こんな非常識な人間にならないようにね。
小樽:はい><です!こんな非常識な人間にならないように反省する><です!
樽ナ:それじゃあ、引き上げようか。
小樽:お邪魔しました^^です〜。




暗樽:・・・・あ、あんまりだ・・・・非常識だ・・・・orz



語尾でコ猫vs猫狩


228 :コ猫VS猫狩 :06/06/14 15:47:50 ID:???
コ猫:おい!!そこの猫!!
猫狩:あ・・・コ猫ちん、こんにちわにゃ

猫狩は、コ猫にお辞儀をした

コ猫:こんにちわ・・・って挨拶してるほどなかよくねぇよ!!!!!

コ猫は、猫狩にお辞儀をしそうになった

猫狩:/echo なら話し掛けないでにゃ・・・
コ猫:様が無かったら、俺も話し掛けてねぇって!!
狩猫:そうなのかにゃ?
コ猫:人気があるからって調子に乗りすぎ、語尾にニャつけるな仔猫と重なる
狩人なら、銃じゃなくて弓使えよ弓、あとアストラルリング好きの首長とくっつきすぎ
猫狩:別に人気があっても調子に乗ってないし、語尾はFFの初期の頃から使ってたから
直す事なんて出来ないにゃ、銃もうちの他に、あそこのサイボーグ屋通風ちんも使ってるにゃよ?

猫狩はガンビスンを道の真ん中で拭いている廃狩を指差した
道を歩く家族連れが迷惑そうに指を指しているが気にする様子も無い

廃狩:ギギギギギ・・・呼んだかな、ミスラの御嬢さん?
猫狩:呼んでニャいけど、なんか錆びてるにゃ?
コ猫:これって人間だったのか・・・また俺は廃棄されたウインダスの護衛人形だと思ってたぞ
廃狩:失礼な・・・シド特製のガンビスンの為に全財産はたいてメンテナンスも出来ない状態の俺に
言うとは!!本当は、弾丸を脳天に打ち込む所だが、弾も無い・・・

ズキュン!!ボカーン

コ猫のヘキサガンの銃撃にて打ち抜かれた胴体が爆発
それを見て唖然とする猫狩

猫狩:ニャ!!なんて事するにゃ、首だけになったら只の機械仕掛けの生首になっちゃうのにゃ!!
コ猫:いけねぇ引き金ひいちったむずかしいはなしすんじゃねぇよ、なはははっはっは!!ん?
なんだこの生首は?まぁいいや話話、というわけで今度からニャ以外で作品に出ること!!
猫狩:/echo なんか勝手な事言ってるにゃ・・・

コ猫は、廃狩の首を壁に吊るした

廃狩:俺のアダマンガンビスンがーーーーーーーーーーーー!!!
コ猫:首が何か泣いてるぞ、なあははっははははは!!ん?お、いい物発見!!

コ猫は、特製ガンビスンを手に入れた

廃狩り:Noーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!
コ猫:話にもどるぜ!!!わかったか!!


230 :コ猫VS猫狩 :06/06/14 16:24:11 ID:???
猫狩:わかったにゃ・・・でもちょっと待ってるにゃ

猫狩は、隣の客のサンドリアワインを取り出して一気飲みをした・・・
猫狩は、勢い任せでコ猫に余ったワインを強引に飲ませた。

猫狩:・・・あ!!にゃんだって?ヒック・・・
コ猫:だから語尾ににゃはいらねぇんだよ!!ニャンコビーム!!
猫狩:そうですニャンダロラホイ、だから昔から使ってるからなおんにゃいっていってるニャンダロホイ
コ猫:てめぇ、ふざけんなよ!!ニャンコビーム、てめぇの尻尾に銃弾打ち込むぞ!!ニャンポロヒロヒピロピロ!!

コ猫は、猫狩のホッペを引っ張った
猫狩は、コ猫のホッペを引っ張った

モ姫:あの・・・お客様・・・店で暴れると他のお客様の迷惑になりますので・・・
コ猫:美人なねぇちゃん、お酌しろほれほれニャンコビーム!!
猫狩:そうだニャンダラホイ、服も脱ぐのニャンポヒポヒ
モ姫:あ、あの服を引っ張らないで下さい・・・メイド服は高いので・・・って脱がさないで下さい;;

臼姫:・・・何やってんのよあの子たち・・・^^;
樽ナ:・・・いつもの騒ぎが大きくなったと思えば気にしなくなるよ
獣様:通風しゃん、なんで隠れてるんでしゅか?(・ω・)
通風:頼む殺されるまえにwwwwwwwかばってくれwwwwwwwwww
樽ナ;何時にもまして、顔色悪いね・・・
通風:まあなwwwwwww

ズギュンズギュン!!

猫狩の銃弾が通風の頬を掠めた

通風:わりぃ隠れるwwwwwwwwジョセフィーヌに合う前に殺されてたまるかwwww
臼姫:私たちも、隠れてましょうか^^♪
樽ナ:・・・うん
獣様:はいデシュシュ(・ω・)ゞ
樽ナ:獣様・・・
臼姫:・・・^^;♪

臼姫たちは、壁に中に急いで隠れた

猫狩:ニャンダラホイ!!ニャンダビーム
コ猫:ニャンコビーム!!ニャンダモヒモヒ

そして、二人の語尾合戦は、泥酔しねむくなるまで続いたという

                            お割



AAと虫取り


260 :AAですか・・・:06/06/15 18:18:19 ID:???
AAEV:ぺたぺた・・・
赤魔子もぺたぺた。
AAEV:ぺたぺた・・・
赤魔子もぺたぺた。
AAMR:・・・姉さん、なにやってるの?
AAEV:あら、いいところに来たわね。ちょっと手伝ってくれる?
AAMR:いいけど・・・これ、なに?
AAEV:えぇと、確か・・・蝿取り紙?
AAEV:貼っておくと、虫が取れるそうなのよ
赤魔子は力強く頷いた。
AAMR:・・・壁に貼るものなの?
AAEV:さあ・・・?


/wait しばらく


AAMR:・・・姉さん、AATTが壁に貼りついて死にかけてたんだけど
AAEV:あら、さすがね〜虫を取るのに便利だわ^^
AAGK:お前たち、AAHMを知らないか?先程から見当たらないのだが・・・
AAEV:見ないけれど、どうかしたかしら?^^
AAMR:・・・まさか、ね・・・



戦子、ラフタマニアに出る


265 :戦子のエントリー:06/06/16 12:48:31 ID:???
6月10日
ヴァナ芸人の合同イベント、ラフタマニア2006の開催要項が発表された
今回はケルベロスサーバー、ウィンダスを開催地に11月23日行なわれる予定

戦子はさっそく募集に応じることにした

-------------------
1■芸人名・団体名:(ホームページなどで紹介する場合の名前です)
戦子(sen-ko)・LS Booooooooooooooooooomerang

2■所属サーバー:
内藤鯖

3■代表者名(キャラ名):(会場鯖での名前でなく、自鯖でのお名前でかまいません)
sen-ko

4■連絡先メールアドレス:(必ず連絡のつくものをお願いします。携帯は不可)
sen-ko@uhawww.co.jp

5■出演人数:(当日出演する予定の人数です。確定していなければ大体で結構です)
3人

6■演技内容:(どういった形式で、どういった芸を行うのか)
トリオ漫才

7■演技のみどころ、特徴:(ホームページでの紹介などに使わせて頂きます)
関西と関東のしゃべくり芸のエッセンスを昇華させたニューウェーブ漫才

8■過去のLaughtermaniaへの参加経験:(あれば)
初参加です^^

9■公式ホームページアドレス:(あれば)
「戦子の絶対零度゚K!」(http://www.reid-k/

10■今年度の参加に際しての意気込み:(熱い思いをお知らせ下さい)
戦子ちゃんはやりますわよ〜〜〜wwwwwwwwwww

----------------------------------------------------


266 :戦子のエントリー:06/06/16 12:49:30 ID:???
爆癌のほか三人目のメンバーには死人を誘うことにした
彼ならこころよく応じてくれるだろう

戦子:そうだ、トリオ名をつけなくちゃ
爆癌:絶対零度でいんじゃないか?分かりやすいしwww
戦子:そうねwwwインパクトはあるね
爆癌:名は体を現すってなwww

爆癌:それよりオーディションに受かるかどうかが問題だぞ
戦子:審査?そんなものあるの?
爆癌:ちゃんと案内を読め↓

----------------------------------------------------
公式告知
「LAUGHTERMANIA2006」に出演したい芸人さん・団体の募集を正式に開始します!

あなた(達)のパフォーマンスや芸を、
多くのプレイヤーさんに見てもらえる最大のチャンス!
多くの人に評価されるという怖さもありますが、
ヴァナディールでも屈指のパフォーマー同士で技を見せ合うというのは
とてもエキサイティングな体験です。
ベテラン、新人、個人、団体、各種不問です。まずはエントリーを!

※応募数によって、オーディション等の選抜を実施する場合があります。
----------------------------------------------------

戦子:燃えるはあああああんwww芸人魂がみなぎって来るわねwww
戦子:競ってこその華www華”芸人なんちってwww

爆癌:・・・おれ、引退させてもらってもいいかな?
276 :戦子、オーディションに臨む :06/06/16 21:33:50 ID:???
戦子、オーディションに臨む

某月某日某所においてラフタマニア参加芸人のオーディションが開催されることとなった
参加者のリストを眺めていた戦子の顔はしばらく不安に曇り、我知らずあの歌を口ずさむ


♪目を閉じたその中に、見えたかすかな笑いのネタを
♪掴み取ろうとした愚かな芸人

♪口にした駄洒落ははスルーされて、途方にくれる
♪射程距離からずいぶん遠く、はずした...or2

♪どうにかなった
♪戦子は芸人をやめないで生きてる
♪たった一度、笑いが取れるのなら
♪何度でも泣いたっていいや


戦子:ポジティブに思考停止!
           秦の始皇帝し、なんつって

死人:さすが師匠、はいぶらうなギャグのキレ!立ち直りの早さ!感服いたします
死人:ところで、何を落ち込んでいらしたのです?

戦子:まいブラザーwwwオーディションのメンツを見てよwww強敵ぞろいよんwww

死人:ふむふむ・・・なるほどwwwおや?意外にガルカが多いですね

戦子:ガルカはステージ映えするから当然ね

死人:ガルカは愛を語りますからなあwwwタルタルはチーム参加が目立ちますね

戦子:コンビネーションダンスなんかされた日にゃ、モ某が泡吹いて失神するわねwww

死人:あとは禿げヒュムにサブリガ着用のエルバーンwwwみんな見た目から勝負を掛けてきてますなあ

戦子:やっぱ、舞台にはつかみのインパクトって大事よね

死人:わが「絶対零度」も見た目のネタに走りますか?
死人:サブリガくらい、いつでも履きますよwwwなんなら舞台で脱いでもかまいません

戦子:ちちち、へいブラザー、そいつはうまくないwww
戦子:きょう日、かぼちゃ頭にサブリガ姿程度じゃ差別化が図れないわよ

死人:さようですか?私としてはかなり思い切ったつもりなんですが

戦子:あなたにしか出来ない舞台コスチュームというのがあるはずよwww
戦子:私も、私自身のソレを探すわwwwwww

277 :戦子、オーディションに臨む :06/06/16 21:35:42 ID:???
■ル・ルデのお庭

タルナ:んで?僕にどうしろというの?めおと漫才なんてごめんだよ

死人:だれも口下手なあなたにそんな事は期待していませんよ
死人:ただ黙って私の帽子になってくれればいいのです
死人:そうそう、わかりが早い、そのル・パピヨンを発動させて私の頭に・・・
死人:・・・
死人:って、タルナ?何故剣を振り上げるのです?舞台に剣は必要なqqqqqっうぇええrtyyふじこ

―――――――――――――――
■戦子のモグハ

鏡の前で、山ほど積んだ着ぐるみをとっかえひっかえ

戦子:コスチュームで笑わせるのって、案外難しいわねwww勉強になるわあ

茄子の着ぐるみから顔を出して鏡に向かって笑って見せた

戦子:おもしろくないwww

ポーズを取って叫んでみた

戦子:茄子いやだゴニャ!
戦子:・・・・・・・・・・・
戦子:いまどきTATOOでもないかwww

爆癌:・・・煮詰まったなwww

戦子:サブリガに敵う装備ってないのかしら
戦子:同じサブリガ着用のインパクトじゃ、エル♂や禿げガルに勝てるわけ無いもの
戦子:・・・・・・・・・・・・・・・
戦子:やっぱりヒュムって、ネタ的におもしろくないわね・・・
戦子:せめて私が禿げヒュムなら・・・

爆癌:・・・ほんとに煮詰まってるなwww
爆癌:昔のオマエなら種族のハンデなんぞ、鼻先で笑い飛ばしていたところだぜwww

戦子:・・・

爆癌:昔のオマエは、泣き言も後悔も無縁の元気者がとりえだったのにな

戦子:・・・

爆癌:反論くらいしろよ、突っ込みのしようが無いだろうが

戦子:・・・

爆癌:・・・泣いて、いるのか?

戦子:・・・Zzzz(´ーωー`)

爆癌:寝てんじゃNEEええええええええええええええええええええええええ

278 :戦子、オーディションに臨む :06/06/16 21:38:30 ID:???
■オーディション控え室

さすがの戦子も落ち着かない様子で貧乏ゆすりしながら、例の歌を口ずさんでいた

♪せいいっぱい、新ネタのお披露目
♪正解か不正解の判断
♪客だけに許された権利

♪セイリングデイ、笑い取れ
♪夜明けを待たないで、SS投下した愚かな職人

死人:しッ師匠ぉwww不吉な歌を歌わないでくださいよwww

戦子:あらブラザー、緊張してるの?あなたらしくもないwww

死人:詩人として人前に出るのは平気なんですが、芸人として舞台に立つのはいまだにアガります

戦子:そういう時は手のひらに「入る」って書いて飲み込むと落ち着くわよ

死人:そうか、入る入るっと書いて、ごくごく、ってそりゃ「人」でんがな!おい!

戦子:調子出てきたじゃないのwww

死人:ありがとうございますwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

爆癌:おい、おまいら準備は整っているかwww出番だ

戦子:いつでも、ドントぽっちいい、ちゃっぷい、ちゃっぷいヨ

爆癌:なんだwwwそりゃwww

爆癌のアキレ声
オパーラインドレス一式にオポオポの王冠かぶった戦子が笑う

「思いっきりフォーマルな格好した紳士淑女が、トンマなことをしでかすのも笑いの王道テクニックwww」

戦子はそういってステージコスチュームを決定した
詩人の正装であるコラル一式を身にまとい、同じく頭にオポオポ冠の死人
爆癌も頭に冠をくくりつけていたwww

戦子:さああああああwwwwwwみなぎってきたわよwwwwwwwwwwwww
戦子:行くぜッ野郎どもwwwトリオ「絶対零度」発ッ進ぃいいいいいいいん!!!!!!


♪せいいっぱい、新ネタのお披露目
♪正解か不正解の判断
♪客だけに許された権利

♪セイリングデイ、笑い取れ
♪夜明けを待たないで、SS投下した愚かな職人

279 :戦子、オーディションに臨む :06/06/16 21:40:11 ID:???
♪数えたらきりがない、ほどの
♪すべりやドン引きでさえも
♪愛して迎えた、あきれた芸人

♪目を開いたその先に、見える不確かなまぶしさ(笑顔)が
♪からになったハートに、お湯を注ぐ


演目(だしもの)の「ど・貴族物語」は
某サンドリア王国の某バカ王子と妹を主人公にしたショートコントであったwww

誰もが知っていて、使い古されたネタではあったが
戦子と死人の異様とも思えるチャットスピードは
従来のヴァナ芸人の弱点であった、ネタのテンポの悪さを克服する新しい才能として
審査員の好意的な評価を得ることができたwwwどかーんどかーんwwww

爆癌:そこそこ「受け」てたなwww
死人:正しくは「有卦」ですよ爆癌にいさん
戦子:今回は駄洒落のアドリブを出せなくて悔しいっ!
爆癌:それがよかったんじゃねーのか?www

何かをやり遂げた「男」の顔で、満足そうに弛緩し切った視線を交わしていると
その控え室に半纏を着たガルカが訪れてきた
半纏の背中には温泉マークが染め上げられている
このガルカが審査委員長であったwww

委員長:おめでとうございます、あなたたちは審査に合格されました

「いいいいいーやっは!」
三人は、デビルメイクライのダンテのような嬌声を上げて、互いの手を叩きあったwww

その三人を慈父のような笑顔で見守りながら委員長のガルカは言った

委員長:でも、これから大変ですね

戦子:え?
死人:何か問題でも?

委員長:だって、これからワールドパス受け取って、ケル鯖用のキャラ育成を始めるんでしょ
委員長:あなた方のネタに必要な装備って、たしかレベル65以上じゃないと装備できなかったんじゃないかな

戦子:うはwww

死人:まかせなさーいwww




隆起と笑喚


317 :隆起と笑喚 :06/06/22 22:46:58 ID:???
とりあえずアトルガンで


その竜騎士は槍の穂先に子竜をとまらせて、街並みを睥睨しつつ叫んだ
「ジュノに代わる新名所『白門』にオレ様降臨www」

街にはミッションへ出かける冒険者やバザーばかりではなく、
人出を当て込んだ芸人達も多くたむろしている
最近存在を認知されてきた芸人達が大挙してアトルガンへわたってきたというのは本当らしい。

「ほう、ジュノでエモなんか流した日にゃ苦情のテルが飛び込んでくるもんだがwww
この国じゃお咎めなしかwww」

竜騎士は子竜を見上げ
「どうやら守るに値する国のようだwwwミカンたん、パパと一緒に義勇兵に志願しゅるでしゅよ(*´Д`)」
と相好を崩した。
子竜は羽をそそけ立たせてベロを出す。

竜騎士は子竜の嫌悪の表情を意にも介さず、人ごみの中に分け入っていく
バザーと並んでPCやNPCの芸人達が自慢の腕を披露しているのをひやかしながらふと足を止めた

イチジク浣腸に手足を生やしたような不恰好な人形をあやつりながら
一人のタルタルが腹話術で掛け合い漫才を披露している


318 :隆起と笑喚 :06/06/22 22:48:12 ID:???
「お、あの髷はドッカで見たようなwww」
笑いながら竜騎士は見慣れぬ風体のタルタルに蹴りを入れた
「あつつ、(;´∀`)ゞ あ、こりゃ隆起師匠」


笑喚は髷を結った後ろ頭を撫でさすりながら
「さすが師匠wwwさっそくアトルガン公演ですかいwww芸人の鑑ですな」
「俺は芸人じゃねええええ、オマエの師匠でもねええええ」
「つれないことを」とボヤきながら髷ダル笑喚は人形を手直しする。

「あいかわらず受けない芸でちょぼちょぼ食っているみたいだなwww」
「こりゃ手厳しいwww」
笑喚はけろりとした顔で
「カーバンクルとコンビで売り出そうとたくらんでるんですがねwww
からくりの方のスキルがあがらないことには、セット芸もままなりませんや」
「【から/召】で同時操作かよwwwそれはそれで超越してるような気もするがwww」
と言いかけて隆起は気づく
笑喚が着用しているカラクリ士の初期装備・・・

遠目には派手だが、近づけば陽に褪せ、風に蝕まれた哀れな芸人の姿である


319 :隆起と笑喚 :06/06/22 22:49:08 ID:???
隆起は片眉を引きつらせながら
「おまえ、食えてるのかよ」と、いらざることを訊いた

「おかげさまで何とかごひいき筋もつきまして」
笑喚が強がりを言っているのは分かった

「んなら、いいや。俺に付き合う時間もあるだろう」隆起は両手槍を構えて笑った
「俺のメリポ稼ぎに付き合えや」

「でも、師匠」
「ん?なんだああ?俺に付き合えないほど生活に追われているのかぁ?」
「いえ、トンでもございません」
「んじゃ、決まりな」

その夕間暮れ、アルザビからワジャムへ向かって、
大きな髷と小さな髷の二つのシルエットが長く地面に影を刻んだ。

ここはアトルガン・・・新たな冒険の大地・・・

323 :隆起と笑喚2:06/06/23 22:57:14 ID:???
>>317より

樽なんぞ大嫌いだった
ことにあやつり系のタルタルは神経に障った

にもかかわらず、どうして俺はコイツにかかずらわっているのだろう
先を行く髷ダル笑喚の大きな後ろ頭を眺めながら、俺は俺に問いかける

ときおりヤツは振り返り
ぴすーぴすーと鼻を鳴らしながら俺の姿を確かめると安心したようにまた前を歩き出す
過去によほど酷い目にあったようだ

ま、予想はつくが・・・

キックされて置いてけぼりにされる経験が重なると
人間どうしても卑屈になる

そうならないのは内藤みたいな異常人と
獣の青坊主のような底なしのお人好しだけだ

俺も・・・

LSを解散してソロでヴァナを放浪し始めてから
人に疎(うと)んじられるJOBとしてありったけの辛酸を味わわせてもらった
俺が俺の矜持(プライド)を保てたのは
ひとえに相棒のミカンたんのおかげである(*´д`)

この髷ダル笑喚は、もともと白魔道士だったそうだ
先代の馬鹿タレが無理やり屋号を押し付けてトンズラかましたのを健気にも引き継いで
愚直に逆境を引き受けたwwwとかいう経緯(いきさつ)を
本人の口から聞いたことがあるwww
もっとも
本人の言うことだからアテにはならないが
それをさっぴいても
人気職の白魔から召喚への転職じゃあ
コイツの身の上におきた人間関係の激変は察するにあまりある

今も不安そうに俺を振り返った笑喚に
俺はわざと乱暴な口調で
「いちいちふりかえるんじゃねえええええ、
おまえ俺が迷子になるとでも思ってるのか?
心配性のオバはんか?おまえは?」と、怒鳴り散らした。

笑喚はあたふたと手足をバタつかせながら
「いえ、いえ、いえ」とあいまいな返答をする。
眉尻の下がったアホ面が誰かに似ている・・・・・・・・・・えなりかずき?

324 :隆起と笑喚2:06/06/23 22:58:56 ID:???
こいつは、俺が「ゼニ稼ぎに行くぞ、サポシにして来い」と言ったのに
どういうわけか【召喚/からくり】のままで合流した

「てめえ、なんのつもりだ?」と糾問すると
「あっしゃあサポJOBでシーフを持ってないんですよ」とぬかす
いまどきそんなヤツいるのかね?

まあいい、黒芋でもぶっ叩けばそこそこのゼニにはなるだろう
そう思いながらワジャムの森をしばらく進むが
芋どころかウサギの子一匹出てきやしない

あまりの平穏さに、逆にいやな予感が脳中をよぎる

ここらあたりは、獣の青坊主が新しい縄張りにしていると聞いたことがある
新しい狩場にチョーシこいたケモリンどもが獲物を枯らしてしまった可能性もあるが
LSサーチで見る限りあの青坊主はまだPOPしていない

ならば、鳥も鳴かぬこの静けさの正体は何だ?

俺はLSを率いていたころの鋭敏な神経を蘇らせながら考えた

325 :隆起と笑喚2:06/06/23 23:00:36 ID:???
「伏せろ髷坊主」
俺は笑喚のデカ頭を抑えつけて木の陰に誘導する

鼻腔を微かにくすぐる炎と獣脂の香り
茂みの向こうから漂ってくる危険のアロマ

二人して窺い見た先に、焚き火を囲んだトカゲが5、6頭

剣の先に刺し連ねた肉片を炙り、酒をあおっている。
その傍らに詰まれた肉塊は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・タルタル

悲鳴を上げかけた笑喚の口を抑えて、俺はリンクパールを起動させた

隆起>>糞樽:隆起だwww糞樽、聞きたいことがある
糞樽>>隆起:珍しいなwwwなんだ?www
隆起>>糞樽:いまビシージは発動しているのか?
糞樽>>隆起:うんにゃwwwアルザビはいたって平和だぜwww
隆起>>糞樽:たしかか?
糞樽>>隆起:おいおい、いままで何度俺が獣人軍を撃退してきたと思ってるんだ?
糞樽>>隆起:ビシージが発動すれば、俺のLSメンが真っ先に発見して警報を発するさ

自信満々に答える糞樽に俺は目の前の状況を説明し

隆起>>糞樽:今度ばかりはミスタルのメンバーも見逃したようだぞ
糞樽>>隆起:なんだと?旦那、今どこにいるんだ?

俺が現在の推定座標を報告すると糞樽はあわてた様子で

糞樽>>隆起:しばらく待機してくれ、旦那と似たような報告は入ってきていた。さすがにタルタルは食ってなかったが。

1分ほど後、リンクパールが明滅した。

糞樽>>隆起:すまん、旦那。あんたと同一緯度で東西に同規模の獣人小隊が点在している。
糞樽>>隆起:どうやら敵さん、今までのピクニックみたいな遠征方式を改めたらしい。

糞樽の口調から「www」は完全に抜け落ちていた。
あいつが「www」を口にしないということは、かなりの緊急事態なのだと、いまさらながらに実感する。
俺は糞樽に状況を確かめた

隆起>>糞樽:俺の見立てじゃ「鶴翼の陣」のような気がするんだが・・・
糞樽>>隆起:ああ、かなりタチの悪いやり方だ。ほとんどゲリラ戦に近い用兵方法でアルザビに軍を進めている。
糞樽>>隆起:目撃されても、隊が小規模だから誰もビシージが発動したと気づかない
糞樽>>隆起:まったく、なんてズルっこい手口を編み出してくるんだ

そして糞樽は言った
糞樽>>隆起:旦那、手は出さないで、速やかにアルザビに戻ってくれ
糞樽>>隆起:ゲリラ風味にアレンジしてあるとはいえ「鶴翼の陣」だからな
糞樽>>隆起:手を出した瞬間に、他から小隊が集まってきてボコボコにのされるぞ

俺は「竜騎士がトカゲの胃袋に収まっちゃ、しゃれにもならねえ」と返事して、
リンクパールを持っていない笑喚にいきさつを説明した

326 :隆起と笑喚2:06/06/23 23:02:32 ID:???
笑喚は意外にも落ち着いた様子で
「師匠、ここはあっしに任せてアルザビに向かってください」
などと、こしゃくなことを言う

俺は「むかっ」としながらヤツの広いデコをノックして
「もしもーし、入ってますかぁ?誰かいますかぁ?」と言った。

Hellow,Anyone in here?

「バックトゥザフューチャーのいじめっ子ネタですかいwww」
笑喚が苦笑いしながらデカ頭を抱えるのを見下ろして俺は
「おまえな、冗談ごとじゃあなくなってるんだぞ」と宣言した
「もはや、しゃれではすまん事態に陥っている」

「でも、あたしはトンズラが使えませんから」と笑喚
「師匠だけでもアルザビに戻って戦力になっていただかないと」

「だからサポシにして来いって言ったのにwwwまあ、いいやwww
開戦にまにあうかどうか別にして、無事に帰還できればヨシとしようや」

俺がそう言ったときだった

チャキッと鍔鳴りの音がして俺の首筋に幅広の円月刀が押し当てられた

327 :隆起と笑喚2:06/06/23 23:04:08 ID:???
俺はとっさに笑喚の襟首つかむと夜空に向かって投擲する
短い手足をバタバタさせながら髷ダルの姿は星空に溶けて消えた

俺の予想外の行動に、喉笛を掻き切り損ねたトカゲが唸りながら刀を突き出す
俺は突き出された刃を脇腹で締め付け、空いた左手の指先でトカゲの目を突いた。

首筋がぬらつくのは、皮の一枚も切られたせいであろう。まあ、たいした傷じゃない。

俺はグングニルを逆手にかざすと、トカゲどもを嘲弄するように石突で地べたを小刻みに叩いた。

唸りながら俺を取り囲むトカゲども。
これで、やつらの敵対心リストから笑喚は消えているはずだ。

俺は接近するトカゲの鼻面を石突で小突きながら、しばらく時を稼いだ。
笑喚のやつ・・・トンズラが使えなくても、十分な距離は取れたことと思う。

トカゲどもはついに連携動作を開始した。
その動きは読めている。
みえみえの核熱www

俺はやつらの動きが俺に集中する刹那、スーパージャンプを発動した。

334 :隆起と笑喚3:06/06/24 15:45:15 ID:???
着地と同時に「とんずら」を発動。
ゼニ稼ぎのつもりでサポシにしてきたのが役立った
俺はトカゲどもの殺意を置き去りにしてアルザビへと走る。

時は緩やかに流れ、液体のように粘り気のある大気の中を音速で駆け抜ける紫の騎士www
俺は今wwwそうとうにカッコイイwww
「きゃーリュウさーん」の嬌声が聞こえるようだwww

闇をえぐり疾走する俺は、ふと、森を抜ける手前で、併走する影があることに気づいた

「!?」追っ手があった

赤い布キレを首から長くたなびかせたトカゲが、横目で俺に不敵な笑みを送る。
俺のジャンプに目を眩まされなかったシーフがいたらしい

俺はヤツと間合いをとるために再びジャンプを試みた

体が重力の枷を断ち切って天空に舞う
竜騎士ならではの開放感に身をゆだねながら追っ手の姿を確認しようとした俺は
そのとき、自分より高い位置から繰り出された刺突にバランスを崩した

左右に張り出した双つ穂の刃先が ドラケンアーメットの翼状に広がった錏(しころ)を削る

見るからに禍々しく、槍というより薙刀を二つあわせたようなその両手槍は

メザラク?!

俺のグングニル同様、竜騎士のみに装備が許された豪槍である。

着地までの数瞬、なおも空中で繰り出される刺突、薙撃ち。
足場が無いにもかかわらず、やつの攻撃は、
構え合わせた俺の手に痺れが走るほどの撃ち込みだった。

335 :隆起と笑喚3:06/06/24 15:46:43 ID:???
間違いない
とんずらで俺を追いかけてきたこのトカゲ野郎のメインJOBは

竜騎士・・・

うわさには聞いていたが、マムージャの竜騎士を目撃したのは初めてだ

足が地べたを捕らえた瞬間、俺は斜め前方へ身を翻(ひるがえ)し受身を取る。
ほぼ同時に
「ザッシュ」と金属が砂を噛む嫌な音を立てて、
俺の着地点にメザラクの双刃が突き立っていた。

「なかなか・・・やるじゃないか・・・」
闇のどこからか、トカゲのかすれ声が響く。
「サポシの竜騎士なぞ、たやすい獲物だと思っていたが・・・」

(てめーだってサポシだろーガッ!)
思わず突っ込みかけたが、俺は気配を殺しながらミカンを上空に放ってヤツの位置を探らせる。

メザラクは地べたに突き立ったまま、月光を浴びて禍々しく俺を誘っていた。

ヤツがどの位置からメザラクを取りに出るのか。
それさえわかれば、モグラ叩きよりたやすくトカゲを芋刺しにしてくれるwww

闇のどこかからか再びあのかすれ声が
「どうだ、お互い竜騎士同士、正々堂々手合わせしないかね?」
嘲けるような笑みを含んで低く流れた。

336 :隆起と笑喚3:06/06/24 15:48:21 ID:???
(その手には乗るかwww)

「おまえも竜騎士ならわかるだろう?」
(なにが、だwww)

「俺も部隊では邪魔者扱いにされていてなあ」
トカゲの声に自嘲の色がにじんだ

「視界の邪魔だから子竜を呼ばないでくださいとか、ガリとかさんざんな扱いを受けているのさ」

「だから、たまにはこうして役に立つところを見せておかないとな」

「同JOBのよしみで・・・お前の首、おとなしく俺にくれよ」

そのとき上空でミカンの悲鳴が響いた
激しくもつれ合う羽音
ミカンより一回り大きな飛竜が、俺のミカンたんの翼の付け根を齧っていた。

「ミカンたんΣ(゚д゚lll)!」思わず身を起こし叫んでしまった。

視界の隅で、メザラク向けて疾走するトカゲの姿を捉える。
俺はジャンプして上空の敵飛竜をぶっ叩くと同時に、
地上のトカゲめがけてグングニルの穂先を向け直した。

落下の勢いと、全体重をかけて、脳天から尻尾まで串刺しにしてやる。

マムージャは半歩動いて俺の攻撃をかわすと、にんまりと笑みを刻んだ
着地の硬直でスキだらけになった俺の胸を、トカゲの掌底が突いた
鎧越しに心臓まで響く衝撃に俺は吹っ飛ぶ

337 :隆起と笑喚3:06/06/24 15:50:58 ID:???
肋骨がいかれた
呼吸のたび激痛が走る

月を背に、槍を手に執り仁王立ちになったトカゲの肩に、傷ついた羽音を響かせてやつの飛竜が舞い戻った

「リンゴたぁあああん、痛かったでしゅかぁああ(*´д`;)」
トカゲが飛竜に頬擦りしている

「うげっ」ミカンが嘔吐しそうに咽喉を鳴らした。俺はスピリットリンクでミカンをケアする。
「大丈夫でしゅかミカンたぁあああん」
「おまえもUZAっ」

一方トカゲは飛竜をベロベロ舐めまわしていた
「リンゴたんをいじめた悪いおじさんはパパがやっつけてあげましゅからね(*´д`;)」

「ああいうの見て、どうよ?」ミカンが俺に言った「何か反省することは無い?」
「(*´д`;)…ウラヤマシス」
「同類かよッ!おまえら最低ッ!」ミカンたんは悲鳴を上げる

「さあ、悪い髷ヒュムにお仕置きするでしゅよ」
トカゲが不気味な口調で俺たちを睨んだ

抱いていた飛竜を頭上に掲げると、鮫のような口をあけて一息に・・・

「Σ(゚д゚lll)」
「((((;゜д゜)))」

俺とミカンが凍り付いて見守る中、骨を噛み砕く咀嚼音だけが月下に響き続ける

粘液質の音を立てて飛竜のすべてを嚥下すると、トカゲはぼそりと言った
「・・・竜剣・・・発動」

そんな竜剣・・・ありえません...orz

338 :隆起と笑喚3:06/06/24 15:52:07 ID:???
ヤツがいきなり繰り出してきたのはペンタスラスト
俺の攻撃を受けた飛竜リンゴのTPまで吸収した結果なのだろうが
サポ侍でもないくせに続けてスキュアを放ってきたのには仰天した

下手したら一人連携「貫通」を食らうところだった

とにかくやつのTPのたまり具合が尋常ではない
WS連発の嵐を受けて俺たちは防戦一方

「て、てめえ、ちょっと、それありえなくないか?」
「お前らと違って、マジャームには下方修正パッチが入っていないんでなwww悪く思うな」
「思うわい!」
「恨むんなら■eを恨めwww」
「やかましい!」

そのときミカンが耳元でささやいた「TP充填120%www」
「うはwwおkkkkkkkkkkk」
俺はマクロを起動する
「今ここに最強の神槍、雷撃の王グングニル降ぉおおおおおお臨ぃいいいいいん」

発動させたWSの名は「ゲイルスコグル」
初撃で相手の体内に送り込んだ破壊エネルギーを、次撃で開放させる究極技www。

339 :隆起と笑喚3:06/06/24 15:52:58 ID:???
黒焦げになったトカゲは、口から煙を吐くと、樹木のようにゆっくり大地へ倒れ臥す。

俺とミカンは無言でしばらく顔を見合わせていたが、やがてへなへなとその場にへたりこんだ。

ある意味、AAガルカよりきつかったwww

ヒーリングしている俺たちの周囲に忍び寄る気配を数多(あまた)感じながらも
もう、俺たちは身動きできなかった

笑喚は無事帰り着いただろうか

頭上に振り上げられた刃の光を眺めながら
ただ、そのことだけが最後の気がかりだった


342 :隆起と笑喚4:06/06/24 16:04:29 ID:???
闇の中に死を孕んだ閃光が流れる
突風に薙ぎ倒されるススキのように、マムージャ戦士の姿が地べたに這った。
石弓の一連射が、さらにトカゲの体を襲う。

「カゲキヨしゃん、やってしまうタルよwww」
髷ダル笑喚の耳障りな叫びが梢に響いた。
射撃装備のいちじく浣腸が、水を撒くようにマシンボウを乱射している。

戻って・・・来たのか・・・?あいつ・・・
馬鹿野郎が、何で逃げなかったんだ
安い勇気に用は無いぞ

笑喚は、膝頭が合わないほど震えながら、涙と鼻水でぐしゃぐしゃになった顔を毅然と上げて言った
「あたしは芸人ですからwww」

なんだ?それがどうした?

「一度上がった舞台で相方を見捨てることはできません」

343 :隆起と笑喚4:06/06/24 16:07:02 ID:???

この、うんこタルがwwwカッコつけたつもりかよwww

「チョコボを借りてきましたwww早く」
「どこでだよ」
「7月に開業予定の樹林内厩舎へ掛けあって」
「都合よく超越しやがってwww」
「ほんとはこの話www7月実装後に発表する予定だったんです(;´Д`)」
「そういう楽屋落ちは好かんな」

俺はヨロヨロとチョコボの背中によじ登ると、笑喚を見おろす
「おまえは?」
「お気遣い無くwww」と笑って髷ダルがチョコボの尻を杖で叩く

いきなり加速したチョコボに振り落とされそうになりながら、手綱を握り締め振り返る。

獲物を囲むように間合いを詰めてくるマムージャどもを前に、
小さな影が梢から差し込む月明かりのスポットライトを浴びて大きく両手を広げた

「さああああ、みなしゃんwwwヴァナディール1のお笑い芸人www笑喚しゃんの時間タルよwww」
「みんないっぱい笑っていってくだしゃいねwww」
マムージャを相手に公演用のタルタル訛りで、笑喚の声が樹林に響き渡る

その声を掻き消すように高まるトカゲどもの唸り声

血しぶきのように機械油を噴出しながら笑喚の身をかばい盾となるカゲキヨ

すべてが夜に溶け去るまで、俺は歯を食いしばって樹林の奥を見つめ続けた。

344 :隆起と笑喚5:06/06/24 16:11:23 ID:???
―――――――――――――――
診療所のベッドに飾られた花はタロンギカクタス
「怪我人の見舞いにサボテンを持ってくるやつを初めて見たwwwwwwwwwwwww」
糞樽があきれたように隆起に言った

「初物を見ると長生きするぜwww」
隆起は苦笑しながら包帯にくるまれた手でサボテンの花をなぜる

その様子をいぶかしげに見て、糞樽は椅子によじ登り
「その笑喚ってヤツwww心あたりが無いんだがwwwうちのLSにいたか?」
「さあなwww」
隆起は晴れやかに笑って
「もう、どうでもいいことだwww」

そのとき、病室のドアが勢いよく開いてサボテン抱えたタルタルが
「いよっ、師匠wwwお加減はいかがですwww」
「あ、こりゃ糞樽師匠もおいででwwwその節はお世話になりましたwww」
髷ダルが頭を下げる

「おまえwww見舞いの花に鉢物はありえねええだろwwww」
糞樽が突っ込むのを隆起は制して
「いいんだよ、俺が好きなんだから」
「???????????」

「いやああ、この間は糞樽師匠がタイミングどんピシャで駆けつけてくださらなかったらwww
このあたしゃああ、今頃トカゲのうんこになってますwww感謝感謝www」
笑喚はべらべらとまくし立てる
「御用のおりは何なりと、お申しつけくださいwwwいろんなことしますからwww
飛んだり跳ねたり潜ったりwwwはりきっちゃいますからwwwあたしゃあwww」

「・えちょ おまえ、うるさすぎwww修正されろwww」
「ミスwwwじゃねええwwwwwwwwwwwwwwww」

345 :隆起と笑喚5:06/06/24 16:12:48 ID:???
あきれながら糞樽が帰った後で隆起は言った
「まったくwww悪運の強いやつだなwwwお前はwww」
「てっへっへwwwあたしゃ悪運の強さより良縁がいただきたいwww」
ぺしんとデコをはたく笑喚。
隆起は天井を指差して厳かな口調で、
「おばあちゃんは言っていた・・・」
「お?wwwそう来ますかいwww拝聴いたしましょうwww」
「どんなにいいやつでも、運の悪い男とは付き合うなwwwとな」
「うはwww返事がしにくいwwwおばーちゃーん」
「おめえみたいな、調子のいい男と付き合っていると、俺の運気も少しはどうにかなるかもしれん」
「あひゃっwwwこりゃwww」
「これからもよろしくな」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「どうした?」
「ぅえっへwwへへへwww;;」
「www変なヤツwww」
「へへへwww師匠、ようやっとあたしとコンビを組んでくださるんですねwww」
「その師匠ツーのをやめろwww」
「うへへwwwあたしはあんまり人から優しくされたことが無いもんでwww
こういうときどう喜んでいいいのかwwwわかんないんですwww」
「うはww不憫なヤツwww」
「と、とりあえず!ラフタマニアに参加希望出してきますwww」
「お、おい!俺はそこまでは承知してないぞwwwおいwww」

診療所から、吹っ飛ぶように駆け出していく小さな髷ダルの後ろ姿を見送って
隆起は苦笑いを頬に刻んだ。


ここはヴァナディールwww新たな笑顔に出会う大地www



竜剣について


359 :(・∀・):06/06/25 11:21:58 ID:???
竜姐:・・・・・・・・>>337・・・・・・・
Oscar:(´・ω・`)・・・・・・・・・・・・
 竜姐は>>337をじっと見つめた
Oscar:(´・ω・`)・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 竜姐は
   >抱いていた飛竜を頭上に掲げると、鮫のような口をあけて一息に・・・
   >
   >「Σ(゚д゚lll)」
   >「((((;゜д゜)))」
   >
   >俺とミカンが凍り付いて見守る中、骨を噛み砕く咀嚼音だけが月下に響き続ける
   >
   >粘液質の音を立てて飛竜のすべてを嚥下すると、トカゲはぼそりと言った
   >「・・・竜剣・・・発動」
              をじっと見つめた
Oscar:(;´・ω・`)・・・・・・・・・・・・
 竜姐はOscarをじっと見つめた
Oscar:(;;´・ω・`)・・・・・・・・・・・・・・・・
 竜姐のお腹がギュルリと鳴った
Oscar:Σ(`・ω・´)
 竜姐は  あっ
 Oscarは空高く飛んで行っ
 竜姐のジャ・・・・・
 Oscarは・・・・・・
 ・・・・・・・・・
 ・・・・・・
 ・・・・
 ・・
 ・



さらば! いとしき臼よ


380 :さらば!いとしき臼よ :06/06/27 21:43:30 ID:???
----------------------------------------------------
アトルガンとの通商が始まってしばらくは変なバグも残っていたwww
これはそんなころの話であるwww
----------------------------------------------------
「おい、糞樽www俺のPCの調子が悪いせいか変なBGMが聞こえるんだがwww」
「ん?ああwww」
俺はアルザビ行きの機船の上から釣り糸垂らして半睡状態の寝ぼけ眼をこすった
「う〜wwwなんだよ、PCの調子がおかしいって、
またスカイプとFF同時起動して余計な負担かけてんじゃないのかwww」
俺が適当に答えると通風は珍しく考え深そうな顔をして
「昔、どっかで聞いたことがあるBGMなんだがwww」
と長首をひねっている

・・・BGM?

俺の目は瞬時に覚めた
「通風wwwそこらの低レベルを非難させろ!」
「なんだ?」といぶかしむ通風に俺は叩きつけるように言った
「海賊だ!ホネホネ海賊の登場BGMだこりゃ!」
「うはwww」
通風は一瞬のけぞって
「アルザビ行きの便にまで出てくるのかよ、あいつらwww」
「しらねえよwww内藤と臼姫をひっぱてくるwww」

381 :さらば!いとしき臼よ :06/06/27 21:44:45 ID:???
アンデッド系を相手にするときくらい、あのへっぽこコンビにまじめな仕事してもうらおうではないかwww
ラミアの屍兵より腐っていてもwww神聖魔法の使い手どもだwww

「なに?なんですって?骸骨海賊が出たの?」
俺が呼びに行くより早く、目をらんらんと輝かせたヒュム女子キャラが舷側に身を乗り出したwww
「きゃぁあああああ!黒ひげよ!ブラックベアードがいるわ!
あいつの落とす白馬鹿は私のものよwww
あいつが白馬鹿落とさなかったらwww糞樽!あんたが何とかしなさいwww」

無茶言いやがって;;
白馬鹿=シーローバーカジェルは俺のLSを駆使したって怱々手に入るもんじゃない

俺は涙目をぬぐって接近する幽霊海賊船との距離を測ろうとしたwwwその時www
敵船の甲板の上にたむろする骸骨どもの中に奇妙なものを見たwww

ブラックベアードと並んで偉そうにふんぞり返っているホネホネ戦士がいるwww
そいつのネームプレートはwww
「うはwwwなんでシルバーフックまでいるんだよwww」

マルラーセルビナ間の航路なら、
行儀よく往き帰りに出番を振り分けて登場するはずのやつらだwww

382 :さらば!いとしき臼よ :06/06/27 21:45:55 ID:???
「なに?何ですって?シルバーフック?」
臼姫は口角泡を吹き出さんばかりに吼えた
「あいつのシーウルフは私のものよ!糞樽!なんとかなさい!」

レアアイテムの臼棍セットwww同時にそろえるつもりかよwww
虫がいいにもほどがあるwww

俺は涙を拭いて火力重視のイギラ装備に着替えた

そのとき
「うはwwwどいてどいてwwww」
内藤が甲板をぐるりと回って駆け込んでくる
「なんだwwってwちょwおまぁあああああああああああああああ」

内藤が肩に担いだ竿の先にwww視線を伸ばすとシーモンクがかかっていたwwww
「海坊主まで出てくるのかYpwwwwwww」

383 :さらば!いとしき臼よ :06/06/27 21:49:33 ID:???
地獄絵図というのは、ああいう状態を言うのだろう
俺は昔おばあちゃんに連れられて見に行った善光寺の胎内めぐりを思い出したwww

八大八寒の地獄の刑場でのた打ち回る亡者どもと甲板の光景が重なる

攻撃色に赤く身を染めた化け蛸は、冒険者も骸骨海賊もお構いなしに、丸太のような触手で薙ぎ倒していた
できたての新しい骸と、亡者の成れの果ての骨屑が等しく甲板に屍を積み上げていく

今も振り回した触手の一本が、ブラックベアードの頭蓋骨を粉々に砕いたwww

臼姫が血相変えて叫んだ!
「その獲物は私のものよ!」
喧嘩を売っている相手はwww化け蛸www

ヘキサストライクで粉々に砕いたシルバーフックの残骸から、
舌なめずりしながらシーウルフカジェルを拾い上げると、
(-)(-)な目をしたシーモンクめがけて駆け出したwww

狙うは、シーモンクに押しつぶされているブラックベアードの残骸wwwその肋骨の間に突き出した「白馬鹿=シーローバーカジェル」www

「・・・・ん〜・・・」化け蛸は眠そうな目をギロっと動かすと、触手を一閃www
身の回りに散らばっていた死骸やら骨屑やらまとめて一掃、甲板から海へ放り込んだwww

384 :さらば!いとしき臼よ :06/06/27 21:51:55 ID:???
「私の白馬鹿wwwwwwwwwwwww」
叫びながら臼姫が身を躍らせ空中でシローバーカジェルをキャッチしwww
そのまま波間へwww

「うはwwwひめwwwwwwwwwwwwww」
内藤がアホ面で腕を差しのべるも、もう遅かった

鮫が・・・戦いのおこぼれに預かろうとして常時海賊船の周りにたむろしている貪欲なやつらが臼姫のまわりに背ビレの円周を幾重にも描く

「糞樽^^^^^なんとかしなさい^^^^^^^^^^^^」
右手にシローバーカジェルwww左手にシーウルフカジェルを握り締めた臼姫が叫ぶ

「臼!棍棒を捨てて逃げるんだ!」
「いやよwwwせっかくのレア装備を捨てるくらいなら死を選ぶわwwwwwwwww」
「てゆーかwwww私を助けなさいよ!^^^^^^^^^^^^^^^♪♪♪♪♪♪♪♪######」

「なんて欲の深いヤツだwwwwwwwwww」通風があきれ顔で言った

俺はため息ひとつつくと、海面で狂喜のダンスを踊り続ける鮫どもに向かって
「サンダガ!」「サンダガ!」「サンダガ!」「サンダガ!」「サンダガ!」「サンダガ!」

385 :さらば!いとしき臼よ :06/06/27 21:53:20 ID:???

立て続けの電撃系魔法を浴び感電死した鮫どもはそのまま海底へと沈んでいく

電気抵抗で発熱した海面は沸騰し泡立っていた

「wwwwwwwwwwwwww」
「wwwwwwwww糞樽ww」
「何wwwwwwwwwwwww」
「wwwwwwwwww確信犯?」
「みすたる〜wwwwwwww」
「wwwwwwwこいつううwwwwwwwww」
通風は糞樽のおでこをツンツンした
「てへっwwwwwwwwwwwwwwwwww」
「wwwwwwwこいつううwwwwwwwww」
シーモンクは糞樽のおでこをツンツンした

wwwwwwwwwwwwwwwwwww

「てへっ」ではないwwwwwwwwwwwww
これが、その後起こった語るもおぞましい事件の序章であろうとはwww
そのとき誰も知る由がなかったのであるwwwwwwwwwwwwwwwww


おわりだ


^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪


終わりだぞくぁwせd5frftgyふじこlp



クネクネ


442 :(・∀・):06/07/16 11:14:26 ID:???
わたしの弟から聞いた本当の話です。
弟の友達のA君の実体験だそうです。
A君が、LSに入ったばかりの頃、>>438他のLSの皆とどこか遊びに行こうかと、ルルデの庭に集まりました。
人が賑わう時間帯で、庭にはシャウトが溢れかえってる頃でした。
いろんなシャウトがありましたが、なぜか乗り気に慣れなくて、庭で座って雑談していました。
ふと、>>438がお兄さんが立ち上がりガードの方へ行きました。
A君も続いて、ガードの方へ進みました。
お兄さんの視線の方向を追いかけてみると、影が見えました。
真っ黒な鎧を着た人、(男なのか女なのか、その目の前にいるはずなのによく分からなかったそうです)
が1人立っています。
(あんな所で何をしているのかな)と思い、続けて見るとその
黒い鎧の人は、空白シャウトを垂れ流し始めました。
(バグかな?)そう思ったのもつかの間、その黒い人は不自然な
方向に体を曲げるのです。
とても、人間とは思えない間接の曲げ方をするそうです。
orz、orz、orzと。
A君は、気味が悪くなり、>>438に話しかけました。
「ねえ。あれ、何だろ? >>438さん、見える?」
すると、>>438も「分からない。」と答えたそうです。
ですが、答えた直後、>>438はあの黒い人が何なのか、
分かったようです。
>>438さん、分かったの?教えて?」とA君が、聞いたのですが、
>>438は「分かった。でも、分からない方がいい。」と、
答えてくれませんでした。
 あれは、一体なんだったのでしょうか?
今でも、A君は、分からないそうです。
 「>>438さんに、もう一度聞けばいいじゃない?」と、
私は弟に言ってみました。
これだけでは、私も何だか消化不良ですから。
すると、弟がこう言ったのです。
 「A君とこの>>438さん、今、/awayになっちゃってるんだよ。」


443 :(・∀・):06/07/16 12:01:57 ID:???
  :怪 扱  よ orz

  : ん  頑 っ     orz

  :



ボコボコ・パニック


450 :(・∀・):06/07/18 01:58:00 ID:???
           ☆ BOCOBOCO・PANIC ☆

―――ここはジュノ大公国。
言わずと知れたクォン大陸屈指の都市国家で、いつも沢山の人で賑わっている。
訪れる冒険者も数知れず、アトルガン・ショックでアルザビに大勢の人々が流れても
その活気は衰える事を知らない。又、再びアルザビからここへ戻る人も少なくないようだ。

冒険者が集う場所には、当然の如く、日夜無数の情報・募集等のシャウトが飛び交い、
今日もまた未知なる冒険へと、多くの人々を駆り立たせている。

・・・のだが、物事には必ず例外というものがあり、彼もまた、そんな例外の一人。


餡刻:/sh どなたかPTいかがですかーー!? もしくは【誘ってください】!!
餡刻:/sh HQ装備・食事・薬品、全てこちらでご用意します!ジョブもオールおk。
餡刻:/sh ミッションやクエスト他のお手伝い依頼も喜んで! お礼は一切不要です。
餡刻:/sh 何でも良いので誘ってくださーーい! Tellお待ちしてます!

一般人A:/sh 空白 Uzeeeeeeee wwwwww 大事なシャウトが聞こえないだろwwww
一般人B:/sh 定期的に流れてるけど、これってウチらの鯖だけのバグか何か? 
一般人C:/sh【知らないんです】 【いりません】

餡刻:【どうすればいいですか?】 【わかりません】wwwwwww orz
餡刻:ハァ・・今日も誘われず終いか。orz 
   (元気を出してください。餡刻)
餡刻:おお!? ひょっとして影唄さん? このところ全然、連絡なかったから心p 
禿唄:(ブッブー、ハ・ズ・レ☆ 貴方の愛しの3唄トリオでーっす。はぁと)
髭唄:(仕事が忙しいからって、連絡も入れない冷たい女のことなど忘れてください。)
髷唄:(餡刻が望むなら、影唄と正式に監視担当の入れ替えも可能。)

餡刻: o…….rz
禿唄:(私達が来たからには、もう大丈夫ですよ。)
髭唄:(いつまでもどこまでも【ついていきます】)
髷唄:(【一緒にやりませんか?】【興味があります】)

餡刻:【せっかくだけど遠慮します】('A`)  【かえれ】orz


451 :(・∀・):06/07/18 01:59:30 ID:???
餡刻:全くwwww あいつら、ホント何とかならねぇかなwwwww 

3唄を追い払った後、そう言いながら餡刻は競売所で買い物を始める。

餡刻:さて、モグハで合成でもして寝るか。土クリ土クリっと・・あれ?在庫無しだ。
餡刻:バラ売りもダースも塊も在庫切れてるって珍しいな・・どうしたもんか。

餡刻はしばらくその場で考えこんだ。

餡刻:あ、バタリア、今は砂塵で土エレ沸いてるっけ。久々に素敵で調達しよう。
 (※素敵 → 目的の「素材」を、直接「敵」から入手すること。又はその過程の俗称。)

          ===あれあ:バタリア丘陵===

餡刻:いたいた。 Earth Elementalを、【見つけました!】

餡刻の不意打ち!
餡刻はスパイラルヘルの構え!
→Earth Elemental に大ダメージ!
餡刻は土エレを倒した。 土エレは土の塊を持っていた!

餡刻:おっしゃwww ・・む、あれは・・

餡刻の視線の先には 剣虎族が自分以外の何かを追いかけていた。

餡刻:もしかして、誰かがあの虎に絡まれて追われてるのか・・?

餡刻はサーベルトゥースタイガーにスタンを唱えた。
餡刻はトラにストーンUをt (ry
餡刻はトラを倒s (ry

餡刻:ふぅ。見たとこ、誰も追われてなかったみたいだな。って、おや・・?

餡刻は倒したトラの口をこじ開けてみると、その口からヨロヨロと小さな鳥が出てきた。

餡刻:これって・・・まさか・・野良チョコボのヒナ・・か?


452 :(・∀・):06/07/18 02:00:46 ID:???
そのチョコボのヒナは、そのままヨロヨロと歩き出したが、
先ほどのトラから受けたであろう傷が深かったのか、あちこち血を流しており、
いかにチョコボが生命力の強い鳥であろうと、ヒナの状態でここまで負傷していては
明日までに力尽きているか、他の動物のエサになっているかが目に見えていた。

餡刻:自然の理とはいえ、馴染みの動物だし、見なかったことにするには酷だよな・・。
餡刻:・・しょうがないwwwwww 今夜はウチに連れて帰るかwwwww

チョコボは知能が高く、生命力も強いことはヴァナに住む者にとって非常に有名であり、
チョコボ厩舎が育てている理由は、より高度な「能力」や「血統」の追求の為で、
早い話、単純にチョコボを「飼う」だけなら、一般人でも比較的容易であるらしい。
しかし、肝心の野良チョコボの数が近年では特に絶滅に瀕しており、主な入手経路は
「家畜のチョコボからの卵やヒナを譲り受ける」という、ある程度のコネが必要なのだ。

餡刻はそのヒナをそっと拾い上げると、なるだけ振動を与えないように、
ゆっくりと走りながら、ジュノにある自分のモグハウスへと帰っていった。

        ===あれあ:餡刻’ s モグハウス===

餡刻:ひとまず消毒と、傷の手当てだな・・。
餡刻:ちょっとシミると思うけど、我慢してくれよ?

怯えるヒナを優しく看護しながら、餡刻は一通りの手当てを終えると、
合成で作ったオリジナルのミニベッドにヒナをそっと乗せ、
その目の前に、水と細かくしたリトルワームがそれぞれ入った皿を置いた。
ヒナはしばらく半信半疑で、餡刻と目の前のエサを交互に見ていたが、
やがて、空腹に耐えられなくなったのか、皿に盛ったリトルワームを食べ始める。

餡刻:よかった。食べてくれたwwwwww 食があればひとまず、大丈夫だな。

しばらくすると、ヒナは気が緩んだのかスヤスヤと眠り始めた。
その可愛い寝顔を見ながら、ふと餡刻はある事に気付く。

餡刻:そういえば、名前決めてなかったな。うーん・・・う〜〜〜〜ん・・ 
餡刻:んー・・・悩むwwwwwwww ちっこいコイツに似合いそうな名前・・・
餡刻:・・・・・よし、決めた! お前の名前は――――ッ


453 :(・∀・):06/07/18 02:02:32 ID:???
餡刻がチョコボのヒナを拾ってから一週間が経過したある日の明朝、某事務所で
ここしばらく激務に追われていたがようやく片付いたと、一人の女性がため息を漏らす。

影唄:はぁ・・、やっと終わりました。報告書、ここに置いておきますね。
赤爺:フォフォフォwwwww ご苦労じゃったなwwwwww 影唄。
GM:影唄さん、相変わらず仕事速いですねぇ・・まだ自分、半分終わった位なのに・・。
影唄:それはどうも。まぁ、私は何度か徹夜もして仕上げてたので、その姓と思いますよ。
影唄:というわけで、手伝ってはあげられません。あしからず。
GM:【残念です。】
ジム:察しろ、GMwww 恋する女のパワーはすげぇんだよwwwwww (・∀・)ニヤニヤ
影唄:ジム、それどういう意味ですか?
ジム:あれ?wwwww 俺、いま何か言ったっけ?wwwwwwwwwwww
影唄:・・まぁ、いいです。では約束通り、残りの一周間は休暇としてもらいますね。
赤爺:うむwwww ところで影唄、帰る前に老いぼれからの頼みなんじゃがwwwww
影唄:?
赤爺:ホレ、最近蒸すじゃろう。だから女性スタッフ全員、シャイル装束を社内服にs
影唄:何故ここに呼ばれたかお分かりになりますでしょうか?
影唄は赤爺ににっこり微笑んだ。
赤爺:ウヒョwwwww 冗談じゃよwwwwww ゆるりと休むがいいwwwwwww
影唄:全く・・、有り難くそうさせてもらいますよ。では、お先に失礼しますね。

彼女は早々と自分の机を片付けると、そう言って部屋を後にした。
それをしっかりと確認すると、三人は新人社員を一人呼んで麻雀を始める。(仕事しろよ)

ジム:さて、ここで問題ww この後、影唄さんはどのような行動をするでしょう?www
GM:う〜ん。相当疲れてたので、帰宅後、見えない人をTellでからかうだけかな・・?
ジム:青いなwwww  俺は、さらにその後見えないののモグハへ行くと予想wwwww
ジム:まー。それ以上の進展はねぇだろうがwwwww お、それポン。
ジム:オイ、オメーは・・って、新人は知らねぇよなwww ジジィはどーよ?wwww
赤爺:フォフォフォwww そうさの、モグハに行くところまでは同じじゃがwww
赤爺:案外、影唄が動揺するようなハプニングでも起きるんでないかのぉwwwwww
ジム&GM:それはまず、あり得ないwwwwww 
ジム:言い忘れてたけど、一番答えが遠かった奴が、他の奴らに全額おごりで焼肉なwww
GM:さんせ―wwww 赤爺さん、焼肉ゴチになりそうです。僕、特上カルビ3人前。
赤爺:汚いのぉwww が、よかろう。その代わりもしワシの予想が一番近ければwwww
赤爺:おぬし等は、三日間「シャイルマンティル+白サブリガで勤務」の刑じゃwwwww


454 :(・∀・):06/07/18 02:04:03 ID:???
事務所を出た影唄は、まず自分のモグハウスへと帰宅すると、
軽くシャワーを浴び、冷蔵庫にある物を適当につまむと、ゴロリとベッドに横になった.。

影唄:ふー・・。

時間はまだ午前8時過ぎ。窓からは部屋の明かりがいらない程の眩しい朝日が差し込む。

影唄:そういえばあの馬鹿には、3唄に任せっきりで最近連絡入れてませんでしたね。
影唄:疲れてますが、しょうがないので適当に相手してあげてから、寝るとしますか。
                   ・
                   ・
          ===あれあ:餡刻’s モグハウス===

餡刻:む・・・ふぁ〜・・。もう朝か、よく寝た・・wwwwww
   (おはようございます。よく眠れましたか?)
餡刻:か、か、影唄さん!? 最近、音沙汰なかったからもう認知されないのかもと心p
   (では、さようなら)
餡刻:wwwwww マッテー マッテクダサイwwww 影唄サンwwww orz
   (何ですか? 手短にお願いします)
餡刻:実はさwwwww ―――って、うわっ!
   (? どうしました?)
餡刻:お前、また俺のベッドに潜りこんでたのかよ? 自分のベッドで寝ろとあれほd
   (!?)
餡刻:おっと、わりぃwwww こっちの話だwwwww ミスwwwww
   (あっ! 3唄のことですね。喜んでください。彼らは今日で一時撤収n)
餡刻:いや、奴らは一週間前に、兄貴の所に無理やり追いやる事に成功したぜwwww
   (――!! で、では貴方のベッドに潜りこんでるとかどうとかって・・)
餡刻:そうそう。『チロル』って名前で、いつも俺のベッドに潜りこんで来てさ〜www
   (――!!!!???)
餡刻:でも、寝顔可愛いし、まんざらでも無いんだけどwww・・・あれ?影唄さん?
   (・・今すぐそちらへ伺います。――バタン!!)

餡刻:うわっ! な、何か、勢いよく閉まったドアの音が聞こえたような・・
   (発言すら一生認知されません)
餡刻:――ッテ、ナンデスカ。コノ カナシスギル システムメッセージハ・・orz
   (発言すら一生認知されません)


455 :(・∀・):06/07/18 02:06:02 ID:???
眩しい朝日が照らすアスファルトを、マズルカをかけた1人の女性が必至に掛け抜けた。
急な全力疾走で息もすぐに上がってしまい、自分の呼吸が耳で聞こえる。

影唄:ハァハァ・・一体、誰ですか。チロルって・・

正直、男性の名前とは思えにくい響き。
あの馬鹿の事だから、いつもの困ってる人を助けたら、そこからゴタゴタに巻きこまれて
その挙句の出来事なのだろう、自分に言い聞かせる。
――でも、もし、そうじゃなかったら? もし、彼がその人に好意を抱いていたら?
私はどうするのだろう・・。プライバシーの関係上、監視役を他の者に預けて
「おめでとう。では、さようなら。」と、サラリと言えるのだろうか。それとも・・
ダメだ、このところの疲労もあって、頭に血が回らない。とにかく彼を訪ねてみよう。

餡刻のモグハウスのドア前で、乱れた呼吸を少しだけ整え、
勢いよく、そのドアを開く・・と、そこにはいつもの餡刻だけが部屋の中にいた。

影唄:ハァハァ・・あ、あの、餡刻・・
餡刻:早かったなwww お久しぶりwwwwまずは、このメッセなんとかしてくれwww
   (発言すら一生認知されません)
影唄:そんなことより、ハァハァ・・その、どこに居るのですか? チロルって方は・・

そう言うなり、モグハウス内を一通り見まわすが餡刻以外の人影は見当たらない。

餡刻:「そんなこと」ってwww 俺ニトッテ 『デス』以上ノ魔法デスヨ?wwww orz
   (発言すら一生認知されません)
影唄:――後ですぐに直しますからッ! 今は、チロルって方に早く会わせて下さい!! 
餡刻:いや、あの影唄、よく分からんけど、ひとまず落ち着いてくれwww な?www
   (発言s ry)
餡刻:こいつだって、突然訪ねて来たお前に驚いて、俺の足元で怯えてるんだからwwww
   (発言s ry)
影唄:―――えっ!? 足元・・?

餡刻は今アビスアーマーをまとっているが、足元に人が隠れられる程の横幅は無い。
一体、彼は何を言っているのだろう?と、思ったその時・・

ヒョコッ


456 :(・∀・):06/07/18 02:07:47 ID:???
餡刻の足元から、小さくて黄色いチョコボが顔を半分覗かせ、震えながら影唄を見ている。

影唄:
影唄:
影唄:
餡刻:あれ?www 影唄さん?wwwww

影唄の目の前で、手を振って見せるも、影唄の視線は足元のチョコボを見たまま。
しばらくしてやっと、思考回路が回復し、目の前に子供のチョコボが居ると認識できた。

影唄:・・か
餡刻:か?wwwww
影唄:キャ――! カ・ワ・イ・イ――!!

目の前の餡刻を突き飛ばすと、影唄はその子チョコボを優しく胸に抱きかかえ、
頬擦りをしながら、倒れている餡刻に質問した。

影唄:わ、ホントちっさくて、カワイイ子ですね〜。名前はなんて言うんです?
餡刻:アノ・・ソノ前ニ、何カ俺ニ言ウベキコトガ アルンジャナイデショウカ?_〇__
影唄:早く教えないと、もう認知してあげませんよ? 
餡刻:デスカラ、ソノ子ガ 『チロル』デス・・。_〇__
影唄:チロルって言うんですかぁ、お前は。 私は影唄と言います。宜しく。

影唄は再びチロルに頬擦りをすると、耳の裏を優しくなでた。
後で聞いた話だが、チョコボにとって、耳の裏を触られるのが一番心地良いらしい。
チロルは気持ち良さそうに目を閉じながら「キュー」と小さく鳴いている。
しばらくして、影唄はチロルを床へそっと放すると、ハッとした。

影唄:って・・あれ? チロルって・・このチョコボのことだったんですか・・。
餡刻:それ以外に、なんだと思ってたんだよwwwww 
影唄:――! そ、それは・・その・・と、とにかく! チョコボの子供なんて、一体
影唄:どこで見つけてきたんですか? 特殊な資格でもないと今では手に入りませんよ?
餡刻:え? ああ、実は一週間ほど前、偶然にもバタリアでコイツを助けたんだけど、
餡刻:傷ついてたから、看病だけして野に還すつもりが、すっかり懐かれちゃって
餡刻:おまけに俺のモグハまでの道のりも覚えてるみたいで、一人でに戻っても来れるし
餡刻:チョコボ飼うのは特に禁止されてないから、もうこのまま飼ってもいいかなとwww


457 :(・∀・):06/07/18 02:13:28 ID:???

餡刻はチロルを胸に抱きかかえると、こう続けた。

餡刻:それに動物とはいえ、こいつも数少ない俺の認知者だからなwwwww
餡刻:おまけに、呼ばなくても寄って来るしwww 嗚呼、認知って素晴らしいwwwww

そう言い終えると、今度は餡刻がチロルに頬擦りをした。
もうすっかり餡刻をご主人と認めたのか、チロル自身もとても嬉しそうにみえる。

影唄:/echo わ、私だって、大抵、貴方の側に居てあげてるじゃないですか・・。
影唄:・・・あまり調子に乗っていると、認知大幅に下げちゃいますよ?
餡刻:【許してください】 【ごめんなさい】
                  __ __ __ __ __                 __ __
                 ∠__∠__∠__∠_.∠_../ |        __∠__∠__∠l__
               ∠__∠__∠__∠__∠__/|  |        ∠__∠__∠__∠__/.|_
.                ∠__∠__∠__∠_.∠_./|  |/|       ∠__∠__∠__/   /|  |/|
.                /   /  ./   /   /  /! |/|  |     |  /  /  /| ̄ ̄|  |/|  |
              | ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄|  |/  |/|     |_| ̄ ̄| ̄ ̄|  |__|/|  |/|
        __ _|    |__|__|__|__|/| ̄ ̄|  |    ∠__|__|__l/   /|  |/|  |
.         /   / | ̄ ̄|  |_|/|    |    |  |__|/|   |    |    |    | ̄ ̄|  |/|  |/
      | ̄ ̄| ̄ .|    |/|  |  |    |__|/|    |  |   |__|__|__|__|/|  |/|
.     ___|__|__.| ̄ ̄|  |_|/      |    |  |__|/     |    |    |    |    |  |/|  |
.   /   /   /  |    |/|.         |__|/|          .|__|__|__|__|/|  |/
  | ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄|  |.         |    |  |            .|_|    |    |  |__|/
  |__|__|__|__|/        |__|/               |__|__|/

その、いつも通りの反応に影唄は苦笑する。

影唄:/echo ・・・ホント、打たれ弱いところは変わってませんね。

そして突然落胆した餡刻を、心配そうに見ていたチロルを再び抱きかかえると、

影唄:大丈夫ですよ。この人が orzするのは、いつものことなんですから。
餡刻:/echo 時々、その原因を作っているのはアナタ本人なんですけど・・・wwwww
影唄:今、何か言いましたか?
餡刻:イエ、何デモゴザイマセン・・wwwwwww orz


458 :(・∀・):06/07/18 02:14:35 ID:???
影唄:ところで、ちゃんと飼育の方法とか勉強してるんですか?
餡刻:え?wwwwwww 
影唄:ですから、この子を育てていく上で必要な知識は十分かと聞いてるんです。
影唄:ただでさえ、チョコボの飼育方法を学ぶ機会なんて少ないんですから。
餡刻:【えーっと…】 そ、それは・・wwwwwwww
餡刻:wwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

突然、重要な質問を投げかけられ、餡刻はしばし沈黙。
すると、影唄はさらにこう付け加えた。

影唄:単に、可愛がるだけでは「飼う」と言いませんよ?健康管理、病気の予防や対処、
影唄:日頃のしつけから、緊急時に至るまで、その様々な知識を、飼い主である貴方は
影唄:知っておく義務があります。生き物ですからね。ちゃんと責任を持ってください。

確かに、その通りだった。相手は生きているのだ。飼うと決めた以上、それなりの義務や責任があるのは当然だ。ただただ可愛がって育てていれば良いという問題ではない。

餡刻:そ、そうだな、ごめん。順序は逆だろうけど、今からでも必要な知識を学ぶよ。
影唄:全く、そんな事だろうと思いました。しょうがないので私も協力してあげます。
餡刻:いいのか?wwww 仕事忙しいんだろ?wwwwww
影唄:仕事の関係で、データや情報を集めるのは得意ですし、少なくとも貴方よりは
影唄:必要資料を揃えるのに掛かる時間は少ないと思いますよ?『認知』されてますし
餡刻:最後の一言、何かトゲがありますね・・・wwwwww orz

影唄は、抱きかかえていたチョコボを床に降ろしながら

影唄:とにかく! 私が居ない間、この子に何かあったら承知しませんから。
餡刻:ああwwwww ありがとな影唄。近いうちに美味しい物でもご馳走するよ。
影唄:か、勘違いしないで下さいよ? 何も貴方のためにやるわけではありませんので。
餡刻:はいはいwwwwwww 分かってるよwwwwwww
影唄:でも、お礼の方は期待してますのから、忘れないで下さい。
餡刻:かしこまりましたwwwwwwwwww
影唄:・・では、そろそろ失礼しますね。数日後にまた来ます。

そう言うと、影唄は餡刻のモグハウスを後にした。


459 :(・∀・):06/07/18 02:17:00 ID:???
――――その三日後、
某事務所内にて、チョコボに関する色々な資料や情報を集めている彼女が居た。

影唄:えーっと、あとはこれと、・・・あ、この資料にも良い情報が載ってますね。
影唄:それからこれは・・ブツブツ

そこへGMとジムの2人が尋ねてきた。

ジム:ようwwwwwwご機嫌麗しゅうwwwww まだ休暇中なんじゃねぇの?wwwww
影唄:あら、こんにちは。ええ、ですが私用で少し調べたい事ができたので。
GM:そうでしたか。あれから何かあったんですか?
影唄:実は、三日前、餡刻に久しく連絡を入れてあげたんですが・・・あの馬鹿と来たら
GM:/echo よし! そうそう、そうですよね。いつも通りの展開ですよね?
ジム:/echo んで、見えないのの家行って、ノロケ話で終わったってオチだろ?wwww
ジム&GM:/echo 赤爺(さん)!wwww 焼肉ゴチになr・・

そう二人が心の中で勝利を確信しかけたその時

影唄:・・・「なんで俺のベッドの中に居るんだ〜」とか「寝顔が可愛い〜」とか
GM:( ・д・ )!!!!!!
ジム:( ・ω・ )!!!!??
影唄:そんな『動揺する』ような発言ばかりして、いざモグハウスに訪ねてみたら
GM: ゜゜  ( д )
ジム: ゜゜  ( ω )
影唄:相手はただチョコボだったんですよ?あの馬鹿、肝心な所をちゃんと言わないから
GM:     ( д )
ジム:     ( ω )
影唄:流石に少し『動揺しちゃって』・・まぁ、本当に少しですけどね。――って、あら?
GM:     ( д )
ジム:     ( ω )


その日から三日間、GMがGMに通報されると言う、
前代未聞の珍事件が、某鯖で起こったとか起こらなかったとか。

                                   _Fin_




竜騎士の飼い方


480 :(・∀・):06/07/25 05:59:53 ID:???
Lv1〜30
この頃はPTに誘われる場合が少なく、またヒールブレスの性能も高いのでソロをやらせる事も出来ます。
エサはたまにジュースを上げると喜びます。
与えすぎるとブレス制限の厳しいサポナとか言い始めるので与えすぎに注意しましょう。


Lv31〜40
この頃は狩人の貫通トスが非常に強いので、竜騎士は精神的に不安定になりがちです。
飼い主さんは裏Tellなどをせず、やさしく竜騎士に接しましょう。
ですが甘やかしすぎると、サポシ〆だの削り最強などと言い始めるので注意しましょう。
特にアーガスやアーチャーなどといい始めたら厳しく注意する事も必要です。

この頃からジャンプとハイジャンプを連続使用するようになります。


Lv41〜50
まだソロは有効です。
この頃になるとペンタスラストを習得しますが、
せっかく覚えたペンタスラストでも連携属性上、必要とされる事が少なくさらにソロがちになります。

またLv50でスーパージャンプを覚えると同時に、
心無いPTメンバーやLSメンバーから【スーパークライム】と呼ばれ
非常に不安定な精神状態になりがちです。
その反動で対人恐怖症はますます過激になり、
慣れない飼い主さんはちょっと引いてしまうかもしれません。

ここでは心を鬼にしてつけはなしつつ、たまに巣などにつれていき、ストレスを解消させるのがよいでしょう。
なお巣につれていくと非常にヘイストを欲しがりますので、たまに裏Tellなどで自立心を持たせるように努力して下さい。


Lv51〜60
ここまで竜騎士を育てた飼い主の皆さん、おつかれさまです。
あと少しで竜騎士も立派に成長しますので一緒に頑張りましょう。

依然ソロは有効ですが、
この頃にはアーティファクトや闇の王、限界クエなどとイベントが目白押しです。
ですが、この頃の竜騎士はPTに誘ってもらう事しか考えられなくなっています。
少し目を離すと「PTに誘ってください」シャウトや
「サポ白で後衛できます」などというサチコメを書きがちですので十分注意しましょう。

飼い主のみなさんにはもうご存知の通り、竜騎士は誘われません。
不安定になっていくため、時おり強化パッチを妄想し
「Mikanと合体して竜魔人になりたい」などと獣姦めいた事をつぶやき始めます。
そんな時は怖がったりせず話し相手になってあげましょう。

尚、Lv56付近から妙にそわそわしだします。
それは恐らくスコピオハーネスを欲しがっているのでしょう。
AFとの調和が絶望的に悪い事を再確認させ納得し、蓄えがある時のみ与えてやりましょう。
なおLv60でスキュアーを覚えると、途端に溶解トスを指示し始めるので事前に
十分注意を促しておきましょう。

481 :mikan:06/07/25 06:01:04 ID:???
Lv61〜65
AFも揃い、実用LvのWSも習得した竜騎士。
心なしか独り言も明るくなってきます。
これまで苦労が多かった分だけに、飼い主さんも頬を緩ませる思いでしょう。
ですが、まだ他前衛に並んだだけです。気を引き締めてがんばりましょう。

この頃には適正Lvの突弱点モンスがトンボくらいので、小竜が頻繁に堕ちストレスがたまっていきます。
そのせいでたまには〆などと言い始めるかもしれませんが、裏Tellで
「削りすごいね」などと褒めてあげると大人しくなります。
Lv65で習得する大車輪は、非常に安定感のあるWSですので、
習得したら少々おおげさに褒めてあげるといいでしょう。


Lv71〜75
いよいよLvあげの旅も大詰めです。
竜騎士共々飼い主さんもがんばりましょう。
まずこのレベル帯では、ビビキー湾のキリンが範囲もなく非常に有効な狩場となっています。
経験値的に少し落ちると感じた場合はロ・メーブでウェポンを乱獲するのもよいでしょう。
範囲攻撃がありますが小竜さえあきらめればメリットポイント稼ぎにまで使える優秀な狩場です。
トゥー・リアに行ける場合、ヴェ・ルガノン神殿のウェポンでも十分な経験値が得られます。

ですが、HNMLSや空LSに参加している
飼い主さんには悲しい別れの時がやってまいりました。
いままで共にした大切な時間を思い出にして、竜騎士を荒野に還してあげて下さい。
竜騎士は振り返りつつ、何度もコールワイバーンと送還を繰り返すかもしれませんが、
決して引き止めてはいけません。
大きく育った竜騎士は、人間の世界では生きられないのです。
やがて竜騎士は理解し、生まれ育ったグスタベルグの荒野に還っていくでしょう。

生き物を育てる。それは決して簡単な事ではありません。
時折、心無いバージョンアップで「いっそ殺してくれ」などとボヤく事もあるでしょう。
そんな時は優しく声をかけてあげてください。

ミカン視点からの竜騎士育成講座。

ここまでは読んだ


485 :(・∀・):06/07/27 06:03:40 ID:???
隆起:ZzzzzzzZzzzzz
mikan:やっと馬鹿は寝てくれたか、早く書き終えなきゃ「そんな時は優しく声
をかけてあげてください。」っと
隆起:むにゃむにゃ、mikanたんい。で。。しょだよ。。。
mikan:/echo 止めるべきじゃなかったんだけどな、
mikan:/echo でも、こんな奴でも一応ご主人様だしな・・・
mikan:・えちょ ご主人様いつでも一緒にいましょうね
隆起:/sh みかんたーーーーーん!!いつでも一緒つーかLOVE
みかんたんいままではツンデレのツンだったんだねーーー(*´Д`*)

mikan:Uzeeeeeeeeee!!いつのまに起きてやがった!!
隆起:パパは引退しそうになった時にみかんたんが引きとめてくれた夢みてたんだよー!
隆起:もう一生離さないからね!みかんたん(*´Д`*)
mikan:/echo 僕も今その時の事かんがえてたよご主人・・・

mikan:Uzeeeeeee!!僕はそんなのもう忘れたから!
mikanのとんずらが発動しました。
隆起:かけっこならパパまけないんだからねー(*´Д`*)
隆起のとんずらが発動しました。



キモいから名前で呼ぶな


493 :(・∀・):06/07/29 11:57:44 ID:???
-----Area アトルガン白門------
白樽:〜♪

糞樽:あれ、白樽ちゃん。装備勝ちがうな。サーチしてみるか。

sirotaru (からくり士58/白魔導師29)

糞樽:はや!www何時の間に上げたんだ?www
白樽:あ、糞樽君^^
糞樽:白樽ちゃん、からくりやってるんだね^^
白樽:うん、面白くって^^
糞樽:もう58か、AFクエはやった?
白樽:初めのだけ、それでね、申し訳ないんだけど手伝って欲しいの…
白樽:残りのAFクエスト二つなんだけどね。最後の方は戦闘があるらしくて^^;
糞樽:白樽ちゃんの頼みなら喜んで手伝うよ^^なんていうクエなの?

白樽:キモイから名前で呼ぶな

糞樽:
糞樽:
糞樽:
白樽:糞樽君?
糞樽:い、今、なんて…
白樽:/echo 今?ああ、クエストの名前かな?

白樽:キモイから名前で呼ぶな

糞樽:
糞樽:う…
糞樽:うわぁぁぁぁぁぁぁぁん(ノд`)
糞樽はデジョンを唱えた→糞樽はワープします。
白樽:あ、あれ?^^;
白樽:実は忙しかったのかな?^^;
内藤:うはwww白樽ちゃんはっけーんwwww
獣様:白樽しゃん、こんにちわでしゅ(=´ワ`)ノ
白樽:あ、内藤さん、獣様^^
獣様:見てましゅたよ、糞樽しゃんとケンカでしゅか(´・ω・`)
白樽:ううん、クエストのお手伝いして欲しいなっと持ったんだけど用事があったみたいで…
内藤:それならwwww俺様代わりに手伝っちゃうwww泥舟に乗った気で任せてwwwwww
獣様:僕も手伝うでしゅ(`・ω・´)
白樽:ありがとう^^
内藤:マイハニー誘ってくるぜwwwうはwwwwみなぎってきたぜwwwwww
獣様:僕は餡刻しゃんと赤魔子しゃんに声をかけてくるでしゅ(`・ω・´)
白樽:ありがとう、私も何人か当たってみるね^^

494 :(・∀・):06/07/29 11:58:04 ID:???
臼姫:ひまねぇ…
臼姫:/echo あの馬鹿、誘いに来ないかしらね…
内藤:マイハニーwwwwwwwwww
臼姫はドキっとした。
臼姫:あ、あら^^;内藤、何かよう?^^
内藤:実はwww白樽ちゃんが困ってるwwwww一緒にクエにレッツゴーしない?wwwwww
臼姫:/echo なによ^^;他の女の手伝いを私に頼むわけ?せっかく二人で出かけられるのに^^;
臼姫:悪いけど無理ね。
内藤:うはwwww残念www俺様悲しいwwwwでも仕方ないwwwwww
内藤:一緒にwwwwやりたかったけどwwwwやりたかったwwwwww
内藤はがっくりと肩を落とした。
臼姫:……
臼姫:/echo せっかく頼ってきてくれたんだしつっけんどんにするのも悪いか。
臼姫:待ちなさい、内藤。なんていうクエなの?内容によっては手伝ってあげても…
内藤:キモイから名前で呼ぶなwwwwwww
臼姫:
臼姫:…え?
内藤:だからwwwwキモイから名前で呼ぶなwwwwwwww
臼姫:……
臼姫:……
内藤:姫?
臼姫:う…えぐ…
臼姫はぽろぽろと涙を零した。
内藤:えwwwwwちょwwwww何で泣いてるのwwwww
臼姫:ひ…ひど…一回…断った…く、くらいで…
臼姫:な、ないと…アンタに…そんな…こといわれ……
内藤:ちょwwww姫wwwwww?
臼姫:バカぁーーーーーーーーーー!!!!!!!!!
臼姫のホーリー→内藤に9999のダメージ
内藤は臼姫に倒された……
臼姫は泣きながら走り去った。

495 :(・∀・):06/07/29 11:58:50 ID:???
獣様:餡刻しゃん、ちょっといいでしゅか?(=´ワ`=)
餡刻:ん、どうした?
獣様:実は白樽しゃんがクエを手伝ってほしいそうなんでしゅ(`・ω・´)
餡刻:おっけ、分かった、俺に任せておけば何の心配も要らないぞ。
獣様:ありがとうでしゅ(=´ワ`=)
餡刻:獣様、なんていう名前のクエなんだ、早速調べてみるよ。

獣様:キモイから名前で呼ぶな

餡刻:(゚д゚)
餡刻:(゚д゚;:., 
餡刻:(゚д;:;.,
餡刻:(゚;:;..,
餡刻:(;:;..,
餡刻:;:;,..
餡刻;:;,,
餡;:;,,,


獣様:あれ、餡刻しゃん?どこいっちゃったんでしゅかね?(´・ω・`)
赤魔子は獣様に手を振った。
獣様:あ、赤魔子しゃん、実はお話が…(=´ワ`=)

白樽:はぁ、暗樽君も駄目か、走り去って行っちゃうなんてよっぽど忙しかったんだなぁ^^;
内藤:白樽ちゃーんwwwww
獣様:白樽しゃん(=´ワ`=)
白樽:あ、二人とも、どうでした?
内藤:うはwwwwハニー忙しかったみたいwwww振られちゃったwwwwww
獣様:僕もでしゅ、餡刻しゃんは消えちゃって赤魔子しゃんと樽子しゃんは走って行っちゃったでしゅ(´・ω・`)
白樽:残念ですね、やはり皆忙しいんでしょうか…
内藤:うはwww心配ないwwwww
内藤:俺様が付いてるwwwwwww
獣様:僕もついてましゅ(`・ω・´)
白樽:ありがとう、二人とも^^
内藤:みwなwぎwってwきwたwぜwwwwwwwwww
獣様:みなぎってきたでしゅー(`・ω・´)

この後、白樽のAFクエは無事に終了したが彼ら三人が皆の誤解に気が付くまで一週間。
関係を修復するまでに1日から一ヶ月掛かるのだった。

                          おしまいwww


509 :(・∀・):06/07/31 19:40:31 ID:???
赤魔子は獣様に手を振った。
獣様:実は白樽しゃんがクエスト手伝って欲しいそうでしゅ(・ω・)
赤魔子は頷いた。
獣様:ありがとうございましゅ(=´ワ`=)
赤魔子はにっこり微笑んだ。
赤魔子はクエの名前は何か知りたがっている。
獣様:キモイから…(´・ω・`)
赤魔子は首をかしげた。
獣様:なんだったでしゅかね…(´・ω・)ゝ
赤魔子は獣様を応援した。
獣様は赤魔子を見て閃いた様だ。
獣様:思いだしましゅた(`・ω・´)
赤魔子はにっこり微笑んだ。

獣様:キモイからエモで呼ぶな?

赤魔子はびっくりした。
赤魔子はびっくりして獣様を問い詰めた。
赤魔子は首を振った。
赤魔子は悲しそうだ。
獣様:/echo 何か違いましゅね…(´-ω-`)
赤魔子は腕を組んで考え込んだ。
赤魔子は思案にふけっている。
獣様は思案に耽っている。
赤魔子は自己完結した。
赤魔子はきっと何かの間違いだと…

獣様:エモキモイから呼ぶな?

赤魔子は雷鳴をバックに白目で口元に手を当て数歩後ずさった。

獣様:呼ぶなキモイエモ堀ぶな?

赤魔子はわなわな震えている。

獣様:堀ぶなキモイエモ呼ぶな赤魔子しゃん手伝い?

赤魔子は一筋の涙を残し走り去った。

獣様:分からないので今、白樽しゃんに聞いてみるでしゅ(´・ω・`)
獣様:あれ、何で走って行っちゃうでしゅか?(´・ω・`)
獣様:赤魔子しゃん、忙しかったんでしゅかね…?(´・ω・`)


510 :(・∀・):06/07/31 19:41:00 ID:???
獣様:あ、樽子しゃん(´・ω・`)
樽子:あら、獣様じゃないの
獣様:/echo 一応誘ってみましゅかね(´・ω・`)
獣様:実は白樽しゃんがお手伝いを探してるんでしゅ。(=´ワ`=)
獣様:樽子しゃん暇だったらお手伝いして欲しいんでしゅ(=´ワ`=)
樽子:それは獣様も行くの?
獣様:もちろんでしゅ(`・ω・´)
樽子:そ、そう、それなら心配だし着いてってあげてもいいわよ。
獣様:心配でしゅか?(´・ω・`)
樽子:そ、そうよ。獣様、そそっかしいところがあるからクエが失敗しないように付いてってあげようって思って
樽子:べ、別に獣様が心配だからとかじゃなくって、その、あの、失敗したら白樽が可愛そうだって思ったから付いていってあげようと…
獣様:ありがとうございましゅ、樽子しゃん(=´ワ`=)
樽子:/echo な、なんて無邪気な笑顔してんのよ…
樽子:べ、別にお礼なんていいのよヽ(`Д´)ノ
樽子:で、獣様。その肝心なクエの名前はなんなのよ!さっさと教えなさいよヽ(`Д´)ノ
獣様:/echo 白樽しゃんに聞いたから今度は間違えないでしゅ

獣様:キモイから名前で呼ぶな

樽子:……
樽子:そう、そうだったの。
樽子:曇りない無邪気な瞳でそう思ってたの
獣様:(;´・ω・`)?
樽子:ふふ、分かってた。でも其処まで嫌われてるなんて思わなかった
   できればね本当は素直に接したかった、でも仕方ないじゃないの
   いつも本人目の前にすると体が強張っちゃってどうにもならなくて
   そりゃわたしだって可愛いオンナノコ演じてみたかったわよ
   無邪気な獣様に合わせて素直に振舞って一緒に遊んで仲良くなって
   少しでも獣様の純粋さが私にも会ったら結果は違っていたのかも知れない
   でも、もう遅いのね、ざまあないわ意地を張り通しか結果がこれ?ふふ、ふふ
   嫌われちゃったのね、世間ではツンデレがはやってるからそれでいいかなって
   そんな怠慢を見かねて運命が私に罰を与えたのね、ああ、良い様だわ樽子
   ああ、もうほんとに胸が苦しい、本当に私は獣様が好きだったのね。
   さっきだって素直に獣様が心配だって言えばよかったのに何かしらこれ?
   本当は誘ってくれて嬉しくてしょうがなかったはずなのにもう私の大馬鹿取り返しが付かない
   貴方が望むならこの身などいつでも差し出していい降り注ぐ火の粉の盾になろうってこれじゃ歌じゃない
   そんなことよりああ、もう戻らないのね、後悔先立たずだわ、ほんと笑い話にしかなりやしない
   さようなら私の初恋でもできれば覚えていて欲しいの樽子という哀れな女がいたということを

獣様:た、樽子しゃん(;´・ω・`)?
樽子:さようなら、獣様。短かったけど楽しい夢をありがとう…
樽子は寂しげな顔で走り去った。

獣様:なにかぶつぶつ呟いてましゅたけど忙しかったんでしゅかねえ・・・(;´-ω-`)




希望


552 ::06/08/17 09:03:24 ID:???
伝説は、こうはじまる。すべての起こりは「1」だったのだ、と。
遠い遠いむかし、おおきな美しき生ける「1」は白色の輝きにて闇をはらい、
世界を希望でみたし、偉大なる人々を生んだ。
笑いに包まれた幸福な時代がつづき、やがて人々は眠りについた……。
世界の名は、ヴァナ・ディール。
私たちの世界、ヴァナ・ディール……。

554 ::06/08/18 05:27:02 ID:???
ああ、しかしいつしかおおいなる災いが満ちる、祝福されしヴァナ・ディールの地に。
3年の長きにわたり業者を退けていた古の封印がやぶられ、終わりなき悪夢たちが、いま目覚める。
効率に縛られた悲劇の時代が幕を開けた。しかし人々の目は醒めない……。
世界の名は、ヴァナ・ディール。

555 ::06/08/18 10:24:17 ID:???
いま、笑いなき血が流れる
ヴァナ・ディールの大地に
全世界が戦慄する

全世界が戦慄する業者がため、絶望にのまれ

防げはしない、いかなる[+]にも
とめられはしない、いかなる■eにも

だが、嵐の夜を貫いて栄光のwwwwが輝く
獣の叫びに抗いてシャウトの響きが湧きいでる

輝く歯、鳴りわたるうはwwwおkwwwわれらが夢と祈りよ



餡刻のタイムパラドックス


556 :(・∀・):06/08/21 04:20:11 ID:???

餡刻:・・・・。


影唄:未来は貴方の意志で変えられる・・・。
影唄:未来は自分の手で掴み取るものよ、餡刻。
餡刻:・・・では、過去は?
影唄:え?
餡刻:過去はどうすればいい?どうすれば変えられる?
影唄:過去を・・・変える?
餡刻:俺の未来を掴むためにも、過去を変える必要があるんだ
餡刻:それには・・・どうしても倒さなければならない奴がいる



内藤:/sh うはwwwwwwwwwおkkkwwwwwwwwwwwwwwwww



餡刻:俺が、あの椅子に座るためにも・・・!

557 :(・∀・):06/08/21 04:21:20 ID:???

俺は以前、奴がクフィム島のSwirling Vortexを通って
タイムスリップを行ったと言う情報を入手した

もし俺がタイムワープを行い、奴を主役の座から追いやる事が出来れば・・・


それだけじゃない・・・その作品で俺が何らかの形で大きな活躍をすれば、今の「俺」もまた―――!



餡刻:俺は過去を変える!過去を変え、バラ色の未来をこの手に掴むんだ!
餡刻:「見えない人」「空白」「行間」ともおさらばだ!wwwwww俺は「人気者」に生まれ変わるんだ!!wwwwwwwww
餡刻:うはwwwwwwwおkkwwwwwwwwwwwwwwww



餡刻はどこかにワープします・・・・・・・・・

558 :(・∀・):06/08/21 04:22:29 ID:???

wwwwwwwwwwwww
本スレ13-567
獣様と闇と光
wwwwwwwwwwwww



餡刻:/s いきなり大物作品に出番キタ━━━━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━━━!!!!!!!!!!
餡刻:/s ここで活躍できれば、俺は・・・!


ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
糞樽:/p うわ、なんだこの振動は・・・?
エル白:/p 黄色い波が・・・・
  ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
内藤:/p うはwwwwwwwwクロウラーの大群!!wwwwこれはさすがにキモすぎwwwwwwww
  ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド


餡刻:/s ちょwwwww嘘だろwwwwwwwwwwwwww


内藤:/p こっちに向かってるyp!wwwwこのままじゃ俺様ひき殺されちゃう〜!ボスケテ!!ボスケテェェェェェェ!!wwww
  内藤はあたふたと慌て始めた。
  糞樽はエル白にスニークを唱えた。
  糞樽は内藤にスニークを唱えた。
  糞樽は糞樽にスニークを唱えた。
餡刻:/s お、俺にも!俺にもスニをくれ!!
禿ガルG:/p なんだ・・・?うあっ、クロウラーの大群だ!
禿ガルH:/p なんかあれって、まっすぐ俺達めがけて向かってきてないか・・?^^;
禿ガルJ:/p Iさん、糞樽さんにスニお願いしてください!!!
禿ガルI:/p え!・・・・・・ス、スマン!(つД;)・・・実は俺、pt ok?しか知らないんだよぉ;;;;
禿ガルG:/p なんだってーーーーーーーーーーー!!!使えねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーー!!!!
  ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
禿ガルH:/p わわっ!来たっ!!
禿ガルK:/s Please Suni!Please Suni!Please Suni!Please Suni!Please Suni!スニよろーーーってばー!!
餡刻:/s ちょwwwwwwまさか今更聞こえないって右ストレートなオチじゃ・・・orz
エル白:/p 糞樽さん・・・スニを、スニをあげてくだ・・さい!
糞樽:/p 無理だ・・・。もう間に合わない・・・。すまん!
餡刻:/s ま、待ってくれ、俺はこんなトコで死にたくh
禿ガルG:/s ぐあぁぁぁあーーーーーーーーー!
  ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
禿ガルH:/s わぁぁぁぁぁぁああああああああッッッッッッッッッッッッ!!
禿ガルI:/s うげぇぇぇ!キモ!!キモイよ〜〜!!ボスケテ、ママァァァァァァーー!!(つД<)ノ
  ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
餡刻:/s ぎゃああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ



(タイムパラドックスじゃwwwwwww未来を変えてはいかん、未来を知る事じゃwwwwwwwwwwww)
餡刻はどこかにワープします・・・・・・・・・

559 :(・∀・):06/08/21 04:23:18 ID:???

wwwwwwwwwwwww
隔離2-716
絆はここにあるか?
wwwwwwwwwwwww



餡刻:またまた大物作品への出番キタ━━━ヽ(ヽ(゚ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ゚∀゚)ノ∀゚)ノ゚)ノ)ノ━━━!!!!
餡刻:ここで俺がMaatを倒せば、俺の今後の活躍は確固たるものに・・・!


They does not exist in actuality.
餡刻:・・・へ?あれ?
But, it is not necessary to fear.
餡刻:ちょ・・・何だ、この英文?
Because we know, they continue to live in our hearts.
餡刻:え?・・・嘘、もしかしてこれ、エピローグ!?終わっちゃったの!?orz


Thanks for all Vana'dial players
餡刻:サンクスじゃねーよ!俺まだ何にもやってねぇんだけど!_| ̄|○
餡刻:ここに当たった時の事を考えて綿密に色々と練ってたんだぞ!?内藤の代わりにMaatと戦って・・・

Special tanks!

    No.54 in "パワーーーーーwwwwwwwwためる×14回wwwwww"
    ALL people love "wwwww"
    And you
餡刻:!!!!
餡刻:ま、まさか・・・アンドユーって・・・!
餡刻:俺がここにくる事を予期して宛てたものだったのかyp!?
(ふぉっふぉっふぉ、タイムパラドックスじゃwwwwwwwwwwwwww)


絆はここにあるか?


餡刻:な、何!?
(未来を変えてはいかんwwwwww未来を知る事じゃwwwwwwwwww)
餡刻はどこかにワープします・・・・・・・・・

〜fin〜

560 :(・∀・):06/08/21 04:24:07 ID:???

wwwwwwwwwwwww
本スレ24-491
たヌキしゃんのカレーでしゅ(`・ω・´)
wwwwwwwwwwwww



餡刻:こ、ここは・・・_| ̄|○
臼姫:そう?^^なら・・・・・・
餡刻:え?






臼姫:みんなで思う存分味わいなさい^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^♪♪♪♪♪♪♪♪




 臼姫の連続魔!!!



餡刻:(´  ・  ω  ・  `)


餡刻:(´  ・  ω  :;.:.. ;.. ......


餡刻:(´:;....::;.:. :::;.. .....




(タイムパラドックスwwwwwwwwwwwwwwww)
餡刻はどこかにワープします・・・・・・・・・

561 :(・∀・):06/08/21 04:24:53 ID:???
wwwwwwwwwwwww
隔離1-7
現人神召還
wwwwwwwwwwwww



     < ヽ         + 激しく召喚 +
      /  ヽ
    ,.' -―-`、
  <i ノリノ))) ! + ☆  +        /\
    i l i ゚ -゚ノi !/    .____/   \____
    ! ⊂l水iつ.      \ 差 / ̄ ̄ ̄ ̄ \ 異 /
   ノ )く/_|j リ        \/         \/
      し'ノ         /\            /\
              / 多 \____/ 魔 \
 /⌒/⌒/          ̄ ̄ ̄ ̄\ ゚∀゚./ ̄ ̄ ̄ ̄
 ⌒""⌒                 \/



     < ヽ         + 激しく…? +
      /  ヽそ
    ,.' -―-`、て
  <i ノリノ))) !              /\
    i l i ゚ -゚ノi !/    .____/   \____
    ! ⊂l水iつ.      \ 差 / ̄ ̄ ̄ ̄ \ 異 /
   ノ )く/_|j リ        \/  i !    i ! \/
      し'ノ         /\ i !     ○ <aaaaaaaaaaaaa
              / 多 \____/ 魔 \
 /⌒/⌒/          ̄ ̄ ̄ ̄\ ゚∀゚./ ̄ ̄ ̄ ̄
 ⌒""⌒                 \/



     < ヽ         
      /  ヽ
    ,.' -―-`、
  <i ノリノ))) !   …          /\
    i l i ゚ -゚ノi !/    .____/   \____
    ! ⊂l水iつ.      \ 差 / ̄ ̄ ̄ ̄ \ 異 /
   ノ )く/_|j リ        \/  i !    i ! \/
      し'ノ         /\ i ! _| ̄|○i !/\
              / 多 \____/ 魔 \
 /⌒/⌒/          ̄ ̄ ̄ ̄\ ゚∀゚./ ̄ ̄ ̄ ̄
 ⌒""⌒                 \/



     < ヽ       + 激しくタイムパラドックス +
      /  ヽそ
    ,.' -―-`、て
  <i ノリノ))) !              /\
    i l i ゚ -゚ノi !/    .____/   \____
    ! ⊂l水iつ.      \ 差 / ̄ ̄ ̄ ̄ \ 異 /
   ノ )く/_|j リ        \/  i !    i ! \/
      し'ノ         /\ i ! ヽ○ノ <aaaaaaaaaaaaa
              / 多 \____/ 魔 \
 /⌒/⌒/          ̄ ̄ ̄ ̄\ ゚∀゚./ ̄ ̄ ̄ ̄
 ⌒""⌒                 \/

562 :(・∀・):06/08/21 04:26:23 ID:???

wwwwwwwwwwwww
リメイク完全版
wwwwwwwwwwwww



『いっけー、内藤!!!!』

皆の言葉と想いを乗せて。
飛び上がり闇の王へと狙いを定めて刃を向ける。
彼とその刃に皆の光が寄り添って集まり一つとなる。
内藤の白い刃が眩いばかりの閃光を放つ。
内藤を撃退しようと何度も闇の刃を飛ばす闇の王。


※(以下のログは実際の作品では見えません)


「はぁ・・・はぁ・・・ちょ、待っ・・・かはぁっ!?」

幾重もの闇の刃が、餡刻に次々と突き刺さる。
時間が、とてもスローに流れていくのを感じた瞬間だった。

って言うかここはどこ?
何故に自分がこんな目に?
一体今どのシーン?
そう思う暇もなく、後数秒も持たないだろう自分の命を悟る餡刻。
今までの短い人生が、走馬灯の様に蘇る。
あ、獣様が笑ってら。赤魔子・・・照れ笑いも綺麗だな。

563 :(・∀・):06/08/21 04:27:05 ID:???





ってヤバいだろ。
それは非常にヤバいだろ。今回のは特に。
最悪、ホントに死ぬな俺。
ってか笑いながら手招きするなよ獣様。
その大きな鎌は何に使うんですか赤魔子サン。
走馬燈とはいえ自分の友人に殺されかける俺って一体・・・。
いや、走馬燈だからそれは正しい・・・のか?orz

つか何しにタイムスリップしたんだ俺!ここで死にたくねぇよ俺!
ここはガッツ発動だろ!生きる意志を見せろ、俺!

「・・・い、いま・・・どの辺りの行間!?」


※(以上のログは略)


だが、それが内藤に届く事はただの一度もなかった。
そして刃が、皆の想いが闇の王の身体を貫いた――


※(以下の略)


そして赤爺は、満を持してこう叫んだ。
「タイムパラドックス!!!」
「遅工エエェェ(´д`)ェェエエ工!!!」
餡刻は、異空間へと消えていった。


※(以略)

564 :(・∀・):06/08/21 04:28:37 ID:???

wwwwwwwwwwwww
本スレ15-619
wwwwwwwwwwwww


〜バルクルム砂丘〜


餡刻:さっきから「行間」やら「空白」やら、全く干渉できないトコにタイムスリップしてる気がするんだが・・・orz
餡刻:・・・・深く考えても仕方がない。俺は過去を変えに来た。
餡刻:そうだ。過去を変えて、俺は生まれ変わるんだ!



黒猫>>餡刻 餡刻さん?どこにいるんですか?



餡刻:!?・・・お、俺に「どこにいるんですか?」
餡刻:・・・しかも・・・一般人から!?
餡刻:認知キタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!


餡刻:ってちょっと待て・・・黒猫・・・?



黒猫>>餡刻  
黒猫>>餡刻 ここは私がはじめてパーティー組んだ場所なんです^^
     だから、ここが私の一番好きなところなんです。



餡刻:・・・・黒猫・・・黒猫・・・どこかで、聞いたような・・・・。



黒猫>>餡刻 本当に面白かった・・・。
     色んなゲーム今までやってみたけど、オンラインゲームって素敵ですよね^^



餡刻:!・・・黒猫っ!!

565 :(・∀・):06/08/21 04:29:20 ID:???
黒猫>>餡刻 無理しないで、餡刻さん^^
     私平気ですから^^



餡刻:確か、俺・・・この時コウモリに絡まれた奴を助けてて・・・。



黒猫>>餡刻 餡刻さん素敵です^^



餡刻:・・・・。



黒猫>>餡刻 餡刻さん、私もうログアウトしないと・・・



(タイムパラドックスじゃwwwwwwwwwwwwwwwwwwww)



黒猫>>餡刻 餡刻さん、ごめんなさい。
     もう、FF出来なくなるかも知れないけど、
     餡刻さんと出会えてホントに楽しかったです^^



(未来を変えてはいかんwwwwww未来を知る事じゃwwwwwwwwwwww)



黒猫>>餡刻 手術が明後日なんです。
     本当はこんな時間まで起きてたら行けないんです。



餡刻:タイムパラドックス?・・・・上等だゴルァwwwwwwwwwwwwwwww
(ちょwwwwwwwwwお主っwwwwwwwwwwwwwww)

566 :(・∀・):06/08/21 04:29:58 ID:???

〜セルビナ〜



黒猫>>餡刻 言ったら、みんなは軽蔑するかもしれないから誰にも言わなかったけど。
     餡刻さんはフレンドだから・・・
餡刻>>黒猫 もう、セルビナの目の前だから、もう着くから!
黒猫>>餡刻 さようなら。この指輪大切にします^^



餡刻:/sh 黒猫っ!!
黒猫:!
黒猫は振り返った。



餡刻は・・・




餡刻はどこかにワープします・・・・・・・・・





餡刻>>黒猫 もう着いたよ。もう着いたから。
(相手がエリアチェンジ中かログアウトした為、
 メッセージは届きませんでした)






こうして数々のタイムスリップを経た俺だが、
自分が主役となって未来永劫活躍するパターンは遂に見つけられなかった
正直、俺の中でもそんな事どうでもよくなってきている・・・


だが、空白扱いの汚名返上までをも諦めたわけではない



影唄:餡刻・・・過去に干渉することは出来ないの。
影唄:私たちが変えることが出来るのは、未来・・・未来で頑張りなさい。

567 :(・∀・):06/08/21 04:30:46 ID:???
wwwwwwwwwwwww
本スレ9-91
相関図
wwwwwwwwwwwww


【痛風】←──気が合う─→【内藤】←─恋──【巴姫】─使役→【忍邪軍団】←使役─【イ寺】
↑│        ↓       ↑  
│使役     【戦死】    恋?  【Mikan】←─愛──【隆起】──茶坊主
恋│                │      │  ウザッ!    ↑        \ 
│↓                ↓        ̄ ̄     ̄ ̄ ̄           ↓
【猫狩】←ネカマなのかしら→【臼姫】──使役─→【糞樽】←─tell仲間─→【獣様】←親友→クロウラー
                   ↑    畏怖      │              ↑
                     ̄ ̄ ̄     ̄ ̄ ̄ ̄              友達
                                                 ↓
                 【文句】←─やらないか?&パワーー!!─→【ガル姫】
________________________________________

            【死人】
              │
          俺の歌を聴け
              ↓                 
【忍邪】─ケンイチ氏→全員←若いのぅ─【赤爺】
________________________________________









                                                      【餡刻】

568 :(・∀・):06/08/21 04:31:17 ID:???

【痛風】←──気が合う─→【餡刻】←─恋──【巴姫】─使役→【忍邪軍団】←使役─【イ寺】
↑│        ↓       ↑  
│使役     【戦死】    恋?  【Mikan】←─愛──【隆起】──茶坊主
恋│                │      │  ウザッ!    ↑        \ 
│↓                ↓        ̄ ̄     ̄ ̄ ̄           ↓
【猫狩】←ネカマなのかしら→【臼姫】──使役─→【糞樽】←─tell仲間─→【獣様】←親友→クロウラー
                   ↑    畏怖      │              ↑
                     ̄ ̄ ̄     ̄ ̄ ̄ ̄              友達
                                                 ↓
                 【文句】←─やらないか?&パワーー!!─→【ガル姫】
________________________________________

              【死人】
                │
            俺の歌を聴け
                ↓                 
【忍邪】─ケンイチ氏→【餡刻】←若いのぅ─【赤爺】
________________________________________









                                                      【内藤】

569 :(・∀・):06/08/21 04:31:51 ID:???

【痛風】─空白Uzeeeee!!!→【・゚・(つД`)・゚・】←誰じゃそなたは?─【巴姫】─使役→【忍邪軍団】←使役─【イ寺】
↑│        ↑       ↑  
│使役     【戦死】 改変すんな^^  【Mikan】←─愛──【隆起】──茶坊主
恋│                │      │  ウザッ!    ↑         \ 
│↓                │        ̄ ̄     ̄ ̄ ̄           ↓
【猫狩】←ネカマなのかしら→【臼姫】──使役─→【糞樽】←─tell仲間─→【獣様】←親友→クロウラー
                   ↑    畏怖      │              ↑
                     ̄ ̄ ̄     ̄ ̄ ̄ ̄              友達
                                                 ↓
                 【文句】─→やらないか?&パワーー!!←─【ガル姫】
________________________________________________________________________________

                  【死人】
                    │
今回の行動において貴方の存在意義についての疑問符が以前と比べていくつあっても足りない程増えたのですがとりあえずウザい、と言っておけば宜しいのでしょうか
【髷唄】               ↓                 
【髭唄】─やらないか?→【○| ̄|_】←タイムパラドックスじゃ─【赤爺】
【禿唄】              ↑
                空白ウゼー
                   │
                  全員
________________________________________________________________________________
                                                        お
                                                        k
                                                        k
                                                        w
                                                        w
                                                        w
                                                        w
                                                        w
                                                        w
                                                        ↑
                                           うはwwwwwww←【内藤】→【fin】




暗パーティ


580 :(・∀・):06/08/22 02:35:35 ID:???
暗暗暗暗暗餡

この話は実際にあった話を一人餡刻におきかえています

餡刻:/sh どなたかパーティ組みませんかー!? 誘ってくださいー!!
餡刻:/sh スシも串焼きもジュースもすべてこちらでご用意します!
餡刻:/sh ミッションやクエストのお手伝いもやります!PLもOKです! お礼は一切不要です。
餡刻:/sh 何でもいたしますので誘ってください! Tellお待ちしてます!

一般人:/sh 糞シャウトUzeeeeeeeeeeeeeeee、黙ってろっ!!

餡刻:/echo uzeeeeeのはそっちだよ・・・こっちの身にもなってくれよまったく
餡刻:あーあ、今日も誘われずおしまいか・・・これでもう何ヶ月パーティ組んでないんだろ俺・・・

暗白A:/p あ、いたいたwwwwあの人です、やはり一人のようですwww
暗赤:/p ああ、あれかwwwwwそう言えばよく見るwww彼ならこのパーティでも喜んできそうだなwさそうわwwww

暗赤>>餡刻:やあこんにちは、君よかったらボヤーダ樹にスキル上げに い か な い か ?wwww
餡刻>>暗赤:(!?久々に誘いキタアアアアアア)是非お願いしますっ!ヤグドリもっていきましょうか?族長串焼きもありますよっ!?」
暗赤>>餡刻:うれしいけどお断りしておくwwwwなんでかって?wパーティくりゃわかるwww誘うねww」
餡刻:(?)

パーティ
暗/赤
暗/白
暗/白
暗/白
暗/白
暗/羊

暗赤:「よろしくwwwwwwww」
暗白ABCD:「よろしくー^^」
餡刻:「えwwwwwなにこれwwww全員暗黒騎士なのかwwww」
暗赤:「うむwww認知されない暗黒騎士は君だけじゃないのだよwwww」
暗白:「認知されないもの同士仲良くしようと僕らは集まったわけさw」
暗赤:「ちなみに俺らもオートインビジ状態らしいwww同じ仲間だねwwww」
餡刻(仲間・・・・でもちょっと空しい・・・・)
暗赤:「ああ、餡刻君サポ羊になってるねwwwwサポ白か赤にかえてきてwww」
餡刻「おkkwwwwwでもこのパーティで敵狩れるの?www」
暗赤「多分大丈夫wwwwあくまでスキル上げだからwwww」
餡刻「うぃwwwww(俺全部青字であげるスキルないんだけどwwwまあいいかwww)」

〜ボヤーダ樹〜
一般人A「カニ釣りますー」
一般人B「はーい」
一般人A「あれ?とられた、誰もいなかったはずなのにおかしいなぁ・・・」
一般人B「気のせいじゃない?」

犯人はオートインビジがかかった6人の暗黒騎士だということはいうまでもない・・・


589 :580の続き :06/08/23 01:51:20 ID:???
〜ボヤーダ樹〜

暗赤:/sh 今からここボヤーダ樹にて暗黒党を設立するwwwwww
暗赤:/sh 立てよ暗黒wwww暗黒の暗黒による暗黒の為の公正な(以下略

一般人A:/sh うるせえぞ!糞シャウトすんな黙ってろヴォケ
一般人B:/sh こっちは狩りしてんだよっ、ログ流すな糞暗黒!!

餡刻:(こいつもしかして内藤と同レベル・・・?」
暗赤:「ほほう、わが暗黒党に喧嘩を売るとはいい度胸だなwwww」
暗白:「リーダーwwwwまたやるんすか?wwwww」
餡刻:「え?wwwwやるってなにすんの?w」
暗赤:「殺っちゃう^^w認識されない者の強さをとくと思い知れwww」

暗赤は一般人Aの背後からMoss Eaterに遠距離攻撃
Moss Eaterは一般人Aから攻撃を受けたと勘違いし一般人Aに襲い掛かった!
Moss EaterA B C D はリンクした!

Moss EaterAの攻撃、一般人Aに88のダメージ
Moss EaterBの攻撃、一般人Aに75のダメージ
Moss EaterCの攻撃、一般人Aに98のダメージ
Moss EaterDの攻撃、一般人Aに83のダメージ
一般人A「え?wwwなんで襲ってくるの?www俺なんかした?w」
一般人B「なにこれ、ちょwwwwwまってwww助けてwww」
一般人C「ひーーー、早くエスケプをしてくれーーー」
Moss EaterAの攻撃、クリィカル!一般人Aに153のダメージ
一般人AはMoss Eaterに倒された・・・。
一般人D「ぎゃーーー黒さんがやられた、みんな逃げてwwww」

一般人達「ひーーーー誰かおたすけふぇfdさjhg」
暗赤:「( ゜∀゜)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \思い知ったかwwwっうぇ」
餡刻:「あのーーーーwwwwこれMPKじゃwww通報されたら説教部屋送りにされない?w」
暗赤:「大丈夫wwww問題ないwww俺ただ遠距離攻撃しただけだしwww敵が勝手に他の人に襲い掛かっただけw」
暗白A:「捕まったら僕らは敵を釣ろうとしただけです、何も悪いことはしていませんといえばいいんですよw」
餡刻:「本当に大丈夫かな?wwww」
暗赤:「まあそれより場所があいたwwww諸訓wwww釣りよろwwww」
暗白B「おkkwwww釣りいってきますwww」

590 :580の続き :06/08/23 01:53:52 ID:???
まあそういうことでまったり会話しながら狩り開始

餡刻:「〜〜なんて事がいままであってさ・゚・(つД`)・゚・」
暗赤:「あーーwwwわかるwww同じ暗黒として同情するよwww俺もこの前パーティでさ」

樽白:「暗黒さんwwwあんま殴ってると敵タゲっちゃうので攻撃しないで見てるだけでいいですよwwww」
暗赤:「えwwww俺それだといる意味ないじゃんwwww」
樽白:「ただの数合わせだし最初から期待してないから大丈夫wwwwああそうだww短剣で殴ったらどうですか?w」
暗赤:「うはwwwwwなんで短剣wwwww」
樽白:「サポシあげるときに短剣スキル上げておけば早い段階でバイパーバイト習得できるよwww」
暗赤:「wwwwwww俺いる意味ないじゃんwwwww」
樽白:「うんwwwwwwwwwww」

暗赤:「なんてことがあったなwwwww最終的にキックされたwwww」
餡刻:「あるある・゚・(つД`)・゚・」

暗白A:「僕も前のパーティで・・・・」

暗白:「連携はどうしましょうか?」
エル戦「ああ、暗黒さんは殴らなくていいんで回復お願いします」
暗白:「えwwww僕一応前衛職のアタッカーのはずなんですがwwww」
エル戦:「ええ、でも回復役大変なのでサポートお願いします」
エル戦・てll 白魔いないから仕方なく誘ったのに気づけよこの暗黒wwwww
エル戦:「ミスですwwww」
暗白:「wwwwwwwwwwww」

暗白A:「なんてことがありましたねwww」
餡刻:「あるある・゚・(つД`)・゚・、でもみんなパーティ誘われるだけマシじゃ?w俺もうそういう役割でも文句言わないww」
暗赤:「ああ、これ半年前の話だしwwwwそれ以降まともなパーティ組んだ覚えないwwww」
暗白:「同じくwwwww」
餡刻:「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

暗白B:「カニ釣りますねwwwww」
暗赤:「おkkkwwwwww」

暗白Bの遠距離攻撃、Aquariusにミス!

暗白B:「あwwwwwこれNMじゃんwwwww間違えたwwww」
Aquariusの攻撃、暗白Bに365のダメージ!
Aquariusの攻撃、クリティカル!暗白Bに830のダメージ!
暗白BはAquariusに倒された・・・・。

暗赤:「うはwwww何やってんのwwwwエスケプよろwwww」
暗白A:「無理ですwwwこのパーティ全員暗黒だしwwww」

暗白CはAquariusに倒された・・・・。

餡刻:「サポ白ならテレポがあるじゃんwwwwwwテレポデム唱えるねwww」
暗赤:「そうだったwwwwやばいwww急いで急いでwwww」

591 :580の続き :06/08/23 01:55:12 ID:???
餡刻はテレポデムを唱えた

Aquariusの攻撃、暗白Cに360のダメージ
Aquariusの攻撃、暗白Cに423のダメージ
Aquariusの攻撃、暗白Cに381のダメージ
暗白CはAquariusに倒された・・・。

餡刻:「やばいwwww詠唱長いから間に合わないwwww」
暗白D:「しゃあないwパウダーブーツに履き替えて俺がとんずらでひきつけておくよw」
暗赤:「ごめwwwwまかせたwwww」

暗白Dのとんずらが発動、暗白Dは移動速度アップ

餡刻のテレポデムが発動
餡刻はワープします
暗赤はワープします
暗白Aはワープします

暗赤:「ごめwww助けいけそうにないwww」
暗白B:「いいよw俺のせいだしwwww巻き込んじゃったCさんとDさんには後でお詫びにソールスシ1D送るねw」
暗白C:「気にしないでいいよwwwでも一応もらっとくwww」
暗白D:「楽しかったからべつにいいwww自分今日は寝るっすwおつかれwww」

パーティを解散しました

暗赤:「さて、二人はこれからどうすんの?w」
暗白:「僕はフレのミッション手伝う約束あるんでいってきますw」
暗赤:「おkkwww、餡刻君は?w」
餡刻:「俺は特にこれからまだ暇ですがwwwww」
暗赤:「じゃあ俺これからオズ城に落人取りに行こうと思うんだけど一緒にいく??」
餡刻:「いいよwwwwいこうwwww」


592 :580の続き :06/08/23 01:57:36 ID:???
〜オズトロヤ城〜
暗赤「抽選POPっていつ沸くかわからないから精神的にもきついんだよねwww」
餡刻「だねwwwwところでさっきからあそこに突っ立ってるだけの人がいるんだけど」
猫モ「・・・・・・」
暗赤「うーーーん、臭うな・・・・まさか・・な」
餡刻「・・・・???」

2時間後

暗赤:「うーん、そろそろPOPしてもいいとおもうんだがなぁwwww」
餡刻:「お、あそこにいるのそうじゃない?」
暗赤:「あ、あれだあれww早くタゲを・・・」

猫モのとんずらが発動、猫モの移動速度アップ
猫モの気孔弾、Mee Deggi the Punisherに123のダメージ

餡刻:「うはwwwww横取りされたwwww」
暗赤:「ちっ・・・やっぱり、間違いない、あいつツール使ってやがるなwwww」
餡刻:「ツール?」
暗赤:「ああ、特定のNMがPOPしたら即とんずらダッシュで気孔弾を打ち込む中華のツールだwww」
餡刻:「うげ・・・そんなのあるのか・・・」

暗赤:「おいこらそこの中華、ツールなんかつかってんじゃねええええええええええ」
猫モ:「うるせええっ、こっちは生活かかってんだよ。引っ込んでろボケ」


593 :580の続き :06/08/23 02:01:07 ID:???
暗赤:「やろお・・・やっぱり中華のRMT業者か・・・・」
餡刻:「RMTってあの現金でギルを取引してる連中か・・・」
暗赤:「うむ、RMTゆるすまじ・・・・ってか横取りとかむかつくし、見てろよ・・・・」
暗赤: /ls おーいみんな、いるか?
暗白A〜I:/ls リーダーどうした?
暗赤:/ls 中華のRMT業者を見つけた、奴にこれ以上利益を出させるな」
暗白:/ls なにっ、わかった。どうすればいい?
暗赤:/ls とりあえず倉庫キャラやフレとかにも声かけて猫モって奴にスロットめいいっぱいゴミを送りつけろwww
     奴にポストを確認させるな
暗白:/ls 了解
暗赤:「とりあえずこれでは嫌がらせにしかならないか・・・他に方法は・・・ww」
餡刻:「大丈夫だ、手は打っておいた」
暗赤:「ん?」

垢爺:「ふぉっふぉっふぉっ」
餡刻:「さすが、早い到着だな」
垢爺:「久しぶりだのぅ餡刻、違反者とやらは何処じゃ?」

猫モのとんずらが発動、猫モの移動速度アップ

餡刻:「あいつだっ、逃げやがった」
垢爺:「なーに、逃げられはせんよ、GMが外に待機しとる。すぐに捕まって説教部屋で取り調べじゃ」
暗赤:「うおwwwwwこの人GM関係者?餡刻君GM関係者だったのか?wwwww」
餡刻:「いやwww関係者ってわけではないけど知り合いがなwww」
赤爺:「ほう・・・・お主も餡刻と同じで認識されない人物のようじゃのう」
暗赤:「ああwwwwwでも認識されないなりに認識されない者にしかできない遊び方だってあるんだぜwwww」
赤爺:「ほう・・・・どんなことしとるんじゃ?wwww」
暗赤:「え?wwww覗きとか盗撮とかwww」
赤爺:「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
暗赤:「ああ、餡刻君にこれをやろうwww認識しない者が集まるlsのリンクパールwwww」
餡刻:「え?wマジで?wwwってなんだこれwwwLS名 【肉】【人形】【人】【妻】【天】【国】?wwwww」
暗赤:「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
餡刻:「ごめwwwwwwwwwせっかくだけど遠慮しとくwwwwwwwwwww」
暗赤:「うはwwwwwwwwwおkkkwwwwwwwwwwww」

END


598 :俺が暗黒騎士を目指した訳 :06/08/23 14:02:34 ID:???
〜ジュノ上層〜
餡刻:/sh 暗黒騎士いかがっすかああああああああああああああ!!???
餡刻:/sh SJなんでもありまーす、ケアルタンクでもOK
餡刻:/sh BCのお誘いでもミッション、クエの手伝い、PLなんでもいたします!
餡刻:/sh 戦利品は一切ロットしません!ソールスシ+1、ヤグドリ、族長串焼きも無料配布いたします
餡刻:/sh 何でもしますでさそってくださあああああああああい

一般人:/sh おい!何処の誰だかしらねーけど空白でログながしてんじゃねえよ!
餡刻:/echo( ´ ・ ω ・ ` )

暗赤:「ちっすwwww相変わらず誘われないようだねwwww俺もだけどwww」
餡刻:「なんだw暗赤かwwwww」
暗赤:「なんだとはなんだwせっかく同類の友として声かけてやったのにwww」
餡刻:「それよりもう10時間希望出して待ってるのに全然パーティ誘われねえよ・゚・(つД`)・゚・」
暗赤:「南無いwwwwでも俺なんかもう78時間希望出してるけど誘われてないwwww」
餡刻:「マジでか?」
暗赤:「まぢです、まあ俺は餡刻みたいにシャウトはしてないけどw」
餡刻:「78時間ずっと起きてたのか?寝てないのか?」
暗赤:「いやwwwねてるwwwFFつけたまま希望出して放置してるのwどうせ誘われないと思ってw」
餡刻:「おいおいwww寝てる時誘いきたらどうするんだ?www」
暗赤:「ああ、そのときはそのときwwでも実際この78時間1回もtellきてないよwwww」
餡刻:「寒いな・・・・それ・・・、でも暗赤メイン赤魔導師だったんじゃないのか?」
暗赤:「うむww」
餡刻:「赤魔導師ならかなりパーティ誘われただろ??なんで暗黒騎士に転移したんだ?」
暗赤:「ああwwwそれにはとっても美しい美談が絡んでいるのだよwww」
餡刻:「なにそれ?w」
暗赤:「聞きたい?wwwっていうか聞いてくれwww誰かに話したくてしょうがないこの話www」
餡刻:「おうwwwwでも手短に話せwwwここはお前のブログじゃないんだからあんま自分の話してるとクレームくるぞww」
暗赤:「おkkkwwwwww、そう、あれは丁度今から半年前・・・」



599 :俺が暗黒騎士を目指した訳 :06/08/23 14:03:04 ID:???

〜ジュノ港(過去話)〜
得赤(当時の暗赤):「競売今日は何か流れてるかな、昨日はグラットンソード5万で落とせたしウマーー」

俺はいつも暇があれば競売で安く流れてるアイテムを探し買い転売をしていた

一般人>>得赤:「すいませーん、希望出してないところすみませんがパーティ組みませんか?」
得赤>>一般人:「ごめwwww組みたいのもやまやまなんだけど限界5クリアしてないんだwww」
一般人>>得赤:「あら・・・赤魔導師のマート戦は難しいって話ですからねえ・・残念」
得赤>>一般人:「次こそマート倒して見せるからまた誘ってwwww」
一般人>>得赤:「はい^^がんばってください」

得赤:「赤魔導師って本当パーティ誘われまくるよなあ。anonしとくか」
暗白:「やあ得赤、こんなところで会うなんて奇遇だね、どうしたの?」
得赤:「ああ、暇だから競売みてたんだww」
暗白:「へぇ、パーティ組んでレベル上げいかないんだ?」
得赤:「マートが倒せないwww赤魔導師のマート戦難しすぎwww修正してwww」
暗白:「なるほど・・・僕はパーティ待ちなんだけど誘われないんだ」
得赤:「暗黒騎士は誘われにくいって話だしなあw」
暗白:「うん、誘われてもヴァサーゴサイズがないからいまいちパーティに貢献できないしね」
得赤:「ああ。結構高いんだっけあれ」
暗白:「そうなんだよね・・・欲しくてもお金なくて買えないし・・・」
得赤:「まあガンガレwwww」
暗白:「うん、じゃ、僕はパーティ待ちながらモルボルのつるでも集めてくるよ」
得赤:「あいよwwww」

暗黒騎士も大変そうだなあ・・・・ヴァサーゴサイズか。いくらするんだろ

得赤はヴァサーゴサイズの履歴を見た

得赤:「100万くらいか、今所持金120万だし買うものもないから買って暗白に貸してやるか。」
    使わなくなったら返してもらってまた返せばいいしな、落札・・・と」


ダークサイズは10000000ギルで落札されました
履歴 ダークサイズ
外暗→得赤10000000ギル

得赤:「うはwwwwwwwwwwwwww間違ったwwwwwヴァサーゴサイズの下の段だから間違えてしまったwwww」


600 :俺が暗黒騎士を目指した訳 :06/08/23 14:03:35 ID:???
餡刻:「おいwwwwwwwダークサイズ100万で買っちゃったのかwwwwww」
暗赤:「うんwwwwwwwww」
餡刻:「何wwwwじゃあそのダークサイズ売るのもあれだし暗黒騎士はじめようとしたとか?www」
暗赤:「違うwwwwまだ続きがあるwww黙って聞けwwww」




まあその後俺は流石に額が大きすぎるので何とか返してもらえないか出品者に相談して見ることにしたのさ

得赤>>外暗「【こんにちは】【ちょっといいですか?】
外赤>>得赤「【はい】」
得赤>>外暗「【日本語は話せますか?】【英語は話せますか?】」
外暗>>得赤「【英語】」

得赤「(外人か・・・・まいったな・・・・どうしよう・・・・)」

外暗>>得赤「why?」
得赤>>外暗「(とりあえず英語辞書を広げて用件だけでも伝えないと・・・)」
得赤>>外暗「えーと・・・私、ヴァサーゴサイズがほしいです、ダークサイズを100万で買いました」
(多分英語でこんな文章を打ち込んだと思われます」
外暗>>得赤「言っている意味がわかりません・・・・」
得赤:「(いかん・・・全然伝わってない・・・やべえ・・・」

得赤>>外暗「あーー、いや、私、ヴァサーゴサイズを100万で買いたい、間違い、あなたからダークサイズを100万で買った」
外暗>>得赤「ふむふむ」

その後15分くらいかけてその外人の暗黒騎士は英語がまったく分からない俺の話の用件を何とか理解しようとしてくれた

得赤>>外暗「そういうわけで、ヴァサーゴサイズを買う為にもそのお金は必要なのでよろしければ返して欲しいのです」
外暗>>得赤「ああ、わかりました、そういうことネ!!ポスト確認したYO、このお金は返しておくYO」
得赤>>外暗「本当ですか!?ありがとうございますっ、迷惑かけましたっ」
外暗>>得赤「気にシナーイ、暗黒騎士みんな【友達】ネ、お互いがんばりマショ、お金はポストに送っておきましタ」
得赤>>外暗「Thank you 本当にありがとう・゚・(つД`)・゚・」
外暗>>得赤「^^」

得赤:「よかった・・・・wいい人で、でもあの人俺のことを暗黒騎士と勘違いしてたなwww」

暗黒騎士・・・か。そういえばパーティ組んだときとかもほとんど見かけないけど
みんなとってもいい人たちだよなあ・・・そういえば俺の飛空挺パス取るの手伝ってくれた人も暗黒騎士だったっけ・・・

いいジョブじゃないか・・・・!暗黒騎士!!誰がなんと言おうと俺は暗黒騎士を愛する人間になってやるぜっ

その後、暗白は自力でヴァサーゴサイズを手に入れることに成功
俺は戦士のジョブが1だったが必死にカオスブリンガーで100匹敵を倒し暗黒騎士になったのだった


601 :俺が暗黒騎士を目指した訳 :06/08/23 14:04:16 ID:???
暗赤:「と、言うわけで俺は暗黒騎士をはじめたんだ」
餡刻:「なるほど・・・・中々いい話じゃないかww」
暗赤:「だろ?wwww暗黒騎士ってさあ、認識されにくいしパーティにも誘われないし嫌う人が多いけどさ」
餡刻:「うん」
暗赤:「俺は今でも最高のジョブだと思ってるよwww誰がなんと抜かそうと最高だよなww暗黒騎士wwww」
餡刻:「あたりまえだしwwwww好きじゃなかったらここまでレベル上げられないってwwww」
暗赤:「だよなwwwwそれに暗黒騎士のよさを分かってくれる人だってたくさんいるさwwきっとwww」
餡刻:「そうだなwwwwなんか今日はパーティ誘われるような気がしてきたぜええええwwwもうすこし粘るかwww」

餡刻:/sh 暗黒騎士パーティにどうですかあああああああああああ
餡刻:/sh ヤグドリ(以下略

6時間後

餡刻:「やっぱり今日もダメだったか・゚・(つД`)・゚・」
暗赤:「ダメだったなwwwwところでものは相談なんだが」
餡刻:「なんだ???」
暗赤:「暗黒騎士でもマート倒せないんだけどwwwwwどうすればいいのwwwボスケテwwwww」
餡刻:「うは・・・・まだ限界5クリアしてなかったのね・・・・・・」

暗赤:「限界5簡単といわれてるジョブ70まであげて限界5クリアしようかなあ・・・・」
暗赤:「暗黒騎士も赤魔導師も限界5難しすぎ・・・修正してwwwww」

FIN



夏の終わりに


622 :夏の終わりに ータルタルの妖精が魅せた、仲直りと愛の魔法ー2:06/08/28 11:54:02 ID:???
私は今、とてつもなく大胆な事を、彼に伝えようとしている。
「君と会ってみたいな・・・」という、短いけれど、大いなる思いを。
きっかけは、この夏休み・・・臼姫と内藤の、とある大事件。

内藤:もうっっっっwwwみなぎり最高潮wwwwww
内藤:おれ様wwwwとwww臼姫wwww
 愛の海の旅に行ってきたぁぁぁぁwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
臼姫:ぎゃあああ何いってんのよおおおおおおおおおおおおおおおおおお
通風:キターーーーーーーーー!!!!!!!wwwwwwwwwwww
猫狩:う、臼姫ちんと内藤ちんがあああ?!((((;゚Д゚)))
暗樽:こっっこここここここれはいいネタがぁぁぁっっっっっ!!!!!
糞樽:うああぁぁぁあxきxきいきぃぃぃxキトゥァー!!!!!!!!!!!!
糞樽:ついに!!!!!wwwwwあああついに!!!うはwwwどうしよ・・・
 俺もついに白樽ちゃんとどっかに行くべき時がキターーかもwwww
白樽:糞樽くん・・・///
獣様:糞樽くん・・・(・ω・`)
臼姫:い、行くわけないでしょ!!!なにいってんのよ!!!!!お黙り!!!
猫狩:臼姫ちん、だったら、最初の絶叫はなんなのにゃ・・・
通風:いつもの微笑みがないぞwwww
内藤:姫、今更嘘つかなくたっていいじゃん、俺たち公認カポーなんだからwww
臼姫:あんたはだまれえええええええええええええ!!!!!!
樽ナ:・・・

この話をヴァナ恋愛スレでしたら、いつものみんなから一言。

「「「あなた達もそろそろ現実で会ってもおかしくない時期じゃない?」」」



623 :夏の終わりに ータルタルの妖精が魅せた、仲直りと愛の魔法ー3:06/08/28 11:54:45 ID:???
・・・確かにそうかも、って思った。
それ以来というもの、自分の胸に手をあてて何度も問いかけてみた。
会いたいよね、って。
うん、すごく会いたい・・・って、私の全身が答える。

当の彼は今、わたしの隣に座っている。

死人、ヴァナディールでの職業は吟遊詩人。
傲慢で貴族みたい。いつも敬語。
いぢわるで、からかってばかりで・・・
でも・・・そんなキミのことが、とても愛しい。
色々あったけど、今、誰よりも大切なひと。

こんなに長く一緒にいるんだから、そろそろ会っても良いよね。
ううん、会うべき。
大きな深呼吸一つついて、何時間も考え込んで作った一文を打ち、リターンを押す。


624 :夏の終わりに ータルタルの妖精が魅せた、仲直りと愛の魔法ー4:06/08/28 11:55:15 ID:???
樽ナ:死人と会ってみたいなー

一生のように長い10秒の間。

死人:・・・自信があまり

はぁ?それはどういうこと・・・

樽ナ:なにが?

死人:あなたと会う勇気が・・・

これは・・・
これって・・・なんかいやな予感・・・

樽ナ:僕がちょーーブライクだったらどーーしよーーーー・・・みたいな?

そうなの?

死人:どうしてあなたはすぐにそういう考えに走るんですか?

・・・。



625 :夏の終わりに ータルタルの妖精が魅せた、仲直りと愛の魔法ー5:06/08/28 11:56:05 ID:???
いつもだったら死人のそういう言い方も「ふんっ」で流すんだけど、
なんか・・・これは。
そうなの?
私がすごく可愛くなかったら怖いから、嫌なの・・・?
気持ちは分からないでもないけど・・・
私のこと・・・どう思ってるわけ・・・?

二人とも黙り込んでしまった。
・・・ばからしいよね。
でも・・・会いたいの。
もう何年も一緒に冒険してるんだよ、こう思うのって自然だよね、ね?
お月様が綺麗な夜なんかには、一緒に見たいなって思うし。
一緒にお散歩したいなって思うし。
一緒にお買い物したいなって思うし。

謝れない・・・どっちも素直じゃないから。
このまま寝ちゃおうかな・・・なんて思って、部屋の電気を消す。
外に中途半端な月が浮かんでいる。
私と彼も、あの月のように中途半端・・・
しょっちゅう言い合いをしてて、なかなか満月のようにはなれない。

カーソルを彼に合わせる。
お互いが被るほどの位置に座っているから、キャラクターの顔は動かない。
でもね、見つめてるよ。
あの月の向こうのどこかで、
黙って画面の前に座ってる君のこと、見つめてる。
声が聞きたいよ。
一緒にいたい。ゲームの中じゃなくて、ここで。
隣で、肩を抱いて欲しいよ。
そしたらごめんね、って・・・。


626 :夏の終わりに ータルタルの妖精が魅せた、仲直りと愛の魔法ー6:06/08/28 11:56:53 ID:???
死人のキャラクターを見つめていると、
二人の前に何かが立っているのに気がついた。
それは、チュニックを着た・・・タルタルだった。

なんだろう、と思いつつ彼女にカーソルを合わせる。
すると彼女はにっこりと微笑んで、私たち二人に語りかけてきた。

Taru : Hi

・・・英語だ。外国人か。

樽ナ:Hi

私も返事を返す。

Taru : you two are so cute, so i took a screenshot of you guys ^ ^

外国人なのに日本人みたいな顔文字を使ってる。
彼女に照れるのエモを打ってみた。

樽ナ:thank you.
Taru : ^ ^
Taru : you guys are a boyfriend and a girlfriend, right?


627 :夏の終わりに ータルタルの妖精が魅せた、仲直りと愛の魔法ー7:06/08/28 11:57:31 ID:???
・・・死人もこれ、見てるよね?
彼の顔はチュニックのタルタルに向いてはいないけど。
この状況でよりによってこんな会話・・・
すると、突然死人が喋った。

死人:yes we are.
Taru : sweet ^ ^

ちょっとトクンときた。
まあ・・・せっかくタルさんが話しかけてきてくれてるんだし、と思って、
しばらく会話し続けた。

彼女は最近やりはじめたばかりの新人さん。
日本語で挨拶くらいは出来るらしい・・・FF11をやり始めて、少し勉強したとか。
あともう少ししたらジュノに行ってみたい、
今タロンギが熱い、
日本人の友達が結構できた・・・
そんな事を楽しそうに話してきて、とても良さそうな人だった。
約30分が過ぎた。

Taru : well... actually it's morning here. i gotta go.
it was good to talk to you guys. c ya ^ ^

そう言って彼女は去って行った。


628 :夏の終わりに ータルタルの妖精が魅せた、仲直りと愛の魔法ー8:06/08/28 11:58:15 ID:???
樽ナ:・・・可愛かったね。
死人:そうですね。まあ、あなたには到底及びませんが

・・・え。
ドキっとする。
こんなこと言う人だったっけ、キミ。
というか今私、死人と話せてる。
あのタルタルと話してて、ほだされた?

死人:しょうがありませんね。

なにが?

死人:あなたの望みどうり、今から会いに行ってさしあげますよ。
 どこに住んでいるのか教えてください。
樽ナ:・・・何いってるの


629 :夏の終わりに ータルタルの妖精が魅せた、仲直りと愛の魔法ー9:06/08/28 11:59:08 ID:???
爆弾発言に固まる。
今からくるだって?
こんな真夜中に。
おなじ都道府県に住んでいるのかも知らない。
そんな・・・
寝ぼけてるんでしょ、と自分にいいきかせつつ、淡い期待をもって、
今いる場所をタイピングする。

死人:デジョンのように、とはいきませんが。そこにいてください。では。
樽ナ:死人、今からほんとに来るの?
樽ナ:死人?
樽ナ:ねぇ?

反応がない。
まさか本当に・・・?
ていうかどこに住んでるの、あの人?
そんなことを思っていると、

「・・・あ」

さっきのタルタルが、また現れた。

樽ナ:you didn't log off?
Taru : ^ ^

彼女は再び微笑む。
雨が降ってきた。
20分ほど二人は見つめ合っていた。
そして彼女はついに口を開いた。

Taru : good luck. be nice to him ^ ^

その瞬間、ピンポーンと音が鳴った。

630 :夏の終わりに ータルタルの妖精が魅せた、仲直りと愛の魔法ー10:06/08/28 11:59:54 ID:???
思わず息を飲む。

「(そんな・・・いくらなんでも速過ぎる)」

人も確認せずにドアを開けると、
そこにはムスッとしたような顔の長身の男性が立っていた。
少し眺めの黒髪を、雨に濡らせて。
まつげが長い。

「・・・ゲームの中程じゃないですけど、小さいですね、かなり。樽ナ。」

いじわるそうににやりと微笑んで、彼はそう言った。

「・・・ばか・・・何ほんとに敬語使ってるの・・・
 わたし、名前、”樽ナ”じゃないし・・・」

君は想像してたよりも首長くないね、なんて思いつつ、
びしょびしょの胸に飛び込んだ。

*・・・・ ・*・   ・・・* *  ・・・・・

631 :夏の終わりに ータルタルの妖精が魅せた、仲直りと愛の魔法ー11:06/08/28 12:00:39 ID:???
*・・・・ ・*・   ・・・**

朝・・・腕の中からもぞもぞと起き上がると、
その人の少し眺めの髪をそっとなでる。
にっこり笑ってじーっと顔をみつめていると、腕の中に引きずり戻される。

「ちょっと・・・」

文句をいうも、彼の腕は私の体を放さない。

「私の寝起きが悪いの、知っているでしょう・・・
 とりわけあんな事をした後なんですから・・・」

まあ、知ってはいるけれど。

体を回転させると、つきっぱなしのTVに目がいった。
あ・・・ログアウトしてなかった。
「樽ナ」と「死人」、二人が並んで映ってる。
あのタルタルは・・・もう、いない。

「・・・昨日のタルタル 覚えてる?」
「んん・・・なんのことですか・・・」

むにゃむにゃと目をつむったまま言葉を発する彼にくすりと笑って、
向き直って一緒に目をつむった。

 ーねぇ、何の自信が無くて、何の勇気がない、だったの?
 ーあなたを見た瞬間に押し倒してしまう衝動を抑えられる自信がなくて、
 そのリスクを背負ってまであなたと会う勇気が無かったのですよ。

(あのタルタルは、仲直りの妖精さんだったのかもね・・・)

ウィンダスのキラキラの夜の光がみせてくれた、幻想だったのかもしれない。
仲直りの魔法をくれて、そして願いを叶えてくれて、どうもありがとう・・・妖精さん。



ヴァナビア


607 :ヴァナトリビア:06/08/24 22:19:02 ID:???
樽ナ「内藤列伝の・・・」
樽ナ「内藤Eは・・・」
内藤「実は俺ですwwwwwwwwwwwww」

糞樽「2へぇー」

樽ナ「たまたま間違えてPTに誘われて臼姫にレイズ2を収めないといけなかった
   から丁度いいのでパーティに参加、分け前を持ち逃げしてレイズ2を競売で
   買い臼姫にそれを収めたってわけだね」

通風「言われて見れば話の筋は通るなwwwwww」

642 :FFトリビア:06/08/30 16:48:20 ID:???
樽ナ「続いてはこちらのトリビアです・・・・」

〜FF4リディアの正体〜
樽ナ「FF4のリディアの・・・」
樽ナ「正体は実は・・・・」
樽ナ「内藤」

糞樽「3へぇ〜wwwwwww」
通風「でwwwwそれはどういうことなんだ?w」
内藤「それはこの俺様が直に説明するねwwwwww」


ローザ「リディア、ゆうきをだして、しょほのくろまほうのファイアを
    あなたがつかえないわけがないわっ」
セシル「おねがいだっ、リディア!」
リディア「無理wwwwwwwwwwwサポシwwwwwwww」
ギルバード「うはwwwwwwおkkkwwwwwwwww」

内藤「というわけwwwwwwwかな?wwwww」
全員「・・・・・・・・」
樽ナ「はい、じゃあ次のトリ(ry」
内藤「え?wwwwwなんでみんな黙るの?wwwww」




まったり


670 :まったり :06/09/16 20:18:52 ID:???
獣様:・・・・・・・(´ω`*)
樽ナ:・・・・・・・
獣様:・・・・・いぃ天気でしゅねぇ〜・・・(´ω`*)
樽ナ:・・・・・ほんと・・・いー天気・・・・
獣様:・・・・・・・(´ω`*)
樽ナ:・・・・・・・
獣様:・・・・ぁ、通風しゃんと猫狩しゃんでしゅ
樽ナ:二人でチョコボか・・・・・
獣様:今日はピクニック日和でしゅもんね〜・・・・・
樽ナ:そうだねぇ〜・・・・・・
獣様:・・・・死人しゃんと樽ナしゃんは行かないんでしゅか?
樽ナ:何で死人が出てくるのさ・・・獣様ったら・・・・・・
獣様:・・・・・・・(´ω`*)〜♪
樽ナ:・・・・・・・
獣様:あ・・・・光の柱が・・・・ジュノに・・・・
樽ナ:・・・・糞樽がLSリストから消えたね・・・・
獣様:全くしょうがないでしゅねぇ〜・・・糞樽しゃんは〜・・・
樽ナ:あれはあれで楽しんでるんだよ・・・キット
獣様:・・・・・・・(´ω`*)
樽ナ:・・・・・・・
獣様:樽ナしゃ〜ん・・・・・・
樽ナ:ん〜・・・?
獣様:死人さんが歩いて来ましゅよ〜・・・・
樽ナ:・・・・分かってるよ・・・バカ・・・・
獣様:(´ω`*)〜♪   いぃー天気でしゅ・・・・・



伝説の翼、沈むことなく


687 :(・∀・):06/09/26 08:33:11 ID:???
〜〜〜そして、作者はのたうちまわった〜〜〜前書き

おまたへ、>>675です。・・といっても、レス数からして過疎ったまんまか。
さて、ついに完成したので、決心が鈍らない内に勝手に作品投下させてもらいますね。
すげー長いんで、気に入らなかったら「うはwwwwおkwwwww」の精神でスルーよろw
ちなみに、また空白の人&影唄さんメインな作品になってるんで、もうお腹一杯の人も
「うはwwwwおkwwww」でスルーか、内藤&臼姫に脳内変換すれば何とか読めるはず。
なお、勿論、大半の内容はフィクションです。年代設定とかも適当です。
ああ、失礼。そう言う時こそ、「うはwwwwおkwwww」で許されるんでしたね。

そうそう、もし覚えていたらですけど、ケータイの着メロかMDとかで
「ファイナルファンタジー」(又はメインテーマって曲名?) を聴ける環境を作って
作品内で ☆ が見えた瞬間から、BGM感覚で流しながら、その後の文を読むと、
ほんのちょっとだけ、一層美味しくいただけるかも知れません。

では、もう一度言うけど、すごく長い(これでも削りました)ので、それを踏まえてどうぞ。

         タイトルは「伝説の翼、沈むことなく」


688 :伝説の翼、沈むことなく :06/09/26 08:35:02 ID:???
             伝説の翼、沈むことなく

――ここは、ジュノに多数設けられているレンタルモグハウスの中の一室。
              ある二人の若者達の口論から、その物語は幕を開ける――

        ===Area:Ankoku’s Moghouse ===

影唄:で〜〜す〜〜か〜〜ら〜〜、
影唄:何で「カロットペースト」ばかり食べさせるのです?栄養が偏るじゃないですか。
影唄:ホラ、本にも書いてるように「ハーブペースト」や「ベジタブルペースト」には
影唄:チョコボの体内を綺麗にする作用もあるんですから!
餡刻:チロルは「カロットペースト」が今、一番の好物なんだってwwwwwwww
餡刻:好きな食べ物を腹いっぱい食べさせてやる事の何がいけないんだよwwwwwww
餡刻:大体、栄養が偏るって肉とかじゃあるまいし、どっちも野菜じゃないかwwwww
餡刻:それに幼い内から我慢をさせる事自体、ストレスにもなって良くないだろwwwww
影唄:餡刻、貴方は最近過保護になり過ぎです。もう典型的な親バカ状態。
影唄:嫌われるのを覚悟で叱る事が、後に大きな絆や信頼を生む事にも繋がるんですよ?
餡刻:それとこれとは、話が別過ぎだwwww何も悪い事してる訳じゃないしwwwww
餡刻:なぁ、チロル?wwwwwwwwwwwwwww
影唄:ちょっと! 話はまだ終わっていませんよ。 チロルに同意を求めるなんて卑怯でs

すると二人の目線はチロルへ移り、チロルも大好きな二人が自分を見てくれていると喜び
ヒナチョコボ特有のモーション『おしりフリフリ』を披露する。

チロル:ピュチュチュン。

チロルは、おしりフリフリを実行。
→餡刻はあまりの可愛さに骨抜きの効果。
→影唄はあまりの可愛さに骨抜きの効果。

餡刻:wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
影唄:/echo か、可愛い過ぎ・・・。///
餡刻:あのさ、影唄wwwwwww 何かどうでも良くなってきたなwwwwwww
影唄:・・・・ですね。また今度にしましょう。

ハタから見れば、二人とも立派な親バカである。


689 :伝説の翼、沈むことなく :06/09/26 08:36:00 ID:???
本来ならば冒険者がチョコボを育てる際、チョコボ厩舎に預けつつ世話をするのが
一般的なのだが――彼、もとい餡刻という若者はPCは元よりNPCにも認知されにくい
原因不明のバグを抱えており、バタリア丘陵で偶然助けた 生後間も無いヒナチョコボを
「チロル」と名づけ、自らのモグハウス内にて育てているのだ。

影唄:ところで、餡刻。
餡刻:ん?wwwww
影唄:チロルの性別は、オス・メスどちらなのですか?
餡刻:ああ、どうやらオスみたいなんだwwww 控えめで甘えん坊さんだけどなwwww
影唄:オスでしたか。てっきりメスなのかとばかり・・。
餡刻:人間の赤ん坊も、外見じゃどっちか分からない事多いから それと同じだろwwww
影唄:・・そう言えばそうですね。

餡刻はチロルを手招きすると、チロルは急いで餡刻の足元へと寄ってくる。

餡刻:よし、日課の「街を散歩する」時間だwwwwwww行くぞ、チロル!wwwwwww
影唄:あ、待ってください。餡刻、私もご一緒しますよ。
餡刻:あれ、午後過ぎから仕事って言ってなかったか?wwwwもうすぐ昼だぞ?wwwww
影唄:そう言いましたけど、正確には夕方からなので・・。ですから まだ大丈夫です。
影唄:それとも、私が散歩にご一緒して困る事でもおありですか? 不認知ユーザーさん?
餡刻:滅相モ ゴザイマセン、 身ニ余ル 光栄デスwwwwwwww orz

そうして二人と一羽は、快晴の青空が広がる真昼のジュノ上層街へと繰り出していった。

影唄:んー。天気も良くて気持ちが良いですね、今日のジュノ上層は絶好の散歩日和。
餡刻:ああwww クォン大陸北西部特有の安定した気候のおかげで晴れも多いしwwww
餡刻:そういや腹減ったなwwww モグハウス戻るまで持ちそうに無いから競売で
餡刻:適当なの買ってくるよwwww 影唄は好物のカルボナーラでいいか?wwww 
影唄:え?・・ええ、構いませんけど。代わりに私が行って来てもいいですよ?
餡刻:大丈夫www複数の競売員の内、最低いずれか1人は認知してくれるからwwwwww
影唄:/echo そう言う意味で言ったわけじゃ無いんですが・・というか苦労してるんですね。
影唄:わかりました。ではチョコボ厩舎の前にあるベンチでチロルと休んでいますね。
餡刻:おkwwwwwwwww んじゃ、落札後にそっちに向かうwwwwwwwwwww

影唄はチロルを抱きかかえて、チョコボ厩舎へ続く階段を降りると
厩舎付近に設けられたベンチへ座り、チロルを膝上にチョコンと乗せて餡刻を待った。


690 :伝説の翼、沈むことなく :06/09/26 08:37:07 ID:???
しばらくすると、餡刻が食材とクリスタルをかかえて階段を降りてくるのが見えた。
餡刻は影唄達の座っているベンチを見つけると、そちらへ向かう。

餡刻:お待たせ・・といってもまだ材料の段階だけどなwwwwすぐ作るよwwwww
影唄:あら、今から作るんですか? 既に出来上がった物を買って来るのかと思ってました。
餡刻:そう思ったけど、ピクニックや冒険を除けば やっぱり出来立てが一番だろ?www

そう言うと餡刻は食材の入った袋から、必要な材料を取り出し目を閉じてしゃがみ込む。
「シュピーン・・ゴゥゴゥ・・ゴゥゴゥ・・ゴゴゴゴゴゴッ――シュパパーーン!!」
餡刻はカルボナーラ+1を2つ合成した!

餡刻:よしwwwwwww・・さぁ、出来立てを召し上がれwwwwwwww
影唄:わぁ! HQ(ハイクォリティ)! さすがですね。あ、ありがとうございます・・!
餡刻:んじゃ、次はチロルのカロットペーストに俺のクァールサンドっと・・wwwwww
影唄:・・あの、もう1皿できたカルボナーラは、どうするんです?
餡刻:ん?wwいや、競売に出品するつもりだけど・・ひょっとして晩飯に要る?www
影唄:いえ、その・・せっかくですし、もし良かったら一緒の物 食べませんか?
影唄:も、勿論、クァールサンドをどーしても食べたいのなら無理には言いませんけど。
餡刻:・・・・そうだなwwwんじゃ、俺もこのカルボナーラで昼飯にするかwwwww

餡刻は気付かなかったが、影唄の表情が少しだけ明るくなる。
その後、餡刻は手早く「カロットペースト」を合成すると チロルの目の前に置いた。

餡刻:さてwwwww隣、良いか?wwwwwwwwww
影唄:ええ。それじゃあ、冷めない内に・・いただきます。
餡刻:いただきまーすwwwwwwww
影唄:・・んー!美味しいっ! 餡刻、このカルボナーラ、凄く美味しいですよ。
餡刻:そりゃ良かったwww ・・うん。自分で言うのもなんだけど確かにウマーwwww

そうして二人は一人前のカルボナーラをあっという間に平らげる。

影唄:ふぅ・・、ご馳走様でした。餡刻、本当に美味しかったですよ。
餡刻:そこまで喜んでもらえるとは想定外wwww ほい、食後のロイヤルティーwwww
影唄:・・んー、良い香り。素敵なランチ、ありがとうございます。

ほのぼのとした雰囲気の昼下がり、二人の目の前には青い海がどこまでも広がっている。


691 :伝説の翼、沈むことなく :06/09/26 08:37:52 ID:???
突然、餡刻達が腰掛けていたベンチの後ろから声がした。

???:ほぅ。なかなか良い羽をしたヒナチョコボだ。愛情の賜物だろうな。
餡刻:ん?wwwww
影唄:あっ――! 貴方は・・ブルートゥス(Brutus)さん。

ブルートゥス(Brutus)――ジュノ上層に展開するチョコボ厩舎の親方。これまでに立派な
チョコボを何羽も育て上げ、チョコボを語る上で彼を知らない者は居ないとまで称され
生きた伝説となった偉大なるチョコボ調教師。持っている者は世界に10人と居ないと言う
「冒険者に対するチョコボ乗り免許証の発行許可」の資格を有する数少ない人物でもある。
又、片手斧の達人としても有名で、彼の持つ凄技は一流の冒険者にのみ受け継がれている。

ブル:おっと、悪いな。一息入れてる最中にお邪魔してしまった。
影唄:いえ、お構いなく。
ブル:しかし、本当に良い羽艶をしたヒナチョコボだな。近い将来が楽しみだ。
餡刻:だろう?wwwwww いやぁ、流石はブルートゥスさん、お目が高いねwwwwww
ブル:GMさん、アンタの子かい? ヒナの段階で、ここまで羽艶が良い奴は
ブル:俺が見てきた中でも数える程だ。まぁ、羽艶で全てが決まる訳じゃないがな。
影唄:あ、私だけが育てているチョコボではなく、本当の親は横の人なんです。

すると餡刻の親バカ自慢が始まる。

餡刻:そう、俺俺wwwww 毎日綺麗に洗ってあげてるしトリートメントもバッチリで、
餡刻:何て言うかなwwww その深い愛情の現れって奴?wwwww んでその次は―www
ブル:ん? どこにも見当たらないが・・席を外している最中だったか?
餡刻:ヤッパリ認知サレテマセンカ、ソウデスカ・・wwwwwwwww orz
影唄:えーっと・・まぁ、そんな所です。
餡刻:影唄サン、貴方マデ・・wwwwwwwwwww orz

落ちこむ餡刻をよそに、二人は話を始める。

ブル:ところで、そのチョコボは その親のモグハウス内で世話をしてるのかい?
影唄:ええ。・・でも、大丈夫ですよ? ちゃんと世話には余念がないみたいですので。
ブル:ハハッ!心配するな。何もそのヒナを俺の厩舎へ勧誘したいわけじゃあない。
ブル:しっかり育てるとひょっとしたら凄いチョコボに育つかもなと伝えるつもりだった。
ブル:・・そうだ。例え話に、チョコボに纏わる 古い伝説を1つ聞かせてやろう。


692 :伝説の翼、沈むことなく :06/09/26 08:38:54 ID:???
ブル:俗に言う、おとぎ話の様な話だが、今から1000年以上も前の時代に
ブル:ごく一部ではあったが、海をも駆け走るチョコボが存在したらしい。
ブル:発見された古い資料によると体格はさほど大きくは無く、主な特徴は
ブル:黄色ではあるが光沢を放つ羽を持ち、発育によっては金色に近い色に変化、
ブル:緊張したり興奮すると威嚇も兼ね、白魔法に似た光の気泡を立てたという・・・
ブル:――その名は『海チョコボ』。尤も、本当に存在したかどうは定かではないんだがな。

ブル:伝説ついでに、もうひとつ。凄まじいまでの超文明を誇ったと言われる
ブル:古代ジラートの民の中には、なんと空中を闊歩できる者まで居たそうだ。
ブル:それが今日、世界中の魔法学者達が追い求めている伝説の古代魔法の一つ、
ブル:反重力魔法『レビテト』。 宙を歩けるようになるという夢のような魔法さ。
ブル:一説によると、体がとても軽くなり、身体能力なども飛躍的に向上したんだとか。

ハッとなった餡刻は、影唄にそっと耳打ちした。

/tell 餡刻>>影唄:そーいや、嘉村やエルドとかも戦闘の際は宙に浮いてたよな。
/tell 影唄>>餡刻:あー、言われてみれば確かに。きっとこの魔法を使っていたのですね。

ブル:『海チョコボ』ってのは、その古代魔法『レビテト』をその身に宿し、
ブル:水面スレスレを陸と同じかのように颯爽と駆け抜け、大海原をも渡った・・
ブル:そんな言い伝えがある。 ・・・なんてな。俺とした事が、何熱く語ってんだか。

話し終えたブルートゥスは、密かに聞き耳を立て 手を止めていたオスカーを一喝すると、

ブル:さて、俺も仕事の時間だ。もし何か聞きたい事でもできたら、いつでも寄ってくれ。
影唄:あ、はい。お忙しい所、色々とありがとうございました。あと面白い話も。
ブル:なーに、お易いご用さ。じゃあな、お二人さん。最後までしっかり面倒見ろよ?
影唄:――え・・・!
餡刻:おお!?wwwwwww

餡刻は嬉しさのあまり、背を向け遠ざかっていくブルートゥスを追いかける。

餡刻:なぁなぁ、二人って、片方は俺の事だよな?www人が悪いねぇ、コノコノwwww
餡刻:あのチョコボはさ、『チロル』って名前で、コイツがもう可愛いのなんのwwwでさ
ブル:ん? 今、何か聞こえたようだが・・・気のせいか。
餡刻:o......rz


693 :伝説の翼、沈むことなく :06/09/26 08:40:06 ID:???
チョコボ厩舎を後にした二人と一羽は、餡刻のモグハウスへと向かう。

影唄:いつまで落ちこんでるんですか?男なんですから、ウジウジしないで下さい。
餡刻:ダッテサー、散々無視サレテ 挙句ニハ クロスカウンター デスヨ?wwwww orz
影唄:/echo ホントに打たれ弱いところは天下一品ですね。治る事は無いのでしょうか。
影唄:・えちょ ハァ、もしこの人が旦那様になったら私 気苦労で倒れてしまいそうです。
影唄:! ミ、ミミミスッ――ミスです!ええ。もうホント全くの聞き間違いです!
餡刻:エ?スイマセン。ナニカ言ッテマシタカ?wwwwwww orz
影唄:・・・・いえ、何でもありません。取り乱しました。
影唄:/echo やはりこの程度ですか。まぁ、これはこれで良かったですけど。

すると、その帰り道の最中、二人は一人のゴブリンと鉢合わせになる。
ここ、ジュノにはゴブリンが商売をしている店もあり、街中でゴブリンを見かける事も
さほど珍しくはなく、堂々とまでは出来ないが ある程度の露天商や売り歩き目的に限り、
ルルデの庭以外のジュノ街に入れる事が黙認されている。尤も、トラブルが生じたり
迫害されたりしてもゴブリン側には、何一つ保証はされないという条件付きではあるが。

餡刻:ん?wwwww
影唄:あら、ゴブリンですね。よく見かける売り歩きか何かでしょうか?
ゴブ:・・・・。

ゴブリンは、正面に居る二人を見上げると餡刻の方を見て こう切り出した。

ゴブ:・・突然だけど、ちょっといい?
餡刻:お!wwwwwお前、俺を認知できるのか?wwwwww 認知キターーーwwwww
餡刻:どうした?www買って欲しいものなら買うぞ?www十倍の値段でも良いぜwww
ゴブ:――ビクッ!・・・??
影唄:餡刻、そんなに迫っては 驚いてこのゴブリンも話せませんよ。・・・あの、何か?
ゴブ:・・そのチョコボのヒナ、どこで手に入れたか教えてくれない?

そう言って、ゴブリンは餡刻の足元に先ほどから半身を隠しているチロルを指差した。

餡刻:――え?wwwww何で、急にそんなことを・・?wwwww
影唄:/echo ――まさか、この手の質問をして来るってことは・・チロルが卵の時の親とか
影唄:/echo その手の方でしょうか?それで返して欲しいという様なお話に発展したり・・
影唄:/echo まぁ、バタリア丘陵でチョコボを拾うなんて おかしいとは思ってましたが。


694 :伝説の翼、沈むことなく :06/09/26 08:42:24 ID:???
勝手にそう解釈した影唄はとりあえず、

影唄:/echo うーん。でもそうなるとこの馬鹿はきっと立ち直れませんよね。ここは一つ
影唄:え、えーっと、それは・・ですね、友人から譲り受けた大事な卵かr・・
餡刻:チロルなら、2週間ほど前にバタリア丘陵で虎に襲われているところを、
餡刻:偶然、俺が助けたんだ。で、傷付いてたから手当てしたら懐かれて、飼う事にした。
ゴブ:――! そうか。やっぱり最初はバタリア丘陵に居たんだね?

影唄はその場で よろめいた。

影唄:ああ、終わってしまった・・。「やっぱり」とか言ってますし・・。
餡刻:ん?影唄、どうしたんだ?wwwww もしかして貧血?wwwwww
影唄:違いますよ! そうではなくて、きっとこのゴブリンはチロルの卵の頃からの親か
影唄:もしくはその関係者で、チロルが生まれて間も無い時に、何かが原因で生き別れて
影唄:今に至るって感じですよ。それで返して欲しいって話になるんじゃないですか?
餡刻:・・・それは無いと思うぞ?wwww
影唄:え? で、ですが、口にしたセリフから考えると・・
餡刻:鳥類は大抵、生まれた直後に目が合った者を 親だと思いこむ「刷り込み」って
餡刻:習性がある。もしこのゴブリンが、チロルが生まれた直後か その後に関わったって
餡刻:人物なら、いくら人見知りが激しいチロルでもここまで怯える事は無いはずだ。
影唄:―――あ・・!

餡刻の言葉の後、影唄はチロルの方を見ると、今なお餡刻の足元に隠れたままだった。

餡刻:さて、質問には答えたぞwwwww逆に聞くけど、何が「やっぱり」なんだ?wwww
餡刻:少なくとも、チロルが何故バタリア丘陵に居たかを知ってる様だけどwwww
ゴブ:まぁ、知ってるといえば知ってるけどね。でもまだ全部ハッキリとはしてないんだ。
ゴブ:・・だから、すまないけど色々と試させてもらう。今から言う事を よく聞いて。
餡刻:??wwwww どういうことだ?wwwwww
ゴブ:明後日の昼過ぎまでに、ランペール金貨を2枚、10,000バイン紙幣を2枚、そして
ゴブ:リミララ縞貝貨を1枚の、計5枚を持ってバタリア丘陵 東北東にある洞窟前に
ゴブ:あんた達、二人だけで来て欲しいんだ。もし集まり切らなくても、枚数によっては
ゴブ:気分次第でまけてあげない事も無いかもしれないから、ギリギリまで頑張って。
影唄:!!!!!―――ちょ、ちょっと待って下さい! 要求している3種類のどれも全て
影唄:たった1枚に、どれ程の価値があるか知っているのですか?安くて2〜3億ですよ?
影唄:それを僅か二日の間に5つも集めて持って来いだなんて・・付き合ってられません!


695 :伝説の翼、沈むことなく :06/09/26 08:43:07 ID:???
そのあまりにも理不尽過ぎる要求に、影唄はすっかり機嫌を悪くしてしまったが、
目の前のゴブリンはそれを物ともせず、話を続ける。

ゴブ:悪いけど、アンタ達はこの話を拒否できない。

そう言うと、ゴブリンは背中に巻きつけていた金色のロープのような物を手に構えた。

餡刻:――! ここは人間の街のど真ん中だぞ? それでもやる気か?
影唄:もう懲らしめてあげましょう、餡刻。ロクな奴じゃないですよ、このゴブリン!
ゴブ:やるって言うとちょっと違うけど。・・さて、煙が出る程度の力でよろしく。
餡刻:ん? 近くに仲間でも居るのか?

影唄はゴブリンに対して管楽器を構えたその時、ゴブリンが手に持った金色のロープで
二人が立っている少し手前を素早く打ち据えた。とその直後、何故かその場が爆発する。

餡刻:うぉ!!!
影唄:きゃっ!!
ゴブ:じゃあ、二日後の昼過ぎに待ってるから。夕方は時間切れね。

爆発で生じた煙が二人の視界を覆い隠し、煙越しから微かに映るゴブリンの影から
白魔法を詠唱した時などに出る光の気泡が立っているのが、影唄の場所からのみ見えた。

影唄:く、テレポで逃げるつもりですね? 逃がしません!「サイレス」!!

影唄のサイレスが発動!
→ゴブリンは静寂の状態になった。

影唄:手応えあり! そのテレポは発動しませんよ。

しかし、その光の気泡は その後も、遠ざかるゴブリンの体から絶えず出続けていた。

影唄:・・そ、そんな。確かに ちゃんと入ったはずなのに・・?

煙が晴れる頃、周りには大勢の野次馬が集まっていたがゴブリンの姿は消え去っていた。

餡刻:―――!!! チ、チロルが居ない!?・・・やられた!


696 :伝説の翼、沈むことなく :06/09/26 08:43:47 ID:???
餡刻の言う通り、ゴブリンと共にチロルも又、その場から姿を消していたのだ。
まさかとは思ったが、白昼堂々しかも大勢の冒険者が集まるジュノで、なんと誘拐を
実行するとは とても想像できにくい事態であり、正直二人は、あまり警戒してなかった。
周りの人だかりには、「あの爆発は花火が不良品で暴発しただけ」と二人(?)で説明し、
何とかその場の野次馬騒ぎだけは鎮火させることができた。

         ===Area:Ankoku’s Moghouse ===

影唄:どど、どうしましょう? 餡刻、チ、チロルが・・。
餡刻:あのゴブリンのセリフから考えると、さらわれたと見て間違い無いな・・。
餡刻:・・ここはジュノの中だからと、油断しちまってた。情けねぇ・・・・!

そう言うと餡刻は自分の顔を思いきり殴る!
すると、餡刻の唇からは一筋の血が流れてきた。

影唄:あ、餡刻だけのせいじゃないです。あの時、私が安い挑発に乗らず冷静だったら・・
餡刻:大丈夫、影唄が申し訳無く感じる必要は無いって。
餡刻:さて、んじゃ行くか・・。
影唄:え?ど、どこへですか? ひょっとしてバタリア丘陵へ?
餡刻:いや、デュナミスへさ。確か要求は 金貨2枚、1万紙幣2枚、縞貝貨1枚だったな。

餡刻は、口についた血を親指でグイッと拭うと、モグハウス出口へと足を運ぶ。

影唄:そんな・・! あんなの要求としてすら成立しませんよ! いくら何でも@二日って。

そう引き止める影唄に、餡刻は影唄の方を振り向き、

餡刻:出来る限りの事はやってみるよ、家族が待ってるんだ。無理とか言ってられない。
餡刻:あがけるだけ、あがいてやる。金貨2枚なら何とか行けそうだけど、後は気合だ。
影唄:餡刻・・。
餡刻:影唄、そろそろ夕方だぞwww 仕事なんだろ?wwwwww程々になwwwwww

餡刻は明るく笑いながらそう言って、モグハウスを後にした。

影唄:・・何ですか、あからさまに他人扱い。迷惑かけたくないからってバレバレですよ。
影唄:一人で全部背負いこんじゃって・・。馬鹿・・・。


697 :伝説の翼、沈むことなく :06/09/26 08:44:53 ID:???
一方、その頃・・
           ===Area:Batallia Downs===

ゴブリンは静寂の状態から回復した。

ゴブ:あ、やっと声が出るようになった。何だったんだろ、急に喋れなくなったアレ。
ゴブ:ひょっとして、マックビクスさんが話してた「魔法」って奴なのかな・・?
ゴブ:なぁ、「龍のひげ」、お前何か知ってる・・?
ゴブ:――――やっぱりダンマリか、聞いた自分が馬鹿だったよ。
ゴブ:それにしても・・まさかホントにこの「チロル」ってのが、アイツの子供とはね。
ゴブ:まぁ、ハッキリとした証拠も見たから もう疑いようが無いけど・・。
ゴブ:それにしても、よく寝てる。さすがあたしの眠り薬・・100%無害だけど。
ゴブ:・・ごめんね、怖い思いさせて。でも目を覚ます頃には全部片付いてるから・・。

ゴブリンはそう言ってスヤスヤ眠るチロルを優しく撫でた。

そして迎えた二日後の正午過ぎ、バタリア丘陵東北東に位置する洞窟前に餡刻が現れる。

ゴブ:約束通り来てくれたね。おや? 1人? ―――まぁ、いいけど。
ゴブ:相当苦労したの、顔見たら判る・・。じゃあ、要求した物を渡してもらおうか。

餡刻は黙ってゴブリンへトレードする。

ゴブ:・・金貨が2枚と・・1万紙幣が1枚か・・。
餡刻:・・・コレが限界だった。足りないってんなら@少し猶予を貰えれば何とか・・。
ゴブ:いや、いいよ。もう十分だ、予想を遥かに上回ってた。あんたになら任せられる。
餡刻:任せる・・? 一体何のはなs・・

すると餡刻の後ろから声して、一人の女性が走ってきた。

影唄:待ってください! ハァ、ハァ・・間に合った・・。
餡刻:――影唄! ・・何でここに?
影唄:ハァ、ハァ・・フフッ、一人でカッコ付け過ぎです。もう認知してあげませんよ?
影唄:ハァ・・はい、コレ。

影唄はビニールケースを2枚見せる。中には1万紙幣と縞貝貨が1枚ずつが入っていた。 
影唄はその2枚のビニールケースをゴブリンへトレードした。

影唄:要求内容に、「どちらか1人だけで揃える事」とはなかったから有効ですよね?
ゴブ:・・ああ、そうだったね。
餡刻:――ちょ、影唄、お前。・・その貨幣って、まさか・・。
影唄:ええ。内藤鯖中のバザーからは、どこかの誰かさんが買い占め回っていた様なので
影唄:仕方ないから、GM事務所内の記念館に飾られている奴をくすねて来ました。
影唄:あったのは、この2つだけでしたから、もう誤魔化しすら効きませんけど。
餡刻:馬鹿!!―――何で・・そんな事まで・・。

餡刻は影唄の両肩を掴みながら、悲しい顔をしてそう言った。

影唄:・・ましたか?
餡刻:――え?
影唄:貴方がもし私と同じ立場だったら、どうしましたか?と聞いているんです!
餡刻:――ッ!!
影唄:いつもそう・・。困った人には誰にでも手を差し伸べる癖に、自分が困った時は
影唄:誰へも打ち明けようとはしない。貴方は、自分で全てを背負いこんでしまう人・・。
影唄:ずっとそんな貴方の力になってあげたいと思ってた。傍に居てあげたいと思ってた。
影唄:私! そんなに頼りない人間ですか? これでもまだ貴方の信頼に足りませんか?
影唄:わたし、・・ヒック・・わた・・し・・ヒック・・うわーん・・。

影唄は涙を流してポロポロと泣き出した。
すると餡刻は、涙を拭う影唄をそっと 優しく抱きしめた。

餡刻:・・影唄。―――ごめん、確かにお前の言う通りだ。・・すまなかった。
ゴブ:えー、オホン!・・ごめん。ホント悪いんだけど、・・そろそろ良いかな?

二人はビクッとなり、素早く互いに離れた。但し、顔は真っ赤である。

ゴブ:満点だよ、文句無し。アンタ達なら、このチロルを、安心して任せられる。
ゴブ:ごめんね。ホントはこんな事したくなかったんだけど、アンタ達をどうしても
ゴブ:この子の親として見極めておきたかったんだ。・・許してくれとは言わないけど。
ゴブ:しかし、ホントに条件を満たしちまうとは・・チロルを返すだけじゃ割に合わんね。
ゴブ:そうだ! 餡刻。報酬といっちゃ何だけど、アンタに渡しておきたいものがある。
餡刻:え?・・俺に・・・?


698 :伝説の翼、沈むことなく :06/09/26 08:47:47 ID:???
ゴブ:はい、受け取って。あ、影唄は、そこの寝袋の中いるチロルを。・・寝てるけど。

そういってゴブリンは、例の金色に輝くロープのようなものを餡刻に差し出した。

餡刻:・・・誘拐の時から気になってたんだけど、何コレ?

受け取ったロープのようなものを見つめながら、餡刻はキョトンとしている。

ゴブ:そいつは古くから自分達、獣使い一族に先祖代々受け継がれてきた代物でね、
ゴブ:古の武器の一、『龍のひげ』って名の鞭さ。あと信じなくて結構だが、ごく稀に喋る。

鞭を観察すると傷はおろか外装すら剥がれておらず、さながら新品同様であった。

餡刻:/echo なるほど。伝説のレリック武器の一種。誘拐間際の呼びかけはコイツへか。
餡刻:いいのか?だいじなものなんだろ?俺は、知り合いでもなければ獣使いでもないぞ。
ゴブ:ああ。どの道、もうあまり時間も使い道も無いから。贅沢は言ってられない。
餡刻:・・・。
影唄:どういうことですか?何か悪いご病気にでも・・?
ゴブ:お二人さん、こんな話を知ってる?遥か昔、ある大きな戦争のまっただ中に、
ゴブ:一人の旅人と一羽のチョコボが、命からがらここバタリア丘陵へ逃れてきたんだ。
ゴブ:その旅人とチョコボは、長い間苦楽を共にした唯一無二のパートナー。
ゴブ:ところが、そのチョコボは先日に負傷してしまい、旅人は何とか手当てをしようと
ゴブ:安全な場所を探し求め、辿りついたのがこの岩山に当時から開いた洞窟。

ゴブリンは親指で『ここね。』と自分の真後ろに続く暗い洞窟を指差し、また話を続ける。

ゴブ:数日後、応急手当てを終えたはずのチョコボの様子がおかしいと思った旅人は
ゴブ:その相棒をよく観察した。すると卵を身ごもっていることに気付いたんだ。
ゴブ:いくら逃げる事に必死だったとはいえ、何故もっと早く気付けなかったのかと
ゴブ:一時は自身を恥じたが、もう過ぎた事だと、旅人は無事出産できるよう勤めた。
ゴブ:ところが、遥か昔からここは既に荒れ野原、さらに海は断崖絶壁。採れる食料は
ゴブ:ごく僅かかつ、粗末な物ばかり。栄養状態もままならず、迎えた出産は困難を極め、
ゴブ:そして、なんとか卵は出産できたものの、最後の力を振り絞ったそのチョコボは
ゴブ:出産後、旅人にニコリと微笑み、間もなく静かに息を引き取ってしまった・・。

ゴブリンは小さくフーッっと1回息を吐くと、さらに続ける。


699 :伝説の翼、沈むことなく :06/09/26 08:48:31 ID:???
ゴブ:旅人は、後を追う事も考えたが、相棒が決死で残した生命を無駄にはしまいと
ゴブ:卵を大事に腹に抱えて暖めて孵し、立派なチョコボに育てようと決めたそうだ。
ゴブ:しかし、戦争ってのは残酷でね。そんな想いすら汲んではくれない。

なおも二人は黙ってゴブリンの話を聞き続ける。

ゴブ:その数日後、食料を取りに出かけた旅人は、運悪く獣人に襲われてしまったんだ。
ゴブ:まともに戦えば何とかできただろうが、あいにく腹には「割れ物」を抱えている。
ゴブ:旅人は、卵だけは守ろうと腹を抱えて必死に逃げたが、弓や槍で背中を狙われ続け
ゴブ:なんとか獣人を巻いてこの洞窟に戻っては来れたが・・攻撃を食らい過ぎていた。
ゴブ:重い足取りで、最奥にある壁へ持たれかかった。下の地面には相棒が眠っている。
ゴブ:旅人は、草と毛皮で編んだ毛布を腹にかぶせて、もしも卵から雛が孵った時、
ゴブ:その目に広がる景色が平和な世界であるようにと願いながら、息を引き取ったんだ。
ゴブ:・・もう1000年も前の話になる。

そう言い終えて、ゴブリンが天を仰いだ瞬間、少し強い風が3人の間に吹き抜けた。

ゴブ:で、肝心のその卵なんだけど・・
餡刻:もういいよ。

ここで餡刻が話に割って入った。

餡刻:あんたなんだろ?その1000年前の旅人・・いや獣使いというべきか。
影唄:あ、餡刻、何を・・?いくら1000年も前とはいえ、この方はゴブリンですし
影唄:遥か昔の話でも言い伝えなどで、今なお語り継がれている可能性もあるはずです。
影唄:仮にそうだとしても、同じ獣人同士である者から どうして襲われる必要が・・?
餡刻:影唄、この人は人間だ。尤も、目の前にいるのは亡霊やオバケの類だろうけど。
餡刻:どこか間違ってるかな?

決してきつい口調ではないが、誤魔化しが効かぬようゴブリンを鋭く問いつめた。

ゴブ:・・・・いつ分かった?
餡刻:「旅人も死んだ」と聞かされた時にピンと来た。本物のゴブリンではないことは
餡刻:最初から薄々気付いてたけど、動機が全くわからないから黙ってたんだ。
餡刻:ゴブリンってのは、確かに商売上手で無茶苦茶な要求をすることもあるけど
餡刻:無理な期日を決めたり手柄を焦ったりは絶対しない。基本のんびり屋だからな。


700 :伝説の翼、沈むことなく :06/09/26 08:49:11 ID:???
餡刻の放ったその言葉で、影唄はハッとなった。

確かにその通りだ。ゴブリン族とは少人数ならともかく、大多数での集団生活を苦手とし、
大抵おおらかで自由奔放とした生活を営んでいる。移動地下都市ムバルポロス内でさえ
誰かに命令される事無く、気の向くまま暮らしている者が殆どだと聞く。そんな種族が、
初対面で「無理だ!」と即答しかねない条件を、しかも期日付きで要求するはずがない。

餡刻:さらに付け加えると、人間の言葉をここまで訛り無くスラスラ話せるような獣人は
餡刻:ゴブリン族を除くと、デーモン族かインプ位しか思い当たらないんだけど
餡刻:あいつ等は、例え条件を満たしても取り引きには応じないと相場は決まってる。
餡刻:獣人では無いとすれば、残るは人間しかいないってわけ。亡霊を含めてな。

ただただ相づちを打ちながら、影唄は餡刻の言葉を聞き入っている。

影唄:なるほど、すごーい。餡刻、今日はかなり冴えていますよ。別人みたい。
餡刻:そ、そうか?wwwwww よし、このままいけばきっと認知天国にwwwwwwww
影唄:別に活躍できたとか手柄を挙げたとかでは、不認知バグの解消にはなりませんって。
餡刻:【残念です。】wwwwwwwwwwwwwwwwwww orz
影唄:/echo あ、やっぱりいつもの餡刻ですね。

すると、しばらく沈黙していたゴブリン(?)が口を開いた。

ゴブ?:・・・お見事。寸分のズレも無い。ここまで見抜かれるとは思わなかったな。
ゴブ?:もうこの姿で居る必要はないね。この先は本来の姿で話をしよう。
ゴブ?:えーっと確か、ここをこうすれば・・あれ?違う? こっちだっけ?いや、ん?
ゴブ?:あーー、もう。 まどろっこしい!

そういうと、ゴブリン?は自身の顔を勢いよく殴った。
すると次の瞬間、爆発が起こり、辺り一帯が煙に覆われるが徐々に晴れていき・・

???:アイタタタ。少し強く殴りすぎたか。

やがて、頬に手を当ててうずくまっている一人の若いヒューム女性がその場に残った。

影唄:/echo 何かこの人って、妙に女性の人と会う機会が多すぎる気が・・。
餡刻:/echo あれ?wwwwwwどこからか痛い視線を感じる・・?wwwwww


701 :伝説の翼、沈むことなく :06/09/26 08:49:51 ID:???
しばらくしてその女性は立ち上がり、肩や膝などを軽く手で払うと
餡刻達の方へと歩きながら近づいてきた。

女性:一応説明しておくと、あの変身はダメージを受けると強制的に解除されるから、
女性:緊急手段として それを利用したわけ。だから変な勘違いはしないでね。
餡刻:いや、そんなことより、どちら様で?wwww見覚えすらないんですけど・・www
影唄:/echo まぁ、あったらあったで嫌なんですけどね。
女性:ああ、まずは自己紹介。あたしは獣娘(けものこ)。話の通り、1000年も昔の獣使い。
獣娘:こんな事をしたのは諸々の事情があってね。さて、どこから話せばいいかな・・。

獣娘が腕を組んで話す順序を練っている最中、まず影唄が質問した。

影唄:あの・・失礼ですが話す内容がまとまっていないのでしたら、
影唄:まず、こちらの問いかけに答えて行っては貰えませんか・・?
獣娘:・・うん、それでも良いね。どうぞ?
影唄:私達と話し合う目的の為だけに、何故ここまで回りくどい事を?
獣娘:んー・・親としての人間性を短い時間で見極めたかった、ってとこかなぁ。
影唄:? どういうことです?
獣娘:マックビクスさんに色々と話を聞けてね。何でも この十数年、野生のチョコボは
獣娘:クォンとミンダルシア両大陸には、「もう居ない」とまで言われてるんだって。
影唄:ええ。50年以上前までは「チョコボの聖地」とも言われたラテーヌ高原でさえ、
影唄:現在では野生のチョコボを見かける事すらないそうですから。でも、それが何か?

すると獣娘は、影唄の問いかけには答えず餡刻の方を見てこう言った。

獣娘:餡刻、もう・・わかるよね・・?
餡刻:・・つまり、チロルは1000年前の、獣娘のチョコボの子供だと言いたいんだろ?

驚いた影唄が餡刻に向かって抗議する。

影唄:―――ちょ、餡刻。貴方何を言っているのですか?
影唄:チョコボの寿命は人間の約半分、せいぜい3~40歳が限界の生き物なんですよ?
獣娘:まぁ、そう考えるのが普通よね。あたし達の時代でも長くて25位迄だったかな。
影唄:では、なおさら・・・大体、獣娘さんも卵が孵る前に亡くなってしまった様ですし
影唄:それに、この洞窟は方角や構造的にも陽当たりが良いとはお世辞にも言えません。
影唄:陽も挿さぬ洞窟の奥で冷たい亡骸の近く。とても卵が孵れる環境じゃないです。


702 :伝説の翼、沈むことなく :06/09/26 08:50:46 ID:???
すると、今度は餡刻が口を開いた。

餡刻:影唄、この世界で敵を倒すと どうなるんだっけ?
影唄:え?どうって・・経験値が蓄えられたり、お金や戦利品を得られる・・でしょう?
餡刻:正解wwwww じゃあ、戦利品って主にどんな物が挙げられる?
影唄:一体何なのですか・・。 ふざけてるだけなら怒りますよ?
餡刻:まぁまぁwwwwwww とりあえず答えてみてくれよwwwwwww

もはや既に怒っている影唄を餡刻は何とか なだめる。

影唄:もう。・・敵ごとの素材や装備品、あとはクリスタルくらいなものでは?――あっ!
影唄:なるほど!クリスタルですね?「人間」は、炎のクリスタルが宿る種族。
餡刻:そう。そして「チョコボ」は「ロック族」同様、光のクリスタルが宿る鳥類。
影唄:傍には「生命」を司る炎のクリスタル、地面には「再生」を司る光のクリスタル。
餡刻:埋められた光のクリスタルは、暗い洞窟を照らす適度の明かりと卵の腐敗防止。
餡刻:近くにある炎のクリスタルは、卵へのほどよい温もりと細菌・害虫などの滅却。
餡刻:もちろん実際には、クリスタルを置いて放置するだけじゃ、大抵はダメになるけど
餡刻:何もない状態と比較すれば、卵が孵る可能性は高くなるはずだ。

そして、餡刻は獣娘の方を振り向き

餡刻:って訳なんだろ?
獣娘:ピンポーン。計らずしも、そんな環境が偶然できあがってたのは驚きなんだけどね。
獣娘:ただ、クリスタルは意志を伝える者が居ないとそのエネルギーを解放しない。
獣娘:属性鉱石ならまだわかるけど、クリスタルは完全に安定したエネルギーの結晶体。
獣娘:どのように働くべきかを伝える意志が必要なんだ。それと、もう1つ疑問が残る。
獣娘:何故1000年もの永い時間を経て、卵が孵ったかってこと・・。
影唄:そ、そうですよ。一番の問題は、何故卵が孵ったのが獣娘さんの時代ではなく
影唄:1000年も経過した現代なのでしょう。いくらクリスタルの力がすごいとはいえ、
影唄:生命を半永久的に保存なんて芸当はとてもできませんし・・。

するとここで餡刻が再び語りはじめる。

餡刻:確かに、クリスタルは意志を伝えない限りそのエネルギーを解放する事はない。
餡刻:勝手にエネルギーが発散していたら、持ち運びや保管なんて到底できないからな。
餡刻:居たんだよ、その場に。二つのクリスタルに意志を伝え、生命の保存もできた者が。


703 :伝説の翼、沈むことなく :06/09/26 08:51:24 ID:???
餡刻は自分の手の中にいる、ある物へ向かって語りかけた。

餡刻:お前の仕業なんだろう?意志を持つ伝説の武器が一、「龍のひげ」。
影唄:え!そんな・・武器が!?
獣娘:――嘘っ! 確かにそいつは意志を持ってるし、傷も付かなければ朽ちもしない。
獣娘:だけど、所詮は武器よ。自らが勝手に動いたり行動するなんて事はないの。
獣娘:主によっては、強大な力を貸してくれたり加減をしたりはするけど、精々その程度。

獣娘がそのセリフを言った瞬間、餡刻がパチンと指を鳴らし

餡刻:そう、それだ。ただ単純に こいつは、主が最後に言った事を忠実に遂行しただけ。
影唄:・・どういうことですか? 餡刻。
餡刻:影唄、獣娘が話した昔話のラストシーンをよく思い出してみてくれ。

餡刻は、質問をした影唄の方を振り向きならがそう言った。

影唄:え? 確か・・・旅人は力尽きる際、卵から孵った雛の目に広がる景色が、
影唄:平和な世界でありますようにと祈った・・―――あっ!

辺りの芝を荒々しくざわめきだす。

餡刻:伝説の武器の共通する特徴は、名工と呼ばれた代物をも超越する桁外れの性能と、
餡刻:意志を持ち 武器自らが主を選ぶ事、そして・・決して朽ちぬ事のない身を有する事。
餡刻:注目すべきは、自らが意志を持っている点と朽ちぬ術(すべ)を心得ているという点だ。

餡刻は二人の目の前に「龍のひげ」を持った腕を差し伸べながら

餡刻:恐らく この「龍のひげ」は、まだ生命としては完全に形成されていなかった卵に
餡刻:自分と同じ朽ちぬ術を与えながら、平和な世界が訪れる時代をひたすら待ち続け
餡刻:1000年の永い歳月を経て迎えたこの時代に、クリスタルの力を借りてヒナを孵した。
餡刻:・・そうだろう?「龍のひげ」。

あまりにも想定外な餡刻の解説に、二人はしばし沈黙していた。

餡刻:ただ、一つだけ分からない事がある。この洞窟、奥は行き止まりになっているのに、
餡刻:最近使われたはずのクリスタルや、チロルが孵った卵の殻が欠片も見当たらない。


704 :伝説の翼、沈むことなく :06/09/26 08:52:12 ID:???
獣娘:その疑問にはあたしが答えるよ。

今度は獣娘が口を開き、餡刻の前へと歩いてきた。

獣娘:ちょっとだけ、そいつ・・「龍のひげ」を貸してくれない? すぐに返すから。

餡刻は黙って「龍のひげ」を獣娘に渡すと、彼女はそのまま洞窟の奥へと進んでいった。
獣娘の後に餡刻が洞窟へと歩いて行き、影唄もチロルを抱きかかえてその後を追う。
そうして、三人は洞窟の奥の行き止まりである壁へと辿りついた。

獣娘:あ、ちょっと危ないから、二人とも もう少し入り口の方へ下がってて。

二人を遠ざけると、獣娘は「龍のひげ」を一度パチンと しならせ

獣娘:さてと・・加減してよ?

そう言って、奥にある行き止まりの岩壁を「龍のひげ」で勢い良く打ち据えた。
――と同時に、打ち据えた所から赤い玉が幾つか出現し、直後にそれが大爆発する。
爆発の規模は、現在に伝わる古代魔法が一、「フレア」と同等かそれ以上のものだった。
洞窟内全体がビリビリと揺れ、打ち据えた正面の壁は跡形もなく消し飛び、
その先には、さらに奥へと続く道が現れていた。

餡刻:/echo これで加減した威力なのか・・。
獣娘:ふぅ・・。はい、返すよ。ありがとね。
獣娘:あの壁、実はコイツが作り出した偽物なの。内側からは 難なくすり抜けられるけど
獣娘:外側からはコイツ自身の一撃か解除しない限り、何人たりとも通れない魔法の障壁。

獣娘は再び餡刻に「龍のひげ」を戻すと、二人を手招いた

獣娘:この奥だよ、付いてきて。

三人は、そのまま奥へとさらに進むと、今度こそ正真正銘、洞窟の行き止まりに辿りつく。
そこにはボロボロになった毛皮が一枚と、割れた卵の殻、そしてもはや原型は無いが、
人の白骨が横たわっていた。地面からは光のクリスタルの光が微弱ながら発せられ
洞窟全体を、細々と今なお照らし続けている。一方、炎のクリスタルの方は既に力を失い、
透明のガラス色になって、真っ二つに砕け散っていた。


705 :伝説の翼、沈むことなく :06/09/26 08:52:49 ID:???
獣娘は、白骨をまじまじと見つめながら苦笑する。

獣娘:自分の亡骸とご対面って、なんとも滑稽ね・・。(汗)
餡刻:あれ?獣娘も1000年前から、ここで卵を見守り続けてきたんじゃなかったのか?
獣娘:いや、あたしは別に無念とか未練を残して死んだわけではなかったから、
獣娘:きっと呪縛霊みたいにはならなかったんだと思うの。それに第一、
獣娘:死んでから先の記憶があるのは つい二日前の、今日を合わせて三日の間だけだし。
影唄:? ? 一体どういうことですか?
獣娘:二日前の朝、気が付くと 何故かここに倒れてたの。まず目に飛び込んできたのは、
獣娘:無事に孵化できた割れ方をした卵の殻。あたしは急いで洞窟の外へと飛び出した。
獣娘:すると、腰に携えてた「龍のひげ」から『三日後に消滅する』とだけ声がして
獣娘:それ以降は またパッタリと黙りこんじゃったから、ひとまず自力で、孵ったヒナと
獣娘:人を探す事に努めたの。けどヒナにも人にも会えずに、辿りついたのがジュノ。

獣娘はそこで、一旦一呼吸置く。

獣娘:いやぁ、ジュノに入ると人が居るわ居るわで戸惑った。でも頑張って現状把握と
獣娘:情報収集に励んだんだけど・・。あたしの話す事柄が全部昔過ぎたせいか、誰とも
獣娘:全く話が噛み合わなくてね。途方に暮れてた時、何とゴブリンが商いをしてる店が
獣娘:あると聞いて、急いで向かったの。そこでマックビクスって老ゴブリンとだけ
獣娘:何とか話が合って、お陰で沢山の事が把握できた。あれから1000年もの歳月が
獣娘:流れていた事、時代の移り変わり、現在のチョコボの生態系、そして何より・・・
獣娘:今がとても平和な時代であるという事。・・で、さすがに1000年も経った今では
獣娘:もう探すだけ無駄だと、上層チョコボ厩舎を 上から眺めつつボーっとしてたら

獣娘は、スッと影唄の抱えているチロルを指差して、

獣娘:この子が目に入った。直感したよ、アイツの子だと。でも、まだ半信半疑だった。
獣娘:それでも、すぐにそこへ駆け付けたかったけど、親がいることに気付いたんだ。
獣娘:餡刻って親がね。で、初対面で色々聞こうとすると怪しまれると思った あたしは
獣娘:せめて@二日の間に、あの子を安心して任せられる親かどうか見極めたいと考えた。
獣娘:で、マックビクスさんに相談に行ったら、ゴブリンに変身できる衣をもらえてね。
獣娘:人間は動揺した時こそ、本当の素顔が見える と言われて計画したのが あの誘拐。
獣娘:とまぁ、長くなったけど、つまりこう言う訳なの。
獣娘:でも知らなかったなぁ。あの無愛想な「龍のひげ」が1000年もの間、
獣娘:卵を守り、さらに あたし達のクリスタルを使って孵してくれていたなんて・・。


706 :伝説の翼、沈むことなく :06/09/26 08:53:41 ID:???
突然、餡刻が持っている龍のひげが光り出し、どこからとも無く声が聞こえた。

『何故だ・・獣娘・・』

獣娘:おや?やっと口を開いたか。ほんっとにアンタは勝手に喋ってはすぐ黙るから困る。
獣娘:十歳の頃からアンタを譲り受けて以来13年間、対話が成立した試しは数える程。
獣娘:で? 一体何が『何故』なの?「龍のひげ」。

しばらくして、また声が聞こえる。

『何故あの時、低俗な獣人共に対し、一度たりとも我を振るってはくれなかった?』
『我を一振りでも地へと打ち込んでさえいれば、我が爆炎にて全て消し飛び』
『お主は無事にここへ戻れたはずだ』

獣娘:この期に及んで大昔の話とは。あのね、あの時あたしはお腹に卵を抱えてたのよ?
獣娘:長くて重いアンタを両手で打ち込んでいれば反動で卵が振り落ちたかもしれないし、
獣娘:片手で打てば、卵に添えた方の手も力んで、大切な卵にヒビが入ったかもしれない。
獣娘:あたしが不器用なのは長い付き合いでわかってるよね?だからあの時は逃げたの。

龍のひげが光を収めた。

獣娘:またダンマリですか、そうですか。・・・じゃあ、この先は聞き流しておいて?
獣娘:えとさ・・結果論になっちゃうけど、多分あれで正解だったと思うんだ。
獣娘:あいつの子供・・このチロルが、今の時代に生まれる事ができたのが。
獣娘:もしも、あのまま私が生き延びて、卵も無事に孵っていたとしても、
獣娘:あんな時代じゃ、今の半分もこの子を幸せにはできなかったよ・・。ありがとう。

獣娘はスヤスヤ眠っているチロルの近くに歩み寄り、その寝顔を見ながら

獣娘:本当にあいつの顔にそっくり・・・悲しくなるくらい。

獣娘はそう言うと、今度は餡刻と影唄の方を振り向きこう言った。

獣娘:・・さて、あんた達にはずいぶんな迷惑かけちゃったね。今更だけどホントごめん。
獣娘:尤も、謝って済む事じゃないかもしれないけどさ。あはははははは。(汗)
獣娘:あ、貰ったお金も返すよ。別に欲しくて要求したわけじゃないから。


707 :伝説の翼、沈むことなく :06/09/26 08:54:21 ID:???
そうして 渡した旧貨幣を全て返してもらい、三人は再び洞窟の外へと戻った。

獣娘:そうだ、影唄。ちょっと一緒に・・あっちで少し話が。餡刻は来ちゃダメよ?

獣娘は影唄を軽く手招きし、餡刻から少し離れた場所まで連れだした。

獣娘:あのさ、餡刻だけだと絶対に過保護になると思うから適度にフォローよろしく。
影唄:ええ、それはもう・・。でもその程度ならあの場で言っても良かったのでは?
獣娘:いや、むしろこれは建前。今からが本題なの。

獣娘は小指のみを立てた握り拳を、影唄に向かってチラつかせながら

獣娘:影唄のコレ、女心とかに関してだけは とんでもなく疎いみたいだから、
獣娘:たまには、素直な気持ちで真っ直ぐにぶつかった方が効果的だと思うよ?

一時の間を置いて、影唄の顔がみるみる赤くなる。

影唄:・・―――なッ! ち、違います! べべ、別にそういう関係とかでは・・////
獣娘:あははははは。照れなくてもいいのに。・・あ、そろそろお別れの時間だね。
影唄:え?

獣娘の体が徐々に透明になり始め、気付いた餡刻も すぐにその場へ駆けつけた。

餡刻:・・お別れになるのか?
獣娘:うん。時間切れみたい。でも、もう全部片付いたし 安心して眠りにつけそう。
獣娘:「龍のひげ」、これが最後のお別れになる。1000年もの間 卵を守ってくれていた事
獣娘:全然知らなかった。言葉では言い表せないほど感謝しているよ。本当にありがとう。

しばらくしても、餡刻の手に握られている龍のひげに変化は見られない。

獣娘:あーあ、最後の最後までダンマリか。お前らしいよ。まぁ、もう主じゃないけどさ。
獣娘:それじゃあ、二人とも。あたし達の分まで、絶対にチロルを幸せにしてね―――。

獣娘は限りなく透明になり最後はシャボン玉のようにはじけ、夕焼けの空に消えていった。
二人はそれをずっと見守りながら、しばしその場に立ち尽くす。
空を行く風は穏やかに流れ、沈みゆく夕日は静かにバタリア丘陵を照らしていた・・。


708 :伝説の翼、沈むことなく :06/09/26 08:54:59 ID:???
餡刻:・・・・行っちゃったな。
影唄:ええ・・。グスッ・・。

その直後、龍のひげが再び光り出し、あの声がした。

『「あれで正解だった」だと?気に入った主が死して良かったと思う武器など在るものか』
『一度限りの力で僅かに残る念を実体霊にまで復元し、己の愚かさを教えてやるつもりが』
『別れ際まで謝りもせず、礼しか申さぬとは・・真に最後の最後まで、馬鹿な主であった』

餡刻:・・お前も随分と、素直じゃないな。「さよなら」くらいは言ってやれよ?

『新しき主よ、早速で悪いが頼みがある。』

餡刻:/echo ちょ、おまwwww 無視デスカ、ソウデスカwwwwww orz
餡刻:ま、良いやwwwwww 何?wwwwwwww

『・・・共に眠らせて欲しい。』

その一言を最後に、龍のひげから光だけでなく光沢も消え、声も聞こえなくなった。

餡刻:・・・・・。

餡刻はその後、何も言わずに洞窟の奥へと進み、2つのクリスタル、白骨と一緒に
龍のひげを埋めると簡単な墓標を建て、その墓標から見て真正面の岩壁に短い文を刻んだ。
すると、まだ眠ったままのチロルを抱きかかえた影唄が餡刻の横で声をかける。

影唄:なかなか良い言葉ですね。喜ぶと思いますよ、きっと。
餡刻:・・・・だと良いけどなwwwwwwwwww

そうして二人が洞窟の出口へとさしかかった時、すぐ後ろで岩が崩れる様な音がした。
二人が洞窟内を振り返ると、そこには以前と同様の奥への侵入を阻む壁ができており
その直後、微かにそして一瞬であったが、洞窟の奥から響く音があった。

餡刻:――――――!
影唄:・・餡刻。今の、聞こえました? 空耳かもしれませんけど。
餡刻:いや、確かに聞こえた。三つの声が・・・『ありがとう』って――。


709 :伝説の翼、沈むことなく :06/09/26 08:55:49 ID:???
―――バタリアからジュノへと向かうその帰り道

餡刻:そういえば、この高額の旧紙幣や貨幣、無断持出しの罪で影唄は罰せられるのか?
影唄:あ、すっかり忘れてました。・・ええ、クビは無いでしょうけど、減給は確定です。
餡刻:そっか・・。ほんとごめんな、またこんな面倒な事に巻きこんじまって・・
影唄:何を今更・・。どうせなら謝まられるより、お礼を言われた方がまだマシですよ。
餡刻:その・・いくら仕事とか義務があるからといっても、ずっと迷惑かけっぱだろ?
餡刻:いつか影唄が、この仕事を嫌いになる日も来るんじゃないかと ふと心配になるんだ。

餡刻がそう言うと二人の間に柔らかい風が吹き、影唄の脳裏に何故かあのセリフが浮んだ。

>>獣娘:影唄のコレ、女心とかに関してだけは とんでもなく疎いみたいだから、
>>獣娘:たまには、素直な気持ちで真っ直ぐにぶつかった方が効果的だと思うよ?

影唄は、「フッ」と小さく笑い、そして黙って先を歩く餡刻のすぐ横に並ぶと
胸の鼓動を押さえつつクールな表情を保ち、餡刻の顔は見ないでこう切り出した。

影唄:餡刻・・私、なにも仕事や義務だからってだけで傍に居るわけじゃないんですよ?
影唄:・・・貴方の事、好きだかr /////
餡刻:おお、チロル、やっとお目覚めか。ほら、見てみろ。綺麗な夕焼けぞ?
影唄:え・・・?

振り向くと眠っていたチロルが目を覚ましており、餡刻はチロルに熱心に話しかけていた。
開いた口がふさがらない影唄は、餡刻に問いかける。

影唄:あ、あの・・餡刻。その・・今、私が言った言葉、ちゃんと聞こえました・・?
餡刻:え?wwwwwwあ、ごめん。もっかい言って?wwwwwwwwwwww
餡刻:ちょ、コラ、チロル。くすぐったいってwwwwwww ハハハハハハwwwww
影唄:・・・・・・・・・・・・・・。            ハハハハハハ 
影唄:・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。         ハハハハ
影唄:・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。     ,、,、,、
                                    ↑エコー

チロルと じゃれ合う餡刻を眺めつつ、ボーゼンと立ち尽くす影唄。
彼女にとっては、少ない勇気を精一杯振り絞って言えた 数少ない素直な言葉だった。
その時、影唄は胸のドキドキが^^^^^^^^^^に変わっていくのがわかったと言う。


710 :伝説の翼、沈むことなく :06/09/26 09:03:35 ID:???
影唄:・・・・・・・・餡刻。
餡刻:ん?wwwwwwwwwww
影唄:全てにおける貴方の認知度、「若干」下げておきますね^^^^^^^^^^###
餡刻:何故ナンデスカ・・。
                  __ __ __ __ __                 __ __
                 ∠__∠__∠__∠_.∠_../ |        __∠__∠__∠l__
               ∠__∠__∠__∠__∠__/|  |        ∠__∠__∠__∠__/.|_
.                ∠__∠__∠__∠_.∠_./|  |/|       ∠__∠__∠__/   /|  |/|
.                /   /  ./   /   /  /! |/|  |     |  /  /  /| ̄ ̄|  |/|  |
              | ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄|  |/  |/|     |_| ̄ ̄| ̄ ̄|  |__|/|  |/|
        __ _|    |__|__|__|__|/| ̄ ̄|  |    ∠__|__|__l/   /|  |/|  |
.         /   / | ̄ ̄|  |_|/|    |    |  |__|/|   |    |    |    | ̄ ̄|  |/|  |/
      | ̄ ̄| ̄ .|    |/|  |  |    |__|/|    |  |   |__|__|__|__|/|  |/|
.     ___|__|__.| ̄ ̄|  |_|/      |    |  |__|/     |    |    |    |    |  |/|  |
.   /   /   /  |    |/|.         |__|/|          .|__|__|__|__|/|  |/
  | ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄|  |.         |    |  |            .|_|    |    |  |__|/
  |__|__|__|__|/        |__|/               |__|__|/














思いきり落胆する餡刻をよそに、チロルを抱きかかえて早々にジュノへと駆けだす影唄。
しばらくして立ち上がり、それを追いかける餡刻。

影唄:全く、ホンッッッッッッットに馬鹿なんですから!! チロル、行きましょう。
餡刻:影唄サーン、チョット待ッテッテーwwwwwwwww orz

夕暮れ時のバタリア丘陵を走るそんな二人の上に、とても柔らかな風が吹き抜けた。

                  ☆
―――――また1つ、誰も知り得なかった物語がその幕を閉じる
    バタリア丘陵、東北東に位置する岩山に開いた洞窟の奥に眠る真実
もう決して明かされる事の無い1000年の時を経て 伝説のチョコボを生んだ奇跡の墓――


      『歴史上 最も偉大なる大獣使いとその愛鳥 ここに眠る』


                                  −Fin−




AnotherFantasy


717 :AnotherFantasy:06/09/26 10:53:37 ID:???
 小さなコトで大切なものを──

降りしきる雨、歪む景色。決して留まることのない雨は、その場の全ての色を
歪めている。
頬を撫でるように  地面を突き刺すように
「・・・・・・・・姫・・・ちん・・・」

降りしきる雨、歪む景色。決して弱まることのない雨は、その場の全ての音を
かき消している。
嘆くように 包むように
「・・・・・・・・・・・臼姫・・・・・・・」

降りしきる雨、歪む景色。決して弱まることのない雨は、その勢いを増す。
彼女は立ちすくんでいた。降る雨を、避けようともせず。受けようともせず。
純白の光を足元に置いて。ただ、そこに立っていた。
「・・・・・・・・・臼姫さん・・・」

718 :AnotherFantasy:06/09/26 10:55:03 ID:???
 今さえあれば良いと言ったけど──

降りしきる雨、歪む景色・・・・・・。
水の撥ねる小さな音で、彼女は地面に膝を着いた。まるで糸の切れた操り人形のように、
その動作はひどく緩慢で。雨に揺れる白の衣装が、ひどく弱弱しかった。
「駄目なの」
誰もが目を見開き、彼女を見た。まるで直接脳に響くように、彼女の声は雨に微塵も
邪魔されず、彼らに届く。
「風は嫌。日の光も嫌」
囁く。その口調は、全く澱んではおらず、
「雨が良いの」
一言一言を紡ぎだすように、ゆっくりと。
「無言で打ち付けてくれる雨が、良いの」
その抑揚のない美しい声は、ただただ流れ落ちていく。
「でもね?」
ゆっくりと、横たわる白の光に手を置き、そのまま撫でるように滑らせる。
何度も何度も、ゆっくりと、優しく、何度も。
その往復する小さい愛は、光の白が移ったかのように白くなっていた。
「それでも駄目なの」
鎧の上で雨が舞う。小気味よく撥ねる水の音が、耳に優しい。
こべり付いたどす黒い血が、ゆっくりと流されていく。騎士を労わるように、ゆっくりと。
「笑ってるのに・・・・私、決めてたのに・・・」
心が、声に滲んでいく。
「笑おうって・・・・貴方のッ・・・貴方の望み通りに・・・」
ゆっくりと、鎧の上に顔をうつ伏せる。
小刻みに震える肩は、雨の寒さからなのか。それとも。
「でも・・・だ、駄目、ッなの・・・・駄目なの・・・」
震える声。それを見守っていた参列者の一人からもまた、小さく嗚咽があふれ出る。
「やっぱり、貴方がいないと・・・・ッ・・笑えないの・・・
お願い・・・答え、てよぉ・・・笑ってよ・・・・っ」
嗚咽を抑え切れない彼女の、必死の訴え。それでも、
顔に張り付いた金髪をそのままに、騎士は応えない。
「どうして・・・・・・どうして・・・・・・・・なんで、貴方が・・」
問いかけているのではない。ただ、受け入れまいとしている。
顔をよく見たい、もう一度、きっとまだ・・・・
震える指で、騎士の髪をそっと寄せる。だが、
「・・・・・な、んで・・・・よぉ・・!!」
そこにあの眩しい笑顔はもうなかった。
「内藤ぉっ・・・・・・・・!!」

 貴方へ続く扉が音もなく──



4コマ集


65 :(・∀・):06/10/06 09:41:17 ID:???
『カエル実装』

内藤:枚歯ニー、舞葉ニーwwwwwwwww
臼姫:何よ、いきなり^^^^^^^^^;



内藤:ホラ、子レ来れwwwwwww 買えるの実壮が繰るカモwwwwwww
臼姫:え?ああ、UMAの記事ね。 知ってるわよ^^^^^;
臼姫:私だって公式くらいチェックしてるし^^^^^^;



内藤:子の帰る、きっと尻伊豆で同じ身の魔砲「問う度」を試用し手繰るwwwwwww
臼姫:・・まぁ、敵専用魔法としてなら来るかもしれないわね^^^^^^^;
臼姫:で、それが何よ?^^^^^^^^



内藤:和歌ら無い?wwwwww
臼姫:さっぱりわからないわ^^^^^^^^;


766 :(・∀・):06/10/06 09:42:02 ID:???
『つまり』

内藤:子の背買いには、「絵砂」が名意wwwwwwwww
臼姫:そうね。確かに全ステータス治療魔法のエスナが無いわね^^^^^^^^



内藤:模試「凍土」デカ得るに鳴っちゃったら「音目の気ッス」が筆酔うwwwwwww
臼姫:なら、その治癒アイテムも同時に実装されたら問題無いじゃない^^^^^^^^



内藤:折れ佐間、岡値は損なに盛って名いwwwwwww
内藤:DAKARA、折れ佐間が帰るに去れたらwwwwwww



内藤:舞葉ニーの、その売る鷲い口ビルで「音女の来ッス」世呂wwwwwwwwww
臼姫:^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^


767 :(・∀・):06/10/06 09:42:45 ID:???
『画期的な治療法』


臼姫:内藤^^^^^^^^そんな事しなくてもすぐ治せる方法があるわ^^^^^^
内藤:絵?wwwwwwwwww 



臼姫:この世界における病気や状態異常は全部・・・^^^^^^^^^^
内藤:葉、葉ニー、そのダークモール+1は一帯?wwwwwwwwwwwwwww



臼姫:死  ね  ば  治  る  か  ら ^^^^^^^^^^^^^^^^^
内藤:ちょwwwww 舞葉ニーwwwwww モチツイテwwwwwwwwww

臼姫はヘキサストライクの構え



ダンドンダンドンピキューピキューン!
内藤:うはwwwwwwwwおkwwwwwwwwwww

内藤は臼姫に倒された…。


768 :(・∀・):06/10/06 09:44:03 ID:???
『脈あり?』

臼姫:で、死んだ後にレイズで蘇生すれば問題無いじゃない^^^^^^^^^^
内藤は気絶している…。



臼姫:・・・・・・・・。
臼姫は辺りをササッと見回して、内藤にレイズVを唱えた。



臼姫:/echo ・・二人きりの時でMPも無い状況なら試してあげなくも無いかもね。
臼姫は内藤にレイズVを使った。



レイズを受けた内藤は宙にフワリと浮いて復活した。
内藤:あれ?wwwwwww 葉ニー、南下お菓子い事でも合ったの?wwwwwwwwww
臼姫:別に何でも無いわよ^^^^^^^^^^^^

そんないつもの日常。


769 :(・∀・):06/10/06 09:44:43 ID:???
『お約束』

糞樽:|∀゚)



糞樽:|∀゚) ・えちょ オーキッシュネッカマーの口付けが乙女な訳ねぇwwww



糞樽:|∀゚) ミs                   (^ヮ^#)♪



ダンドンダンドンピキューンピキューン! ウゥー…シャキーン!(MBホーリー)
糞樽:ピギャー

これもまたいつもの日常


770 :(・∀・):06/10/06 09:45:40 ID:???
『兄と呼んでくれ』

FF4 エンディングより――
ゴルベーザ:我が弟よ。最後に、私を「兄」と呼んではくれまいか?



セシル:さよなら・・・・  兄さん・・・・!
ゴルベーザ:・・・・ありがとう。



餡刻:お!wwww兄貴、FFWクリアしたみたいだなwwwwww おめwwww
Zaid:・・餡刻よ。
餡刻:ん?wwww 



ゴルベーZaid:私を・・「お兄ちゃん」と呼んではくれまいか?
餡刻:病院池 マジで orz




正しいラミアの育て方


781 :(・∀・):06/10/12 12:42:06 ID:???
ウィンダス連邦区サルタバルタ。
見渡す限り雲ひとつ無い晴天。何処までも広がる草原を一人のタルタルの少年が歩いていた。
青く染色された釣り人達が好んで着るフィッシャ装備を纏い、吊り篭を腰に、釣竿片手にのんびり歩く。
彼は暗黒騎士である。だが、作家と言う一面も持っていた。その筋では暗樽先生と呼ばれているほどだ。
そんな彼の趣味は釣り。大きな作品が終わり骨休めと気分転換を兼ねて故郷に釣りに来ていたのだ。
「ふう、さすがに暑いな」
そういうと暗樽は額の汗をぬぐう。
初夏とはいえ降り注ぐ日差しは確かな熱を持って少年を照らす。疲れたのか彼は手ごろな岩陰に近付くと日陰へと腰を下ろした。
地面に置いた吊り篭からする水音に釣られたのか蓋を開ける。中には今日の収穫の魚が数匹、窮屈そうに揺らめいていた。
主な獲物はモンケオンケと呼ばれる平べったい大型魚である。これが二匹。ほか小魚がその間を縫って泳いでいる。
「涼しそうだな、ま、水の中だしね」
他愛無い事を口にしながら眺めて満足したのか蓋を閉めようとした時一匹の小魚が中から飛び出した。
蓋を閉め慌てて捕まえようとするが地面に落ちた魚はもがき岩場の隙間へと入っていく。
暗樽は岩場の隙間に手をいれ魚を掴もうとし別の固い感触があるのに気が付いた。
「…?」
そのまま掴み無造作に引き出す。
それはガラスでできた入れ物だった。底が三角上になっており上に向け細長い筒のようになっている。
「フラスコ、何でこんなとこに」
呟いて引き出した暗樽は何気なく中身を見て言葉を失う。
彼は辺りを見回すとそれを吊り篭の中に入れた。倒れて水が入らないようにように予備の釣り糸を短く切って固定。
そのまま、休憩もそこそこに故郷ウィンダスへと向けて歩き出した。

782 :(・∀・):06/10/12 12:42:34 ID:???
「暗樽君、あ・そ・ぼ♪」
勝気そうなミスラの少女が暗樽の家のドアを潜りそう呼びかける。
暫し待つ、返事は無い。彼女は頭をかくと首をかしげた。
「帰ってないのかなぁ?」
部屋は明かりがついてはいるものの静寂に満ちていた。
「んー、まいいか、お邪魔します」
そういうと無遠慮に部屋へとあがる。
勝手知ったる他人の家とでも言うべきか。暗樽とつるむ様になってから何度も遊びに来た家である。
モグハウスとは違いモーグリは居らず彼の両親はいまだ現役の冒険者で世界を飛び回っているらしい。
故にいつも誰もいないかたまに暗樽がいるくらいである。少女にとって騒がしい日常から逃れる数少ない場所だ。
糞猫は合鍵を持っていた。なんのかんのねだって、貰えなかったから盗んで勝手に作ったものだ。
まあ、暗樽はこのことを知っているし注意しないので黙認されていると思っている。
玄関を越えて居間に入る。
「ジュノのモグに戻ってるって聞いたんだけどな〜」
呟きながら彼女は部屋を進む。目的は暗樽の寝室兼書斎だ。
家にいるときはたいがい其処にこもってエロい小説を書いているのだ。
書斎が見え、彼女がそのドアに手をかけようとしたとき向こうから開いた。
「く、糞猫さん」
驚いたように暗樽が言う。
「やほー、遊びに来たぞ」
「そ、そうですか」
歯切れが悪い。いつもなら笑顔で迎えてくれるはずなのだが。
にやりと、糞猫の顔が歪み、何かを察した暗樽が顔を引きつらせる。
「ねー、なに隠してんの?」
言葉に暗樽は後ろ手にドアを閉め誤魔化すように笑う。
「なにも隠してないですよ、それより居間行きましょう。お茶でも出しますよ」
「ん、分かった」
糞猫が微笑んで答え、どこと無く暗樽が安堵の息を漏らして。
「なんてね、てやー!」
すばやい動きで暗樽を除けると書斎のドアノブに手を掛ける。
そのまま開こうとするのを暗樽がドアを押さえて止めた。
「んふふ、怪しいなー、なにを隠してんだろ〜」
「何も隠してませんから!」
笑顔で糞猫がいい、笑って暗樽が応じる。

783 :(・∀・):06/10/12 12:43:27 ID:???
「なら、ここ開けさせてくれてもいいんじゃないかな?」
「いや、いまは駄目なんですよ、散らかってて」
誤魔化すように笑う暗樽の頬に冷や汗一筋。
糞猫がイタズラっぽく笑う。暗樽が警戒するように身を固めた。
お互い両手がふさがっている状態でどういう打開策をとるべきか。
暗樽はタルタルで糞猫はミスラである。当然身長は糞猫の方が高い。
糞猫はドアのノブに手を掛けたまま暗樽へと顔を寄せると…
「ひあああぁ」
耳を甘噛みされて暗樽の悲鳴が上がる。
「あっは、あんふぁるくんのじゃくへんはいいあってこおしっへるんやよ?」
「咥えたまま喋んないで…」
暗樽は顔を真っ赤にして甘噛みにしばらく耐えていたが我慢の限界を超えたのか手の力が緩む。
なんともいえぬ顔をして耳を押さえる暗樽を尻目に勝者の余裕で糞猫はドアを開けた。
書斎は整然と片付けられていた。難しい本が並べられている本棚。簡素なベット。執筆机。
「なんだ、何も無いじゃな…」
執筆机の上にそれは乗っていた。
俗に言う三角フラスコと言う奴である。その中に何かが入っている。
近寄って、覗き込んだ糞猫が驚いたような溜息を漏らした。後ろで暗樽が諦めたように首を振る。
「うわ、これってもしかして…」
好奇心に瞳をらんらんと輝かせながら彼女は少しだけ興奮したように呟いた。
「ラミアって奴?」

-----[正しいラミアの育て方]-----



784 :正しいラミアの育て方 :06/10/12 12:44:11 ID:???
フラスコの中に入っていたのは異形の生物だった。
青い肌を持つ彼女は下半身が蛇、上半身は幼い少女と言う成りである。
後頭部は蛇の頭よろしく盛り上がり硬質の皮膚に覆われているがその下には端正な少女の顔がついている。
彼女は自分の尻尾を抱え瞳を閉じて安らかな寝息を立てている。
「あは、意外と可愛いかも」
糞猫がフラスコを右手に様々な角度から中身をしげしげと観察している。
「これ、どうしたの?まさか密輸?」
「いや、拾ったんですよ…」
「拾ったんだ、飼うの?」
暗樽が溜息をついて頭をかいた。
「いや、つい持ってきちゃいましたけど国に届け出た方がいいかなって…」
「なんでよ、飼いなよ、暗樽君みたいな人がいるから捨てられる野良ペットが減らないんだぞ」
「いや、そもそもこれ野良じゃ発生しないし…」
ラミアというのは自然に生まれた種族ではないのだ。
一説によると錬金術師が様々な合成生物を作成している過程で出来たとされている。
「え〜い、男がグダグダうざったいな、飼わないと絶好だぞ!」
「ちょ、何そんなにこだわってるんですか?」
「だって可愛いじゃん」
にやりと笑って彼女は再びフラスコへと視線を移す。
その目が訝しげに細められて…
「うわ、暗樽君パス!」
そのまま暗樽へとフラスコを放り投げた。
慌てて身を乗り出しそれを受け取ると彼は糞猫に何か言おうとしてそれに気が付いた。
「……」
目が開いていた。
フラスコの中のラミアは肌と同じ青い瞳を持って暗樽を見つめている。
困ったように暗樽の表情がしかめられて糞猫がその様子を見守っている。
ラミアが見ていた。
「あ〜、起きちゃいましたね」
ラミアが暗樽を見ていた。
「そうだね〜」
フラスコを執筆机に置いてみる。
位置が入れ替わってもガラスに両の手をついて暗樽をラミアが見ている。
「すごく見てるね」
「そうだね〜」
暗樽が動くたびにラミアの視線は動きその跡を追う。
「暗樽君を親だとでも思ってるのかな?」
「はぁ、どうなんでしょうか?」
しばらくの沈黙。
やがて糞猫が好奇心のままに声を上げた。

785 :正しいラミアの育て方 :06/10/12 12:44:39 ID:???
「フラスコから出してあげようよ」
「いや、さすがにまずくないですか?逃げ出したりでもしたら」
ラミアは死者を操る。と言うのが定説だ。
遠いアトルガン諸国では死者の軍団を操り定期的に進軍をかけてきているらしい。
成りは幼いが油断はしないに越した事はない。
「大丈夫でしょ。まだ子供っぽいし暗樽君に興味津々みたいだし」
言葉と共に無造作に暗樽が止めるまもなくにフラスコを倒す。
不思議そうに糞猫を見て中のラミアは暗樽に視線を戻しそのままフラスコの外へと這い出る。
そのまま執筆机の淵へと移動するとその手を暗樽に伸ばして見つめた。
「ほら、ご氏名だよ。答えてあげなきゃ」
「うーん…」
促され恐る恐る伸ばした暗樽の手に何の躊躇も無くラミアが這い乗った。
ひんやりした感覚に短い悲鳴を暗樽があげた。
しばらくぺたぺたと暗樽の手を触っていたが安心したのか手首を抱えてラミアがうずくまる。
やがて安らかな寝息が聞こえてくる。
「寝ちゃったね」
笑みを含んで糞猫が言う。
「寝ちゃいましたね…」
困りきった顔で暗樽が言う。
「やっぱり暗樽君のこと親だと思ってるんだよ」
「あー、ラミアって刷り込みだったのか…」
「んじゃ。ラミアちゃんの昼寝の邪魔しちゃ悪いから今日は帰るね」
「え。ちょ、待ってくださいよ。これどうしたら…」
「そりゃ、見守ってあげるに決まってるでしょ、ねえ…」
彼女はいつも見せる意地の悪い笑みで暗樽に向き合うと言った。
「お・と・う・さ・ん♪」
途方にくれる暗樽に対し彼女が堪え切れずに噴出した。

786 :正しいラミアの育て方 :06/10/12 12:45:11 ID:???
「ねぇねぇ、名前はどうするの?」
「なんですかいきなり…」
二日連続の来客は部屋に入るなりそう聞いた。
執筆作業を始めていた暗樽は振り返り糞猫を迎える。
「って、こんな時までエロイの書いてるの?」
「いや、これはプロットだしエロイ奴でもないし…」
彼女の視線が暗樽の首元に注がれる。
そこには小さいラミアが落ちないようにしがみ付いて糞猫を見ていた。
「居間に行きましょう。一息つきたかったところですし」
「おっけー、あ、お茶淹れてあげるね」
そういって糞猫がキッチンの方へと歩いていく。
それを見送って暗樽は溜息をつくと肩に捕まるラミアを見て呟いた。
「名前、かぁ…やっぱ必要だよね…」
不思議そうにラミアは首をかしげた。

「昨日は帰っちゃったあと気が付いたんだけどね」
「うんうん」
「飼うんだったら名前がいるじゃない?」
「結局飼うのは決定なのか…」
暗樽の答えを無視して彼女は言葉を続ける。
「だからいろいろ考えてきたんだよ」
「たとえば?」
入れたてのウィンダスティーを一口飲みながら暗樽が問う。
「エウリディケやルテンノーとか?」
「それはメデゥーサだし却下」
会話しながらふとテーブルに降ろしたラミアを見る。
「プロセルピナ、グラドリエル、ネクロサマンサとか?」
「懐かしいけど長いですね、却下」
ミルクを入れる小瓶に入ったウィンダスティーをしげしげと眺めている。
ぺたぺた触ったり周りをくるくる回ったりして首をかしげている。

787 :正しいラミアの育て方 :06/10/12 12:45:33 ID:???
「アルファ、オメガ、ガンマ?」
「機械的ですね、却下」
困ったように此方を見上げるラミアに暗樽は自分のカップに口をつけ飲む仕草をしてみる。
「コーネリア、エシャンタール、シャントット?」
「色々まずい気がするので却下、特に最後の」
暫しそれを眺めて、ラミアは恐る恐る小瓶の口に顔を近付けて…
「もー、考えてきた名前全部駄目じゃん、名前付ける気あるの!?」
「そんな事言われても」
そのまま頭を突っ込んで沈黙。
こくこくとお茶を飲む音、その後頭に小瓶をつけたまま起き上がりふらふらとテーブルの端へ…
「後は普通のしか残ってないよ…アリスとかカレンとかレニとか」
「いや、それも微妙にパクリっぽいけど…」
「あ゛?」
笑顔のまま糞猫が青筋を浮かべる。
端から落ちそうなラミアを暗樽が捕まえて糞猫に誤魔化すように笑う。
「なら暗樽君が考えてよね、飼い主なんだし」
「僕がですか、う〜む…」
小瓶からラミアの頭を引っこ抜きながら暗樽が唸る。
視界が突然開けてきょろきょろしているラミアを見て呟いた。
「う〜ん、ラミアだし、ミアーとか…」
応じるようにラミアが視線を上げて暗樽を見ている。
「ちょっと、単純すぎ。人の事いえないじゃない」
「いやー、まあ…」
頭をぽりぽりかきながら暗樽が困ったような表情を浮かべた。
「でも、いいんじゃい?暗樽君自身が決めたんなら」
「はぁ」
「じゃあ、命名の儀式を行う、ほら」
糞猫に促されて暗樽は自分を見上げるラミアに手を伸ばした。
当然のようにその手のひらへと乗り込み彼を見上げる。
「君の名前はミアーだ。えっと…」
少しの間、この言葉を言えばもう決定してしまうから。
見つめるラミアと糞猫の視線を感じて、暗樽は覚悟したように言葉を紡いだ。
「これからよろしくね」
「あたしも、よろしくね。ミアー」
言葉を理解しているのかどうかミアーはまっすぐに二人を見上げて微笑んだ。

788 :正しいラミアの育て方 :06/10/12 12:45:53 ID:???
さんさんと真夏の日差しが降り注いでいる。
汗をぬぐいながら糞猫は歩く。目的は暗樽の家。
ひょんな事から彼の家で飼う事にになったラミアのミアー。
週に何度か彼女の様子を見に行くのがライフワークの一つになっていた。
「ふえぇ、あっついあっつい」
漏れる声は空しく空に溶けていく。今ばっかりは日差しを遮るもののない青空が恨めしい。
少しでも速く暑さから逃れるには目的地にたどり着く事のみ。彼女は歩く速度を速めよとして気が付いた。
「兄貴じゃん…」
見知った姿が前方にある。彼女の兄、糞樽だ。
HNLSの団長を務めている彼は忙しく、平日でも仲間達と騒いでいるのでウィンダスにいるのは珍しいのだ。
「アニキー!」
「ん、糞猫か」
呼びかけた糞樽は振り向くと妹を見上げた。
「珍しいね、兄貴がウィンダスにいるなんて」
「ああ、まあ、骨休めってやつかな」
「ふーん」
「お前は何してるんだ?」
「暗樽の所に遊びに行く所なんだ。あ、そうだ」
糞猫はふと思いついたように笑う。
「兄貴、暇だったら一緒に来なよ。面白いものが見れるよ」
「おもしろいもの?」
「うん、実はね…」
「糞樽、ちょっといいか?」
言いかけた声を遮るものがいた。
知り合い、と言うか糞猫にとっては見た事あるだけの人。
「院長、何か分かったのか?」
「ああ、それでな」
口の印院長アジドマルジドだ。
「すまないな、兄貴を借りるぞ。妹さん」
「あ、いえ、いんです。こき使っちゃってやってくださいな」
「暗樽の家には暇があったらよらせてもらうよ」
「うん、わかった」
糞猫は彼に一礼するとそのまま去っていく。
「とりあえず口の院までいかないか?ココで話す事じゃない」
「ああ、わかった」
降り注ぐ日差しの中二人は連れ立って歩きはじめた。

789 :正しいラミアの育て方 :06/10/12 12:47:00 ID:???
ミアーが丸まってる。
自分の尻尾で円を作ってその中心に頭を抱えて埋めている。
よくみると小刻みに震えているようだ。
「何があったの?虐待?」
「そんなわけないですよ」
明らかに不機嫌な声で暗樽が答える。
見やると机の上はこぼれたインクで満たされて原稿用紙の束が沈んでいる。
倒れたインクのビン。この状況は説明するまでもないだろう。
「……」
持ってきた布で机の上にこぼれたインクを無言で暗樽が掃除している。
糞猫はそれを横目に見て丸まったラミーに近付くと指でつんつん突っついた。
一瞬だけびくりと反応するが特にほかに変化はない。
「ミアー、あたしだよ。糞猫だよー」
声に反応してミアーが恐る恐る頭を上げる。
糞猫を確認すると伸ばしたままの指にしがみ付いた。
糞猫は嘆息する。ミアーが明らかに涙を流した様子があったからだ。
「許してやりなよ。ミアーだって悪気があったわけじゃないだろうし」
そのまま手のひらに抱えて暗樽へと呼びかける。
零したインクを吸った布をバケツへと絞りながら暗樽が振り向く。
ミアーが怯えるように糞猫の手にしがみ付いた。
「こんなに怯えちゃってるじゃない。怒鳴ったりした?」
「…悪い事したんですから当然ですよ」
「そーか」
「だいたい、おとなしくしてろって言うのにあっちこっち触ったり勝手に動き回ったりして」
掃除を再開しながら暗樽が愚痴を零し始める。
「挙句に仕事の邪魔して…」
「暗樽君♪」
声は暗樽の真後ろから聞こえた。

790 :正しいラミアの育て方 :06/10/12 12:47:23 ID:???
息を吸い込む音。
「いーかげんにしろーー!!!!!!!!!!」
至近距離の大声に暗樽が耳を押さえ驚いた顔で振り返る。
少し離れた所にいたミアーでさえ怯えていた事も忘れて糞猫をまじまじと見ている。
ぽかんとしている暗樽に糞猫はにやりと笑う。
「驚いた?」
「え、ええ…」
「どうしてあたしが怒鳴ったか分かる?」
「……」
無言で暗樽がうな垂れた。ミアーを手招きしながら糞猫が続ける。
「暗樽君が驚いたのならミアーはもっと驚いたよね。訳も分からず怒鳴られたんだから」
「それは…」
「インクを零した時点で怒鳴っちゃったんでしょ?」
「……はい」
「どんだけ大切な原稿だったかしらないけどさ」
寄って来たミアーを抱えあげて糞猫が言う。
「インクを零したミアーは悪い事したかも知れないけど何も説明無しに怒鳴った暗樽君も悪い」
暗樽がバツが悪そうに頭をかいた。
「……そうですね」
「傷み分けって事でいいじゃん。ほら、ミアーに謝りなさい」
そういって怯えた表情のミアーを突き出した。
ミアーの視線が合って初めてこのラミアが泣いていた事に気が付いて暗樽の顔が曇る。
「ごめんな、ミアー。急に怒鳴って悪かったよ」
暗樽の言葉に満足した表情を浮かべて糞猫が笑う。
「はい、良く出来ました」
ミアーが暗樽を見て頭を下げる。
一瞬二人ともきょとんとして暗樽が苦笑し糞猫が笑みを深くした。
「ミアーも良く出来ました」
暗樽が手を伸ばすと待ってましたとばかりにミアーが飛び掛りその手首に抱きついた。
強く、強く抱え込んで話さない。空いた手でその頭を撫でながら暗樽が糞猫に顔をむける。
「よく分かりましたね…その、すぐ怒鳴ったとか…」
「暗樽君は単純だしね。予想するのは簡単だよ」
「さいですか」
苦笑いする暗樽に糞猫は笑ってみせる。
照れからか顔を背けた暗樽は微笑ましそうな笑みに気が付かない。
「片付け手伝うよ」
ミアーが暗樽の手を伝って執筆机に降り立つ。
そのまま手伝うつもりかインクの瓶を抱えて…
「ありがとうって、ミアーまた…」
瓶をひっくり返して黒くなったミアーをみて。
すまなそうにうなだれるミアーをみて暗樽は今度は噴出した。

791 :正しいラミアの育て方 :06/10/12 12:47:44 ID:???
夏も終わりに近付いてきていた。
それでも最後の抵抗のように暑さは衰えない。
部屋の窓を全部開けても風がなくては焼け石に水であった。
「あっつー、暗樽君、冷たいもの〜」
一休みしていると馴染みの来訪者がやってくる。
まあ、馴染みと云うか暗樽宅を訪問するのは悲しいかな今の所彼女くらいだが。
彼女は部屋に入るなりそれを見つけ眉を潜めた。
「まーた何かやったの?」
ミアーが丸まってる。
自分の尻尾で円を作ってその中心に頭を抱えて埋めている。
よくみると小刻みに震えているようだ。
「いえ、さっきから急にこうなって動かないんですよ…」
「暑さにやられたのかな?」
「うーん」
暗樽の表情は優れない。
落ち着かない感じでミアーを眺めている。
「呼びかけても返事がないし…」
ミアーは喋らない。理由は分からないが。
だが呼びかければ眠っているのでなければ必ず反応は示すのだ。
「なんだろうね」
糞猫も眉を潜める。
彼らに錬金術の知識はない。もし何か病気でも手立てが打てるわけではないのだ。
「朝は元気だったの?」
「はい、特に問題なかったんですけど…」
「大丈夫かな、病気とかだったらどうしよう」
「うーん、薬とか効くんでしょうかね」
気を紛らわすように会話が続く。時間にして数分。
いつもは明るい糞猫も動かないミアーが心配なのか黙り込んでしまう。
沈黙が続く事更に数分。
音がした。
聞こえたか確かめるように暗樽が糞猫に目を向けて糞猫が頷く。
ミアーに視線を戻した二人が見たのは一本の線だった。
「背中が…」
「もしかして…」
ミアーの背中に一本のヒビが入る。
それは瞬く間に広がり背中を割り中から…
上半身が姿を現した。彼女は伸びをするときょろきょろと辺りを見回して。
呆然とする暗樽と糞猫を見て表情をほころばせた。
「脱皮したし…」
「やっぱ蛇なんだ…」
ミアーはそのまま両手を使って残りの下半身を古皮から引き抜いた。
見た目はほとんど変わらない。だが一回り大きくなったのは分かる。
呆然としていた糞猫がふとポケットを探りハンカチを取り出した。

792 :正しいラミアの育て方 :06/10/12 12:48:05 ID:???
「ミアーおいで」
よって来たミアーを捕まえるとそのまま胸を隠すようにそれを巻きつける。
「微妙に女の子の特長出てきたし…暗樽君イタズラするなよ?」
「しませんて」
窮屈そうに体を動かしそれを外そうとするのを抑えて糞猫がにやりと笑う。
「ほんとかな〜、ムッツリーニ見境なさそうだし」
やがて外すのを諦めたミアーが暗樽に飛びつく。
そのまま抱きとめて彼は糞猫に言う。
「いえ、ミアーはそう言うのじゃなくて」
穏やかな表情で言う。それは糞猫は見た事がある表情で。
自分の兄が昔自分に見せた事のある表情に似ていて。
「上手く言えないですね。んー」
口元に笑みを浮かべて糞猫が立ち上がる。
言葉を捜している暗樽を後ろから抱きしめた。
「うわっち」
「ふふふふふふふ♪」
「い、いきなりなんですか!?」
「さあ、なんでかな〜♪」
「当たってますって、ちょっと」
「当ててんのよ♪」
後ろから力いっぱい抱きしめられた暗樽を見て負けじとミアーも抱きついた。
顔を真っ赤にして暗樽は困ったように照れたように固まっていた。


793 :正しいラミアの育て方 :06/10/12 12:48:26 ID:???
茹だる様な暑さは鳴りを潜め季節は秋へと移ろいかけている。
暗樽が用意した専用ソファーで丸まって眠っているミアーを糞猫は何となく眺めている。
「糞猫さん、何か欲しいものありませんか?」
奥から出てきた暗樽に問い掛けられ糞猫は首を回した。
「そうね、頭の良くなる指輪かな?ダイヤリングとか」
何の気なしに言ってから彼女の瞳が輝き始める。
「買ってくれるの?嬉しいな、さすが暗樽君」
一瞬呆然としてから彼は困ったように笑う。
「違いますよ、夕食、ちょっと材料足らないので買いに入って来ようかと」
「なんだぁ」
「糞樽さんが来る前に言ってきちゃいますね」
「ん、いってらっしゃい。メロンジュースよろしく」
手を振って糞猫は出て行く暗樽を見送る。
「あいつ、来月あたしの誕生日なの覚えてんのかなぁ?」
ソファーで眠るミアーに糞猫は問い掛けてみる。返事は来ない。まあ当然だが。
ふむーっと息を吐いて彼女は居間の床に寝転がる。
今日は彼女の兄である糞樽が来るのだ。朝方連絡があった。
どうやら前に言った面白いものが見れるという言葉を覚えていたらしい。
外はもう日が傾き始めている。時間的に夕食も食べていくに問題ない時間だ。
「兄貴がこの子みたらどう反応するかな?」
驚くだろうか、いや意外と眉を動かすくらいかもしれない。
糞猫達には珍しくても糞樽ほどになると既に何度も交戦くらいはしているかもしれないから。
思案する糞猫の視線の先で寝ていたミアーが僅かに震えた。
寝ぼけた眼で上半身を起こすと辺りを見回す。
「おはよう。ミアー」
声を掛け糞猫が手招きするとミアーは素直に這いよった。
抱き上げ胸に抱き見上げるミアーに笑いかける。
「暗樽君は買い物に行ったよ。すぐ戻るからね」
ミアーが安堵の表情を浮かべて糞猫に身を預ける。
暫しそれを眺めて糞猫は疑問を口にした。
「ミアーって喋らないよね?言ってる事は分かるみたいだけど…」
声に反応したのか顔を真上に上げてミアーが糞猫を見る。
「種族的にそうなのかな?」
ただ首をかしげる彼女に糞猫は自然と漏れた笑みを向ける。
「あーもーミアーはかわいいなあ♪」
急に抱きしめられミアーが困ったように目を白黒させた。

794 :正しいラミアの育て方 :06/10/12 12:48:51 ID:???
夜空は煌く星々を遮る事無く映している。
「それじゃあ帰るな。ごちそうさん」
「いえいえ」
暗樽の家から出てきたのは糞樽。
彼はペタソスを深く被ると妹に聞いた。
「お前はどうする?」
「あたしはもうちょい遊んでから帰るよ」
「ん、わかった」
片手を振って糞樽が夜のウィンダスへと消えていく。
それを見送ってから糞猫は口を開いた。
「さすが兄貴だよね。眉一つ動かさなかったし」
「ええ、ラミアか。珍しいなって言っただけでしたものね」
答えながら暗樽は足元に寄って来ていたミアーを抱き上げる。
「やっぱ見慣れてるんだね」
「そうですね」
「ちょいがっかりね。少しは驚く顔見れるかと思ったけど」
「はは、少し見てみたかったかも」
「ねー」
クシュンッ!
音は暗樽の腕の中から。ミアーが寒そうに彼に体を密着させる。
「中に入ろっか?」
ミアーを撫で糞猫が提案する。
「ええ、あ、忘れてた…」
「なにが?」
「口止めですよ。ミアーの事」
「ああ、平気よ。兄貴は別に言いふらす事しないと思うし」
暗樽が部屋に入ったのを確認すると彼女は後に続く。
「家に帰ったらあたしからも言っておくから」
玄関のドアが閉まる。後に残るのは暗闇と虫の鳴き声だけ。


795 :正しいラミアの育て方 :06/10/12 12:49:11 ID:???
糞樽は空を見上げる。
見えるのは満天の星空。

「捕まえた運び屋が口を割ったよ」
「それで、物はなんだ?」
「ラミアだそうだ。特別製の実験体だ」

聞こえるのは虫の声。それと風のざわめき。

「特別製だって?」
「ああ、ラミア九十八号。一匹で五十を越える死者を操れる」
「は、物騒だな。それで物はどうした?」

蘇るのはいつぞやの会話。

「運び屋の隠した場所にはなかった。自力で逃げ出したのかもしれん」
「なるほど、それを探せと?」
「ああ、頼む」

院長は困った顔をしていた。

「敵戦力は?能力は使えるのか?」
「まだ使えない。それどころか能力と引き換えに酷く脆弱でな。簡単な事で死んでしまうんだよ」
「もしかしたら探すまでもなく死んでるかもな」
「希望的観測だ。あれが能力に目覚めてなおかつ生き残っていたら事だぞ」

糞猫は嬉しそうだった。

「分かった、探してみよう」
「すまないなせっかくの骨休めが」
「かまわない、ウィンダスの危機ならほっておけねえよ」

暗樽は優しい笑みを浮かべていた。

「まあ、少なくとも半年で、けりが付くはずだ」
「半年?」
「その実験体はもって半年の命だからだよ。負荷のかけすぎの影響だな」
「はは、作られた命の宿命か。ちっとかわいそうだな」

ラミアは…実験体は幸せそうな顔で笑っていた。

「それと気をつけろ、運び屋の仲間がまだ捕まっていない。妨害が入るかもしれない」
「俺を誰だと思ってるんだ?院長」
「そうだったな」

糞樽はもう一度空を見上げ溜息をつき…

「見つけたらすぐ連絡する、それじゃ」
「ああ、またな」

毒付いて足元の小石を蹴り飛ばした。

796 :正しいラミアの育て方 :06/10/12 12:49:31 ID:???
「外に遊びに行かない?」
糞猫がそう言うと暗樽が不思議そうに首をかしげた。
彼女は座る自分の膝でまどろんでいるミアーを撫でる。
朝一度脱皮を行ったミアーはもう暗樽の胸ほどまでの身長へと成長していた。
「ほら、もう秋だしさ。ラミー苦手でしょ、寒いの」
「でも…」
「一度も外に出た事ないじゃん。ラミーも外で出たいよね?」
首を傾げてから迷う事無く頷くラミー。
期待を込めた視線が二人分、顔をしかめる暗樽を見つめる。
「あー」
「ほら、男ならズビシ!と決断する!」
折れるしかない状況を判断し暗樽が観念したように溜息を吐く。
「どうやって外へ連れ出すんですか、目立ちますよ?」
「忘れたの、あたしは魔導師なんだよ?」
糞猫がにやりと笑う。

797 :正しいラミアの育て方 :06/10/12 12:49:50 ID:???
良い天気だ。晴れ渡った青空に緩やかに雲が流れている。
心地よい秋風が吹きぬけ芝を揺らし、糞猫と暗樽は地面に腰を下ろしはしゃぐミアーを見ている。
外に出て、見るもの全てが珍しいようにさわり見つめていまはマンドラゴラを追いかけている。
「ね、外に出してよかったでしょ?」
「そうですね。あんなに楽しそうだ…」
外に連れ出す手段。簡単なことだ。姿を隠す魔法インビジをかけただけ。
あっけなく誰にも見咎められる事無く門の外へとつれてくることが出来た。
「本当にはしゃいじゃって」
風が吹く。それは二人の髪を揺らし心地よい静寂を演出する。
マンドラゴラを捕まえ頭に噛み付いているミアーを見てくすくすと暗樽が笑う。
「ねぇ…」
糞猫が不意に声を掛ける。
「なんですか?」
「ミアーさ、今はいいけど…」
「はい」
「大きくなっちゃったらどうするの?」
今はいい。まだ家に居れば目立たない。
だが、成長してしまったら?
きっと隠し切るのは無理だろう。ましてやずっと家の中においておくわけにも行かない。
その時にどうするか。暗樽の横顔は穏やかだった。
「ミアーをつれてこの国を出ますよ」
何気なく当然のように暗樽が言う。僅かな驚きが糞猫の顔に浮かんだ。
「はは、まだ一緒に暮らし始めて半年もたっていないのに不思議だな」
笑みを浮かべて暗樽が糞猫へと顔を向ける。
「糞猫さんが言ったこと。考えてみたら自然と答えが出たんですよ」
「それがミアーを連れて行くこと?」
「見せてあげたいんです。世界を、最果ての雪を、遠いアトルガンを」
ミアーに視線を戻し暗樽が言葉を止める。
糞猫が何かを言いかけて、言葉を止めて…また言いかけて。
「あ…」
慌てた声と共に暗樽が立ち上がりかけていく。
ミアーが二匹に増えたマンドラゴラに追いかけられていた。

798 :正しいラミアの育て方 :06/10/12 12:50:13 ID:???
「そっかぁ…」
それを見送ってから糞猫は思う。
暗樽はもう、ミアーに対する答えを見つけていたのだ。
ミアーの面倒を最後まで見るという事。いかな開放的なウィンダスとて魔物を置いてもらえるほど非常識ではないだろう。
だから彼はミアーを連れて行くのだと言う答えを見つけた。
「どうするんだろうなぁ?」
呟きは風に溶けていく。
その時自分はどうするのだろうか?
きっと彼のことだからついてきてくれなんていわない。
彼は自分のことが好きで居てくれるからこそ巻き込まずに黙って出て行くだろう。
だから先回りしなくてはいけない。彼についていくためには。
それはたぶん自分の気持ちを決めたと同義だと思う。
憧れの餡刻を諦めて自分を好いてくれる暗樽を選ぶという事に。
「んー」
漏れた声はそのままに糞猫は暗樽とミアーを見つめる。
以前ならこんな事悩まなかったはずだ。間違いなく残る事を選んだはず。
でもいまは…いまは…
「なによ、癪だけどさ…」
癪だけど。自分の中で暗樽がこんなにも大きくなっているのを糞猫は感じ取って。
深くて大きな溜息をついた。


799 :正しいラミアの育て方 :06/10/12 12:50:31 ID:???
時刻は夜。ミアーは安らかな寝息を立てている。
眠っているのはミアーだけではない。暗樽も無防備に寝顔を晒している。
居間の壁に寄りかかるようにして寄り添うように寝息を立てていた。
無理もない。あれから所構わず手を出す見守ってミアーに付きっきりだったから。
「可愛い寝顔しちゃって」
起こさないように彼女は二人に寝室から持ってきた毛布をかけて出口に向かう。
ドアに手を掛け引くと少しだけ冷たい風が室内に吹き込んだ。
「おやすみ」
小さく呟いて家を後にしようとする。
「糞猫さん…」
呼ぶ声に糞猫が振り向くと暗樽が寝ぼけ眼でこちらを見ていた。
「あ、起きちゃったか…」
「明日は何時頃来ますか?」
「え?ああ、そうね。夕食でもご馳走にこようかな」
「そうですかぁ」
それだけのやり取りをして暗樽は再び瞼を閉じて、糞猫が家を後にする。
家路へと歩くその顔には笑み。
「ちゃんと覚えててくれたんだね」
自分の誕生日、あれはそれの確認だろう。
両親は仕事でおらず兄貴は張り込みでいない。祝ってくれる人が居るのは嬉しい事だ。
昼間は準備の時間があるだろうから適当に暇を潰して、夜に思いっきり祝ってもらおうか。


800 :正しいラミアの育て方 :06/10/12 12:50:50 ID:???
暇を潰すために釣りでもと歩く彼女は彼を見つけた。
それは憧れの人。普段は余りの影の薄さに発見すら困難だが。
「あ〜ん〜こ〜く〜さ〜ま〜!」
叫ぶのに近い声を上げて糞猫は駆け出し。振り向いた餡刻に飛び掛った。
ゴブッっとか押し殺した悲鳴が上がったが彼女は気にしない。
「おひさしぶりです。糞猫はお会いしとうございました!」
「くが、く、くうし…」
「あ、すいません」
抱きついた拍子に首に回した腕がうまい感じで息を圧迫しているのに気が付いて慌てて話す。
僅かに咳き込んでから餡刻は糞猫に視線を向けた。
「相変わらずだな」
「はいはい、糞猫はなにもかわりませんよ〜」
「今日は一人なのか?めずらしいな」
「あ〜暗樽とセットって思ってますね」
僅かに鋭い視線に餡刻が誤魔化すように笑う。
「いや、すまん」
「まあいいです、それで今日は何の日か分かりますか?」
「いや…」
餡刻が暫し熟考し顔を歪ませる。
「わからない、何の日だ」
「本当に分かりませんか?」
「あ、ああ…」
ずずいっと迫ってくる糞猫に冷や汗をたらしながら暗黒が後退する。
「糞猫はショックです…」
「いや、すまん…」
済まなそうに頭をかいて餡刻が困ったような顔をする。
自分が悪くなくても流されてしまうのがこの男の性なのだ。
「私の誕生日ですよ…」
「そ、そうなのかおめでとう」
「はい、ありがとうございます。んで」
糞猫が餡刻の腕を取る。満面の笑みを浮かべて言う。
「お、おい?」
「今日くらいは少しの間でいいので付き合ってください」
ずりずりと糞猫に引きずられながら彼は嘆息した。
「わかった。付き合うから腕は放してくれ、な」
「あ、それひどいですよー」
そういいながらも嬉しそうに糞猫は笑った。

801 :正しいラミアの育て方 :06/10/12 12:51:08 ID:???
夜の帳が落ちている。
時計を見て苦々しげに糞猫は顔をゆがめた。
向かう先は暗樽の家。到着予定時間はとっくに過ぎている。
「あちゃー…」
呟く声は沈んでいる。
餡刻に付き合ってもらって遊びに行って気が付いたらこの時間だったのだ。
「料理冷めちゃったかな?」
凝り性の暗樽のことだ。時間きっちりまでに手の込んだ料理を用意していたに違いない。
明かりの着いた家。とりあえず中に入るようだ。
ドアの前で深呼吸。誤魔化すように笑い彼女は恐る恐るドアを開けた。
「……?」
静かだ。料理が並んでいると思われた今のテーブルはいつも通り何もない。
足を踏み入れて。呼びかけようとして躊躇って。
何かのはいずる音がした。見るとミアーが廊下へと続くドアに手を掛け此方を伺っていた。
「おいで、ミアー」
何気なくしゃがみこんで呼びかけてみるが彼女はこちらを見るだけで動こうとはしない。
眉をしかめて糞猫が所在無さげに立ち上がり椅子に座る。
やがて足音と共に暗樽がやってきた。
「ああ、糞猫さん。来てたんですか」
「え?あ、うん」
特になんでもないという風に暗樽がいい戸惑ったように糞猫が答える。
「今、お茶入れますね」
「…あのさ」
明らかに様子がおかしい。
時間に遅れた事に腹を立てているのだろうか?
「なんですか?」
振り向いた暗樽は普段と何も変わらない。なにも。
糞猫の誕生日だというのになにも。
「…ごめん」
「なんであやまるんですか?」
少しだけ顔をほころばせて暗樽が笑う。
糞猫は答える事が出来ずに廊下に消える暗樽とそれに着いて行くミアーを見送る。
「ああもう…」
僅かな間呆然として、糞猫が立ち上がって後を追う。
手伝うつもり…いや、暗樽が自分の誕生日を忘れるなんてありえないから。
「さっさと解決しちゃわないと」
尾を引きそうな気がする。こんな雰囲気が続くのはごめんだから。

802 :正しいラミアの育て方 :06/10/12 12:51:27 ID:???
キッチンに足を踏み入れた糞猫は再び顔をゆがめた。
お茶の準備をしている暗樽とミアー。そして…
冷え切った、テーブルいっぱいの豪勢な料理達。
僅かだが料理の出来る糞猫にはわかる。これは数日前から下準備をして手間を掛けないと出来ないものだという事を。
振り返った暗樽が少しだけ驚いたような顔をした。
「料理冷めちゃったね、でもさ…」
「その、指輪は?」
糞猫の言葉を遮って暗樽が言う。彼の視線は彼女の指元に注がれていた。
其処には待っていたのは昨日はしていなかった指輪。眩いダイヤの輝き。
「え、あ、これはね…その誕生日プレゼント貰ったの」
「誰にですか?」
糞猫が少しだけ止まる。
「あ、兄貴にさ。兄貴も気が利くよね、あたしのほしいもの…」
暗樽の笑顔。それを見たとたんに何故か糞猫の言葉が止まる。
「勘違いしないでください」
「え?」
「これは、僕とミアーで食べるために作ったんです」
「で、でも。今日は…」
「忘れてましたよ。糞猫さんの誕生日だって事」
「……」
糞猫の顔が歪んで暗樽は笑顔で。
「居間に戻っていてください」
響いた言葉に糞猫は動かない。
「どうしたんですか?」
「帰るね…」
「そうですか」
糞猫が踵を返す。追ってくる気配は無い。
暗樽もラミーも気配はなく。入り口のドアを開けて其処を抜けて閉めて。
闇色に染まった空を見て…
「なんなのよ…」
掠れたように呟いて彼女は家路に向かって駆け出した。

803 :正しいラミアの育て方 :06/10/12 12:51:45 ID:???
溜息。何度目になるだろうか。
空は憎いくらいに晴れ渡っていて。
でも心は曇っているようにもやもやだ。
再び、慣れた道を歩きながら糞猫は溜息をついた。
歩きなれた道を歩いて、暗樽の家を通り越して。引き返して。
「……むぅ」
初めてかもしれない。あんな態度の暗樽は。
自分は悪くないとは思う。でもやはり躊躇してしまう。
嘘をついたから。
(誰にですか?)
質問になぜか正直に答える事ができなかった。
兄貴でなく、餡刻に貰った誕生日のプレゼント。
あれほど嬉しかったはずなのに、今は何でこんなに苦しいのだろうか。
また暗樽の家を通り過ぎて。また溜息をついて。
何かきっかけが欲しいのだ。たとえばこうしている所を暗樽が見つけるとか。
「やめだ!」
糞猫はそう言うとすっかり遠くになってしまった暗樽の家へと踵を返す。
一歩一歩が重くて。なんでこんなに辛い。
「大丈夫…」
自分に言い聞かせるように。
少しぎくしゃくするかもしれない。そうしたらしょうがない。
気に入らないけれど自分から折れるのもいい。この状態が終わるのならば。
ふと、目に入った細い路地への道。ここを抜ければたしか暗樽の家の裏口へと出るはずだ。
裏口ならばもう通り過ぎる事など出来ない。
だから彼女は躊躇せずにそちらへと足を踏み出した。

804 :正しいラミアの育て方 :06/10/12 12:52:11 ID:???
呆然と立ち尽くす。
細い路地を進み見つけたのはゴミ捨て場。
そこに昨日見たっきり食べる事の適わなかった料理が置いてあった。
深い溜息。無造作にゴミ袋に詰められて、虫がたかっていてもう食べられそうに無い。
「なんで…」
訳が分からない。少なくとも暗樽はこんな事などしないはずだった。
たずねてみて、少し喧嘩するかもしれないけれど仲直りして。
一日遅れの誕生日として暗樽とミアーと三人で冷めた料理を暖めて食べて。
それで全て終わる事を期待していたのに。
頭を振る。そんな事をしても目の前の景色は変わらない。
本人に話を聞かなくちゃいけないのに足が動かない。
ただ目の前の無残な料理たちを凝視して、半透明な袋の中に見つけた。
手が汚れるのも構わずに虫を払い袋を開けて料理をかきだしてそれを手に取る。
薄汚く汚れて油でくしゃくしゃになったピンクの小さな箱。
外れかけた赤いリボン千切る様に外して箱を開けて。
中身を見て、それを手にとって糞猫は駆け出した。

805 :正しいラミアの育て方 :06/10/12 12:52:35 ID:???
「暗樽君!」
声に振り向くと息を切らせた糞猫が立ち尽くしていた。
暗樽は眉を潜める。彼女がゴミでもあさったように酷く汚れていたからだ。
「ごめんね」
昨日も聞いたその声。それが意味なく暗樽をイラつかせる。
ミアーが怯えたように彼を見上げた。
「なんで謝るんですか」
緩みかけた頬が再び緊張に張って。
優しい言葉を掛けそうになるのを止める。
「見たよ、料理捨ててあったの」
「……そうですか」
「食べるんじゃなかったの。ミアーと?」
暗樽は無言。糞猫は声を荒げる。
「あたしの誕生日に用意してくれたんでしょ!何で捨てちゃうのよ!」
「違いますよ、あれはミアーと…」
「じゃあ、何でこれが入っているのよ!?」
糞猫の伸ばした手。其処にあるのは二つの指輪。
眩い輝きの金剛石の指輪。ゴミの中にあってなおその輝きは曇る事無く。
糞猫の指にはまっているものよりは価値は低いけれど。
それは確かに、いつか何気なく彼女が欲しいと願ったもの。
「ああ…」
暗樽が呻くように行って。
「すいませんでした」
糞猫の手からそれを取って。
「こんな物みて不快になっちゃったでしょう、もっといいもの持ってますからね」
何の躊躇もなく部屋の隅のゴミ箱に投げ捨てた。
一瞬だけ絶句して、彼女が声を荒げる。
「何すんのよ!?」
暗樽はただ糞猫を見上げるだけで何も言わない。
「どうしてこんな事するの、変だよ暗樽君…」

806 :正しいラミアの育て方 :06/10/12 12:52:56 ID:???
顔を歪ませて糞猫が彼を見て。
「怒ってるんだよね、あたしが遅れた事。でもだからってこんな…」
唾を飲み込む音。言葉が続かないのか彼女が黙る。
暗樽の彼女を見上げる瞳は冷たくて。
「別に怒ってませんよ。それよりいいんですか?」
「…なによ?」
「僕と一緒に居ると先輩に誤解されちゃいますよ?」
「あ…」
糞猫が悟る。
昨日、餡刻と一緒だった事を彼は知っている。
「指輪も買ってもらってよかったじゃないですか」
そして、糞猫が嘘をついたことも知っている。
「もう、ここには来ない方がいいんじゃないですか?」
言葉は簡潔に糞猫の心を抉る。初めて向けられた暗樽の悪意。
「なんで、そう言う事いうのよ…」
「たくさんだからですよ」
氷付いた表情のまま暗樽が続ける。
「貴方に振り回されるのが。もうたくさんなんです」
「ほ、本気でいってるの?あたしは…」
「先輩だけを見てればいいじゃないですか」
始めて見る糞猫の戸惑った表情。辛そうな表情。
「その気が無いのに中途半端にされるのは辛いんですよ!」
「!?」
その顔を見るのが辛くて、暗樽は顔を俯かせる。
せっかく凍らせた表情が溶け出してしまいそうだから。
「今回の事は本当に気にしないでください。僕が勝手にやったことですから」
そういって糞猫に背を向けて。完全な拒絶に糞猫は声を掛けられない。
遅れたのに気が付いていて餡刻と遊ぶのを優先したのは認める。
そしてそれは軽い気持ちであったのは間違いないことも認める。
いつも通りおどければ暗樽が許してくれると思ったのも認める。
酷い事したと思う、それでも…
こんなに暗樽が冷たくなるなんて、こんなに暗樽が理不尽に怒る事なんて。
こんなにあっけなく、簡単に、この関係が終わってしまうなんて夢にも思っていなかった。
そんなのは…そんなのは嫌だ。
「あ、暗樽くん…待ってよ」
暗樽は答えない。ミアーを抱きしめようとして逃げられて困ったように笑う。
「あたしの気持ちはどうなるのよ!」
困ったように笑って…そのまま振り向かずに家への奥へと戻ろうとして。
「本当にあたしがなんとも思ってないと思ってたの?」
彼は振り返らずに。
「いつも一緒に居て、命をかけてまで助けてくれて」
彼女はそれでも呼びかけて。
「そんな暗樽君を本当にあたしがなんとも思って無いとでも思ってたの!?」
暗樽の足が止まる。振り向きかけて、止まって。
「こんな気持ちにさせといて勝手すぎじゃないのよ!いいの、本当に終わっちゃうよ!?」
このまま、暗樽が振り返らなければ終わる。
このまま、糞猫が踏み出さなければ終わる。
なのに、暗樽にも糞猫にもプライドがあって、くだらない意地があって。
暗樽は振り向かずに、糞猫は踏み出さずに背を向けて…

807 :正しいラミアの育て方 :06/10/12 12:53:15 ID:???
声が聞こえた。泣き声だ。
声無き慟哭。それは暗樽と糞猫を隔てる間から。

「ミアー…」
「ミアー?」
暗樽があっけなく振り返って。
糞猫があっけなく踏み出して。
ただ赤ん坊のように涙を流すミアーに駆け寄った。

808 :正しいラミアの育て方 :06/10/12 12:53:40 ID:???
まだ幼いラミアの手はしっかりと握り締めている。
自分を育ててくれた心優しいタルタルの少年の服の裾を。
自分を育ててくれた勝気なミスラの少女の服の裾を。
座る二人の真ん中に陣取って離れないようにしっかりと握り締めている。
「……あー」
糞猫が気まずそうに声を上げる。
あれから火のついたように泣き始めたミアーを二人で宥めてようやく収めた所だ。
「ごめんね〜」
素直な言葉。彼女はミアーの小さな手を握りながら続けた。
「あたしは酷い事しちゃったね」
胸の内を吐き出すように。闇に染まった部屋で。
「暗樽君が待ってるって分かってて餡刻様と遊ぶのを優先しちゃった」
静寂の中返事は無い。
「この指輪も、餡刻様に貰ったの。嘘もついてた」
嫌われるなら仕方ない。でも嘘をついたままなのは勘弁だ。
「僕もすいません」
暗樽が答える。
「気に入らなかったんです」
糞猫が意外そうな顔で暗樽を振り向いて。
「糞猫さんが僕より先輩を優先してた事が」
静かな眼差しで糞猫はただ彼を見つめる。
「足らない材料を買いに行く時に先輩と楽しげにしている貴方を見て」
暗樽は糞猫を見ずただ闇に視線をさまよわせている。
「何かが弾けてしまった、もうたくさんだって」
彼は半ば照れたような、恥じるように顔に笑みに浮かべて。
「努力も何もしなかったのにきっと僕は、嫉妬していたんですね」
溜息、それは暗樽の口から。
浅ましい人間と嫌われてもいい。ただ気持ちを誤魔化したままなのは勘弁だ。
「ねぇ、暗樽君」

809 :正しいラミアの育て方 :06/10/12 12:53:59 ID:???
呼びかけて、彼女は暗樽が此方を向くのを待って。
躊躇いがちに暗樽が顔を向けた先には穏やかな表情があった。
「馬鹿だね、嫉妬なんかしちゃったのか」
困ったように暗樽が頭を掻いて。視線を逸らそうとして。
「でもね」
糞猫はそんな彼ににやりと笑う。
「嫉妬されて嬉しいって思うんだからあたしも馬鹿よね」
逸らそうとした視線は驚きをもって糞猫を見て。
糞猫はその視線を受けて笑って。
どちらともなく小さく笑いあった。
「プレゼント頂戴」
糞猫の言葉に暗樽がキョトンとする。
「教えてあげる。昨日はあたしの誕生日だったんだよ?」
「…いえ、でもプレゼントは」
「用意してあるよね」
満面の笑顔で彼女はさりげなくゴミ箱を指し示した。
じっと見つめる期待のこもった視線に暗樽は弱い。
溜息をつくと握り締めるミアーの手を丁寧に外して立ち上がる。
ゴミ箱から投げ捨てた二つの指輪を手に取ると手ごろな布で拭いた。
「……えっと」
糞猫が暗樽を見て、暗樽が照れたように言う。
「誕生日おめでとうございます、糞猫さん」
「ありがとう、暗樽君」
彼女は指輪を受け取ると自分の指からあらかじめしてあった指輪を外す。
受け取った指輪をはめなおした。
「似合うかな?」
暗樽の前に指をひらひらさせる。
無反応なのを見て不機嫌に声を出した。
「なんか言いなさいよ」
「いえ、さっきの指輪の方が性能がいいんじゃ…」
呆れたように糞猫が溜息を付いた。
「馬鹿だね、本当に。こういうときは似合ってるとか綺麗だねとかいいなさいよ」
「す、すいません」
「いいんだよ」
その指輪のはまった腕を大事そうに握り締めて彼女は言う。
「あたしには君がくれたこの指輪があるんだから」
「糞猫さん…」
静寂、ミアーの小さな手が何かを探すように動き始め。
暗樽が再び横に座ってそれを握り締めた。
「ねぇ、暗樽君」
「はい」
「仲直りしようか?」
「そうですね」
明かりもつけず闇の中でそれでも三人は静かに寄り添っている。

810 :正しいラミアの育て方 :06/10/12 12:54:28 ID:???
料理は簡易なものであったが心のこもったものであった。
一日遅れの糞猫の誕生会。ただ静かに時は過ぎていく。
言葉は少なく、それでも気まずいわけではない。心地よい良い静寂だ。
「ん、なにかな?」
ミアーが注意を引くように糞猫の服の袖を引いた。
差し出されたのは部屋の明かりを反射して光る綺麗な鱗。
青緑色の宝石のようなミアーの鱗。
それを楽しそうに笑ってミアーが糞猫に差し出している。
「ありがとう、ミアー」
つまりは誕生日プレゼント、という事だろうか。
礼を聞いてミアーが糞猫へとしがみ付いた。

木枯らしが吹く。
降り注ぐ日差しに反比例するように気温は肌寒い。
ウィンダスにも冬が訪れようとしていた。
部屋にはウィンダスティーのほのかな香りが漂っている。
魔法で温められた部屋で幼いラミアは尻尾にうずまるようにして眠りについている。
「最近眠ってばかりだよね、ミアー」
「そうですね」
掛ける声は心なしか心配そうだ。
少し前まで活発に動き回っていたミアーだが今は一日の大半を寝て過ごしている。
「蛇なだけに冬眠でもするのかな?」
「そうかもしれませんね」
テーブルに置かれたサルタオレンジを一つまみしながら暗樽は答える。
「もう冬か、早いもんだね」
窓の外では風に吹かれた落ち葉がダンスでも踊るように舞って飛ばされていく。
「寒いのイヤだな、苦手なのよね」
ただ呟いた。

811 :正しいラミアの育て方 :06/10/12 12:54:48 ID:???
「なぁ、暗樽のうちのラミアは元気か?」
家を出ようとした糞猫にふと糞樽が声を掛ける。
「ん、どうかな?…最近寝てばかりいるし」
特に何と言うわけでもなく糞猫が答える。
「ねえ、兄貴。ラミアって冬眠するのかな?」
「どうなんだろう、わからねえな」
「そっか」
少しだけ残念そうに糞猫が言う。
「心配なのか?」
「うん、ミアーはさ、なんていうか」
黙って言葉の続きを糞樽は待った。
然したる時間もかけずに糞猫は微笑む。
「家族みたいなものだしね」
「……」
「じゃ、暗樽の家に行ってくる」
「気をつけてな」
軽く手を振って糞猫が家を出て行く。

(その実験体はもって半年の命だからだよ。負荷のかけすぎの影響だな)

放っておけばよい。
そうすれば実験体は死んで全てが解決する。
糞猫と暗樽の心に悲しみを刻んで全てが終わる。
「…俺は大馬鹿だな」
彼は自嘲と共に呟くと一つのLSを取り出した。
それは彼がプライベートでつけているLS「ブーメラン」のもの。
「ああ、丁度居たか。実は話があってな」
「ん、珍しいって、まあ錬金術できるのお前くらいだしな」
「合成魔獣のことで聞きたい事があるんだよ」

812 :正しいラミアの育て方 :06/10/12 12:55:06 ID:???
夕暮れ。ミアーが眠りに付いてから半日。
糞猫は傍で彼女を見守っている。その眼差しは少しの心配と優しさ。
垂れてきたよだれを指先でぬぐって少し笑う。
「お茶はいりましたよ」
「ありがと」
ミアーの元を離れて糞猫はテーブルに着く。
暗樽が慣れた手つきでウィンダスティーを注いでいく。
無言だ。あれからミアーはほとんど起きている事はなくなった。
「錬金術の本や魔物の本あさってみたんですがラミアの記述はほとんどなくて」
「そうだね、ここら辺じゃ存在すらしないからね」
どちらともなく押し黙る。やがて暗樽が口を開いた。
「来週にでもアトルガンに行こうかと思ってるんです」
「ラミアにことを調べようかと思って…それで」
「その間のミアーの世話を頼みたいって?」
申し訳なさそうに暗樽が頷く。
「わかったよ、でもね」
糞猫が身を乗り出して暗樽の頭を指で弾いた。
目を白黒させる彼に糞猫はにやりと笑う。
「申し訳なさそうにしない。ミアーはあたしにだって大事なんだしね」
「糞猫さん…」
そのまま座りなおして一口。
「見つかるといいね」
「見つけますよ、ミアーの為ですもん」
「そうだね」
笑みのままミアーに視線を移して。
暗樽がお茶のお変わりを注ごうとした時入り口のドアをノックする音が響いた。
立ち上がり来客を迎えた暗樽が少し驚いたように目を開く。
「いいか、話がある」
糞樽がそういって暗樽を見つめる。
「兄貴?」
糞猫が立ち上がりよってきてのを見計らって彼は言った。
「あのラミアの事だ。時間が無い、手短に話すぞ」
言葉に二人は驚いた表情をして見せた。

813 :正しいラミアの育て方 :06/10/12 12:55:26 ID:???
糞猫と暗樽は連れ立って歩いていた。
糞猫の手には布にくるまれた幼い子供が抱かれている。

「そのラミアはもう長くない」
「え?」
「実験体なんだよ。馬鹿共がくだらない実験で作り出した、な」

布地は厚くすっぽりと子供を覆っている。
僅かに覗くその肌は驚くほど蒼白で、今は眠りについている。

「もって半年の命だった」
「そんな…じゃあもうミアーは助からないんですか?」
「何とかなら無いの、兄貴!?」

世界を覆う冷気に弱りきったミアーは耐えられない。
だからこうして運ぶしかないのだ。それは他人に見られる可能性を秘めている。

「こればかりは仕方ない、諦めろ」
「そんな…だめなの?兄貴でも…」
「……」

抱えるという行動ゆえインビジをかけるのは逆に目立つのだ。
虚空に手を伸ばしているようにしか見えないから。

「教えてくれてありがとう、でも僕は諦めない」
「……暗樽」
「はは、そこまでそいつが大事なのか」
「当たり前です」

糞猫がよろめく、急ぐ余り前から来た男とぶつかったから。
非礼をわびて彼女は足早に通り過ぎる。

「救う手段がある」
「本当に?」
「娼館子と連絡は取ってある。ジュノで待っているそうだ」
「ありがとう、兄貴」

門を抜けてサルタバルタへと出て。
彼らは顔を見合わせて頷いてジュノへと足を踏み出した。

「いいか、飛空挺とチョコボは使うな、国に張られてる」
「歩いていけって事ですね」
「ああ、あと捕まってない馬鹿共もいる、気をつけろ」
「わかった、ありがとう兄貴!」

ぶつかった少女の抱えていた包み。
それをみて男が薄く笑う。
「見つけたぞ…」
彼は懐からLSを取り出すと何事か話し始めた。

814 :正しいラミアの育て方 :06/10/12 12:55:48 ID:???
タロンギ大峡谷。
砂塵吹き荒れる荒野と無骨な切り立った崖。
その合間を糞猫と暗樽は歩いている。時刻は夕暮れ。
目的はひとまずメアの石と呼ばれる白亜の建造物だ。
そこで一休みをしてチョコボに乗りジュノを目指す。
言葉は無い。ただ一刻も早く咲きに進むために彼らは歩みを進める。
そんな彼らの前に人影が現れた。
冒険者の一団と思われる五人連れだ。
暗樽は無意識に彼らを観察する。
大剣使い。槍使い。ガルカの騎士。ワンドを持っているのは魔導師か。
最後の一人は分からない。

(ああ、あと捕まってない馬鹿共もいる、気をつけろ)

言葉が蘇る。彼らがそうだとは限らないが油断はしないに越した事は無い。
あと数メートルまで近付いた所で大剣使いが声を上げた。
「ああ、あいつ等じゃないですか?リーダー」
その言葉に、糞猫と暗樽が反応する。先手必勝だ。迷う暇は無い。
職業の分からないリーダーと呼ばれた男が舌打ちし指示を出す。
糞猫が唱え終わった魔法を打ち放つ寸前、敵魔導師の魔法が飛んだ。
糞猫が口を押さえる。言葉を封じられたのだ。
彼女は慌てて腰の道具袋から薬を取り出そうとするがミアーを抱えながらではうまくいかない。
大剣使い達が武器を抜き放ちこちらに接近するのを見て暗樽は大鎌を引き抜いた。
大鎌が地面を抉り向かい来る敵に対して砂煙を巻き上げる。
まともに目潰しを受け舌打ちして動きを止める大剣使いに暗樽は自ら間合いを詰めた。
大鎌の柄先で大剣使いの足を払い転倒させる。
そのまま大鎌を回転させて転倒に巻き込まれて動きの止まった槍使いの顎を刃のつかで打ち上げる。
鈍い音、切りかかるガルカの騎士の剣をいなし視線を残敵に向ける。
雷の輪で敵魔導師の再度の呪文詠唱を止めるとそのまま二度、騎士の剣を受け捌いた。

815 :正しいラミアの育て方 :06/10/12 12:56:07 ID:???
「眠れ!」
時間にして僅かに数秒。糞猫の呪文が発動する。
眠りの魔力を込めた霧が舞い体勢を立て直させるまもなく敵達を眠りに誘う。
「逃げるよ、暗樽君」
ミアーを抱えなおして糞猫が叫ぶ。
「こいつら縛っておいた方がいいんじゃないですか?」
「いや、今のは色々省いた簡略魔法だからこいつ等すぐ起きちゃうはず」
言葉を言い終わる頃には二人とも駆け出している。
「チョコボにさえ乗っちゃえば追いつかれたりはしないから」
倒れた男達を抜けて。ジュノへと…

駆け去る彼らの後ろ。立ち上がるものがいた。
リーダーと呼ばれていた男だ。戦況を観察していた彼は魔法を察知し精神を集中させた。
眠りの霧に完全に抵抗して見せたのだ。倒れたのは油断させるための演技。
腰から引き抜いたのは使い込まれたクロスボウ。彼はそれの名手であった。
余裕を持って構えると彼は背を向ける二人からミスラの少女を選び引き金を引いた。


816 :正しいラミアの育て方 :06/10/12 12:56:25 ID:???
飛来するボルトに気が付いたのは暗樽。たまたまか、戦士の勘か。
彼が振り返った時にはもうボルトは間近まで迫っていた。
(叩き落すしかない!?)
声を掛けるのも、突き飛ばすのも間に合わない。
彼は手にした大鎌を構えて。
(大丈夫、見えている)
迫り来るボルトめがけてたたきつけた。
(見えているんだ!)
だが、大鎌は空を切る。
見えていても。体がついていくとは限らない。

糞猫の危機にミアーも気が付いていた。
彼女は目覚めていた。当たり前だ。武器の合わさる音に気が付かないはずは無い。
後ろ手に抱えられたミアーには背後が良く見えていた。
立ち上がりクロスボウを構える男の姿も。
生まれつき声帯に異常を持ち声を出せぬ彼女にそれを伝える手段はなかった。
迫り来るボルト。それは本能的に糞猫を害するものだと察知して。
彼女は体をくねらせて布包みから抜け出すと糞猫の肩に手をかけて背後へと回る。
糞猫を守るように両手を広げて立ちふさがった。


817 :正しいラミアの育て方 :06/10/12 12:56:43 ID:???
振り返った糞猫が見たものは地面へと落下するミアー。
慌ててしゃがみこみ抱き起こしたその胸には一本のボルトが突き刺さっていた。
「ミアー!」
声も出ない。暗樽が悲鳴を上げて駆け寄ってくる。
崩壊が始まる。
魔法生物の末路だ。自然に反して生まれた存在は死した後はその亡骸すら残らない。
両手の先から、尻尾の先から蛇をかたどった頭から、いたるところから。
細かい光となって彼女の存在が空気に溶けていく。
「駄目だ!死ぬな!」
自ら回復魔法を唱えて暗樽が叫ぶ。
「助かるんだよ、まだ半年も生きて無いじゃないか!」
淡くて白い命の光はだが崩壊を止める事はできない。
「そしたら僕と旅をするんだ」
遅くする事すらもできない。糞猫の顔が絶望に歪んだ。
「砂漠って場所があるんだ、砂ばかりでとても熱いんだ。はは、ミアーには辛いかな?」
ミアーの瞳が暗樽を見つめていた。それは澄んだ眼差しをしていた。
「船の墓場って場所にはお前の仲間がいっぱい居るらしい。仲間に会えるぞ、楽しみだよな」
まるで初めて瞳を開いた時のように、ただ静かに見つめている。
「まだ、いっぱいあるんだ。だから…死んじゃ駄目だ。ミアー!」
微かに、まるで旅する事を夢見るように笑って。
笑顔の残滓だけを残してミアーという存在はあっけなくこの世から消滅した。


818 :正しいラミアの育て方 :06/10/12 12:57:01 ID:???
「やっちまったな、しっかりしてくれよリーダー」
大剣使いが困ったようにぼやく。
「お前が不用意に声なんか出すからだ、馬鹿物が!」
リーダーのボウガン使いが怒鳴り。
「どの道自分達には厳罰が下るでしょうな」
槍使いがげんなりとした。
「やってられん」
ガルカの騎士が吐き捨てて。
「じゃあ、せめてあいつ等で楽しんでおこうや」
魔導師が糞猫と暗樽を指し示す。
「いいね、それくらいいいだろ、リーダー?」
「勝手にしろ」
糞猫の体が震える。それは恐怖でなく怒りだ。
「許さないんだから、あんた達!」
「は、たった二人でどうする気だよ。もう手加減する理由はねえんだからな」
「くっ!」
逃げるしかない。と糞猫は歯噛みする。
怒りで冷静な判断を失ったら終わりだ。彼女は必死で自分を抑える。
まず、このまま戦ったらやられるのは自分達のほうだ。
この場はどうにかして逃れるしかない。彼女は暗樽に合図を送ろうとして…
「あ、暗樽君?」
驚愕の声を上げた。

死んだ。
守ろうとしていたものが死んだ。
あっけなく消えうせてしまった。
そして何もつかめぬ腕だけが残り。
「やっちまったな、しっかりしてくれよリーダー」
ああ、お前達がやったのか。
頭ががんがんする。目の前が薄暗い。
許せない。
許せない。思い知らせてやる。
「は、たった二人でどうする気だよ。もう手加減する理由はねえんだからな」
二人?いや、お前達など僕一人で十分だ。
知った。怒りは力だ。憎しみは力だ。
「やる気かよ、おもしれえ!」
どうすればいいか、お前達に思い知らせるのは。
簡単だ。この怒りに、憎しみに身を任せればいい。
そうだ、僕は…化け物になろう!


819 :正しいラミアの育て方 :06/10/12 12:57:21 ID:???
「暗樽君!」
声と共に飛び出したのは暗樽。
大剣使いが愉快そうに笑い獲物を振りかぶる。
「格好の的だぜ!おちびちゃん!」
振り下ろす。金属音。
そして男はきょとんとする。
振り上げたままだったからだ。
振り下ろしたはずなのに?
下を見て男は悟る。弾かれたのだ。自分の身長の半分も無いタルタルに。
再び男が大剣を振り下ろすより速く旋回した大鎌の刃のつかが男の胸に叩きつけられて。
まとめて骨のへし折れる音と共に血を吐いて大剣使いが崩れ落ちる。

初めは厄介なものを拾ったと思った。
べたべた纏わり付いてくるし仕事の邪魔をするし。
何度、糞猫に内緒で国に届けようとしたか分からない。

槍使いが突きを放つ。
豪速で繰り出される五連突を暗樽は怯みもせず迎え撃つ。
三撃、大鎌を回転させ弾き一撃は除け最後の突きは当たるに任せた。
暗黒騎士の兜が飛び、だが彼は構わない。僅かに穂先が引っかかっただけだから。
槍の間合いをはずし懐に入る。振るわれる柄で槍使いはあっけなくバランスを崩した。
彼が見たのは手。タルタルの小さな手。
それは槍使いの顔へと乗せられ跳躍した暗樽はそのまま落下の勢いを利用して。
硬い地面に槍使いの頭を叩きつけた。

いつからだろう。
全幅の信頼を置くその眼差しに安らぎを覚えたのは。
屈託なく擦り寄って甘えてくる仕草を愛しいと思い始めたのは。
誰も居ない筈の家で毎日で迎えてもらえる嬉しさを感じ始めたのは。

体を捻り渾身の力を込めて打ち込んだ大鎌の一撃。
ガルカの騎士は盾でそれを受け体を固定させる。
よろめきながらも受けきった騎士は笑みを浮かべ剣を振り上げた。
そこで振り下ろせば彼の勝ちだったであろう。
防具の無いタルタルの頭を潰すのは簡単だ。だが。
彼は躊躇ってしまった。なぜなら自身を囲むように魔法陣が展開したから。
吹き上がる業が彼を包み込む。悲鳴は上がらなかった。
後には白目を向いて全身を朱に染めた騎士が。
壊れた人形のようにその場に崩れ落ちた。

820 :正しいラミアの育て方 :06/10/12 12:57:49 ID:???
泣いてくれた。自分と糞猫を思って。
終わってしまうはずだった二人を繋ぎとめてくれた。

一歩踏み出す。音は水音を持って。
血が流れる。鎧の隙間から赤い血が。
彼は師匠の様に業を制御できたわけでもなく。
彼は先輩のように特別な資質など持っていない。
彼は平凡であった。それゆえ強い業は彼の体を相応に蝕む。
血を流してそれでも相手を憎み進む姿は修羅のよう。
暗樽を足止めしようと魔法をかけていた魔導師は全て抵抗されたのを悟ると悲鳴を上げて逃げ出した。

寿命は残り少なく。それでも助かるはずだった。
そうしたら世界を旅して回るつもりだった。
また、微笑んで擦り寄ってきてくれると思っていた。
それなのに…それなのに…こいつ等のせいで!!!

飛来するボルトは大鎌の一撃で全て叩き落ちる。
顔を引きつらせたボウガン使いが腰からナイフを引き抜くより早く暗樽は大鎌を振るった。
血飛沫。足を切り裂かれ男が崩れ落ちる。
更に振るう。両手から血を噴出し恐怖の表情を見せた。
詠唱。それは淡い光を持って男を癒す。不思議がる男はすぐに暗樽の真意に気が付いた。
再び、男の足と腕が血を吹いてすぐ癒される。
男の哀願と切り裂く音と傷が治る光。しばらく繰り返されて。
やがてボウガン使いは意識を手放して地面へとだらしなく崩れ落ちた。
「……」
暗樽が無機質にそれを見つめて大鎌を振り上げた。
振り下ろせば終わる。ミアーの復讐が。
振り下ろせば終わる。ボウガン使いのの命が
振り下ろせば終わる。暗樽というタルタルの人格が。
命を奪う事で業に抗うという本能は終わりただの堕落者が生まれ。
彼の師匠は決してそれを逃がしはしないだろう。かつての弟子だろうとも。
業を極めたものに、業に振り回されたものが勝てる道理など何処にも無い。
彼の大鎌を振り上げた手に力がこもり。そして…


821 :正しいラミアの育て方 :06/10/12 12:58:17 ID:???

それが振り下ろされる事はなかった。

なぜなら、彼の体に腕が回されていたからだ。
「暗樽君…暗樽君…」
彼女は己が血に塗れるのも構わず彼を強く抱きしめた。
「暗樽君…」
思いは言葉にならず、ただ呼びかけるは彼の名前。
「暗樽君…」
暗樽の腕から力が抜けて、大鎌が乾いた荒野に落下する。
「糞猫さん、僕は…」
彼は虚空を見て呟いた。
「どうして僕は、ミアーを救う力がなかったんでしょうね」
暗樽の体から力が抜けて鎧の隙間から更に血が流れ出す。
「暗樽君…暗樽君!?」
ずるずると、崩れ落ちた彼の瞳はもう何も写してはいない。
「いや、死んじゃ駄目!助けて、だれかたすけてよぉ!!」
必死で彼に回復魔法をかけながら糞猫は叫んだ。

822 :正しいラミアの育て方 :06/10/12 12:58:36 ID:???
あれから僕は一週間ほど昏睡状態だったらしい。
目を覚ました時、本気で怒った糞猫さんから説教されながら聞いた。
僕が叩きのめした連中は一応は生きていたらしい。
最も半死半生という感じだったらしいが。勝手だが少しほっとする。
意外な事に、LSの皆がお見舞いに来てくれた。僕の事なんて気にして無いと思ったのに。
内藤さんのお手製のトカゲのぬいぐるみ(尻尾脱着式)赤魔子さんのお手製ジンジャークッキーなど
様々なお見舞いの品が所狭しと並んでいて、彼らのおかげで僕は少し笑う事ができた。

「久しぶりだな」
「師匠」
皆が騒いで帰った後尋ねて来たのは彼だった。
「僕は、やっと気が付きました」
壁に寄りかかり腕を組んで師匠は何も言わない。
「業は恐ろしいものだと。あの時」
思い出す。あの時の怒りを憎しみを。
「僕は抵抗する事すら考えずに感情に飲まれました」
押し寄せてくる業になすすべもなく塗りつぶされて…
「糞猫さんが止めてくれなかったら貴方に狩られる末路を辿っていたかもしれない」
「どうする?」
そこで師匠が口を開いた。
「お前の業なら俺が引き受けてやれる」
此方を向いてその瞳は珍しく静かで優しかった。
「全てを忘れてしまう事もできるのだぞ」
その問い掛けに僕は首を振る。
「やめておきます。僕はこれでも暗黒騎士である事に誇りを持っているんです」
タルタルである事の不利を恨んだ事もあった。自分の無力さを嘆いた事も一度や二度ではない。
「それに、辛い事や悲しい事を誰かに任せて平穏を保つくらいなら」
でも、それを乗り越えられたから自分があるのだと思う。
「ミアーを守れなかった辛さや空しさ。あの時抱いた憎しみや怒りを受け入れて
 這いずりながらでも後悔しながらでも僕は前に進みますよ」
だから今回も。僕が僕であることに胸をはれるように。
師匠が微かに笑ったように見えた。そのまま背を向ける。
「強くなったな、俺が思うよりずっと」
彼は、そのまま振り向かずに出て行った。

823 :正しいラミアの育て方 :06/10/12 12:58:56 ID:???
「暗樽君〜」
糞猫さんが入ってくる。
擦れ違った師匠を見て顔をしかめる。
「大丈夫?なんか変な事とされなかった?」
心底心配そうに聞いてくる様子に困ったように笑うしか出来ない。
「平気ですよ。弟子を心配して見に来てくれたんです」
「ふ〜ん」
彼女は僕が横になっているベッドの脇の椅子に座ると口を開いた。
「今日はね、いいもの持って来たよ」
「なんですか?」
彼女は懐を探ると何かを取り出した。
それはペンダントだ。緑青色の宝石をあしらった…いや…それは…
「ミアーの鱗…」
「そう、誕生日の時くれた奴でさ。迷ったんだけど…」
彼女は少しローブの胸元を開いてみせる。
「半分にして二個作ってみたんだ」
其処には今糞猫さんが持っているものと同じものがかけられていた。
彼女はそれを手にとって鱗同士を合わせてみせる。
「もともと一個だったから合わさるのよ」
彼女は笑うと僕にペンダントを差し出した。
「つけなよ、ミアーが守ってくれるよ」
言われるままにそれを受け取り首にかける。
一瞬外から吹き込んだ強い風に目を閉じて。

再び開いた底は病室ではなかった。
柔らかな風が吹くサルタバルタの平原。
彼女が笑っている。
「ミアー…」
微笑んで、僕の前まで来ると彼女は口を開いた。
「ありがとう」
初めて聞く、澄んだ鈴のような声。
「幸せだった」
微笑み、そしてそれだけ言うと彼女は背を向けて遠ざかっていく。
追わなくてはいけないのに体が動かなくて。
こちらこそお礼を言いたいのに声が出なくて。
彼女は去っていく。もう誰も追いかけられない場所へ。
眩く光り輝く場所へ…

「暗樽君?」
声を掛けられて。また情景が変わる。
そこは何の変哲も無い病室。
「どうしたの、ぼーとしちゃって?」
答えようとして、声が出ないのに気が付いた。
喉が熱くて。目頭が潤んできて。
こんな顔を糞猫さんなんかに見せたくなくて逸らそうとして。
ふいに彼女の腕が僕の頭に伸びて次の瞬間温もりを感じた。
「泣いていいよ」
僕を抱きしめて彼女が言う。
「あたしはもういっぱい泣いたからさ」
駄目だな、もう限界だ。
「ミアーの為に泣いてあげて、ね」
嗚咽が漏れて、何も分からなくなって…
「見ててあげる、受け止めてあげるから」
ただ今も瞼に浮かぶもう居ない家族を思って。
僕は初めて涙を流した。
                          END



ハッピーハロウィン


854 :(・∀・):06/11/01 01:52:20 ID:???
               「ハッピーハロウィン」

――――それは突然の申し出だった。

内藤:葉ニー wwwwww ハロウィンに行wwwこwwwうwwwZeeeeeeeーーーwwwww
臼姫:え?^^^^;;♪♪

ここはバストゥーク共和国南側にある鉱山区に設置されたモグハウス内の一室。
そこには黒髪の女性が一人寛いでいたのだが、純白のガラントアーマーを身に纏った
青年が勢いよくドアを開いて勝手に上がり込み、彼女に向かってそう言ったのだ。

モグハウスは知っての通り、全ての冒険者に一室ずつ無料で国から支給さている
自分専用の個室のような物で、お付きのモーグリ以外の他人を招くところではない。
とはいえ、そんな事を言ったところで彼には無駄ということは彼女自身、よく知っていた。
又、彼女自身にとって彼が単なる他人と言うわけでは無いことも・・。

内藤:今回は誤褒美に防止が貰えるらしいwwwww 折れ佐間、超楽しみwwwwww
内藤:でも、モーすぐ終わっちゃ運だってwwwww 磯がナイトwwwww

彼は白い歯を輝かせ、まるで子供の様に無邪気に笑う。
そう、彼はいつも突然やって来る。もはや日常茶飯事だ。

臼姫:全く^^^♪♪しょうがないわね、付き合ってあげるわ^^^^^^♪♪♪
臼姫:ありがたく思いなさいよ^^^^♪ 私だって暇じゃないんだから^^^^♪♪♪
内藤:うはwwwwwwwwおkkkwwwwwwwww 

本当は少し退屈していたところなので、彼女にとっては嬉しい申し出だった。
なのに、こういう返事しか出来ないのは彼女自身が素直になれない性格だからである。
といっても、顔はどこか嬉しそうな表情を見せている。

内藤:おkkwwww 全は急げwwwwwww 行こうwwwwww 葉ニーwwwwww
臼姫:ちょ、ちょっと^^^^^;;♪♪ 待ちなさいよ^^^^^^♪♪

内藤はそう言うと、臼姫の手を引いて彼女のモグハウスを後にし
快晴の青空広がる真昼のバストゥーク街へと、勢いよく繰り出していった。


855 :ハッピーハロウィン :06/11/01 01:53:00 ID:???
         ===Area:バストゥーク商業区===

内藤:確か、NPC名は・・無頼案とかって名前wwwwwwww
臼姫:Braian(ブライアン) ね^^^^;♪♪ その誤字は少し可哀想よ^^;;♪♪
内藤:あ、板板wwwwwwww Braian 【見つけました】wwwwwwww

大きな噴水広場の前に、その名のヒューム青年は立っていた。

臼姫:それじゃあ、話しかけるわね^^^^♪♪
内藤:おkkkwwwwwwwww 折れ佐間も離すZeーーーーー!!!!wwwwwwwwww
臼姫:うるさい^^^^♪♪ いちいち叫ぶな^^^^^^^^♪♪♪♪

Braian:こんにちは。ボク、ブライアンといいます。 最近、通りで
無頼:本物の幽霊を目撃したって話を よく耳にするんですけど、聞いた事あります?
内藤:うはwwwwwwそーなの?wwwwww 知ら名いwwwwwwwwwww
無頼:ですよね^^;冒険者さんは、ほら、お忙しいから。
無頼:じゃあ、簡単に話しますのでちょっとだけ聞いて言ってくださいよ。

そう言って、ブライアンは内藤達に切り出した。

無頼:実はボク、この街のある方に呼ばれて、ずっと西方の島から
無頼:高名な除霊師だからですよ。最近じゃ、「エクソシスト」って方が通りが良いかな。
無頼:勿論、腕には自信ありますよ! ・・けど今回の獲物は聞いてた以上に厄介でしてね。

ブライアンは困った表情をして更に続ける。

無頼:生前は、何とか団とか言う組織に居た それは強力な魔女だったらしいんですよ。
無頼:おまけに獲物が使っている言葉も「忌言葉」ていう訳わかんない 獣の言葉でして
無頼:ボクらの狩りは獲物の心理を読み、それをヒントに弱点を探るってやり方ですから
無頼:心理を読もうにも、何を言ってるか分からないので困ったのなんの。
無頼:そこで、ものは相談なんですけれど・・・

話を聞いていた二人を見つつ、ブライアンはこう持ちかけた。

無頼:あなた方がモンスターに変装して、密かに獲物を追跡。連中が何を考えているのか
無頼:調べてきて貰いたいんですよ。今、街はハロウィン中・・・まさに打って付けです。


856 :ハッピーハロウィン :06/11/01 01:53:37 ID:???
ブライアンはそう言うと、自分の胸の前で、強く拳を握り締めながら豪語する。

無頼:それさえわかれば、あとはボク秘伝の除霊法で あんな獲物などイチコロです!
無頼:いかがでしょう。協力して頂けませんか?
内藤:おkkkwwwwwww 折れ佐間、駒った人を砲って置けない!!wwwwwwww
臼姫:内藤^^^^;♪♪ アンタ、絶対 話は理解できてないでしょ?^^^^;;♪♪

ブライアンはパッと明るい表情を見せながら

無頼:ありがとうございます! ただ一つ、気をつけてほしい事が・・
無頼:獲物は幽霊ですから 元は人間。こちらが いくらモンスターの姿をしていても
無頼:直接見つめられたら、きっと見破られてしまうでしょう・・。注意してください。
無頼:ボクの調べでは、この街に 2体の獲物が侵入しているようです。その内、1体は
無頼:非常に警戒心が強いようですから、まずは もう1体のゼルマ(Selma)から追跡を。
無頼:では、何か判りましたら僕のところに報告して下さい。よろしくお願いします。

そう話し終えるとブライアンはぺこりとお辞儀をした。

臼姫:ようはモンスターに変装して幽霊の背後を付け回していれば良い訳ね^^^^♪♪
内藤:おkkkwwww まずは返送する為にNPCへ、お貸しを取れ江戸だねwwwww

変装させてくれる徘徊NPCが居ないか、二人辺りを見回す。
すると、同じ歩行ペースで並んで歩く棍棒骨とファントムが目に入った。

Trick Bone:おやつをくださいな^^
Trick Phantom:おやつをくれ〜wwwww

内藤:ヘイwwwそこの骨さんwwwww 鰈なる変相を 折れ佐間へよろwwwwww 
Trick Bone:あ、内藤さんと臼姫さん。お二人もハロウィンですか?^^
内藤:うはwwwww そノコ絵は、ひょっとして白樽ちゃん?wwwwwwww
Trick Bone:そうです^^ 友達の仕事だったんですが怪我をしたみたいで代わりに^^ 
臼姫:あら^^^^♪♪・・ということは、隣のファントムさんは^^^^^^^♪♪♪
Trick Phantom:――ギクッ!

臼姫が仮装ファントムに近づくと、ファントムから滝のような汗が流れ出した。


860 :ハッピーハロウィン :06/11/01 16:33:45 ID:???
臼姫は仮装ファントムをガシッと両手で掴み、顔周辺のコスチュームを引き裂いた。
すると、破った個所からソーラーペタソを被ったタルタルが顔を覗かせる。

糞樽:<リ!! ゚∀゚)> そ
臼姫:奇遇ね^^^^♪♪糞樽^^^^^^^^^^^^♪♪♪
糞樽:・えちょ オーキッシュネッカマー キター━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!wwwww 
糞樽:ミスwwwwwトラルアクス以外にも射程の長い接近技があるタル〜♪wwwww
白樽:糞樽君^^;
臼姫:^^^^^^^^^^^^♪♪♪♪♪♪

臼姫はヘキサストライクの構え!

臼姫:私も仮装を頼みたいんだけど宜しいかしら^^^^^^♪♪♪
糞樽:<('A(#リ> かしこまりました、姫様・・。
白樽:えっと^^;じゃあ、内藤さんは私が仮装してあげますね^^どれが良いかな・・。
内藤:折れ佐間にピッタリに合う返送で世呂wwwwwwww
白樽:そうですね〜・・。あ、そうだ!^^内藤さんは、ナイトだから・・

そう言うと、白樽は内藤へクゥダフのコスチュームを施した。

内藤:うはwwwwwwww 折れ佐間、噛めに代返新wwwwwww
白樽:ナイト=硬い防御のイメージで亀さんで^^
内藤:おkkkwwwwwww 蟻が問うwwwwwwwwww 白樽ちゃんwwwwwwww
臼姫:糞樽^^^^^^♪♪♪こっちもよろしく^^^^^♪♪♪
糞樽:<リ;-∀-)> へいへい。えーっと、・・コレでどうだ?

糞樽は臼姫へシャドウのコスチュームを施した。

内藤:うはwwwwww 舞葉ニー、カクイーーねwwwwwwwww
臼姫:そんな事より、早くゼルマって幽霊を探さないといけないんでしょ^^^^♪♪
内藤:総だったwwwwww ど子にいるんだっけ?wwwwwww
糞樽:ゼルマなら、彫金ギルドから楽器屋手前辺りまでの範囲で目撃されてるらしいぜ。
白樽:彼女の視界に入らないように気を付けてくださいね^^
内藤:おkkkwwwwww 二人とも ローソンwwww 行って来るZeーー!!wwwwww

仮装した二人は、ぎこちない足取りで目的の場所へと向かって行った。


861 :ハッピーハロウィン :06/11/01 16:35:05 ID:???
内藤達が去った後、ニ体の仮装オバケが口を開く。

糞樽:<リ;-∀-)> 臼姫は問題ないだろうが、内藤は自ら見つかりに行きそうだなwww
白樽:その時は、また仮装してあげれば良いよ。糞樽君^^
糞樽:<リ ゚∀゚)> 白樽ちゃんはホントに優しいね。でもそんな所がまたイイwwww
白樽:も〜。糞樽君ったら^^*
糞樽:・えちょ 全く、どこぞの強欲白ネッカマ道士とは大違いだねwwwww
糞樽:・えちょ ――ハッ! なんであの時、奴にオークの仮装をしてやらなかったんだ。
糞樽:・えちょ 本来の姿に戻してやれるチャンスだったのにwww 惜しい事したwww
糞樽:ミスwwwwwwwwwヴァナディールは臼姫様でございます!!!wwwwwwww
白樽:糞樽君^^;

糞樽がそう叫んだ刹那、青空から糞樽の頭上にのみ強力な白い光が降り注ぐ。
光が降り注ぎ終えると、そこには黒魔道士のタルタルがプリケツを晒していた。

糞樽:ごめんwww 白樽ちゃんwww レイズよろwwwww
白樽:^^;

その頃、内藤達は目撃情報を貰った辺りを見回しながら、ゼルマという幽霊を探していた。

臼姫:あ、あれかしらね^^^^^^^♪♪ 
内藤:おおwwwwww ゼルマちゃん、ハケーンwwwww 釣るね?wwwww
臼姫:釣るなバカ^^^^♪♪ こっそり追跡でしょ^^^^^^^^♪♪♪ 

前方に、黒い帽子を被った若い女性の霊が歩いているのが見える。
彼女がゼルマのようだ。横顔から見て、まだ20にも満たないであろう若い少女の霊。
早速、二人は彼女の背後へと忍び寄り、視界に気をながら彼女の後ろに付いて歩く。
すると、何やら独り言のような声が聞こえてきた・・・。

ゼルマ:・・・この街路樹、「ファイア」で燃やしたけれど、今は元通り、植わってる・・。
ゼルマ:・・・この川、「ブリザガU」で塞き止めたけれど、今は元通り、流れてる・・。
ゼルマ:・・・この建物、「エアロガV」で崩したけれど、今は元通り、建ってる・・。
ゼルマ:・・・大公房の壁、「サンダーW」で半壊したけれど、これも元通り・・。
ゼルマ:・・・まるで、私は存在してなかったよう・・。私の罪も消えたかしら・・・?
臼姫:やりたい放題ね^^^^;♪ あまり他人のことは言えないけど^^^^;;♪♪
内藤:うはwwww 士春期の女性は尖った 無い符wwwwww


862 :ハッピーハロウィン :06/11/01 16:36:22 ID:???
小声で話す背後の探偵二人をよそに、ゼルマは歩きながら続ける。

ゼルマ:・・・生まれながら多すぎてしまった私の魔力・・。人々の、冷たい視線・・。
ゼルマ:・・・いじめられて・・必死で覚えた私の魔法・・。人々の、心無い噂・・。
ゼルマ:・・・憎かった・・。この国の・・人も・・街も・・何もかもが・・。
ゼルマ:・・・なのに何故なの・・? 今は・・あれも・・これもが・・ただ、愛しい・・。
内藤:・・・。
臼姫:魔女になった彼女には、悲しい理由があったのね・・。

そして、ゼルマはピタリと足を止め、後ろは振り向かずにこう言った。

ゼルマ:・・・さぁ、そこの貴方達・・。もう探偵ごっこは終わりにして・・。
ゼルマ:・・・今は・・一人に・・なりたいの・・。

二人は、自分達のことを指して言われているのに気付く。

臼姫:あ、やっぱりバレてたみたいね^^^^;♪♪まぁ、充分聞き出せたわ^^^^♪
臼姫:内藤^^^^♪♪ ブライアンの所へ報告に戻りましょう^^^^^^♪♪
内藤:・・・・。
臼姫:内藤?^^^^^^^^♪♪♪♪
内藤:―――ゼルマッ!!

内藤が突然そう叫ぶと、ゼルマはこちらを振り向かないまま、再び口を開く。

ゼルマ:――! ・・何よ?・・一人にしてって・・言ってるじゃない・・。
臼姫:ちょ、ちょっと!^^^^♪♪ どうしたのよ^^^^^^;;♪♪♪
内藤:君が味わったであろう辛い気持ち。俺様、わかってあげられないかもしれない。
内藤:でも、君が闇百合団に入るより前に、自分を理解してくれる人は居たんじゃないか?
内藤:この世に生まれて、ずっと一人ぼっちな思いをする人間なんて、絶対に無いんだ!
臼姫:内藤・・。

内藤がゼルマへ力強く言い放つと、ゼルマはしばらく沈黙していたがやがて語り出した。

ゼルマ:・・確かに居たわよ。 たった一人だけ、当時の魔法学校の若いヒュームの先生・・。
ゼルマ:9歳の時に両親を無くし一人ぼっちの私を、独身なのに自宅に引き取ってくれて
ゼルマ:異常だった私の魔力も、ただ純粋に「凄い才能だよ」と褒めてくれた唯一の人・・。


863 :ハッピーハロウィン :06/11/01 16:37:07 ID:???
ゼルマは続ける。

ゼルマ:毎日、夜遅くまで、魔法の書き取りや勉強をして・・学校のクラスでの授業では
ゼルマ:いつも一番の成績を取った。周りの娘達や他の先生には異様な目で見られたけど
ゼルマ:その先生だけは、どんな些細な話や悩みでも熱心に聞いてくれたの・・。
ゼルマ:嬉しかった・・。その先生に褒めてもらう事だけが私の生きがいになった・・。
ゼルマ:どんなに辛い思いをしても、先生の傍に居られるのなら他に何も望まなかったわ。
ゼルマ:ただずっと一緒に暮らせれたらと純粋に思いながら、幸せな数年が過ぎたの。
ゼルマ:・・だけど、冷たい世間は常識な目でしか物事をとらえてくれなかった・・。

ゼルマは自身の膨らんだ胸に手を当てながら

ゼルマ:14を過ぎた辺りから、私の身体も日に日に一人前の女性へと近づいていった・・。
ゼルマ:男性だったその先生に相談できない悩みも増えていったわ。でもあの人には、
ゼルマ:そんな変な考えなんて微塵も持ってない事は、一緒に暮らして充分理解してたの。
ゼルマ:私自身も、やらしい娘と思われたくなかったから自力で学んで相談はしなかった。
ゼルマ:でも、やっぱりハタから見れば 成長期の女子とニ十代の男性教師の二人暮し・・。
ゼルマ:私だけなら、周りにどう思われようとも構わなかった・・。だけど私のせいで
ゼルマ:大切な先生まで、冷たい視線を浴びる羽目になるなんて耐えられなかったの。

ゼルマは下を向く。

ゼルマ:・・そんなある日・・先生がサンドリアへ転勤することが決まったわ。
ゼルマ:付いていきたい気持ちを押し殺して、一緒に暮らしてきた先生を見送った・・。
ゼルマ:・・しばらくして、先生の乗っていた鳥車が旅先で獣人に襲われたと聞かされ
ゼルマ:――もう、私の中はカラッポになった。追い討ちをかけるかの様に、周りからの
ゼルマ:風当たりも酷くなって・・。もうこの街で生きていけないと、そう悟った日に、
ゼルマ:先生との思い出が詰まった、商業区のもの全てを魔法で壊して、街を出たの・・。
ゼルマ:行く宛も無く、このまま野たれ死ぬかと思った旅路の最中に出会ったのが、
ゼルマ:――闇百合団だった。私と同じ環境を味わった魔力の強い女性達の集団。

全てを言い終えたゼルマは、ため息をつきながら

ゼルマ:――フフ、団員にすら全て話さなかった過去を、見ず知らずの、しかも盗聴する
ゼルマ:タチの悪い人達にベラベラ喋ってしまうなんて・・。今日はどうかしてるわ・・。


875 :ハッピーハロウィン :06/11/05 21:11:17 ID:???
ゼルマはなおも背を向けたまま、吐き捨てるように言った。

ゼルマ:さぁ、これでホントに全部・・。 もう・・一人にして・・。
内藤:尚更、放っておけない。君の言葉を借りる様だが、辛い過去の話をしてくれたのは
内藤:誰かに、打ち明けたかったからじゃないのか? ずっと閉ざしていた心の叫びを。
ゼルマ:ち、違うわ・・。あれは・・つい、口が滑っただけよ・・。
内藤:嘘だ!
ゼルマ:――ッさっきから何なの!? 貴方に私の何がわかるって言うの?

そう言いながら、ゼルマは堪らず内藤達の方を振り向いた。
そして、仮装した内藤と臼姫とがゼルマの視界に映る。

内藤:あwwwwwwwwwwwwwwww
臼姫:あ^^^^^^^;;;♪♪♪
ゼルマ:・・良いわよ、人間なんでしょ? その無様な格好はやめて・・。
ゼルマ:―――・・えっ!

すると、二人のコスチュームが強制解除されてしまう。
コスチュームが解けた為、内藤と臼姫は本来の姿に戻った。

臼姫:この馬鹿内藤^^^^^^^^♪♪♪ バレちゃったじゃない^^^^^^♪♪
内藤:うはwwwww ご面wwwww 葉ニー、揺るしてwwwwwwwwwww

一方、少し後ろの物陰では・・。

糞樽:<リ!! ゚∀゚)> 気になって見に来てみれば、やっぱり見つかりに行ったかwwwwww
白樽:とはいえ一応、最後まで聞き出せたみたいだから無事にクリアーですね^^
糞樽:<リ!! ゚∀゚)> でも、白樽ちゃん、何だか様子がおかしいみたいだよ?wwwwwww
白樽:・・え?

本来の姿に戻った二人をゼルマはまじまじと見つめている。

内藤:ねwwwwwwwww 葉ニー、葉ニーwwwwwww ちょっとアレwwwアレwwww
臼姫:何よ^^^^^^^^^♪♪♪♪

胸ぐらを掴まれダークモールを頬にこすりつけられている内藤が、ゼルマを指差した。


876 :ハッピーハロウィン :06/11/05 21:11:58 ID:???
よく見るとゼルマの視線は二人というより、内藤の方に向けているようだった。
そして、ゼルマの口が開き・・

ゼルマ:・・先生・・。
臼姫:ま、まさか・・内藤が、話に出た先生にソックリなの?^^^^^^;;♪♪

ゼルマは内藤の側へと駆け寄り、内藤の胸にその身を委ねた。
内藤からは彼女へ触れようとしても体をすり抜けてしまい、押し返すことは出来なかった。

ゼルマ:先生・・。逢いたかった・・。
内藤:ちょwwwwww この展開は総手以外wwwwwwwwwwwwww
ゼルマ:また・・あの時みたいに、・・・頭を撫でて・・貰えませんか・・?

内藤より背の低かったゼルマは、潤んだ瞳で内藤の顔を見上げるようにじっと見つめた。
ゼルマの乙女の瞳が発動 → 内藤の理性にコンフュの効果。

内藤:うはwwwwwww これはwwwwwww TPが玉っちゃうかもwwwwww

が、その時、内藤は後ろで凄まじい殺気を感じた・・・。

臼姫:な^^^^い^^^^と^^^^う?^^^^^^^^^######♪♪♪
内藤:葉ニーwwwwwww 酢コシ、持ち突こうwwwwww鼻せば和かるwwwwwwww
臼姫:無理^^^^^^^^^♪♪♪サポシ^^^^^^^^^^^♪♪♪♪
内藤:うはwwwwwwwww おkkkkkwwwwwwwwwww

臼姫はヘキサストライクの構え! → 内藤は臼姫に倒された・・・。

ゼルマ:せ、先生?! ちょっと、なんて酷い事するの?
臼姫:そいつは貴方の先生じゃなくて、私の知ってる内藤よ^^^^^^♪♪♪
臼姫:どれほど似てたか知らないけど、勝手に たぶらかさないでくれる?^^^^♪♪♪
ゼルマ:そ、それは・・。でも、ホントに本人に見間違うくらい似てたから・・。
臼姫:あら、貴方の話ではその先生とはキッパリと決別したんじゃなくて?^^^^♪♪
臼姫:確かに可哀想な所もあるけど、最終的には自業自得じゃない^^^^^^♪♪
臼姫:自ら手を離したにもかかわらず、未練がましいったら無いわよ^^^^♪♪♪
ゼルマ:―――な、何ですって!?
臼姫:魔女とか言っても所詮は子供ね。その先生とやらも浮かばれないわ^^^^♪♪♪


877 :ハッピーハロウィン :06/11/05 21:12:46 ID:???
身体を震わせるゼルマの周りに強い魔力が集まっているのがわかる。

ゼルマ:好き放題言ってくれるじゃない、オバサン。身体は失ってても魔力はあるのよ?
ゼルマ:もう謝ったって遅いわ。人々に恐れられた魔女の力、身をもって教えてあげる!
臼姫:なっ! オバ・・ いいわ。お姉さんも教えてあげる^^^^^^^^^♪♪
臼姫:魔女だか何だか知らないけど、貴方は単なる意気地無しだってことをねッ!!
糞樽:<リ!! ゚∀゚)> そ ・えちょ あのネカマ、自分でお姉さんとか言ってるよwwwww
糞樽:<リ!! ゚∀゚)>   ・えちょ ネカマプレイもここまでくれば敬服に値するねwwww
糞樽:<リ!! ゚∀゚)>   ミスwwwwwwwラのしっぽってのはダイスゲームの名前wwww 
白樽:糞樽君^^;また死亡フラグが・・^^;

二人の周りに凄まじい魔力がたちこめる。
構える掌には圧縮された強力な魔法の弾が形を成していた。

ゼルマ:サンダガW!!!
臼姫:バニシュガV!!!

二人が発動させた魔法同士がぶつかり合い、爆発が起こる。
威力はほぼ互角だったのか、互いの魔法を消滅させ合い、両者にダメージはなかった。
が、魔法の撃ち合いは続く。

ゼルマ:クエクガU!!
臼姫:バストンラ! ストンスキンU! ホーリー!!

強大魔法のゼルマに対し、臼姫はバストンラとストンスキンでダメージを最小限に押さえ
ゼルマに生じた一瞬の魔法硬直を狙って、中威力だが詠唱速度の速いホーリーを打ちこむ。
今度は互いに同程度のダメージを負った。

ゼルマ:ハァハァ・・。な、なかなかやるじゃない、オバサン。
臼姫:ハァ・・ハァ・・、貴方も生意気な口叩くだけはあるわね^^^^^^♪♪♪
ゼルマ:ふふ、もう半端な魔法じゃ小競り合いになるだけみたい・・。
臼姫:あら^^^^^♪♪♪ お姉さんはまだ全力じゃなくてよ?^^^^♪♪♪
ゼルマ:いいわ。私のとっておき、見せてあげる。言っとくけど かなりヤバイから。
臼姫:次の魔法でケリを着けようって訳ね^^^^^♪♪♪ 望む所だわ^^^^♪♪

二人は次の魔法にありったけの魔法力を集中し始める。


878 :ハッピーハロウィン :06/11/05 21:13:37 ID:???
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴォォ・・・・!!
二人の放つ恐ろしいまでの魔力の磁場が周囲を支配した。

ゼルマ:・・オバサン。もし死んだらあの世で恨んでね。
臼姫:お姉さんと言ってるでしょ?^^^^♪♪ もう私が成仏させてあげるわ^^^^♪
糞樽:<リ!! ゚∀゚)>  ・えちょ この魔力、もはや人間じゃNeeee wwwwwwwwwwww
糞樽:<リ!! ゚∀゚)>  ・えちょ 流石はオークの血を引くネッカ魔道士wwwwwwwwww
糞樽:<リ!! ゚∀゚)>  ミスwwwwwwwターマリック、最近CMでしか見ないねwwwww
白樽:/echo 臼姫さんに聞こえてないと良いけどなぁ^^;またレイズする羽目に;;

そうして最大限の魔力を集め終えた二人は、互いに相手に向けて手を構えながら

ゼルマ:行くよ! フレアW!!!!!!!!
臼姫:食らいなさい^^^^♪♪ ホーリーX!!!!!!!!!^^^^^♪♪♪

ズゴォォォォォォォォォォォォウ!!!!!!!!!
膨大な魔力が込められた2つの魔法が激しくぶつかり合う。
互いの魔法は、まだ手から離れきっておらず衝突しながら押し合いを続けている。
地面がビリビリと地鳴りを立て、巻き起こる風に砂が舞った。
やがて、ぶつかり合う箇所に膨大なストレスが貯まり、またも爆発を起こして相殺する。
煙が晴れると、その場には内股で地に腰を付くゼルマと辛うじて立つ臼姫の姿があった。

ゼルマ:ハァ、ハァ・・、そんな・・渾身の魔力を込めた、私の魔法が・・。
臼姫:あら^^^^^;♪♪ 私の極大ホーリーとタメ張るなんて^^^^;;♪♪
ゼルマ:ハァ・・ハァ・・。・・もう・・ハァ・・魔力が・ハァ、・からっぽ・・。
臼姫:ハァ・・ハァ・・。 そりゃ、ハァ・・そうでしょ。ハァ・・私もなんだから・・。

しばらく肩で息をしながら互いに見つめ合っていた・・が、やがて

ゼルマ:ハァ、ハァ・・――――プッ! アハハハハハハハハハハハッ!^^
臼姫:クスッ、フフフフフフフフフフフ^^^^^^^^^^^♪♪♪♪

二人は思いきり笑い合い、ゼルマはそのまま後ろへゆっくり倒れこんで空を仰いだ。

ゼルマ:――ハァ。フフ、負けちゃった・・。


879 :ハッピーハロウィン :06/11/05 21:14:14 ID:???
空を見上げながら、ゼルマは言う。

ゼルマ:臼姫さん・・。
臼姫:!・・何かしら?^^^^♪♪ 
ゼルマ:私ね、生まれて初めて・・人とケンカした・・。
臼姫:・・そうね。真剣に向き合った相手が必要だもの^^^^♪♪♪
臼姫:ケンカとイジメは別物ね^^^^^^^♪♪ で、感想は?^^^^^♪♪
ゼルマ:・・すごく、楽しかった・・。人と真剣にぶつかり合ったのは初めてだったから。
ゼルマ:負けて悔しいってのもあるけど、それ以上に全力でやり合えて気持ち良かった。

しばらくして、ゼルマがまた口を開く。

ゼルマ:・・ねぇ・・臼姫さん。もし、貴方が私と同じ立場だったら・・どうしてた?
臼姫:決まってるじゃない^^^^♪♪ 無理やり付いていったわ^^^^^^♪♪♪
臼姫:周りがどう思おうが、勝手じゃない?^^♪ 自分の人生なんだし^^^^♪♪

臼姫は仰向けになっているゼルマの側へと歩いていき、近くに腰を下ろした。
ゼルマは半身を起こして臼姫と向き合い、再び質問する。

ゼルマ:そうすることで、自分の大切な人にも迷惑かかるのが明白な場合でも?
臼姫:その先生、貴方と一緒に暮らしてて、迷惑だって言ったことあったかしら?
ゼルマ:そ、それは・・無かった・・けど・・。
臼姫:他の誰に何て言われようとも、そんなの関係無いわ。――だって、私は自分と
臼姫:自分の大切な人達の為に生きてるんだから。周りの人達の為に生きてる訳じゃない。
臼姫:一緒に居たいと想う人の傍にいることは、全然悪いことじゃないわよ?
臼姫:そりゃ、他に相手が居る人や、相手の気持ちを無視した場合はダメだけどね。
ゼルマ:・・・。
臼姫:ゼルマも・・好きだったんでしょ? その先生のこと。一人の男性として・・。
ゼルマ:―――ッ!

臼姫がそう言うと、ゼルマは顔をそむけ、帽子を前かがみに深く被りながら赤面した。

臼姫:本当に好きな人が遠くへ行ってしまうのなら、ついて行けば良かったじゃない。
臼姫:人生に自分の教科書なんてないの。大切なのは行動に移す事。勇気も必要だけどね。
臼姫:でも、行動して後悔するより、行動せずに後悔することの方がとっても辛いわ。
臼姫:・・ゼルマは後者ではないかしら?


880 :ハッピーハロウィン :06/11/05 21:14:49 ID:???
臼姫はさらに続ける。

臼姫:だから、街を出る際に色々な物を壊したのよね?
臼姫:先生との深い思い出が蘇る場所を。先生と一緒に映る、行動しなかった自分自身が
臼姫:許せなかったから。もし一緒に行ってれば先生を守れたかも知れないと思ったから。
臼姫:そんな辛い思いをした過去を、この風景を見ることで思い出したくない・・と。
ゼルマ:・・・・・・。
臼姫:でも、私達が追跡してる時に言ったわよね。憎かったはずの全てが今は愛しいって。
臼姫:それは貴方が、やっぱりこの街が・・この景色が好きだったからと思うの。
臼姫:そうだからこそ、戻ってきたんでしょ? ・・死んで・・幽霊になってまでも。
ゼルマ:・・臼姫お姉様。私、出来る事なら生きてる間に、姉様と巡り合いたかった・・。

ゼルマが傍に居る臼姫の胸に頭を埋ずめると、その目からは静かに大粒の涙が流れる。
臼姫からは触れる事は出来ないが彼女の背中にそっと手を回し、形だけでも抱きしめた。

ゼルマ:・・私、ヒック、・・私・・ヒック、先生の、・・恩に・・答えたかった・・。
ゼルマ:でも、結局・・何一つ・グス、・でぎながった・・守っても、あげられながった。
臼姫:・・もういいの、もう自分を責めなくて良いの。先生もきっとそれを望んでいるわ。
ゼルマ:・・う、・・う、・・うわーーーーーーん!!!

ゼルマの涙は絶えず流れ続けた。まるで永く閉ざされていた氷の塊が、溶けたかように・・
しばらくの時間が経過した、その後。

ゼルマ:えと・・その、ごめんなさい。・・あの日以来から泣いたのなんて何回目だろ・・。
臼姫:気にしないで。それに今の顔の方が、ずっと可愛いわよ。ゼルマ^^^^♪♪
ゼルマ:そ、そうですか・・? 何か・・恥ずかしい。先生以外に言われた事ないから・・。

そう言うと、ゼルマはまた帽子を前かがみに深く被って頬を赤く染めた。

ゼルマ:あ・・! そうだ・・。

ゼルマは何かを思い出したかのように、そう呟く。

ゼルマ:臼姫お姉様。あの・・コレ、良かったら受け取って下さい。
臼姫:え? ^^^^^^♪♪♪


881 :ハッピーハロウィン :06/11/05 21:15:32 ID:???
ゼルマが差し出したのは、自分の被っていた先端の折れているトンガリ帽子だった。
臼姫は、とりあえず受け取りはしたもののゼルマに問う。

臼姫:いいのかしら?^^^^;;♪♪ 大切な帽子じゃないの?^^^^♪♪♪
ゼルマ:まぁ、大切な物ではあるんですけど・・色々お話やご迷惑もかけてしまったから
ゼルマ:そのせめてものお礼に。・・お気に召しませんか?

ゼルマは不安そうな顔を覗かせる。

臼姫:も、勿論、嬉しいわよ?^^^^♪♪ そういう事なら貰っとくわね^^^^♪♪

そう言うと、ゼルマの表情がパッと明るくなる。
臼姫は彼女からもらった帽子を被り、ポーズを取りながら

臼姫:どう?^^^^^♪♪♪ 似合うかしら?^^^^^^♪♪♪
ゼルマ:はい、とてもお似合いで、お綺麗です。臼姫お姉様。
臼姫:もー。 ゼルマったら可愛いだけじゃなくて、口もお上手なのね^^^^♪♪
ゼルマ:そ、そんな・・。ホントに、本心ですよ。 お姉様こそ・・。

そんな互いに照れ隠ししている様子を離れた場所から見ていた傍観者達が口を開く。

糞樽:<リ!! ゚∀゚)> ・・・・・・。
糞樽:<リ!! ゚∀゚)> ・えちょ 豚もおだてりゃ木に登るとはまさにこの事だなwwwwww
糞樽:<リ!! ゚∀゚)> ・えちょ 人に「様」呼ばわりまでさせて悦に浸るなっつのwwww
糞樽:<リ!! ゚∀゚)> ミスwwwwタードーナッツは丸ければ良いってもんじゃないwwww
白樽:/echo 臼姫さん綺麗だなぁ。照れてるゼルマちゃんもカワイイ・・。

臼姫は、二人が潜んでいる方をクルリと振り向き

臼姫:さぁ、そこの貴方達^^^^♪♪ もう探偵ごっこは終わりにして^^^^♪♪♪
糞樽:<リ!! ゚∀゚)> そ
白樽:あ、やっぱり気付かれてたみたい^^;糞樽君、あとでレイズするからね;; 
臼姫:今は・・・魔女になりたいの^^^^^^^^^^^♪♪♪♪♪
糞樽:ピギャー!

臼姫が天に手を挙げた瞬間、糞樽の真上から聖なる光が降り注いだ。


882 :ハッピーハロウィン :06/11/05 21:16:27 ID:???
すると、ようやく気絶していた内藤が目を覚ました。

内藤:背界西京の折れ佐間が、居間 CoCoに沸活!!wwwwwwwwwww
臼姫:うるさい^^^^♪♪いちいち叫ぶなっつってるでしょ^^^^♪♪♪
内藤:うはwwwwwww 葉ニーwwwwww その防止、とっても荷会うよwwwwwww
臼姫:と、当然じゃない^^^^♪♪♪ 私に着こなせない物は無いわ^^^^♪♪♪

不意のカウンターを食らったかのように臼姫は頬を赤く染める。

内藤:うはwwww 防止を捕ったゼルマちゃん ハケーンwwwwとても旧ートwww
内藤:あの時よりも、川いいか押してるwwwwww いい子とデモあった?wwwww
臼姫:馬鹿全開ね^^^^;;♪♪♪ また眠らせておこうかしら・・?^^^^♪♪
内藤:うはwwwwwwww 葉ニーwwwwww またヘキ差は館弁wwwwwwww

復活後、やたら笑顔と歯をフラッシュさせまくる内藤。
そんなやり取りを見つめていたゼルマが、笑いながら口を開いた。

ゼルマ:クスクスッ。ホント・・外見はソックリなのに、性格は先生とは大違い。
臼姫:でしょ?^^^^^♪♪ こんな馬鹿、そうそう居るもんじゃないわ^^^^♪♪
ゼルマ:・・・臼姫お姉さま。最初で最後のお願いになると思いますけど、
ゼルマ:内藤さんを・・・少しお借りしても・・・良いですか?
臼姫:ええ^^^^♪♪♪別に良いわよ^^^^^^♪♪♪
ゼルマ:内藤さん・・もし宜しければ・・私の・・頭を撫でてもらえませんか・・?
ゼルマ:「よくやったね、ゼルマ」・・と。 それできっと・・成仏できると思うから・・。
臼姫:・・・内藤^^^^^^♪♪♪ 今回ばかりは目を瞑るわ^^^^♪♪♪
内藤:・・・・・。

内藤はゼルマの真正面まで歩いていき、ゼルマの目線まで腰を下ろしながら

内藤:ゼルマ・・。例え、俺様が どれほど君の先生に似ていたとしても
内藤:ゼルマの頭を撫でて良いのは、やっぱりゼルマの先生だけだと思うんだ。
内藤:きっとまた逢えるさ、空の上にある天国で!・・・俺様、そんな気がする。

内藤はゼルマに歯をキラリと光らせて にっこり微笑んだ。

ゼルマ:・・内藤さん・・。フフ、やっぱり貴方は・・先生に似てる・・。


883 :ハッピーハロウィン :06/11/05 21:18:14 ID:???
その直後、ゼルマは淡い光に包まれ始める。

ゼルマ:内藤さん、臼姫お姉様。 私・・最後に貴方達と出逢えて本当に良かった・・。
ゼルマ:・・私達は・・もう・・お友達・・ですよね・・?

ゼルマが不安そうに質問すると、内藤達は力強く答える。

内藤:も・ち・ろ・ん・だ・Zeeeeeeee!!!!!!!wwwwwwwwwwwwww
臼姫:ええ^^^^^^^♪♪♪ これからも、ずーっと友達よ^^^^^^^♪♪♪
臼姫:もうディスペガされたって忘れないんだから^^^^^^♪♪♪♪
ゼルマ:二人共・・。 ・・ありがとう・・・。

ゼルマの瞳から綺麗な雫が幾筋も流れ始める。
そして、彼女を包む光が天へと登り始め、ゼルマ自身も今までより透明になっていく。

ゼルマ:さようなら・・! 私の大好きな二人・・。
ゼルマ:もし、天国で先生に逢えたら、・・貴方達の事、絶対に自慢するわっ!
ゼルマ:だから・・お姉様達も、・・絶対に幸せになってね!^^

ゼルマはそう言うと、綺麗な光になって 雲一つ無い澄んだ空へと消えていった・・。

内藤:―――ねぇ、ハニー。俺様、ゼルマのことは絶対に忘れないでおくよ。
臼姫:・・・・グスッ・・。私だって、絶対に・・グスン・・忘れないわ・・。

しばらく二人はゼルマの消えていった空を静かに見守り続けていた。

臼姫:・・内藤。アンタ、本当はだいぶ前から起きてたんじゃないかしら?^^^^♪♪
内藤:何の事?wwwww 俺様、ハニーの言葉の意味が 全くわからないwwwwwww
臼姫:・・ふふふ。誤字が無いわよ^^^^♪♪♪♪
内藤:うはwwwwwwwwwwww 来れは折れ佐間、一笑の深くwwwwwwwwwww
臼姫:さ、ブライアンに報告に行きましょう^^^^^^^♪♪♪
内藤:おkkkkwwwwwwwwww 葉ニー、折れ佐間に突いて来れるかな?wwwwww

そう言って内藤は勢い良く走り出し、臼姫もその後を追った。

臼姫:あ、ちょっと^^^^♪♪ コラ、待ちなさい^^^^^^^♪♪♪


884 :ハッピーハロウィン :06/11/05 21:18:49 ID:???
そうして、二人はブライアンの待つ噴水広場へと戻った。

無頼:おお。無事、追跡を終えたみたいですね。――で、獲物は なんと・・?
内藤:もうソラの植えに行っちゃったwwwwwwwwwwwwwww
臼姫:彼女はきっと今頃、胸を張って天国に向かってるわ^^^^^^^^♪♪♪
無頼:えええええええ!? そ、そんな・・ってホントだ。ゼルマの気配が消えてる・・?
無頼:う〜ん・・。にわかには信じられませんが・・とりあえずお礼にこれをどうぞ。
無頼:魔女が被っていたと言われる現物を元にデザインされた帽子です。
内藤:うはwwwwwwww 無頼案さん、蟻利wwwwwwwwww

内藤はウィッチハットを手に入れた。
ブライアンは臼姫にも帽子を差し出そうとしたが、臼姫の頭の帽子に気付いた。

無頼:貴方にも・・って、あ、既に同じの持っていたんですね。じゃあ、この花火でも。
臼姫:・・・どうも^^^^^^^^^♪♪♪
臼姫:/echo 私のはレプリカじゃなくて正真正銘のオリジナルだけどね^^^^♪♪♪

臼姫はル・パピヨンを5個手に入れた。

無頼:・・そうだ! 今の貴方達なら行けるかもしれないですね。
無頼:もう1体の警戒心の強い獲物もお願いします。 ・・いいですか?
内藤:おkkkwwwwwwwww 折れ佐間に、全て ま可背てwwwwwwwwww
無頼:その獲物の名は・・プリティハート(Pretty Heart)。では、くれぐれも慎重に。
内藤:うはww何て川良い生絵wwwww みwなwぎっwてwきwたーーーーwww
内藤:居間すぐ、佐間酔える黄身のプリチーな歯跡を盗みに行くZeeeeeeeewwwwwwww
臼姫:な^^^^い^^^^と^^^^う?^^^^^^^######♪♪♪
内藤:サポシ サイキョーーーーーーwwwwwwwwwwwww

内藤のとんずらが発動! → 内藤は凄い速さでその場から居なくなりました。
臼姫はヘキサストライクの構え! → 内藤は遠くに居るためコマンドが実行できない。

臼姫:あ、コラ^^^^^^♪♪ 待ちなさい^^^^^^^^♪♪♪
無頼:あ、別に心配しなくてもすぐ戻ってくると思いますよ。
臼姫:え?^^^^♪♪♪ それはどういう意味かしら?^^^^^^^♪♪♪
無頼:だって、プリティハートは・・・


885 :ハッピーハロウィン :06/11/05 21:19:33 ID:???
ブライアンがそう言いかけた時、猛スピードで内藤がこちらへ走ってきた。
その後ろにも うっすら人影が見える。どうやらもう1体の幽霊に追われているようだ。

内藤:うはwwwww ちょっと舞ってwwwww 棍(こん)な話は気いてないwwwwwwww
内藤:魔序なのに、な・ん・で【ガ・ル・カ】な・のーーーー??wwwwwwww

よく見ると、内藤を追っているのはゼルマと同じ格好をしたガルカだった。
どうやら、彼女(?)が プリティハート(Pretty Heart)のようである。

プリティハート:なぜ逃げる? 背後から挑発的な台詞で口説いてきたのは、お前の方だぞ。
プリ:【ウホッ】 や   ら   な   い   か   ? 【良い男】
内藤:【せっかくだけど遠慮します。】 ボwwwスwwwケwwwテー!wwwwwww

ブライアンは臼姫に、ニヤリと笑ってみせる。

無頼:ね? 言ったでしょ? すぐ戻ってくるって。
臼姫:なるほど^^^^^^^^^♪♪♪♪♪

内藤は前方にいる臼姫に向かって助けを求めた。

内藤:ちょwwwww 葉ニーwwwww あのガル可、ナン溶かしてwwwwwwww
臼姫:あら^^^^♪♪ 魔女のハートを盗みに行ったんじゃなかったの?^^^^♪♪♪
内藤:あ、あれは琴歯のアヤというかwwww 彼女を巣くうための井見でwwwwwww
臼姫:ふーん^^^^^^♪♪♪ 「救う」の誤字が妙に変な間違え方ね^^^^♪♪
プリ:いきなり後ろから、「俺様の胸に飛び込んでおいで」と言われた時は・・痺れたぞ。
臼姫:な・い・と・う?^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^♪♪♪♪
内藤:ちょwwwwwwww 葉ニーwwwwwwwwwww 折れ佐間の話をk
臼姫:氏ね^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^♪♪♪♪♪♪♪♪

臼姫は、わずかに回復した魔力を全て込めたホーリーを内藤に向けて放つ。
・・・が、手元が狂ったのか内藤の頬だけかすめ、側のプリティハートに直撃した。

プリ:グハッ! 
臼姫:うそ?^^^^^;;;♪♪♪ ご、ごめんなさい^^^^^;;♪♪♪
プリ:ふ・・本当の俺は二十年前に死んでいるのだ。・・今更、死など恐れるものか・・。
臼姫:あら?^^^^;;♪ この台詞、昔どこかで聞いた様な・・?^^^^^;;♪♪


886 :ハッピーハロウィン :06/11/05 21:20:11 ID:???
すると、プリティハートは二人を見てニヤリと笑って見せる。

プリ:・・なんてな。本当はかつての同士だったゼルマの行方を見守りに来ただけ・・。
プリ:そして、それも無事終わった。これできっと俺も未練なく向こうへ行ける・・。
プリティハート:最後に・・お前達には礼を言おう。・・・さらばだ・・。

プリティハートはそう言うと、ゼルマの時と同様に淡い光に包まれ
やがてスーッと薄くなりながら一筋の光となり、空へと消えていった・・。

臼姫:・・私達以外にも、ゼルマを気にかけてた人がいたみたい・・・。
内藤:・・うん・・・一緒に天国で逢えるといいね。

しばらく二人は黙ったままだったが、やがて臼姫が内藤の方を振り向き

臼姫:さて^^^^♪♪ また魔力が尽きたからヘキサで勘弁してあげるわ^^^^♪♪
内藤:うはwwwwwww 和すれてたwwwwwwww

即座に内藤は臼姫から距離を取ると、勢いよく走り出した。

臼姫:コラ^^^^♪♪♪ 待ちなさいってば^^^^^^^^^^^♪♪♪♪
内藤:無理wwwwwwwwwww サポシwwwwwwwwwwwwww

内藤のとんずらが発動 → 内藤は風になります。

臼姫:もう魔力も無いし・・・困ったわね^^^^^^;;♪♪♪
臼姫:あ!^^^^♪♪♪ そうだわ^^^^^^^^^♪♪♪

一方、バイトを終えた白樽達は・・

白樽:ごめんね、糞樽君にも手伝ってもらっちゃって^^;
糞樽:水臭いよ、白樽ちゃんwwwww こんなことくらいお安い御用さwwwwwww
糞樽:ハイ、これwwwww俺の分のバイト代wwwww 友達、早く治ると良いねwwww
白樽:そ、そんな;; それだと糞樽君、何のために働いたのか分からないよ;;
糞樽:良いってwwwwww 俺は、立場上では巨額のお金がすぐできるしwwwwwww 
糞樽:/echo でも、どこぞの方に速攻で根こそぎ搾り取られるけどねwwwwwww
白樽:う〜ん^^;・・あ! そうだ^^ 糞樽君、なら私が代わりに報酬を払うね^^


887 :ハッピーハロウィン :06/11/05 21:20:47 ID:???
そう言うと、白樽は遠くを指差しながら

白樽:糞樽君、あそこに良い物が見えるよ^^
糞樽:え?wwwwww どこ?wwwwww何?wwwwww何?wwwwww

糞樽は白樽が指差した方角を見たが、何も無い青空が広がっているだけだった。
糞樽が必死に、一体何かあるのかを目を凝らしていると

・・・・・CHUッ!☆

糞樽の横顔の頬に、とても柔らかいものが微かに触れた。
糞樽は、しばらく何が起こったか判らなかったが やがて全てを理解する。
白樽の方を見ると、とても恥ずかしそうにモジモジする彼女が居た。
―――そう、白樽が自分のほっぺにKISSをしてくれたのだ。

糞樽:キ、キタ━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━!!wwwww 
白樽:ご、ごめんね・・・こんな事くらいしか思いつかなくて・・///
糞樽:そんな事無いよ! 白樽ちゃんwwwwwありがとう! 最高の報酬だ!!wwwwww
白樽:そ、そうかな?/// 良かった・・^^*
糞樽:・えちょ ヤッベwwwwww白樽ちゃん、マジ可愛すぎwwwwwwww
糞樽:・えちょ このままお持ち帰りして、押し倒したいくらいwwwwwwwwww
糞樽:ミスwwwwwwwwwwww ウィンダスは白樽ちゃん!wwwwwwwww
白樽:もっ、もぉ〜/// 糞樽君のエッチィ・・///

しかし、そんな幸せな雰囲気は長く続かなかった。

臼姫:居た居た^^^^♪♪♪ 糞樽と白樽ちゃん、お願いがあるんだけど^^^^♪♪
糞樽:な、何だよ!wwww せっかく良い所だったのにwwww 
臼姫:内藤を捕まえるの手伝ってくれないかしら?^^^^♪♪お礼はするわ^^^^♪
糞樽:お断りだ!wwwwwww 第一、何の義理があってそんなこt

そう言いかけた時、糞樽は臼姫にヒョイと目の高さまで持ち上げられた。

臼姫:ゼルマとの魔法勝負の時に、随分好き勝手言ってくれてたわね^^^^♪♪♪
臼姫:6回の暴言に対して、ホーリーがまだ@5発も残ってるんだけど^^^^♪♪♪
臼姫:協力してくれるって言うなら、チャラにしてあげても良いわ^^^^^^♪♪♪♪


888 :ハッピーハロウィン :06/11/05 21:21:20 ID:???
糞樽の表情が一気に青ざめる。

臼姫:協力してくれるかしら?^^^^^^^^♪♪♪
糞樽:かしこまりました、姫様。貴方の仰せのままに・・wwwwww orz
臼姫:白樽ちゃんには、今、アトルガンで話題沸騰中の極上エステ、その名も
臼姫:アトルガン東洋の神秘コースの当日優先チケットを5枚で いかが?^^^^♪
白樽:えええええ! もしやあの三ヶ月先まで予約一杯って噂の超人気コースですか!?
臼姫:知ってたのね^^^^♪そう。券を見せれば、即日手配してくれるわ^^^^♪♪
白樽:ややややや、やりますっ! やらせてくださいっ!!
臼姫:ありがとう^^^^♪♪ 商談成立ね^^^^^^♪♪♪

その直後、噴水広場付近では壮絶な鬼ごっこが繰り広げられていた。

内藤:うはwwwwwwww 位置 対 多は、秘境なんじゃない?wwwwwww
糞樽:何言ってやがるwwwwww この世界では日常茶飯事だろwwwwwwww
白樽:ごめんなさい、内藤さん^^;報酬のエステ、前から凄く興味あったんです^^;
臼姫:内藤^^^^^^^♪♪♪ 大人しく観念しなさい^^^^^^^^♪♪♪
臼姫・白樽・糞樽:待て〜^^^^^^♪♪♪♪♪^^wwwwwwwwww
内藤:無理wwwwwww サポシwwwwwwwwwwwwwwww

そんな内藤と、彼を追う人達の様子を見ながら・・

無頼:あーあ、ボクの仕事、結局お手伝いのはずのあの人達に全部とられちゃった・・。
無頼:すいませんね。「ゼルマの除霊に協力を」という、ボクの魂の呼びかけに
無頼:唯一応えてくれた貴方を、わざわざ霊界から呼び寄せたというのに・・。

ブライアンが横を向くと、そこにはヒュームの幽霊がうっすらと写っていた。

幽霊:いえいえ、構いませんよ。それに、これで私の心配もようやく晴れました。
幽霊:ゼルマは最後の最後に、あんな素敵なお友達ができたのですね・・。
幽霊:もし向こうでゼルマに会えたら、「よくやったね」と褒めてあげようと思います。
幽霊:では、ブライアンさん。幽霊は必ずしも良い人ばかりではありません。
幽霊:これからもお気をつけて・・。
ブライアン:ええ。わざわざありがとうございました。・・どうか安らかに。

そう言うと、内藤に良く似た その幽霊はニコリと微笑み スーッと消えていった。


889 :ハッピーハロウィン :06/11/05 21:21:53 ID:???
内藤:ちょっと、みんなwwwww 居間から折れ佐間の言うことを良く聞いてwwwwww
臼姫:あら、何かしら?^^^^^^^^^♪♪♪♪

内藤は振り向いて立ち止まると、臼姫達に向かって質問する。

内藤:あのさwwwこう言う状況の時、なんて言うか知ってる?wwwwwwwwwwww
臼姫:勿論よ^^^^♪♪ そんなの決まってるじゃない^^^^^^^♪♪♪
糞樽:もはや常識問題だなwwwwwwwwww
白樽:答えは1つしか有りませんね^^
内藤:さぁ、画面の前から見てる君も一緒にwwwwwwwwwwwwww

内藤・臼姫・糞樽・白樽:せーーーーーーーーーーのっ!!!!!!wwwwwwww


       『うはwwwwwwwwww おkkkkkwwwwwwwwwww』


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆







内藤:/echo さようなら、ゼルマ。俺様達は、君と逢えた今日この日の事を一生忘れない
内藤:/echo 仮に万が一、忘れかけたとしても・・必ず思い出してみせるさ
内藤:/echo ・・この、変わることないバストゥークの街並みのように・・・!!



『 HAPPY HALLOWEEN 〜貴方に笑顔が灯(とも)らんことを〜 』



                                   −Fin−

































inserted by FC2 system